「大まじめ」

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1:ミングル:2009/05/21(木) 10:35

はじめまして!
創作版に小説を書いていたんですが「小説板」なる物ができたので・・・
こちらに来させていただきました!

創作板では「ご意見をいただければ!」ってスレで書かせてもらってました。
そちらの続きを書かせてもらいます!

ちょっとでも、感想を書いてくれるとめっちゃ嬉しいです!

2:ミングル:2009/05/21(木) 11:18

事件が解決した後に分かった事だが、この時の犯行グループは13人。
主犯格の男は、元・中佐。
旅館の従業員と金銭面でトラブルになり、犯行を計画したそうだ。

ここまでの情報を取り調べで述べたのも、「I」に完敗したからであった。
グループの全員が元・軍人であったにも関わらず、一人の男にあらゆる面で負けたのである。

2か月ほど前から計画されていた、完璧とも思える計画━
その計画に、警察が来るまで時間が掛かり過ぎると判断した「I」は一人で挑んでいった。
普通の警察ならば、何百人体勢で臨むような大事件である。


そして、計画を打ち壊された犯行グループは旅館を出て直接戦闘をけし掛けた。
交渉や心理戦を類稀な話術で有利に進めた「I」に、しびれを切らしたのである。

格闘に置いても、「I」に隙はなかった。
最初に旅館から出てきた主犯格の男にの足下を蹴りでかすめ取り、その場に倒れこませた。
倒れこんだ腕から銃を奪い取り、そのまま犯行グループに向けた。

「命は惜しいでしょう?」

一部始終を見ていた旅館の料理人は、「I」が言い放ったこのセリフを強烈に覚えていたそうだ。
しかし、「I」以外の全員がパニック状態だったので、「I」の姿を詳しく覚えている者はいないそうだ。



「I」が銃を向け、一瞬ひるんだ犯行グループの元・軍人達だったが
一人が走り出したのを皮切りに全員が「I」に向かっていった。

「やむなし、ですね」
「I」は向かってきた二人の腹部に、同時に殴打を浴びせる。
その二人の頭を両手でつかみ、地面に叩きつけた。
そして、一番最初に冷静さを取り戻した元・軍人が鉄棒を振りかぶり「I」に振り下ろした。

カァァァァン

鉄棒は金属質な音と共に、地面を叩いていた。

3:ミングル:2009/05/22(金) 11:44

鉄棒を横にかわした「I」は、その男の背中に肘打ちをいれた。
鋭い肘打ちは「刺さった」と言った方が、それに近い。

倒れ伏した男から鉄棒を奪い、周りを見渡した。
どうやら銃器を持っていたのは、最初の主犯格らしい男だけらしい。
他は民宿の中に置いて来たのだろう。
「I」はそれを止むなくさせるため、犯人たちが急いで民宿を出なければいけない状況を意図的に作ったのだ。

右手に鉄棒━左手に銃。
どう考えても「I」より有利な人間はいなかった。
「もういいでしょう?」
そういった「I」は、犯人たちに銃を向けた。

絶望的な状況だったが犯人たちだったが、一つの希望があった。
主犯格の男が「I」の背後で立ちあがったのだ。
彼がゆっくりと「I」の後ろから忍び寄った。

「待ってくれ!話を聞いてくれ!」
犯人グループの一人が時間を稼ごうと叫んだ。
「どうかしましたか」
その声に「I」は反応してしまった。

「後ろ後ろ!」旅行客の一人が叫んだ。

━チィ、余計な事を
主犯格の男は一気に距離を詰め、「I」に殴りかかった。

声に反応した「I」は、すぐに状況を把握した。
「ありがとうございます・・・」そう言った後、後ろに跳びあがった。
犯人は空中を睨んだ。
「I」は相当の高さまで跳び上がっていた。空中で仰向けになっていたが、犯人の顔の位置まで跳んでいた。
さっきまで3メートル程の距離があったはずだが、その距離はほとんど無かった。
空中で逆立ちの体制になった「I」の顔めがけて右腕を振り上げた。

