過去の時間

葉っぱ天国 > 変人・中二病キーワード▼下へ
1:輸血天使・チヨコちゃん。 立花千世子。:2018/07/20(金) 22:00

キャラの過去とか話を書くスレ。
誰でも使って良し。

2:輸血天使・チヨコちゃん。 アルヴァナ・クリーク:2018/07/20(金) 22:06

____私の名前はアルヴァナ・クリーク。アーリャと呼ばれていた。

3:輸血天使・チヨコちゃん。 アルヴァナ・クリーク:2018/07/20(金) 22:27

某国のスラム街で産まれた私は、病弱であった。
なにせ、私は髪と肌が病的に白く、赤い双眸を持っていて、それは俗にいうアルビノという人種であった。その為、紫外線に弱い。
おまけに、血漿と細胞に異常があり、血液が流れ続けるという体質。望んでもいないその祝福に、周囲から異質な目で見られることに、憤りを感じていた。

そんなある日のことだった。やはり、住処はスラム街であるが故に、暗殺されるケースも少なくはない。私の母は、とある賭けに負け、殺されたのである。その現場を直に見た時に、本能的に、輸血をしないといけないと感じた。だが、目の前には母を殺した犯人。そんな暇はなく、自分も殺されようとしていた。私は、いつも血液を見ていた。だから、血液を見ることに、躊躇などなかった。割れた酒瓶の破片。近くにあったそれを取って、私は初めて、赤い華を咲かせた。

母親は、多量出血で死んでいた。遅かったのだ、気付くのが。まだ12の少女は、鮮血のにおいに初めてむせて、スラム街を抜け出した。そして、今に至るのである。現在、私...アーリャは13歳。素性を隠す為に偽名を使い、輸血をして金を得ることで、必死に明日を生き延びている。

4:輸血天使・チヨコちゃん。 アルヴァナ・クリーク:2018/07/20(金) 22:27

(書きこむのに何分かかってるんや...)

5:雪りんご 都市‥:2018/07/21(土) 00:02

創作企画をさせていただくスレです‥
人数制限はありませんから気軽に遊びに来てくださいね💗

6:雪りんご 都市‥:2018/07/21(土) 00:03

ごめんなさいっ❢スレちでした‥

7:輸血天使・チヨコちゃん。 アルヴァナ・クリーク(アーリャ):2018/07/21(土) 00:04

>>6
おー、こちらこそソーリー。
別にええでー、気にせんでええさー。

8:雪りんご&◆dg 都市‥:2018/07/21(土) 00:15

っていうかチヨコちゃんさんのすれ‥とってもいいとこそうrL

9:雪りんご&◆dg 都市‥:2018/07/21(土) 00:16

雪りんごも過去書いていいですか?迷惑だったらごめんなさい

10:終極と災厄の大天使 カレン=アーティフル・コマンド:2018/07/21(土) 05:31


元は天界で産まれた一人の少女だった、天界で産まれてはいるが、天使ではなかった。
主神を軽く越す風格、数多くの最強を滅ぼすほどの実力、概念すらも捩じ伏せる膨大な魔力。
そして類いまれなるカリスマ性に全知全能に揶揄される程の異常な頭脳。
これらの揃っているから当然、私はまるで神のように奉り上げられた。
所詮勝ち組人生という物だ、家族の家業も一気に業績が上がり出した。

でも結局私を満たすことなど出来るはずが無かった、その陰口も悪口も聞こえていないと思っているのか?
信じられるのは私の妹と大魔導師の彼女だけ、雑魚を殺してもなんの旨味もありやしない。
ひたすら退屈だったのだ、苦痛を感じないだけの価値ない人生が。
そして私は天界を逃げ出した...価値ある人生を求めて。

11:名を捨てし堕天使◆Qk:2018/07/21(土) 07:04

僕は天使と死神のハーフだ。
親はとても優秀な「能力」を持って居て、その能力を活かして、反乱を起こすものを秘密裏にころす、
いわゆる暗殺者をして居た。
親が優秀なら、子だって優秀なはずだ…そう期待されて産まれたのが僕だった。
僕の能力は「コピー」。「能力」を持っている人をころす事でその能力を緻密に正確にコピーする、というものだった。
親は嘆いた。もっと、もっと素敵な能力を、と。
血に塗れないと、人を攻撃する「能力」すら持てない出来損ないの娘に父は当たり散らし、以前よりも酒で溺れた
母は娘なんて産まれて来なければよかったのに、と父の変貌を見て涙した。
でも掟で、子供は17歳になるまで捨ててはいけない、というものがあった。
何故かというと、能力は産まれてすぐでも診断できるものの、能力が出るのは17歳からだからだ。
僕は「お前に存在価値はない」「出来損ない」と毎日怒鳴られ、暴力を受けた。
小さい頃から言われたのだ、流石に僕はそうなのかなと思って、ただ人形のように「ごめんなさい」と言った。

時は流れやっと17歳になった。
僕は、17歳になったその瞬間に親を殺した。
そして、鮮血で少しむせながら、死んで虚ろになって行くその目に、僕に向けられた怯えた表情に、自らにかかった少し生暖かい美しい赤い液体に。
「なんて美しいんだろう」と、そう思った。
そこで直感的にわかった、僕に親の能力が譲渡された。と。
母は「無限魔力」父は「不老不死」。
ならなぜ父は死んだんだろう、と脈を計りながら思う。
ろくに学校も通わせてもらって居ないので、学がない僕には分からなかった。

