小説かいてみます。

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1:猛:2009/06/13(土) 22:48

まず、以上の事を了承下さい。

・自作だけど見たことある感がたまにある
・意味不明で複雑怪奇で理解不能かも
・自己満足以外の何物でもない
・でも人目を気にする

以上です。
まだまだ言いたいことはありますが、多すぎるので遠慮いたします。

2:猛:2009/06/13(土) 23:02

てらてらと灯りに照らされ、気味悪く反射するのは誰のものとも言えぬどす黒い血。
僕はその、おそらく自分の血も混ざっているであろう血を、床に横たわりながらうつろな目で見る。
そうしている間にも、僕の胸はどくどくと脈打ち、大量の血を溢れ出させている。

(ああ、僕は死ぬのか)

3:いすゞ ◆NVq6:2009/06/14(日) 19:02

続きが読みたいです

4:猛:2009/06/18(木) 20:31

>>3
ありがとうございます。

5:猛:2009/06/18(木) 20:41

>>2の続き

握った包丁からぽたぽたと床に滴り落ちる血。
自分の足下には、動かなくなった家の主達が大量の血を流しながら哀しそうなうつろ目をして横たわっていた。
どくんどくんと自分の心臓がいつもより一層速く脈打ち、まるで速く逃げろとでも言いたげだった。
俺はふらつく足で必死に身体を支えながら、金を詰め込んだ鞄を持ってその家を後にした。

(ああ、やってしまった)

自分の足音がやけに大きく聞こえて、自分を責めているように思えた。

6:猛:2009/06/18(木) 20:51

色々わかりづらいと思うので説明です。

>>2は、殺された側の男の子視点です。
「誰のものとも言えぬ」「おそらく自分の血も」とありますが、男の子の他に両親と兄弟もいます。

>>3は、殺した側の男性視点です。
「ふらつく足で必死に」とありますが、怪我を負っているわけではありません。
殺してしまってから恐怖と不安に駆られ、精神の不安定な状態を表しています。

分かりづらい上に亀足ですが、がんばります。

7:saki:2009/06/18(木) 22:18

早く続きがみたいです★

よければ、私のもみてください!

誰か見てください★って
所に、書いてあります。

8:猛:2009/06/19(金) 08:53

>>7
有り難う御座います。
sakiさんのも是非読んでみます。

9:猛:2009/06/19(金) 09:06

すいません、訂正します。
>>6の説明で、「>>3」と有りますが「>>5」です。
馬鹿ですいません。

10:猛:2009/06/19(金) 09:39

>>5の続き

●第1章●

朝日ヶ丘大学第二学部四年、早乙女勇馬。
現在、科学研究会というサークルの部長をしていて、学校での成績も優秀で所謂“優等生”というもの。
ただしそれは「表向き」の自分であって、「本来」の自分ではない。

本当は、人を殺め金を奪った 殺人強盗犯 だと言うことは誰も知らないし知られる気もない。

俺があの夜、あの家族4人を殺してから三ヶ月は経っただろうか。
ニュースや新聞では・・・、凶悪な殺人強盗犯、被害者の自宅にあった大金を持ち逃走、未だ見つからず。
なんてことが報道されていた。
犯行に及んでしまった最初の一ヶ月間くらいは生きている心地が全くしなかった。

(いつ捕まるんだ、俺は。今日か、明日か・・・)

そんなことを考えて過ごしていたが、今になっては何ともなくなっていた。
ニュースでも新聞でも、次々と凶悪な犯罪が取り上げられ、俺のことは全然騒がれなくなっていたからだ。
ふと、トゥルルル・・・という携帯の鳴る音が部屋に響く。

「もしもし? 早乙女ですけ―・・・」
「あら、勇馬君? 勇馬君かしら!? 直海おばさんよ! 覚えてるー?」
「・・・・っはい、父のお姉さんでしたよね。 珍しいですね」

早乙女ですけど、と言い終わる前に聞き覚えのある甲高い大きな声が耳元で喋りだした。
あまりにも大きな声だったので耳が痛かったが、なんとか気を取り直し話を続ける。

「急にゴメンねェー? ちょっとお願いがあるのよっ、いいかしら?」
「はぁ・・・、内容にもよりますが・・・。 出来る限りは」

俺の言葉を聞いて、本当っ!?と歓びに満ちた声を上げる直海おばさんはきっと今、目が光ってるに違いない。
そのまま相づちをうちながら話を聞く。
暑いわね、とか。もうすぐ夏休みじゃない、とか。旦那と旅行に行くのよ、とか。
そんなことを一通り話した後、おばさんは本題にはいった。

「・・・―というわけなの」
「・・・・・夏休みの間ずっとですか?」
「ええ、お願いできる?」

俺は直海おばさんの言葉を疑った、まさか俺に・・・・・・・・・・・・。

(子守を押しつけてくるとは・・・)

11:恭弥:2009/06/19(金) 19:33

さっすが猛w文章力あるあるww早く続きが読みたいww早乙女くんかっこいいww

12:猛:2009/06/20(土) 20:20

>>11
ちょっ、え、早くないですか?
見つけるの。
まあ漫画板でちょっとぼやいてたんですけどね・・・。

取り敢えず有り難う御座います。
がんばって書きます。

13:猛:2009/06/20(土) 20:58

>>10の続き

直海おばさんに子守の依頼を受けて数週間、夏休みになった。
昨日、直海おばさんが来て預けていった子供は、海常東学院という学院の中等部に所属しているらしい。
海常東学院は小学校から大学までエスカレーター式の学院で、ここいらじゃ至って珍しい学校だ。
それを電話越しに聞いたときは、一体どんな奴が来るんだろうかと期待に胸を寄せていた。
だが、昨日そいつの顔を見たとき俺は驚愕した。
直海おばさんが連れてきた子供は・・・・・・・・。

(他人のそら似どころじゃないだろ、“これ”は)

俺が数ヶ月前に殺した一家の子供に瓜二つだった。

「じゃぁ、この子よろしくね。夏休み分の生活費、この封筒に入ってるから」
「はい、確かにお預かりしました」
「ほら、挨拶しな。いとこの勇馬お兄さんよ」
「・・・・こっこんにちは、佐山一紀です」
「・・・っ!!」

・・・ーそれから24時間経った今まで、俺は生き地獄状態だった。
一紀が初対面の俺を見るときのおどおどしたような目が、怖がっているような目が、あの子供を連想させる。

(これは神から俺への嫌がらせか・・・っ!!)

