スカーレット


#小説【1月17日】

~1~  «茉夜side»

(う…そ…)

そこには、10年間も会っていなかった幼馴染みがいた。

「な…つき…?」

私が掠れた声でそう言った。
彼は、あの頃の優しい目はしていなくて変わっていないのは、髪と目の色だけ。

違う…夏樹じゃない。見間違いよ…絶対。あんな目をしない。夏樹は……

「何もしてませんよ。では、これで…。」

見間違い、見間違い、見間違いよ!

私はそう思いながら夏樹の横を通り過ぎようとしたが夏樹?に腕を掴まれた。

「待て…お前は誰だ。」

ほら、見間違いだ。夏樹が私の顔を忘れる筈ない。

「答えろ。」

逆らえないような低い声でそう言われた。

「私は……」

(ん?待てよ…私、本来の姿のま私まだ…。制服じゃなかったからよかったけど…どうしよう!)

そう思考していたらいつの間にかこう言っていた。

「知らない人に名のらないわよ。」

と……
とりあえず誤魔化し夏樹?の手を払い除け、屋上のドアを開けて、瞬間移動で保健室に移動した。誰もいなかった為、直ぐに魔法を掛け直した。

『逃がすかよ…茉夜』

そんな言葉は、私の耳には届かなかった。彼が【神村夏樹】ということを私が知るのはもう少し先のこと。

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そのあと、教室に戻り、雫に休み時間中ずっと説教タイム(´・_・`)

次の四時間目は、私の嫌いな実戦授業だった。私は基本、実戦授業は出ない。普通の魔法使いは魔力が500〜800が基本だが、1000からそれ以上の魔法使いが稀にいる。基本以上の人が魔法を使ったり、魔力を飛ばしたりして、基本及び基本以下の人が魔力酔いを起こすから理由がない限り私は実戦授業には出ない。ついでに光馬は魔力1890だから私の攻撃を食らっても魔力酔いは起きない。

「黄科先生。ガーディアンと戦ってもいいですか?」

「いいd__「却下」

私は黄科先生の言葉を遮り、睨みながら女子生徒の申し出を断った。何時も実戦授業のとき必ず挑みくるから実戦授業は嫌い。

「魔力の量が950…か。」

私はおおよそ相手の魔力の量が分かる。彼女の魔力の量は、ギリギリ魔力酔いを起こす範囲に入っている。
すると、何時もは受けてくれる私が断ったことに気にくわなかったのか怒りながら私を睨み、いい放った。

「何、怖いの?やられることが!所詮ガーディアンなん____ひっ!!」

私は、今日の苛立ちが爆発した。人間にどうこう言われるのは嫌い。私は彼女の首近くに愛用の槍をつきつけながら微笑んだ。

「“所詮ガーディアンなんて”の続きは何?今、私は不機嫌だから答えによれば……」

__半殺しにしてあげる__

彼女の顔が青ざめていく。こういう人間の反応は嫌いじゃない。寧ろ見てて楽しい。面白くてつい「フフッ」と小さく笑った。

「な…なんでもないです。」

震えながらそう言った。

「わかった…許してあげる。それから、魔力の量を比べてから相手に挑みなさい。」

そう言って彼女から槍を離した。

まさか、あいつに見られているなんてこのときの私は思っていなかった。


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