しかし無限魔力を持って居てもなんの魔法も使えない。
そこで、ふもとの村に初めて降りて見た。
鮮血に濡れた僕を見て、村の住人は怯えて引っ込んでしまった。
そこで銃を向けたやつを、近くにあった鎌でころす。
どうやらそいつの能力は「火炎魔法」だったらしい。
なので地面すら燃やして歩いた。沢山の家が潰れ、沢山の人が死んだ。
おかげで沢山の能力が手に入った。
「氷結魔法」【自然治癒】「武器」
随分と優秀な能力を持った村だったんだな、と思った。
村で取った鎌を手に、沢山のひとをころしていく。
と言っても流石に無差別じゃない。
強い「能力」のひとをころしていった。
僕はさらに強くなった。
それに、不老不死なので、時間は有り余るほどにあった。

【全魔法取得】【能力制御】【自然治癒】【不老不死】【無限魔力】【全知全能】【能力付与】【魔法耐性】
千年たらずでこれを集めた僕は、自分より強い者を探して今いるここにたどり着いた。




(今過去話作ったわけじゃないからね、昔からあっためたやつだからね、、…ごめんなさい今作りました)

12:Piero*:2018/07/21(土) 11:28

何も無い、真っ白な空間に、僕はいた
何もわからない
でも、何か足りなくてつまらなかった
最初に空間を『創った』
次は水を『創った』
土を『創った』
ドロドロしてて固まらない…
次は『カミサマ』を『創った』
『カミサマ』は僕の言うことを聞いてくれた、土も水もちゃんとできた
『カミサマ』は僕の代わりにいろんなものを作ってくれた
『天使』『悪魔』『魔物』『人間』
いろんなものがふえた
でも、僕のいた最初の場所は真白くてなにもないまま
僕は『カミサマ』にお願いした
【僕もあの子達みたいな友達がほしい】
『カミサマ』は僕のお願いを叶えてくれたから、きっと、きっと

友達ができた

一緒にいてくれる友達が

でも

あの『カミサマ』はいなくなっちゃった

…………時間が経つと、友達もいなくなっちゃった

『カミサマ』が創った天使も、悪魔も消えていった
魔物も人間も、数は増えたけど、僕が知ってた子達は倒れて土になった

僕だけ、変わらない

僕だけ、

僕だけ



………ひとりぼっちに、なる

『創った』
創った創った創った創った創った創った創った創った創った創った創った創った創った創った創った創った創った創った

何もかも、空間も、時間も、天界も、下界も、魔界も、天使も、悪魔も、魔物も、人間も、それ以外も、運命さえも

………全部、創った

なのに、たりなかったんだ

13:輸血天使・チヨコちゃん。 アルヴァナ・クリーク(アーリャ):2018/07/21(土) 12:56

>>9
おけです。

14:マモン:2018/07/21(土) 13:29

いいねぇ、、

15:名を捨てし堕天使◆Qk:2018/07/21(土) 14:09

>>14
(君の過去が今だに謎とか言えない)

16:雪りんご:2018/07/21(土) 15:10

雪りんごの過去‥知りたい?