「ゆ・・・勇馬さん、どうしたの? 元気ないね」
「・・・・・・ああ、問題ない。一紀、飯にするか?」
「うんっ・・・!」

一紀の顔をずっと晴れさせていれば、俺の罪が消えるような気がして成らない。

14:猛:2009/06/20(土) 21:08

ここまでの人物説明を簡単にします。

・早乙女勇馬(サオトメ ユウマ)
 朝日ヶ丘大学第二学部四年        
 科学研究会・部長
 
 殺人強盗の真犯人


・佐山一紀(サヤマ イツキ)
 海常東学院・中等部一年
 サッカー部・部員

 勇馬のいとこ


・佐山直海(サヤマ ナオミ)
 
 勇馬の叔母(父の姉) 

 

15:猛:2009/06/21(日) 20:11

>>13の続き


一紀を預かって約三週間、夏休みも後半にさしかかった。
相変わらず一紀の顔を見ると、あの夜のことが瞼の裏によみがえる。

「美味しいね、今度作り方教えてよ」
「・・・・・あ? ああ、今度な・・・」

いつもは一人で適当に軽くすませる食事も、一紀がいるので手を抜くわけにはいかず。
肉じゃがやシチュー、ハンバーグ等の時間のかかる料理をよく作るようになった。

(あの子供もこんな風に笑っていたのか・・・)

目の前で嬉しそうに飯をつつく“殺した子供の顔をした別の子供”。
俺は最初、“こいつ”と夏休み中やっていけると思わなかった。
また“こいつ”を殺してしまいそうだったからだ。

「勇馬さん、また元気ないね」
「いや、暑くて食欲があまりわかないだけだ。一紀は気にせず食え」
「・・・無理しないでね、しんどいなら」

一紀は良い奴だ、嫌いではない。

「大丈夫、しんどくないから」

ただ・・・・。

「そう?本当、無理しないでね」

(お前は俺が人殺しだと知ったら・・・、あの子供と“同じ顔”をするのか?)

16:猛:2009/06/22(月) 21:13

>>15の続き

●第二章●

海常東学院・中等部一年、佐山一紀。
今は、小学校の頃から好きだったサッカー部の部員として活動中。

お母さんとお父さんが僕を置いて旅行に行くらしく、夏休み中いとこのお兄さんの家に預かられるようだ。
大学四年生で頭の良いしっかりした人だ、優しい人だから大丈夫だって言っていたけど。

(元気ないな・・・・、勇馬さん)

明らかに僕が来てから時折元気がなかったり、ボー・・・っとしてたりしている。
お母さんと話してるときは凄く元気そうだった、僕を“見て”から元気がない。

「元気ないね」
「・・・ああ、大丈夫だ。心配ない」
「そう?」

このやりとりばかり毎日繰り返す。

「しんどいの?」
「いや、食欲がにだけだ。しんどくないから」
「無理しないでね?」

さっきだってそうだった、勇馬さんは・・・・・・。

(時々僕のことを睨んだり、哀しそうな目でみたりしている気がする・・・)

僕はその目を、前に見たことがある気がする。

17:猛:2009/06/22(月) 21:16

>>16の訂正

×間違い×
「しんどいの?」
「いや、食欲がにだけだ。しんどくないから」
「無理しないでね?」

○正しい○
「しんどいの?」
「いや、食欲がないだけだ。しんどくないから」
「無理しないでね?」

18:魔歌論EX2:2009/06/22(月) 21:17

スゴッ!!猛さん小説書けるんだぁー
【ちょと見てみた人】

19:猛:2009/06/23(火) 20:16

>>18
あー、どうも魔歌論EX2ー・・・・って、買}カロン!?

取り敢えず有り難う御座います。
凄くないですよ、自己満足に過ぎないから完成度低いですし。

20:猛:2009/06/23(火) 20:29

>>16の続き

時刻は夜中の4時をまわったくらい、僕は未だに寝ていない。
ここ3日間くらいはこの調子で、寝不足な日々が続いている。

見たいテレビがあるとか。したいゲームがあるとか。宿題をやっているとか。
ただそんな、如何にも夜更かし中ですよ、みたいな理由で起きているワケではない。

(今日も、か・・・・)

勇馬さんはここ3日間くらい、何故か夜中になると起きてどこかに出かけてしまう。
僕は、勇馬さんのその行動が気になって起きていたのだ。

「・・・一紀、行ってくる・・・・」

本当は起きているけど、僕が寝ていると思っている勇馬さんは静かにそう言ってから出かける。

「いってらっしゃい、勇馬さん」

僕は勇馬さんが出て行ったドアに向かって呟き、静かに眠りに着いた。
これが、勇馬さんの行動を知ってからの日課になっていた。

21:魔歌論EX2:2009/06/25(木) 19:25

なんか尊敬する・・(笑)
 (小説とか苦手な人)

22:猛 ◆BD7k:2009/06/25(木) 20:57

>>21
いや・・、全然!
尊敬なんかしないほうが良いですよ、俺なんか!!

23:猛 ◆BD7k:2009/06/25(木) 21:13

>>20の続き

「勇馬さん、この問題の解き方教えてよ」
「・・・・ああ、ちょっと待ってくれ・・・」

ごろりと横になり、だらだらとしている目の前の大人。
忙しくもないのに、待ってくれだとか。後でとか。言い訳じみたことを口走る。

(こうもだらしない人だったかな・・・、勇馬さん・・・)

夜中に出かけているのは知っているし、そのせいで寝不足なのも知っている。
心配なのは確かだが、ここまで自堕落になってもらうとこっちまでそれが移ってしまいそうになる。

「・・・・寝不足ですか、よく休むといいですよ」

僕に背を向け、だらだらと寝そべっている大人に向かってそう言い放ち、外に出かける準備を始める。
勇馬さんは僕の言葉に反応し、先程と違う顔色で此方を見た。

「おい、一・・・・」
「散歩に行ってくる、二・三時間もすれば帰ってくるよ」

いってきます、と笑顔でそう言ってからドアの外へと出かける。
勇馬さんが何か言おうとしたが、聞く気はない。

(勇馬さん、相談でも何でもしてくれれば良いのに・・・)

