こんな私がヘンな人のヘンな物語をヘンに書く

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1:相原梨子◆x.:2017/12/02(土) 17:01

レス禁で。
主人公は美由子。
この人の物語。

2:相原梨子◆x.:2017/12/02(土) 17:05

私の名前は美由子。
以後お見知りおきを。
美由子の家はお金持ち。
だから、何でも出来るっちゃ出来る環境に育っているの。
結婚候補もいる。
子供の名前候補もある。
すごく整った環境ってことよ。

「美由子様」

メイドの浅倉。
美由子に一番お手伝いする。
浅倉は、紅茶を持って入る。
とっとと置いたら出て。
浅倉は出る。
美由子はため息をついた。
整ってはいるけど、縛られているから。

3:相原梨子◆x.:2017/12/02(土) 17:09

美由子の結婚候補は大地。
ごくごく普通の家庭。
どうして大地か?
それは、ただただイケメン。
そう叔父が言った。
美由子は大地が嫌い。
好きな人がいるから。
学校の、涼。
美由子を大切にしてくれる。
美由子と涼とは、リョウオモイだ。

「ちょっと、美由子様!」

浅倉が部屋に入ってくる。
美由子は浅倉をにらみつけた。
入ってくるなと。
浅倉は姿勢を正す。

「涼様が参られました!」

涼っ!
美由子は、非常階段へ行く。
涼の出入りは浅倉のみの許可。
浅倉は唯一、涼とのことを応援してくれている。

「美由子…!」

涼…!

4:相原梨子◆x.:2017/12/02(土) 17:12

涼とふたりで秘密の部屋へ。
ここは小さな物置。
ふたりでいっぱいの。

「美由子…」

「涼…」

美由子たちは付き合っていない。
涼が告白してこないから。
もちろん、美由子は告白してほしい。
美由子から告白する気はなかった。

「ねえ美由子。あの…」

告白か?
期待していた美由子に、涼は鬼のような発言をした。

「もう美由子の家には来ない」

何で?
物置に入ってきたのは、美瑠子。
美由子の妹だった。

「美瑠子の方がいいから。美瑠子に家に来てもらう」

美瑠子のバカ。
美由子の涼なのに。

5:相原梨子◆x.:2017/12/02(土) 17:16

数年後。
美瑠子と涼はずっと付き合う。
家にたまに来た。
だけど一回も会わなかった。
美由子は、涼が嫌いだから。

「お姉ちゃん、涼くんと結婚してもいいですか?」

美瑠子が部屋へ来る。
会う気もなかった。
だから、お金持ちも何もなくなった。
引きこもりになった。
浅倉とも会っていない。

「お姉ちゃん、お願い!私、涼くんが大好きなの!」

美由子は口を開かない。
開く気すらなかった。
絶対隣に涼がいるから。
絶対会いたくない相手。
美由子はドア以外に、心さえも閉ざしていた。

6:相原梨子◆x.:2017/12/02(土) 17:20

許可も得ず、涼の家族は家に住む。
お金持ちだから。
結婚したのだ。
美由子は、涼と昔会っていたことを叔父に言ってない。
つまり、叔父は引きこもりの理由が分からないのだ。

「美由子様、今日は出てきてください。美瑠子様の挙式です」

美由子は、今日が最後だというように出る。
痩せ細った体。
このまま浅倉や叔父に会った。

「美由子!」

叔父に怒鳴られたが無視。
涼の家族に会いたくない。
目を合わせたくない。
だから。
美由子はドレスに腕を通した。

7:相原梨子◆x.:2017/12/02(土) 17:26

大地は式に来ていた。
未来の嫁の妹だからと言い。
美由子は、大地にも会いたくなかった。
「美由子?」

誤って顔を上げる。
変わった…。
涼だ。

「美瑠子から聞いた。美由子が引き込もってるって」

美瑠子、どうしてそこまで。
涼は言っただけ。
すぐきびすを返す。
やなやつ。

「御姉様、こちらは杉白美瑠子です」

杉白は涼の名字。
杉白と美瑠子。
合わない。
きっと杉白美由子の方が…。
合ってない。

「私、涼様と婚約しました。樋本野家を離れます」

好きにしたら?
美瑠子なんて別に…。
樋本野美瑠子が杉白美瑠子に。
杉白になればいいじゃないの。


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