17:アマテラス◆YQ:2018/07/21(土) 16:36

えぇ

18:アマテラス◆YQ:2018/07/21(土) 19:17

私はとある王国にいた。親がおらず、姉だけがいた。
その国では戦争が激しく、私が生まれたときは地獄のような時代だった。
そして、戦争で姉が死んだ。

悲しみのあまり、私は姉を殺した人物を殺した。
そして、食べた。

『美味しい』と、感じた。

鋭い歯で国を滅ぼしていく姿は、
悪魔のようだと言われた。

戦争で姉をなくした恨みと、
人を食す喜びから、私は人食神と呼ばれた。

国を巡り、悪魔や天使も殺し、
『食べた』

それでも満足はいかなかった。

食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい…

出会ったのは、一人の少女だ。
勿論彼女を食べようとしたが、彼女が姉に似ていることに気付いた。
私は彼女に姉と同じ名前を授けた。

それが、アンジェラだ。

19:総督◆Hs:2018/07/21(土) 23:07

私が生まれたのは帝国歴2016年。我が国は建国15年にして平和的に奴隷を解放し、差別も禁じた。建国140年に鉄甲船を造ることに成功した。建国165年、11の大陸のうち一つを制覇する。建国188年宗教的対立から国家が分裂する。建国344年にようやく元の国土を取り戻す。建国509年に世界一周航海に成功する。全体陸は1655年に制圧する。1755年に衛星への上陸に成功する。建国1800年には人工衛星の打ち上げに成功する。建国1933年ワープ技術を宇宙船に付与することに成功する。建国1966年、我が星の属する星系を制覇する。建国1990年銀河連合に所属する。建国2000年、植民星に隕石が落下、数百万人が死亡する。建国2005年銀河連合が崩壊、この時我が星はバース民主星、神聖ヘルメニア帝国、大グイジア国と通商・防共・不可侵条約を交わす。建国2009年c42星系を制圧する。建国2013年、本星で左派革命、革命赤軍、革命急進派連合らと国軍の間で戦闘が起こる。この戦いで襲われた皇帝のグスタフ6世が崩御する。帝位はアウグスト2世が継ぐ。建国2015年末革命戦争が終結する。建国2016年、格差社会が深刻となる。私はそこに生まれた。父は革命戦争で命を落とし、母は私を産んですぐ亡くなった。そのため産まれてすぐ孤児院に入れられる。2026年、視察のきたある士官に拾われる。2027年、クヌホセス連邦が我が国の領土を侵略したため、政府は大使を召還。このことで戦闘状態に陥る。2028年、海軍中学校に合格。2030年飛び級首席卒業。2031年海軍高校を飛び級卒業。2032年飛び級で海軍大学校を卒業。少尉として従軍する。
2032年、自らの放った砲が敵駆逐艦を沈没に追い込む。勲章を授与され大尉に昇進する。
2033年2月、自らの軍政の提案が採られる、大成功し少佐に昇進する。
2033年3月、駆逐艦ダブリューの艦長に就任。
2033年4月、ブルーノ中将の指揮下でこの駆逐艦を使い敵駆逐艦を二隻葬る。また魚雷で敵軽巡洋艦を一隻撃破する。大佐に昇進。
2033年5月、戦争は我が方に勝利で終結する
2034年、大魯帝国と戦闘状態に陥る。

20:デューク◆gE:2018/07/21(土) 23:28

俺は豪魔族という種族。

俺の親は別に地位が高いわけでもなく、ごく普通だった。

昔の俺は戦闘が得意ではなかった。むしろ、嫌いだった。

俺はいつも通り生活をしていた…そんなとき、親が暗殺された…。俺は嘆き、そして狂った。

俺は死の山をさまよい、30000年が過ぎた。そんなとき、全知全能神様が『君の人生に再び光を与えようか?』
…と誘った。どうせいく宛もなく、俺は誘いにのった。

俺はそこで神様のために戦い、守ることを決意した。

その後、俺は絶望と狂いを統べる十王となった。

21:親愛の魔王 ルベリア=アーティフル・コマンド:2018/07/22(日) 07:53


私は親愛の魔王だった、森羅万象を統べる魔王だった。

姉様と私は昔から真逆だった、髪の色も種族ですらも。

姉様は昔から天使を騙っていた、天使程度の器では無いのに。

私は全てを終極に導く存在。

姉様は全てをお遊びに変えてしまう存在。

実力がどうではない、根本的に違うのだ。

結局それは姉様に対する劣等感にしかならなかった。

私はただ...

「姉様に愛されたかっただけなのに。」

22:ゲイレン ミーコ 古を求める者:2018/07/22(日) 08:37

私は4世紀前、とある魔法使いの集落に産まれた
私と母と父と妹と爺の五人家族だった
産まれてから35年賀状の間、家族と共に魔法の研究をしていたが
魔法使いを嫌う人間共が攻めて来た。
集落総出で抵抗したがまた一人また一人と倒れ撤退を余儀なくされたが
その時にはもう遅く、囲まれていた
転移魔法に優れていた母は妹と私を転移させた。
私と妹は助かったがそれ以外は全員死んだ。
私と妹はあちこちを旅した
私達二人は捨食の術を習得していたため1日中歩き続けることができたが
妹は集落を攻めて来た人間に見つかり毒矢を射られた
妹はその毒が原因で亡くなった
その時、私は死の恐怖を感じた
山の洞窟で不老不死の術を研究した
そして習得した
それから私はひたすら復讐に走った
国を滅ぼし街を埋め野原を水に沈め山を焼いた
そして私は再び魔法の研究を始め
現在に至る

23:神隠し◆zk hoge:2018/07/22(日) 10:04

自分はとある島に住む鬼の宝物であった。宝物と言っても三種の神器のようなそんな位の高い物ではない。

鬼の宝というのは三種の棒であった。一つは『千里棒』という「千里、千里」と唱えれば千里飛ぶことができる棒、もう一つは『聴耳棒』という鳥や獣の言う事が分かる棒。そして三つ目、『生き棒』という死人を撫でれば生き返らせる事ができるという棒。この三本は島の御殿で大切に手入れされていた。

この三種の棒にはいずれも付喪神が宿っていた。付喪神のうち二柱は自我を持っておらず『生き棒』のみ物心がついた時から鬼の残酷さ、非道さの中での情の厚さを度々見てきた。

心を持ち始めてからざっと1700年後の元旦の次の日、鬼に捕らえられた男が巧妙な手口を使い『千里棒』で島を脱出した。江戸に逃れた男は『聴耳棒』を使ってカラスの声を聞き、偉い長者の娘が死ぬという情報を手に入れた。その後死んだ長者の娘二人を『生き棒』で生き返らせ恩を売って嫁に娶り男は一生幸せに暮らした。

その後三種の棒は島にいた頃のように屋敷で大切に保管された。ところが数十年後のある日男が老衰で死んだ。人間なのだから自分より寿命が短くて当たり前だ。しかし誰も自分を使って男を生き返らせようとしない。付喪神は毎日男の墓の前まで来て手を合わせた。