犯人の右腕を上半身を捻ってかわし、犯人の頭を両手でしっかりと掴んだ。
そのまま着地する勢いで、犯人の頭は地面に叩きつけられた。

旅行客や、従業員は飛び上がって喜んだ。
解放された人質も泣き崩れていた。


余談だが
その後、警察が来た時には「I」の姿はどこにもなかった・・・」

・・・・・
「いや、お前誰だよ!」
部屋に入ってきていきなり話し始めた男に、樋口が一番にツッコんだ。

4:ミングル:2009/05/26(火) 23:09

「突然、会議室に現れたトレンディな男・・・
 トレンディなスーツ、トレンディな靴、トレンディな腕時計・・・
 あ、今日してないっけ。腕時計。
 頭から爪先までトレンディなこの男が、あのIなのか・・・」

「トレンディ言い過ぎでしょうがぁ!何!?そのこだわりよう!?」
中丸が、初対面の人間に対するツッコミとは思えないスピードでツッコんだ。

「いや・・・やっぱ誰?」中丸が全員の視線を受け、素に戻った。

「このトレンディ&ダンディマンの正体は・・・如何に・・・」

謎のトレンディ馬鹿は、年齢は30代程だろうか。
確かにそこそこトレンディなルックスではあるのだが、適当にしめられたネクタイが台無しにしていた。
ピンクのワイシャツに付いたカレーうどんっぽいシミも、いただけなかった。

「いや、誰なんですか。ホントに」ユウが冷めた口調で、メンドくさそうに尋ねた。
この時点で、全員が「I」ではないと確信していた。

部屋中の冷たい視線(中丸以外)に耐えかね
トレンディ馬鹿が少し素にもどった。
「えと、Iのマネージャーなんスけど・・・」
「マネージャー?本人はまだか?」樋口が鋭く尋ねた。
「Iはもうちょっとで来るんで、自分がIの武勇伝でも話そっかな、みたいな・・・」
「なんで物語調で!?」中丸が神速のツッコミ。

その後、初対面とは思えない二人のアドリブ漫才を全員が冷やかに見ていた。
とりあえず、名刺だけ全員が交換した。
トレンディ馬鹿は、東野 純一と言うらしい。

ギィ・・・・・
「今回は頼むよォ・・・」のドアの音である。
そこから出てきたのは・・・

5:ミングル:2009/06/02(火) 23:13

ドアからは、一人の少年が出てきた。
黒のジーンズや黒のジャケットを着た黒い少年。
手袋や靴まで黒かったのだが
冬らしいマフラーだけは他の黒に引き立てられるような原色の赤色だった。

その服装からあまりに大人びた印象を受けるが、その顔つきは17,8の物だろうか。
あまり覇気のありそうな表情をしておらず、少し眠たそうでもあった。

全員が唖然としていた。
「・・・・・・・子供?」
中丸が口に出した。
それが聞こえていたのだろうが、少年はジャケットを脱ぐ動作を続けた。
ジャケットを脱ぎ終わると、少年がメンバーの方を向きなおす。

そして、マフラーを外しながら
「こんばんは、皆さん寒い中ご苦労様です」
気だるそうな顔つきに似つかわしくない丁寧な話し方であった。

6:ミングル:2009/06/07(日) 13:11

「一応、全員揃っていますでしょうか」
赤いマフラーをトレンディが受け取っているのを見ると、本当に「I」なのかも知れない。
待ち合わせの時間に一秒も違わずやって来る、というのは「山本倉之助」の伝説の一つだった。
しかし倉之助の年齢は現在57歳、それも警視総監である。
この警視庁・本部にはいるだろうが、こんな時間にノコノコ会議室に現れる訳が無い。

「名刺の交換とかも済ましてありますでしょうか?」黒服の少年がこもった声で全員に尋ねた。
全員がまだあっけに取られた様子の中━
「ちょっと待てよ。アンタの事、まだ聞いてないんだぜ」樋口が腕を組みながら言った。

「東野から大体の事は聞いてるはずですが・・・?」少年は東野に目をやった。
「鳥取の武勇伝聞かされたよ」眉間にしわを寄せながら応対する樋口の姿は
17,8の少年に対するそれではなかった。
どっちかと言うとヤクザの取引のそれだった。

「そうですか・・・・東野さん、後で楽屋まで」
「楽屋あんの!?あっ・・・」とっさに出たツッコミだった。
中丸にとってツッコミは礼儀でもあった。どんなボケにもツッコミを入れなければ失礼だ。
その考えは、上京してきた今でも変わらなかった。