僕は、彼を思うが故に突き放す。

24:魔歌論EX2:2009/06/26(金) 21:46

いやいや尊敬しますって(笑)
こんだけ上手いんですから

あとぉー私、小説書くのに邪魔なんで
コメント無視していいですよー

25:猛 ◆BD7k:2009/06/26(金) 21:49

>>24
無視できない質ですから。
それに折角読んでコメントしてくれてるのに、無視は失礼です。
本人が良くても、俺が良くないですから。

26:猛 ◆BD7k:2009/06/26(金) 22:14

>>23の続き

うっすらと夏の澄んだ青い空が紅の色に滲んできた頃、少し涼しげな風が吹いていた。
僕は勇馬さん宅から、そう遠くない所にある自動販売機の前に居た。
ちゃりん、という小銭の落ちる音が自動販売機の中から微かに聞こえた。
音と共に自動販売機の下からひょっこりと顔を出したお気に入りのミックスジュースを手に取る。

(冷たい・・・・)

おもむろに小銭をもう一度自動販売機に入れ、ボタンを押す。
出て来たコーラを空いてる方の手で持ち、家路へと付く。

数分経った頃、前から見覚えのある人影が見えた。

「・・・・勇馬さん、迎えに来たの?」
「・・・・・いや、コーラでも買おうかと・・・」

勇馬さんはふい、と視線を少し僕から外して遠慮がちに言った。
素直じゃない人だと。嘘ばかり言う人だと。何も打ち明けてくれない人だと。秘密がある人だと。
僕は最近、この子供のように不器用な大人のことを理解しはじめた。
例えそれが氷山の小さな小さな一角だとしても、これから知ればいい。

「コーラ一つ余ってるから、一緒に一服しようよ」
「・・・ああ」

笑ってコーラを差し出すと、苦い笑いを浮かべて受け取る“大人”。

「一紀・・・・・大事な話が、あるんだ。聞いてくれるか?」

苦い笑いを浮かべたまま言う彼は、とても哀しげだった。

(あれ・・・、話してくれるのは・・・・嬉しいはずなのに・・・・)

風邪が一瞬とても痛かったのは気のせいだと思いたい。

27:魔歌論EX2:2009/06/26(金) 22:24

ありがとうございますっ
頑張ってください((ニコッ

28:猛 ◆BD7k:2009/06/28(日) 21:03

>>27
頑張ります!!

ちょっと昨日サボってしまったから頑張らないと・・・・。
さぼり癖が時々顔を出しますが、サボった分は直ぐ返しますのでっ!
そこんとこ、見逃してください;;

29:猛 ◆BD7k:2009/06/28(日) 21:36

>>25の続き

●第3章●

夏の暑い日差しが僕らの地上を焦がす頃、蝉はたった7日間の儚い命をもって生まれくる。
人間の長い一生と比べれば、とても短い一生だろう。
でも蝉はそう思ってはいないのではないだろうか、きっとそうだと僕は思う。

人間だって、同じようなものだろう?
亀や象と比べたら、人間なんて儚い命だもの。


「お世話になりました」

灰色に塗装を施された鉄の戸を押し開け、夜逃げでもするのかと言わんばかりの荷物を運び出す。
今の状況を大げさに言うとこんな感じ。
夏の生ぬるい風が、ほのかに秋の涼やかな風に変わる8月下旬。
夏休みがあと数日で終わるので、もう家に帰るのだ。

「また暇なときに遊びに来るね、勇馬さん」
「・・・ああ、“また”な」
「うん“また”、お母さんの車が下で待ってるからもう行くね」

重い荷物を背負い、手を振り階段を勢いよく駆け下りる。
階段を下り終わると、お母さんが笑顔で待っていた。

「一紀久しぶりね、勇馬君とは仲良くしてた?」
「うん、まぁね。お母さんが言うとおりいい人だったよ」
「そう」

お母さんとたわいもない会話をしながら、荷物を車内に放り込み自分も乗り込む。
エンジンがかかる重低音が頭に響き、車は勇馬さんのアパートから離れていく。

(・・・・・勇馬さん、大丈夫かな)

「あら、勇馬君が手振ってるわよ」
「え?・・・・・あっ」

バックミラーに映った手を振る勇馬さんの姿を目にして、直ぐさま窓を開け身を乗り出して振り返す。
それが夏休みに見た勇馬さんの最後の姿。


それから次に勇馬さんの姿を見たのはテレビに映った姿だった。

【早乙女勇馬容疑者・先日、殺人強盗犯として警察に自首】

そんな文字と共に。

30:猛 ◆BD7k:2009/06/28(日) 21:53

>>29

初夏の厳しい日差しと共に風が吹き、大勢の蝉が大合唱を繰り広げる季節。
ある三十過ぎの男が刑務所から解放された。
それを迎えるは成人を迎えて間もない青年。

この二人は丁度“10年前”に、親しい関係になり友情を築いた二人である。

「おかえりなさい、勇馬さん」
「ああ、ただいま一紀・・・」

早乙女勇馬、10年前に“殺人”強盗犯として自首し、刑務所に送られた。
強盗を行い、人を死亡させた場合、「死刑」もしくは「無期懲役」。

なのに何故この男は生きているのか・・・・・・。

それは10年前の“あの時”に遡ることになる。

31:魔歌論EX2:2009/06/30(火) 20:40

この小説好きだなぁー(^−^)

32:猛 ◆BD7k:2009/06/30(火) 20:56

>>30の続き

○第4章○

「一紀・・・・・大事な話が、あるんだ。聞いてくれるか?」

苦い笑いを浮かべたまま言う彼は、とても哀しげだった。

(あれ・・・、話してくれるのは・・・・嬉しいはずなのに・・・・)

勇馬さんの哀しげなその表情が、愁いを帯びたその表情が、僕をも不安へと駆り立てる。
直ぐ目の付く場所にあったベンチに腰掛け、先程買ったミックスジュースのペットボトルを開ける。
それを見て、勇馬さんもコーラのペットボトルを開けると、炭酸の抜ける音がした。

「・・・・話って何なの?」
「実はな一紀、お前は俺の知ってるある子供にそっくりなんだ。瓜二つ、まるで一卵性の双子のように」

そっくりな子供。一卵性の双子。こんなことを言われても何が言いたいのか全く分からない。
僕には実は双子の兄弟が居た、みたいなおふざけのような話ではないだろうけど・・・。
兎に角黙って話の続きを聞くことにした。