その後三種の棒は様々な屋敷を転々とし、ある長者に引き取られた。長者には小さな一人息子がいて、其処でもやはり大事に飾られた。しかし引き取られた数年後、大火が江戸を襲った。三種の棒は燃え盛る炎の中で消滅してしまったのである。

しかし本体が失われても付喪神が存在を失う事はなかった。ただ、死人を生き返らせる能力は完全に失くなってしまった。

特に何もせずぼーっと元長者の子供の成長を観察する日々を過ごし、彼がすっかり大人の顔つきになる頃。外に出てみると何やら勇ましい格好をして玄関を出て行く元長者の息子の姿が見えた。後をつけていくと息子は汽車に乗り込んだ。付喪神は人混みの中でだんだん遠くなっていく顏を見送った。この汽車の行き先も知らずに。

数ヶ月後息子が帰ってきた。真っ白な棒状のようなものになって。
付喪神は息子の死を理解し生き返らせようと試みた。が、本体が消滅してしまった以上生き返らせる事は不可能だった。

どれだけ大切にされても人は物をおいて死んでいく。死んでいく者を生き返らせる能力が自分に与えられた存在の意味なのに。そう悟ってしまった付喪神は己の存在意義が分からなくなると共に身体が透けていくような気分を味わった。遠くなっていく意識の中で付喪神はふと思った。

次は人間でありたい、と。

【ある昔話に捏造を加えてみた厨二的な設定。】

24:レイチェル:2018/07/23(月) 18:13

深い深淵を隠す果てし無い森を抜けた先に、かの街ヤーナムは有った

広く知れ渡っていた時のヤーナムは人の豊かさで溢れかえっており、医療を求める物達の聖地だった

ある時この街で、2人の娘が生まれた

この街の中心に居る、腕の良い医者の2人娘はそれぞれ「ムーンテイル」「アルスター」と名付けられた

姉のムーンテイルはひっそりとした出で立ちで、父に勝るとも劣らない医術を持った

妹のアルスターは限られた者にしか見えぬという神性を見出し、それを頼りに探求を好んだ

歳が離れ、背の高低があれど、2人はとても仲が良く、大きな出来事が起こった時は必ず2人で居た

あるとき、ヤーナムに恐ろしい病が牙を剥いた

捕らえた者を恐ろしき異形とし、他を襲わせるこの病は、獣の病と名付けられた

医術を持つ者達は、この病の治療法を探し

武器を持つ者達は、恐ろしき獣たちに立ち向かった

医術を持っていた姉は、病に必死に立ち向かった

探求を持っていた妹は、神秘を得ようと聖杯の迷宮に挑んだ

...獣に立ち向かった者達は、殆どが為す術なく無残にその命を散らし

病に挑んだ者達も何も得られず、獣と化すだけだった

ある時、血の力を持つ唯一の実力者、ゲールマンがその技術を教え、血の力を分け与えた

限られた街医者達は、血の力を持たぬ者達に、血の力を与えることも出来た

恐ろしき獣を狩る者達...「狩人」がヤーナムに生まれた

最早医療に疲れ果てた姉は、狩人達のために自らの技量を生かした武器を作った

姉が作る猟具と呼ばれた様々な武器は、確実な死を与える凄まじき威力を持っていた

...しかし、唯一の希望も、儚く打ち砕かれた

ある時狩人達は狂い始めた、獣の血がその体に滴る最中、血に飢えたのだ

血に飢えた狩人達は、人守りの獣ばかりか、人を狩り始めた

そして不幸は姉にも降りかかった

なんの偶然か、姉の武器を持った狩人達は、残らず狂った

そして未だ武器を作ろうとしていた姉を周囲は疑った

理解者も居たものの、間も無くそれらも狩人に狩られた

とっくの昔に両親も亡くなり

聖杯の迷宮に挑んだ妹も、長く帰ってきて居ない

自らの善意によって孤独となった姉を支えてくれるのは、誰も居なかった



ある時、姉は自分の手に、ナイフを突き刺した

弱かった心は完全に打ち砕かれていた

まだ生きてるかもしれない妹に心で別れを告げ

乾いた目をゆっくりと閉じた





しかし、その傷口に悍ましい者が入り込んだ

打ち砕かれた姉は抵抗することもできず

偽りの思考に操られ、目に見えぬ筈の魂を追って

血の街から去って行った

25:総督:2018/08/11(土) 23:45

>>19の内容改鋳したろ

26:勇者:2018/08/12(日) 22:10

内容が濃い、皆

27:月明かりの怠惰《ムーンライト.スロース》 hoge:2018/09/28(金) 16:43

皆さん凄すぎてあれなんですけど
整理したいがために失礼します。毛色が違う気もするんですけど……。
------------------------------

ボクは…今の姿になる前は一匹の小さな黒猫だったみたい。
みたいなんて、表現するのはその頃のことは
あまり覚えてなくて
パパがボクの記憶の欠片を探してくれたみたいでさ。
とにかく人間達に飼われてたのか野山で逞しく生きてるママの子だったのか本当に覚えてないけど
とにかくひとりぼっちだった。