「さすがです。中丸君」
少年は茫然としている場を和ませるためにボケて見せたのだろうか?
そんな考えが全員(中丸以外)の頭に浮かぶ。
だとすれば・・・間違いない。


・・・・「I」だ。

7:ミングル:2009/06/07(日) 13:29

はい!この辺で一度、解説を入れたいと思います!
創作板の「ご意見をいただければ!」みたいなスレにも書いてありますが

今回は登場人物の紹介ですね。

一人目は「I」です。
作中で最年少ですね。ハイ。
類稀な能力で知る人には「英雄」と呼ばれます。
同時にその才能はボケにも向けられています。
どーでもいーか。
同時にひねくれた所もありますが、それが本当の彼なのかどうか・・・
また、全然別の一面を見せる事もあり、どれが演技でどれが本物なのか・・・
それは、常人が推測できるような物ではありません。
とにかく天才すぎて、よく分からない事になっています。
もしかしたら本人にも分かってないのかも・・・

モデルは松山ケンイチさんです。
年齢は違いますが・・・


さぁ、続いては
初芝ユウです。

こちらは、「美少女担当」です。
少女じゃないか・・・
あまりに美人すぎて、警察なのにマスコミに追われています。
その昔、警察になる前ですね。
「のど自慢」に出たことで、話題になりました。
それでマスコミにも追っかけられる訳です。
つまり、歌は上手いんですね。
優しい人なんですがマスコミに対しては一切、応対しません。政治家くらい。
それにより「氷の女王」と呼ばれます。優しい人なんですが・・・

もちろん警察としても有能で、情報の伝達の早さに定評アリです。
ちなみにモデルは堀北真希さんです。

いかがでしたでしょうか!
解説のコーナー!二回目も近々・・・

8:ミングル:2009/06/11(木) 17:23

「K」こと山本倉之助は、あまりにもまじめ過ぎる人物という事で知られていた。
もちろん、彼の仕事ぶりに文句をつけるような人物は、ただ一人としていなかった。

だが、ただ堅いという訳でもなかった。
彼には、人の心を読む才能もあったのだ。

こんな話がある。
2年前の「警察入校式」での事だ。
入校式というのは、いうまでもなく警察に採用された若者たちが、
「これから社会主義のため、一生を捧げる」
という決意を固め、警察学校に入学する荘厳な儀式。

その場で、警視総監になって一年目の倉之助は、当然ながら任命の辞令を交付する役目を任されていた。
警察の最高権力者という立場についた彼だが、何も緊張することなくこなしてしまうだろう、
と彼を知る者の誰もが思っていた。

しかし、壇上に上がった彼はあまりに緊張しすぎていた新人たちを見て、和まそうと思ったのか
「本日はお日柄もよく、二人の門出を祝うには最高の・・・」とあろう事か
ベタなボケをかましたのだ。

この一件は、結構な問題となりさまざまな非難が飛び交ったが、幸い辞任という大事にはならなかった。
が、それよりも倉之助の意外すぎる茶目っ気が警察関係者の間で噂となり倉之助の評判は、結果的に上がった。



もちろん、今回「I」に集められたメンバーもそれを知らぬ者はいなかった。
そして、倉之助のようにボケてみる事が大きな何よりも「自分はKの息子だ」という証明になる。
と、「I」は悟っていたのだろう。

メンバーの全員(中丸含む)が、興味を抱いた。
「あの鳥取の事件を一人で解決した天才が何を思い、自分たちを集めたのか」。
特に、心理学者の立場にいる尾根は、ただならぬ関心を示していた。
「天才の脳と思惑」に。

9:ミングル:2009/06/11(木) 22:41

はい!なかなか物語が進みませんが・・・
次回から本格始動の予定です!

解説の第二弾にまいりましょう!

三人目は、藤森周一です。
決して目立つ様な、突出した能力はありませんが
刑事としてのスペックはハイレベルです。
「よくいる刑事」ですが、その経験値は並外れてる訳ですね、はい。
かつて上司に山本倉之助を持った経験があり
現在でも憧れの存在の様です。
 一度見知った人には、親密ですが
初対面の人には、少し人見知りです。
 高1と中2の息子がいて、両方とも野球をしています。
樋口とは中学校と高校の同級生で、両方とも野球部でした。

モデルは大杉漣さんです。
年齢もあっているので、そのまんまをイメージしてもらえれば・・・


さぁ、流れ的に次は
樋口翔です。
暴走族取り締まり専門白バイク部隊・通称「白虎」の部隊長で
全国の男性警察官の憧れです。
もちろんバイクの操縦の腕は、とんでもなく上手いです。
高校の頃に、無類のバイク好きなのに暴走族を目の敵にしていて
最終的には一人で攻め込んだ事もありました。
その辺は、彼なりの「バイクの正義論」が深く関わっているそうです。
 彼にも、高1の息子と中1の娘がいます。

モデルは、佐藤浩一さんです。
カッコいいですね。個人的に大好きです。

さぁ、そろそろ皆、頑張り始めるんで
楽しみにしていてください!