「・・・・お前は3ヶ月ほど前にあった“強盗殺人”のニュースを知ってるか?」

(ゴウトウサツジン・・・・・、強盗、殺人・・・・・)

確か大人2人と子供2人が殺して金を奪ったというニュースを見た覚えがあった。
それに間違いないだろう。

「うん、知ってる。そのニュースがどうしたの?」

勇馬さんの愁い顔が、酷く今まで以上に悲しみと後悔に歪んでいくのが分かった。

「・・・・・・・・・・俺が、その犯人だと言ったらお前はどうする?」



僕は、心臓が止まるかと思った。

33:猛 ◆BD7k:2009/06/30(火) 21:00

>>31
有り難う御座います!!
でも、もうすぐこの小説“は”終わってしまうんですよ・・・・。
終わった後の続編も一応は考えてみますが。
あと、時折コメントなどが入り交じって見にくいので専用の「まとめスレ」を立てようと思っています。

34:猛 ◆BD7k:2009/07/01(水) 20:47

>>32の続き

「嘘じゃ・・・・ない・・ん・・・だ・・・・?」
「ああ、嘘じゃない」

信じがたい真実をこんなにも急に突きつけられても、受け入れられないのが当たり前。
言われた瞬間は嘘だと思ったが、勇馬さんが嘘を言っているように見えなかったし、言うような人ではない。
兎に角今は言われるまま、聞かされるままに信じ、受け入れることにした。

「・・・・・・・・・軽蔑、しても構わないんだぞ?逃げてもいい、今すぐ通報しても・・・」
「ううん・・・・、今は勇馬さんの話の途中だから。続きを・・・聞かしてよ」
「分かった」

勇馬さんは何処か安心したような顔つきをしていた。
人殺しを許しているワケじゃないし、寧ろ軽蔑したい。
でも、何故か勇馬さんを軽蔑の眼差しで見ることも、心の中で蔑むことさえ出来なかった。

「その殺した家族の一人の子供がな、さっきお前に言ったお前にそっくりな子供なんだ。 
 お前を見たとき、お前と夏休みの間やっていけると思わなかった。
 ・・・・・・けど、お前と居ることで心が穏やかになってな、今お前にこうやって打ち明けることが出来た」
「・・・うん・・・」

勇馬さんは足下に送っていた視線を一旦此方に向けると、また直ぐに視線を足下に送り、話し始めた。

「それとな、さっきニュースを見ていたら、俺の事件の報道に間違いが発覚したというニュースが流れた」
「間違い??」
「ああ、“殺人”ではなかったそうだ。全員辛うじて生きていて、今では大分回復しているらしい・・・・。
 マスコミが早とちりしたらしい、病院側も何度か連絡を試みたがなかなか話が通じず、一旦諦めたそうだ。
 そのせいで、今更やっと間違いだったことが報道されたらしい・・・・」

絶望の先には光が見える、誰かが言っていた言葉は本当だったみたいだ。

「じゃあ、死刑にはー・・・・」
「・・・・ならないだろうな、おそらく」

35:猛 ◆BD7k:2009/07/02(木) 20:31

>>34の続き

◆最終章◆

あれから幾度も夏が過ぎ、秋の色が覗いては直ぐに消え、寒さの冬が雪化粧を施し去って、芽生えの春が来た。
そして十回目の夏が来た今、この瞬間。
ぎらぎらと輝き照り続ける太陽の下、彼らは十年越しの再会を果たした。

「さぁ・・・・、一緒に行こうか。勇馬さん」
「・・・何処へ行くんだ?」
「獄卒祝いさ、僕はもう成人をとうに迎えてるんだ。祝杯、とでもいこうじゃないか」

夏はまだ始まったばかり。
僕らの生きるこの地を一番輝かしく照らす季節。
この空の下、二度と心が惑わぬように。闇にとらわれぬように。

「ありがとう、一紀」
「ん? 何か言ったかい? 勇馬さん」
「いや。・・・・・・・・太陽は、まぶしいな」
「夏だからね」
「違うさ、まぶしいのはー・・・・」
「?」

(一紀、お前は俺の太陽だ)

しっかり地を踏みしめ歩こう。

36:猛 ◆BD7k:2009/07/02(木) 20:52

はぁー・・・・・終わりました!!

 
▲備考▲

・第〜章の両端に「●」が付いてるとおもいます。
 第四章の「●」が「○」なのは、回想だからです。
 昔の話なので区別が付くようにしました。

・強盗をして人を傷つけ、死亡させてしまった場合は死刑または無期懲役になります。
 この場合、死んでなかったので多分10年程度の刑になると思います。
 それと、勇馬は罪悪感から盗んだお金は一銭も使っていませんでした。
 そしてそのまま全額返したので刑がさらに軽くなった、と考えるとやはり10年程度かな・・・と;;

・年齢についてですが、分かりにくいので・・・。
 一紀は初期が中一で13歳なので10年後は23歳、初期の勇馬の一つ下ですね。
 勇馬は初期が大学一年で24歳なので10年後は34歳、三十路になっちゃいましたね。

・この話は「年齢差のある友情」「夏の思い出」などがテーマになっています。
 題名を今更決めたいとおもいます。・・・・・『硝子と太陽』でいいですかね;;
 硝子は「姿を映す」と言うことで一紀とそっくりな子供を。
 太陽は最後に出て来たように、勇馬を照らす一紀を。


最後になりましたが、読んでくださった方々有り難う御座います。
また違う小説が始まりますが、興味を持たれましたら立ち寄ってください。
また、ここで書いた小説は【小説書いてみます。まとめ】というスレでまとめて、読みやすくします。
 

37:ミングル:2009/07/02(木) 22:35

ひとしれず全部読んでいました!
初めまして!中三のミングルです。

テーマは「年齢差の大きい友情」という事でしたが
一紀が大人っぽいのか、自然に穴埋めされていました。
口調から年下というのは、にじみ出ていましたので、そこは上手く使えていたと思います。

この作品は、現実的でしたが猛sはファンタジーもお書きになられますか?