小さな体で出来ることって少ないし
わからないこと多くてさぁ
狩りなんて成功しないし
お腹はすくし体は汚くなっちゃうしやんなっちゃうよねぇ。

次第にわけがわからなくなって本当なら此処で終わる筈だったんだけど
一度だけ人に拾われたこと、あるんだって

他の人間達より少しだけ大きくて怖い顔してるんだけど
ボロボロで倒れてたボクを
綺麗にして、体手当てしてくれてご飯もくれて
それから温かい家もくれたんだ。
本当に少し見た目が怖いだけで良い奴だったんだけどさ
ある時、そんな彼より小さい普通の人間達に
撃たれちゃったんだ。
ボクは隠れてろって言われたけどそのまましておけるわけないじゃん?
彼の前に飛び込んだよ


気づいたらまわりは静かになってて
真っ赤な床の上に倒れてた。
ボク自身も汚れてて気持ち悪くて
でも撃たれた彼が気になったから歩き回ったよ。
それなのに何処にも居なかった。ボクを置いてどっか行っちゃった。
生きてるのか死んでるのかわかんないけど
そのままさ迷ってるわけにはいかないしさ、

まぁ生きていくしかないよねって
狩りの仕方を練習したり自分で生きる方法身に付けようと頑張った。
何故かお腹はあまりすかなくなって、前より丈夫にな感じがするのかふらふらで倒れることはなかったし。

んで
何故か自分の尻尾がもう一本生えてるっておまけ付き。
笑うしかないよね。

そっからはまぁ
きゃーきゃー騒がしい人間達に追いかけられるわ、石を投げられるわ
面倒くさいことになったんだけど
パパに拾われて人に近い姿にしてもらってからは前より楽になったかなぁ

その分
エクソシスト共が次の鬼ごっこの相手になっちゃったわけだけど

ボクはゆーっくりのんびりしたいだけなんだけどなぁ

28:山田静樺‐シェイシェイ◆C. 幽霊シェイちゃん:2018/10/01(月) 20:36

アーリャか。彼女の霊力は美味しかったよ。さて、そろそろ山田静樺の過去を語ろうか。

29:山田静樺‐シェイシェイ◆C. 幽霊シェイちゃん(悪孤):2018/10/01(月) 21:13

山田静樺。19歳の故人。
虫が好きな、少し変わった少女。
その日は、彼岸花が咲く日だった。彼女は、橋の上から飛び降りて死亡した。

事の発端は、山田静樺が13歳の時。当時の彼女は黒髪黒瞳で、ほんの少し人格の歪んだ人間であった。中学一年生の夏休み、自由研究にセミの解剖をしてきては気味悪がられた。彼女には、理解できなかった。
彼女はいつも、校庭の茂みで虫を見かけては捕まえ、殺した。そんな彼女を見てみんなが気味が悪いと蔑んだ。この世界は、生きづらかった。

幼い頃に、彼女は彼女の母親が男と繋がっているところを何度も見た。
なんて気持ち悪い。しかも、男が次々に変わるのだ。
まるで、獲物を食ってはすぐに次の獲物を狙うメス蜘蛛のように見えた。
そうして母親が蜘蛛に見えると、全ての虫が嫌いになった。

完全に世界から孤立した彼女は、どうしようもない無力感に苛まれる。
理解が及ばなかったのだ。彼女は死のうと思った。
そこへ、一匹の悪い狐がやってくる。嗚呼、僕のことさ。
悪孤は彼女を誑かす。僕が君を楽にしてあげるよ、と。
彼女は虚言を受け入れた。いいや、あながち虚言でもないのだ。
彼女の魂は狐に乗っ取られ、虚無となった。

髪は狐色に、双眸は紅色に。彼女は変貌した。
そうして4年が経過した時、ある男に出会う。中肉中背の好青年だ。
青年は優しかった。これまでにあった誰よりも。

そんなある日、僕は彼を家に誘う。
彼の魂も乗っ取って、霊力を奪ってしまえばいい。
あと一歩、あと一歩で彼に憑ける。
それなのに、山田静樺は自我を取り戻して僕を制御した。
そしてそのまま外を飛び出して、橋から飛び降りた。