10:ミングル:2009/06/25(木) 23:15

「早速、本題に移りたいと思います」
Iが真剣な目つきで話し始めた。少なくとも会議室に入ってから一番に真剣だ。

「今回、集まってもらった理由・・・です。
 この場では打ち合わせに過ぎませんが、今からこのメンバーである人物を追ってもらいます。
 お送りした書類にも書いているように極秘の任務なので、口外は厳禁です。
 そういう意味でも信頼できるメンバーに集まってもらったつもりです」
あまりに淡白なその口調は、少年と思えないどころか山本倉之助を彷彿とさせる程に悠然としていた。

「ある人物・・・?」
全員が尋ねたかったであろうが、声に出したのは中丸と樋口だけだった。
「皆さんもご存じだと思います。犯罪者として認識しているのは僕だけでしょうが
 ですが、彼が重ねた犯罪の数は測りきれません。警察としても許してはいけない」

「有名人なんですね?その人は・・・」ユウが眉をしかめて尋ねた。
「全国的にも知らない人は少ないでしょう。なにしろ表向きはヒーローですから」

表向きはヒーローの有名人・・・藤森はある人物に気づいた。
「ある人物」に

いやまさか、そんな訳がない。だろう?
他に心当たりがなかっただけに頭の中の仮説は妙な現実味があった。
だがありえない。はずだ。
気がつけば、藤森は額に汗を浮かべていた。
気がついてはいけない事実に一人で、一人でたどり着いた気がした。
周りのメンバーは見当もついてないらしい顔つきだった。

今出ている条件は全て当てはまっていた。
全国的に有名な男、表向きはヒーロー、だが数えきれない犯罪歴。
気付かれていないという事だろう。
気付かれにくい立場のヒーロー。
というより気付かれにくい地位。
・・・彼か?

「それって・・・」
藤森は一人で出した結論を口に出そうと試みた。
「心当たりがありますか?藤森さん」
Iが素早く反応した。おそらく誰かが気づくのを待っていたのだろうか。
他のメンバーの注目も一気にあつまった。
「いや、でもありえないですね・・・すいません」
確信を捨てた訳ではないが冷静になると、確率はあまりに少ない気がした。

「周一、言えよ」樋口が短いながらに迫力のある言葉をかけた。
くちごもった後、口を開いた藤森が出した名前はー

「あなたの父親の・・・警視総監・山本倉之助・・・・・・ですか?」

11:ミングル:2009/06/27(土) 20:43

「は?」

全員がそんな顔をした。
Iと助手の東野を除いて。

「そういう結論にたどり着く人もいると思いました。
 かつて父親を上司に持ったあなたか・・・中丸君か」Iが微笑を含んで答えた。
「クン?」

「安心して下さい、藤森さん。父親ではないです。
 もっと有名なヒーローです」
藤森は内心、ホッとした。
山本倉之助は藤森が最も尊敬する人物だ。
それゆえに、心に強く残っていたのだろう。
少ないヒントでその結論にたどり着いたのもそのためだ。

「えっ、中丸君て倉之助さんの部下だったんですか?」
ユウが驚いてズレた眼鏡を直しながら言った。
「ちょっと前まで・・・ですけど」ユウに話しかけられて嬉しそうなのは、誰の目からも明らかだった。

「もっと頭を柔らかくして考えて下さい。誰でも知っているはずです」Iが楽しそうに言った。
「もうクイズみたいになってんじゃないスか」
「ボケ回答もお待ちしてます」「何を募集してんスか!」

裏で何か悪い事をしてそうなヒーロー・・・という事だろうか。
「じれってぇよ。早く正解言いやがれよ」樋口は今にもキレそうだった。
「クイズは僕の趣味です。さぁ回答を」キレそうな大人にこんな事を言える時点でIはタダモノではない。
「あぁ?」案の定。

「お二人さん、鎮まってください。私がボケましょう」尾根が仲裁に入った。
「いやボケの必要は・・・」
「裏で何かやってそうなヒーロー・・・」この辺のノリはいいらしい。


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