38:恭弥:2009/07/03(金) 18:45

猛流石!!!でも猛のことだから何でゆうまが殺人を犯したのか
とかいう理由もあるのかな・・とか思ってたww

39:猛 ◆BD7k:2009/07/03(金) 20:17

>>37
有り難う御座います!
アドバイス・・・と受け取っていいのでしょうか?

あと、ファンタジー系統の方がどちらかというと書いてる数は多いです。
現実的な話はあくまで現実に忠実で無ければならない点があるので、
少々難しいですし。


>>38
一応、勇馬が殺人をした理由はあります。
一度は書こうかな?と思いました。
ですが、敢えて其所は読者に想像してもらうことにしました。
その方が想像力がふくらんで楽しいでしょう?

40:猛 ◆BD7k:2009/07/03(金) 20:20

申し遅れましたが、このスレの主「猛」は“女”で“中三”です。
よく、漫画板などに姿を現します。

41:恭弥:2009/07/05(日) 13:56

>>39 成程ww良かったら番外編みたいなのでゆうまが何でそんなことを
  してしまったのか、ってことも書いてほしいなwでもこれは難しいよな・・

42:猛 ◆BD7k:2009/07/05(日) 21:36

>>41
また書きますよ。
・・・・・・・機会があれば・・・・。

43:猛 ◆BD7k:2009/07/06(月) 20:48

『RU』

●序章●

“惑星ネプトロプト” そこは地球から何億光年も離れた所にある惑星。
そこには特殊な“チカラ”を持った人々が住んでいる。
傷を癒すことが出来る者、自由に火を呼び起こし操る者、物や動物等の喋れないモノの声がわかる者・・・。
それぞれ出来ることは違うが、産まれながらにして皆持っている。
そして其所には、地球に住む者が計り知れぬ程の科学と文化、歴史が存在する。

だが、決して踏み入ってはいけない場所が・・・・・存在する。

44:猛 ◆BD7k:2009/07/06(月) 21:09

『RU』(2)

●第一章●

双鏡(フタカガミ) 冬麻(トウマ)、十五歳、男。
身長171p、体重64s、血液型はO型で誕生日は1月30日。
学校は家に近くて、レベルも普通な 杜之丘(モリノオカ)高等学校に今年から通っている。
容姿普通、学力普通、家系も普通、彼女だって普通に可愛い娘(コ)と付き合っている。

学校のみんなや、先生。
近所のおばさんや、おじさん、ちょっかいばかりかけてくる小学生。
新聞配達のバイトで知り合ったお年寄りや、バイト先の先輩。
いつだってみんなに優しくして、笑顔を絶やさないでいる。
なのに、気味悪がられることも多々あったりする。

理由は、「いつも笑っていて裏がありそうで怖い」だそうだ。
そんなことはないのだが、そう思われているらしい。

(特に気にしたことはないけど・・・・)

45:猛 ◆BD7k:2009/07/07(火) 20:46

『RU』(3)

学校が終わると、見慣れた街並みを眺めながら家へと歩を進める。
・・・・はずだった。

(どこだ、・・・・ここ・・・)

珍しく、違う道を通って帰ろう、なんて考えたのが悪かったんだろか。
目の前には、どこまでも続く黒い空間が広がっていた。

46:猛 ◆BD7k:2009/07/08(水) 20:30

『RU』(4)

●第二章●

俺は学校の帰り道、ふと、今日は違う道を通って帰ってみようかな?なんて思った。
そして、いつも真っ直ぐ進む十字路道を右に曲がった。
そのまま暫くすると、十字路がまたあったので、今度は左に曲がろうと十字路の真ん中に立ったとき・・・。

「・・・えっ!?」

いきなり辺りが光に包まれ、目の前が真っ白になり何も見えなくなってしまった。
そして、暫くして目が回復したので目を開けると、そこはどこまでも続く黒い空間だった。
足を動かすと、ピチャッという水音がした、足下には一pくらいの嵩の水があるようだ。

「ギィヤァアアアアァァアアアァアッ・・・・!!!!」
「!?」

突如、どこからともなく、よく映画に出てくる恐竜のような叫び声が黒い空間にこだました。

47:猛 ◆BD7k:2009/07/10(金) 21:55

『RU』(5)

辺りをキョロキョロと見渡してはみたものの、誰の姿も見えず叫び声だけが響く。
取り敢えず今向いている方に歩を進めてみることにした。

「・・・ぎ・・・ぃヤァアアアアァアァァァアアアァァァアアアァっ・・・!!!」
「!!・・・・っまただ!」

再び聞こえた叫び声は、さっきよりも近くで聞こえている気がする。
今向かっている方に行っては危ない、そう思い方向転換をした。
その時―・・・・・・・

「―――え・・・・」

目の前に白い服の上に黒いマントを身に纏った、一人の青年が現れた。
その顔には、ゴーグルのような変わったモノを装備していて良く解らなかった。

「!!」
「あ」

その青年は僕の目の前を横切り、数歩離れた所で此方の存在に気づいた。
そして、こちらにもの凄い勢いで戻ってきた。

「貴様っ!! 何故危険区域にいる!? どうやってここに入った! もしかして能力者―――」

ゴーグルをしていてその表情は伺えないが、かなり険しい表情をしているように思える。

「「!?」」

ふいに、ドンッと地響きがして、自分の身が一瞬地面から離れた。

「ギィヤァアアアァァァァアアアアアアアアアアッ!!!!!!」
「!!・・・・うげっ!?」
「また出たか・・・!!」

突如僕と青年の目の前に今まで見たこともない化け物が姿を現した。
ふと、横にいる青年を見ると、青年の手には剣が握られてた。

48:猛 ◆BD7k:2009/07/11(土) 21:38

『RU』(6)

目の前にいる化け物がこちらに一歩近づいたと同時に、青年は化け物に向かって走り出した。
それに反応した化け物も、己に向かってくる背年を敵と見なし牙をむけた。

「ゥギィイヤァアアアアアアッ・・・・!!!!」

ぶんっと、化け物の大きな手に付いた鋭い爪が青年向けて振り下ろされた。
青年はそれを難なく避けて、化け物の懐に潜り込んだ。
そして、手に持っていた剣を思いっきり化け物の懐に差し込んだ。

「っっぎ・・・ぃい・・・っやぁああああぁぁあぁぁぁあ・・・・ぁ・・・」
「・・っうぁあ・・・」

青年が差し込んだ剣を抜いた瞬間、化け物は悲鳴を上げ、大量の血を傷口から吹き出し倒れた。
その光景を見て、俺は小さく悲鳴をあげてしまった。
一方、化け物を倒した青年は、化け物の返り血を浴びて尚、平然としているようだった。

「ハッ、たわいもない。大人しくしていれば死なないものを・・・・」

挙げ句の果てに死んだ化け物を見下し、貶している。

(よくやるな・・・・、あんなこと・・・)

物思いにふけっていると、青年が再びこちらに近づいてきた。

「―――で、貴様何者だ。ここは危険区域と知っての立ち入りか? それとも能力者か?」

危険区域、確かにあんな化け物が出る所など、普通の人がいては死んでしまう。
おそらくこの青年は、ここにいる化け物を討伐しているのだろう。

(危険区域はともかく・・・・能力者って何だ? そもそもここはどこだ?)