山田静樺は死んだ。

あ、僕の詳しい話はまたどこかでね。

30:山田静樺‐シェイシェイ◆C. 幽霊シェイちゃん(悪孤):2018/10/01(月) 21:14

【間違い訂正。虫が嫌いな、ね。へへへへ。】

31:留生:2018/11/29(木) 19:50

【イメージと違ったらすまそ、一人称とか微妙に違うかも】

あなた達は僕の事を『愛してくれました』
だから、その倍の『愛』をあなた達に返したんです


僕の父親は完璧じゃない僕を殴った。血が出るほど痛かった
いつも母親は僕の殴られた頬を見て言った。

「彩斗、この傷もあなたのお父さんの『愛』なの、勿論私も彩斗の事を愛しているわ」

何回も何回も母親の言葉を聞くうち、僕は思った。

それなら、僕はもっと素敵に『愛してあげないと』

そう思ったが吉日、早速ナイフを持って両親の元へ向かった。

彼らは一瞬驚いたように目を開いたがすぐ安心した笑顔を浮かべて、僕を抱きしめた。

「彩斗、その物騒な物を捨てて」

貴女は優しく微笑みながら言った。

「さぁ、早く」

貴方は優しく僕の方へ手を伸ばして言った。


―ずっと、その手を取りたかったのに―

「もう、遅いです」

あなた達がいつも安心すると言っていた笑顔を浮かべる

「僕もお父さんとお母さんの事『愛してあげます』」

彼らの体にナイフを刺し込む

「これが僕の『愛し方』です。お父さん、お母さん、サヨナラ」


【真面目になんか違う】

32:サンカレア◆C.:2018/12/03(月) 13:22

砂漠に咲く、一輪の花だった。
貫くように燃える太陽の日差しは身を焦がす。この暑さにまいってしまって、僕は死を確信する。
すると、突然赤い髪の女がやってきて僕にこう言った。大変だったな、さあ、救ってやろう、と。女が杖を振りかざせば、淡い燐光を放つ雫が溢れて僕の体を潤した。たちまち僕は姿を変える。白い髪に薄緑の双眸を持った、花の精霊に。

赤髪の女は、チェルシーと名乗った。森にひっそりと暮らす、魔女なのだとか。僕は僕を救ってくれた魔女にせめてもの恩返しをする為に、魔女について行ったのだ。怪我をした小鳥、病気の子供、魔女はそんな人達をわけへだてなく救済する。僕の憧れだった。そうして毎日を平和に過ごし、こんな日々がずっと続けば良い。そう思っていた。

ある日のこと、いつもの様に外に出かけた魔女の帰りが遅いから、心配になって近くの町まで足を運んだ。そして、町の惨状を目の当たりにして、絶望する。町の中央に建てられた十字架に張り付けられる魔女。魔女を見上げ、銃を両手に持つ町長らしき人物。違う、その人は悪者じゃないんだ、お願いだからやめてくれ。そう喉が枯れるほど叫んでも、誰も耳を貸しはしなかった。そして、銃が発砲される。辺りに飛び散る血飛沫。その鉄の臭いに咽る。嗚呼、人間は、なんて愚かなんだろう。涙が頬を伝った。僕は、人間を恨み、町を火の海にし、数え切れないほどの人間を殺した。全てが無意味だった。しかし、この怒りを晴らさずにはいられるものか。やるせない気持ちだけが胸中を支配して、僕は血濡れた罪人へと変貌した。

それから何百年が経ったのだろう。居場所がなく、ただ途方にくれて歩き続ける日々。いっそこの場で死んでしまおうか。諦めかけていたその時に、彼女はやってきた。赤い髪を持った美しい少女だった。...嗚呼、お願いだから、僕を置いていかないで。これはただの、あの頃の幸福に縋っていたいだけの浅はかな願いだと知っていても、愛したあの人と彼女を照らし合わせて愛しているだけだと知っていても、僕はこうしていたかった。あの頃と同じように、誰かを、日々を愛していたかった。

33:サンカレア◆C.:2018/12/03(月) 13:29

(サンカレアの眼鏡は魔女からのプレゼントで、一人称を変えたりしたのは憧れである魔女を必死に真似たからっていうね。後付け設定の嵐。)

34:サンカレア◆C.:2018/12/03(月) 14:24

(追記で言うが、サンカレアという名前は日本のアニメである「さんかれあ」から適当にとったもの(花笠燦崋と名前を類似させる為)。魔女が名付けた設定。本名はレインリリー(雨百合)。くそ長い駄文たれながした上に好き放題書き込んでるけど私のスレだから良いよな...)

35:◆qo hoge:2018/12/04(火) 00:06

【長々と書いてく1】

「Ladies and Gentlemen!今宵のショーは世にも恐ろしい化け物どもが大集合!見なきゃ損損。紳士淑女の皆様を恐怖に震え上がらせて見せましょう!」

舞台上で小太りの男が声高らかにそう叫ぶ。1×××年のクリスマスの晩に開催されたサーカス「幻想座」は市民に大盛況であった。蛇を丸呑みする女や綺麗なドレスで着飾った小人が狂ったように踊り歌うパフォーマンスを披露する中「人狼」と呼ばれる少年は1人、檻の中で生肉を貪っていた。首に繋がれた鎖は物心ついた時から「檻の中でも暴れないように。」といった理由で団長に付けられたものである。

そんな彼を無表情で見つめるのはプラチナブロンドの髪を無造作に束ねた、性別上男でも女でもない中性という部類に入る「人間」だ。その人間は動物と会話ができるという能力を生かしてライオンや熊の調教を行う所謂「調教師」であった。ブランシェットと名乗る調教師は幼い頃から此処のサーカス団に所属しており、今年で17歳になる。美しい少女のような容姿と調教する動物の気を高める為に赤い頭巾(帽子)を着用していた事から、団員から皮肉を込めて「赤ずきんちゃん」と呼ばれていた。

ブランシェットはその美しい容姿のお陰で団長から溺愛され、今夜のショーの酉となる「人狼」のパフォーマンスを任されたのである。狩猟や農作業を営む農民の間に生まれたブランシェットは10歳の誕生日に両親を狼に食い殺されて独り身になった為、正直人狼のパフォーマンスなどやりたくなかった。しかも酉となるパフォーマンスなだけあって内容も残酷なものであり、巨大な猛獣相手に人狼の強靭な身体がどこまで耐えられるのか試すといったものであった。

ブランシェットは餌を食い終えた人狼を移動させようと地面に一回鞭を打つが相手は中々動かない。もう一発と鞭を振ろうとしたその時はっと目を見張る、相手が檻の鉄格子をガシャガシャと揺すり拙い言葉で「俺、ここから、出たい」と助けを求めてきたからである。なんだ、人間の言葉を話せるのかと少し相手との距離を詰める。首枷を外そうとする手を鞭で叩き檻の外へ出るよう「死にたくない、殺したくない」と抵抗する相手の鎖を引っ張って舞台裏まで無理やり連れて行った。そして最後のパフォーマンスを知らせるBGMが大音量で流れる中、観客達が期待する中ブランシェットは虚ろな瞳で虚空を見つめていた。

36:◆qo hoge:2018/12/04(火) 00:08

【2】

舞台上にはいくつもの檻が設置されており、世界中から取り寄せた猛獣達がまるで自分達の出番を待っているかのように唸り声一つあげず大人しく入っていた。今日のパフォーマンスがもし失敗したなら自分は殺されるだろうか。元々此処はサーカスに見せかけた動物虐待見世物小屋である。環境は劣悪で団長の人柄も最悪だ。僕もこの薄汚い人狼も感情を押し殺して此処で働いていた事には変わりない。そもそも自分だって団長に買われた奴隷の身だ。いくら溺愛されていたとしても逆らったらそこで首が飛んでしまう。

今まで完全に団長に洗脳されていたブランシェットはある事に気付いてしまう。あの小太りは銃弾を脳天に一発食らわせただけでもあっけなく死んでしまうただの「人間」だということに。ブランシェットは真剣な顔で、怯える人狼と目を合わせて「ここから出たいか。」と問う。人狼がコクコクと頷いたのと同時に幕が上がった。

鞭を持った僕は舞台上に上がり陽気な声でパフォーマンスの内容を述べる。そして猛獣が入っている檻を開けると今まで出した事もないような大声で叫んだ。

「皆さん良い夢を!」

瞬間、解き放たれた猛獣達が四方へ散らばる。血に飢え人間への殺意をむき出しにしたその姿は魔物そのものだった。逃げようとする団長の足を銃で撃ち抜くとポケットに入っていた人狼の首枷の鍵を盗み、開けてやる。数年間金属で圧迫された首の跡は一生治りそうも無い。ここから出ようと相手を催促したその瞬間、何者かに背後から引き裂かれた。

37:◆qo hoge:2018/12/04(火) 00:47

【3】

傷は浅かったもののその衝撃で前から倒れてしまった。体を起こそうとするも四肢が動かない。何とか後ろを見るとそこには殺気を露わにした人狼が僕の身体の上にのしかかっていた。半端ない力で両足の骨を折られ僕は完全に歩けなくなってしまった。ああ、人狼なんかを信用するんじゃなかった。自分の浅はかさから起こした過ちに自嘲していると、何を思ったのか人狼はひょいと僕を米俵のように担いだのだ。彼の意味不明な行動に目をパチクリいていると彼は「これで、どこも行かない」とだけ呟いてサーカス小屋をあとにした。

両足の痛みに耐えながらどこへ連れて行かれるのかも分からずただ担がれている。「お前は一体何を考えているんだ」と怒鳴り散らすと人狼は走る足を止め乱暴に僕を地に下ろす。確実に食い殺されると覚悟を決めた。しかし人狼は「お前、という、名前じゃない。」と言い睨みをきかせてくるだけ。そもそもこいつには名前など無い。ひょっとして付けて欲しいのだろうか。

少しの間考えた末、僕はサーカス団に入る前に飼っていた犬の名前を彼に名付けてやることにした。彼はその名前を随分と気に入ったようで僕を再び担ぐまでの間その名を連呼し続けていた。そして連呼する声がピタッとやむと今度は僕の名前を教えてくれと迫ってきた。仕方がないので「ブランシェット」と名乗ると満足そうな顔で僕を担いで夜の闇へ消えていった。やむ事なく降り積もる雪はアルフレートがつけた足跡をまるで隠してあげるように消し、その後彼らの行方はわからずじまいである。

38:◆qo hoge:2018/12/04(火) 00:48

【やっぱ長く書きすぎたわ(賢者モード)】

39:黒蛇と天使:2019/01/19(土) 17:39

僕は魂を天に導く天使。ある日、天界から金林檎の種を盗んだ悪魔がいるとの報告を受けて、僕は悪魔を追った。僅かな手がかりを希望に辿り着いた場所は魔界。奴は民家にいた。
大きなヒレに長い尻尾。蛇の悪魔、ナーガは僕を一瞥すると笑った。「種は既に隠した」と。僕はナーガを問い詰めた。しかし一向に答えないので、天界で死に瀕するまでに痛めつけた。けれども、ナーガは口を開かない。ナーガは、独りよがりで独善的な悪魔だ。今までに出会った神の反逆者である悪魔は、僕の拷問でみな口を割った。しかし、神を愛し、強い信仰心で理性を保つ。そんな悪魔は初めてだった。
何度も逃げられ、何度も捕まえる。ナーガは懲りない。嗚呼、陳腐な世界に退屈していたのに、君との追いかけっこは何よりも楽しい。他の悪魔とは違った。忠誠心と芯の強さが圧倒的に上回っている。
君は僕の玩具じゃない。君と僕は友達になりたい。だけど、天使と悪魔が関係を持つことは禁忌とされているから。今日もこうして、君と追いかけっこをする。