「聞いているのか! 危険区域への立ち入りは“Arcs”の者しか許可されていない!! 無許可での立ち入りは犯罪だ!」
「え!? マジで!?」
「!・・・・貴様、もしやネプト人ではないな・・・・っ!?」

いきなり犯罪行為だと言われ驚くがそれ以前に“アース”と言う聞いたことのない会社らしき名前が不可解だ。
それに、なにより一番不可解なのは今青年が言った・・・・。

「“ねぷと人”??」

49:猛 ◆BD7k:2009/07/12(日) 20:26

『RU』(7)

「やはり、な・・・・。貴様はここが何処かも知らぬのだろう」
「うん、まぁ。 いつの間にかここに居たんだよな」

へらっと笑って答えてみせると、青年は眉間に皺を寄せた。
正しくは、元々寄っていた皺が余計に酷くなった。

「・・・・ここは惑星ネプトロプト、そして今いる場所は危険区域Z-94番区だ。貴様はどこの者だ、見たところ地球人・・・と言ったところか」
「あー・・・、うん地球人だけど・・・・・。惑星ネプ・・・何とか、って何?」

ここは地球以外の惑星と言うことくらいしか理解できなかったので、青年に聞き返してみた。
すると、青年は眉間の皺を更に酷くし、くるりと後ろを向いた。

「・・・・・ひとまず俺に付いてくることだな、地球人」
「え? どこ行くの!」

後ろを向いたままそう言い終わると、青年は黒い空間を歩き出した。
問いかけても返事は帰ってこず、俺はただ青年の後を急いで付いていくばかりだった。

50:猛 ◆BD7k:2009/07/13(月) 21:28

『RU』(8)

暫く青年の後ろをひたすら付いていくと、青年は突然立ち止まった。

「どうしたのー?」
「黙れ、今外に出る準備をしている」
「・・・・ぇ?」

準備、と言っている割には只突っ立っているようにしか見えない。
ただ今は頼れる人がこの青年しかいないので、青年に言われたように黙って待っていることにする。
暫くすると、青年の足下が青白く光り出し、青年の丁度真下に円形の青白い光のシルエットが浮かびあがった。

「おー・・・!」
「何を呆けている、来い。それともここに残るのか?」
「え、それは嫌に決まってるでしょーよ!」

くるり、と振り向き毒を吐く青年に、慌てて返事を返し近くに歩み寄る。
近くによると青年が指で円の中に入るように指示したので、指示通りに円の中に入る。
すると、円の縁に沿って青白い光の壁が伸び出て来て、俺と青年を取り囲んだ。
次第に光の壁は僅かな隙間も残さず、密閉状態になった。

「何コレ? 酸欠にならないの? かなり頑丈な壁―・・・・」
「黙れ」

青年に一喝され黙り込んだ瞬間、あの時のように目の前が白い光に包まれ、目の前が真っ白になり何も見えなくなった。

51:まかろん:2009/07/14(火) 19:28

わっ!!けっこ〜進んでるっ!すごい・・・

52:突如悩む猛 ◆BD7k:2009/07/15(水) 21:32

>>51
はい、結構進みました。
前作は「小説かいてみます。まとめ」を見ていただくと宜しいかと。
その方が読みやすいので。

53:猛 ◆BD7k:2009/07/15(水) 21:32

>>52の名前間違ってました。
漫画板で使っていた名前でした;;;

54:猛 ◆BD7k:2009/07/15(水) 21:45

『RU』(9)

「目を開けろ、もう“表”についた」
「“表”・・・・? わっ、凄・・!!」

目を閉じていると青年の声が聞こえたので目を開けると、そこには見たこともない景色が広がっていた・・・。

「凄い・・・地球と全然違う・・・・」

目の前に広がっていたのは、地面に生えるように土のような物で作られた家。
人々が着ている服は珍しいかたちで独特の民族衣装とでもいうのだろうか、でもどこか近未来的な服だ。
そんな家と人々で賑わっている街並みの先には、地球では考えられない巨大な木が伸びていた。
きっと東京タワーは勿論、富士山までも比べものにはならないであろう大きさだった。
しかも、その木には青白く光り輝く実が実っていた。
その実も、木の大きさに比例して、とても大きく見えた。

「あの木はなんて言うんだ?」
「・・・ネプロプの木といってな、この星の清樹・・・・。 母なる聖なる木だ」
「聖なる木・・・・」

55:猛 ◆BD7k:2009/07/18(土) 21:14


俺 スレ主猛は中3で現役バリバリの受験生なので勉強が忙しく、最近更新が途絶えました。
このことに関して、深くお詫びいたします。
コレからも更に更新が遅くなるおそれが有りますので、10日以上音沙汰無かった場合は恐れ入りますが
俺の代わりに「( ´Д` )<このスレを通報する」または「削除依頼」、をして下さい。
「10日間来なかった場合のみ」通報、削除依頼してください、お願いします。