(周りの薄っぺらい天使と悪魔に愛想を尽かしてたところに現れたのがクソ蛇なわけで、友達になりたいけど禁忌。普段は普通に話すことがある。)

40:黒蛇と天使:2019/01/19(土) 17:42

(あと友達という概念をよく理解できてない。僕のものにする、的な感覚。ちょっと危険な過激派天使。)

41:名を捨てし者:2019/01/19(土) 19:01

w

42:巴マミ:2019/01/20(日) 12:55

やっぱりただのヤンホモなんだよなぁ

43:巴マミ:2019/01/20(日) 13:29

1970年代のロシア帝国軍人、ラージャ・ベルマン。
将菅グループの中将。コシチュシュコの蜂起にて、36歳で他界。
蜂起時に左腕と右目を失っている。

転生後、前世の記憶を残して少女(ロシアと日本のハーフ)として生きる。生まれた時から左腕が欠損しており、右目が白く視力を失っていた。筋電義手と金の義眼を装着している。
本名は成瀬エマ。日本のアニメであるまどマギの登場人物、巴マミのコスプレをしている(理由はアニメにハマったから)。マスケット銃と魔法を駆使する。

適当に書いた上にくそありがちキャラ許して。

44:◆RI:2019/05/11(土) 22:18










「なぁ」







…?





「おどれも、ひとりなんか?」





……





「……そか、じゃあ」










わしとおそろいやな

45:ロンシア・フォン・ノスフェラト◆do 宵闇の不死王:2019/05/12(日) 11:40

少年は幸せ『だった』

厳しくとも『名君』として信仰を集めていた父
穏やかで優しく美しい母
物心がついたばかりの可愛らしい弟
生まれたばかりの妹

少年は幸福に包まれ育っていた
しかし、『幸福』とは脆く儚い物である
彼の『幸福』はある日の夜、『惨劇』により全て無慈悲にも奪われた

吸血鬼を憎む者らにとって、信仰を一身に集め団結力を高める『父』は邪魔な存在
吸血鬼を憎み、蔑む者達は先導者である『狩人』と共に少年の家族を次々と殺し始めた

幼かった彼に何が出来ただろうか?
母と妹は燃え盛る業火から逃げる事も叶わず生きたまま焼かれた

父と弟はあたかも革命が成し遂げられたかの様に、少年の目の前で首を裂かれた
皮肉にもその『惨劇』が少年に『王』の資格を目覚めさせてしまう

『王』となった『少年』が激昂し叫びを上げる
その刹那周囲を取り巻く『闇』が周囲の人間を、『狩人』を、切り刻み、握り潰し、貫き、蝕み、殺し尽くした

そして起きた更なる惨劇は『王』に『生命の実』を与えた
それは、吸血鬼に必要な『吸血』を行わずとも生きると言う恐ろしき『適応力』

その事に気付かぬ『王』は歩みを進める。二度と『惨劇』を起こさぬ為に。そして自らが築き上げた深く暗い溝を埋める為に

例え、『暗君』と蔑まれようとも…

46:◆RI:2019/05/17(金) 19:33

「おじいさまおじいさま、どうしておててをつなぐんだい?ぼくはもうちゃんとひとりでもあるけるんだよ!」

「そないにいうても、おどれ、すぐどっか行ってまうやろ、はぐれて探すなんや面倒やし、てぇ繋いどった方がええ」

「むー、おじいさまをおいてどこかにいくわけないのに…しんよーくらいしておくれよぉ」

「へーへー、しとるしとる、5つの幼子は保護者に守られとったらええの」





傍から見れば、親子であるのだろう、第三者からみれば、仲のいい親戚なのだろう


とてもおもい、命の恩人どうしは、今日も『普通』どうりに笑みを浮かべている

47: ◆cE hoge:2019/06/18(火) 20:58


とてもとても大事な親友、大好きな人、暴走した僕らを止めてくれる友人。

僕の世界はそれだけで完結していた。どこかで失った記憶もあると気付いていたんだ。でも怖かった。この幸せな時間が終わって仕舞うのが。失った記憶を取り戻したらもう今までのように笑えない気がしたんだ。

それくらい僕の世界は狭くて小さいものなんだ。誰かが指を指して嘲笑うくらい、
だからあの時気づかなければ良かった。

「 お久しぶりだねぇ 」

と笑う大天使を見て好奇心がまさり色んなものを見返した。

失っていた記憶は
不器用な二人の友人と
忌まわしい過去


好奇心猫をもころすとはこの事だ。忘れてればよかった。そうすればこんなに苦しまなくても後悔もすることなかったのに…


ねぇ、誰か



僕を助けてよ…


書き込む スレ一覧 サイトマップ ▲上へ