56:猛 ◆BD7k:2009/07/18(土) 21:31

『RU』(10)
聖なる木、そう言って巨大な木を見る青年の眉間には、皺は少しもなかった。

「さぁ、行くぞ。貴様のその格好は目立つ、俺も仕事で血が付着してしまったのだ。何より先に着替えをすませる」
「服って・・・・、俺お金も何も無いけど・・・・」

そういえばそうだ。
黒い空間、あの危険区域にいた時すでに持っていたはずの鞄がなかった。

「俺の家にある。無駄なことは考えるな、兎に角付いて来い!」
「はーい」

服の襟元を後ろから掴まれ、半ば引きずられ気味に青年の家へと歩を進めた。

「付いた、中に入れ」

付いた、と言われ青年の後ろにそびえているモノに目を向けると、そこには大きな白い木製の家があった。
先程見た土のような物で作られた家とは全く違った。

「おじゃましまーす!」

そう言って中にはいると、青年が不可解だ、意味が分からない、とでも言いたそうな目でこちらを見ていた。

「何??」
「・・・・・妙な言葉だな。なんだ、オジャマシマスとは」
「お邪魔します、邪魔をしますよって意味。他人の家に入る時に使う挨拶だけど・・・、この惑星にはないの?」
「ないな」

驚いた、この惑星とは言語や話し方は同じでも、風習や挨拶の“仕方”が違うらしい。

57:猛 ◆BD7k:2009/07/19(日) 20:49

『RU』(11)

「じゃぁ、この惑星では他人の家に入るときなんて言うの?」
「・・・・・そういう言葉は特にない」
「ないの!?」

そう聞き返すと青年は、不愉快極まりなさそうに此方を睨み付けた。
その後、視線を外し深いため息をひとつ。

「言葉“は”特にない、と言ったんだ。他人の家にはいるときには“イー”という礼儀作法がある」
「“いい”??」
「イー、だ。家に入る前に右手を胸の前で添えるように構えてから軽く礼をする」

青年は、俺の間違った発音を正してから、作法の手順を口で説明しながら実際にやって見せてくれた。
俺はそれを見様見真似でやってみる。

「こう?」
「・・・まぁ、そう言うところだろう。こっちだ、着替えを貸そう」
「あ、うん」

58:猛 ◆BD7k:2009/07/20(月) 09:47

青年は玄関からすぐそこにある階段を上るように指示したので、青年に続いて階段を上った。
ぎし、と軋む音したので、そこそこ古い建物なんだろう。
階段を上り終えると、目の前に茶色いドアがあった。

「入れ」

青年はドアを開けて待っていたので、俺は中に入った。

「おー・・・・、綺麗だけど質素だね」

その部屋には、茶色のタンスが3つと机が1つ、ベットが1つ置いてあるだけだった。
青年は俺の言葉など気にもとめず、真っ先に右から3番目のタンスの一番下の引き出しを開けた。
その中から適当な服を4,5枚出して、再び閉めた。

「貴様はこれを着ろ、俺は隣の部屋で着替えを済ます」
「え、でもコレどうやって着・・・・」

着方を聞こうとしたら、青年は既に部屋から出た後で、バタンっとドアが閉まった。

59:まかろん:2009/07/21(火) 14:38

削除依頼なんて出す訳ないじゃん(笑)
削除されたらこの小説読めなくなるかもだし・・

60:猛 ◆BD7k:2009/07/24(金) 08:58

>>59
いやぁ・・・あまりにも放置すると駄目でしょう?
ならいっそ削除した方がいいでしょうし・・・。
気持ちは嬉しいです!
有り難う御座います!!

61:猛 ◆BD7k:2009/07/24(金) 09:00

>>58の訂正。
一番上に『RU』(12)の書き忘れ。

62:猛 ◆BD7k:2009/07/24(金) 09:18

『RU』(13)

「よっ・・・と・・・、こんなもんかな?」

青年に渡された服には白い布地に所々水色のラインがはいっていて、袖の裾には変わった模様があしらわれていた。
サイズは青年の方が背が高かったので問題はないようだ。

「これでいいのかな・・・・着方は」
「おい、終わったか」
「うん・・・。でもこれでいいの・・・・・・・・え?」
「何だ、ちゃんと着れているじゃないか」

ドアを開け、入ってきた青年を見て驚いた。
俺がずっと男だと思っていた青年は・・・・・・。

「お、女の子ぉ!?」
「知らなかったのか?いや、気づかなかったのか・・・」

さっきまで着ていた白いスーツのような格好とは一変。
目の前には白い布地に紺色の糸で模様をあしらったシンプルなワンピースに身を包んだ青年がいた。
ゴーグルを外した顔には、青色の鋭い目があった。

63:まかろん:2009/07/24(金) 16:14

猛さん!タメで話してクダサイッ!!

64:猛 ◆BD7k:2009/07/25(土) 10:12

>>63
この板では敬語で通すと決めたのです!!
漫画ではバリバリ口悪いので・・・;;

65:猛 ◆BD7k:2009/07/25(土) 10:27

『RU』(14)

「誰も“俺は男だ”などと言ってないだろう。それに声の高さや体つきで分からなかったか?」
「いえ、全く」
「地球人は間抜けなのか?」
「うっ・・・・・」

言われてみればそうだ、男にしては声が高くて身体が細かった。
でも、そういう男は少なくもない、分からなくてもおかしくはないだろう。

「まぁ、いい。貴様には後ほど俺の上司に会ってもらう、失礼のないよう・・・・」
「ねぇ、名前は?」
「は?」

唐突に「名前は?」などと聞かれ、少々不機嫌そうな顔をする青年。
そもそも、この惑星ネプトと呼ばれる星に来て始めて会った人物なのに、名前も聞いてない上に名乗ってもいなかった。
それに、「貴様」と呼ばれるのは少し不愉快だった。

「お互いの名前まだ言ってないでしょーよ。俺の名前は双鏡 冬麻、冬麻って呼んでよ。君は?」
「・・・・ルーシィ・エレセクタールだ。」
「ルーシィが名?姓?」
「姓はエレセクター、名はルーシィだ」
「じゃあ、ルーシィだね!」
「・・・・・・・・・・・・・好きにしろ」

66:猛 ◆BD7k:2009/07/25(土) 10:29

もともと『RU』は漫画用のストーリーとして考えていたので台詞がちょっと多いですね・・・;;
もう少し描写を詳しく書いた方が良いですね・・・・、頑張らないと。

67:猛 ◆BD7k:2009/07/26(日) 11:02

『RU』(15)

青年、否、ルーシィはそう言うと再び話の続きを話し始めた。

「で、先程の話しだが、後ほど俺の上司に会ってもらう。 日時は先方が連絡して下さるそうだ」
「その上司って言うのは“アース”とかいう・・・・?」
「何だ、覚えていたのか」

ルーシィは、意外だ、とでも言いたそうな目で此方を見た。
“アース”・・・・、ルーシィに危険区域で会ったときに出て来た言葉だ。

(危険区域の立ち入りは“Arcs”の者しか許可されていない!!)

そう言っていた。
おそらく会社のような、団体組織だろう。

「“アース”って何?」
「“Arcs”と言うのは俺が所属している組織の名だ。危険区域の管理を受け持っているんだ」
「管理だけ?」
「・・・・・この話は俺の上司が詳しく説明して下さる、今は知る必要はないだろう」

そういうとルーシィはドアへと歩を進めた。
結局ルーシィは、俺に何も教えてくれないらしい。

「お前は当分ここに居てもらう。日用品は俺のしかないのでな、買いにいくぞ」
「うん・・・・」

68:猛 ◆BD7k:2009/08/01(土) 12:04

『RU』(16)

結局あの後、“アース”については何も教えてはもらえなかった。
おそらく今話すと何か不都合なことでもあるのだろう。
他所の国や村、街の人間なら同じ星の人間だからまだしも、全く違う星の人間となると話しは違うからな。
それよりも、日用品を買う、と言っていたが、俺がルーシィの家に自宅謹慎、ということか。

「・・ぃ、ぉ・・・い、おいっ!!!」
「っぅえ!? な、何!?」

考え事をしていたせいで、ルーシィに話しかけられているのに気が付かなかった。
間抜けな声で返事をすると、ルーシィは、馬鹿なのか此奴は、とでも言いたそうな顔をしていた。
そう思われても仕方がないか。

「全く、呆けていないで応えろ。さっきから、どれが良いかと聞いているだろ」
「ごめん! 考え事してたんだ。今選ぶよ・・・・・・・ってこれ何?」

選べ、と言われたので視線を目の前の硝子ケースに向けると様々な色、形をしたゴーグルのような物が並んでいた。
おそらく、地球にはこんな物は一つとしてないだろう。

「センサーマスクだ、貴様には必要だろう」
「センサーマスク・・・・? 何かルーシィが付けてたゴーグルみたいなのと似てるね」

よく見れば、何となく見覚えのある物だった。
確か同じような作りをした物をルーシィが付けていたはずだ。

「俺が付けていた物と同じ役割をする物だ、少々性能は劣るがな」
「へー・・・・、なんで必要なワケ?」

まさか、またあの危険区域とやらに行かされるのだろうか。
それだけは避けたいというのが本望だ。

「まぁ、それも話しを聞けばわかる。・・・・・・さっさと決めろ!」
「わっ、分かったって! じゃ・・・じゃあこの灰色っぽいの!」

いつまでたっても決めない俺に痺れを切らしたようで、ルーシィは不機嫌オーラを背中に背負っている。
口調も強めで、かなり恐い顔をしていたが、すぐに元に戻った。

「T-P9型か、まぁまぁ高性能なセンサーマスクだ」
「へー・・・、そうなんだ。 よく分かんないけど・・・・」

センサーマスクオタクなのだろうか、かなり詳しいようだ。
それともこの惑星ではそれが普通なのか。

69:猛 ◆BD7k:2009/08/05(水) 09:28

『RU』(17)

それにしても、このセンサーマスクは高価な物なのだろうか。
スーパーのように、棚に商品がむき出しになって置いているのではなく、丈夫そうな硝子ケースの中に置かれている。
地球でも、傷つけられては困るような高価な物は、簡単に触れないように硝子ケースの中に置かれている。
そう考えれば考えるほど、高価な物なのではないだろうか、という考えがふくらんでいき、何だか悪い気がしてきた。

「では、俺は支払を済ませてくる。ここから一歩たりとも動くなよ」
「あ・・・うん・・・・・」
「・・・・なんだ、言いたいことがあるなら言え」

ルーシィは俺の様子がおかしいのに気づいたらしく、睨み気味にこちらを見た。
これは言わないと状況が悪化するだけだろう。
まぁ、考えていた内容はたいしたことはないのだし、俺は素直に話すことにした。

「いや、そのマスクって高いのかなー?って思っただけ。因みにどれくらいするの?」
「28万ネイラだ、地球の紙幣の価値だと100万円くらいだろう」
「え・・・・・ひゃっ、100万円!?」
「そんなに高い物ではないだろう、28万ネイラなど」
「う・・・・嘘だぁ・・・・」

地球とこの惑星では、金銭感覚が全く違うらしい・・・・。
まぁ、それも珍しくないといえば珍しくは無い話しだ。
地球でも、国によって紙幣の価値は変わってくるからな。

70:猛 ◆BD7k:2009/08/07(金) 09:27

『RU』(18)

ルーシィが店の店主に硝子ケースからマスクを出してもらい、支払を済ませ、店を出た。

「ほら、貴様の物だ。貴様が持て」
「おぅ、分かったー・・・・って、重っ!!」

ルーシィが軽々と片手で俺に向かって放り投げたマスクが入った袋は、予想以上に重かった。

「ちょ、何コレ!? マスクってこんなに重いの!? 5sくらいない??」
「マスク以外にも色々と必要な物を買ったからな。そのせいだろう」
「え、マスクだけじゃないの? なんだ・・・、ビックリした」

がさがさと袋の口を開け、中を見てみる。
先程買ったマスクに付け加え、ワックスの様な物、オイルの様な物などが入っている。
中に入っている物の数は少ないが、一つ一つが重い物ばかりだった。

「こりゃあ、重いはずだよ・・・・」
「こっちだ」
「あ、ごめん」

前を見て歩いてなかったせいで、ルーシィにちゃんとついて行ってなかったようだ。
ルーシィは、またか、と小さくため息を吐いている。
俺のせいで、地球人には「間抜け」というレッテルを貼られてそうだ。
それだけは止めて欲しいが。

「・・・必要な物は全て買ったな。今度は食品を買いに行くぞ、夕飯のメインが無い」
「食品か・・・・、どんな食べ物があるんだろ・・・・」

71:猛:2009/08/10(月) 21:30

パソコン破損のため、次の更新がいつなるか分かりません。
読んでくださっている皆様、大変申し訳ございません。
パソコンが復帰次第、続きを更新させてもらいます。

P.S.
ケータイを持っていればいいのですが、生憎持ち合わせておりません。
只今は緊急事項に付き、特別に親のケータイから書き込みさせてもらっています。


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