弓道バイオレンス

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1:クルゼット:2009/09/30(水) 22:15

えっと初めまして!

ここで小説を書かせていただきます。
ジャンルは「なんちゃって学園・部活振興コメディ」といいますか・・・
一読の程、お願いいたします!

2:クルゼット:2009/09/30(水) 22:50


始業式・・・
夏休みのグダグダから脱出し、久しぶりにあった友人達と「2学期からもがんばろうぜ」という心意気を固める日である。少なくとも教職員の方々は、生徒達にとってそうであって欲しい行事だろう。

しかし、実際は
髪型を変えた生徒、髪色を変えた不良、メガネをかけ始めたヤツ、コンタクトにしたヤツ。
その他諸々のイメチェンしたクラスメイトの新しい人生のスタートを見守るくらいしか楽しみもないのだろう。
宿題を昨日の夜遅くまでやっていた分の疲れを背中に乗っけて歩くいつもの駅からの道。

「あっ、転校生来るんだっけ」
完全にダラけていた夏休みを思い出す以外にやる事がなかった高校一年生の彼は、急に上がって来たテンションのままガラにもなく走りだしてみた。
その時だった。
シュカーン
鼻の頭を冷たい風が走り、一瞬体がとまった。すぐ左のブロック塀には一本の細長い棒が刺さっていた。
「どこ狙ってんの!?あれ人いたんじゃないの?馬鹿じゃないの!?」
「やっちゃったもんは仕方ない!久しぶりにやったらこんな感じになっちゃうじゃろが!」
「あぁ!やっぱいたよ!人いたよ!バァちゃんだかんね!今のバァちゃんだかんね!」
校門から出てきた顔は、女子生徒の物だった。
数秒後、何がどうなったか飲み込めないタイムラグが終わると顔がもうひとつ出てきた。驚嘆した老婆の顔だった。

3:クルゼット:2009/10/13(火) 16:04

「ホンット、ホンットごめんね。マジでごめん、これアレだから。京都で買ったヤツ」言って少女は彼の前に「八ツ橋」を出した。
「あぁ・・・お構いなく・・・」
聞けば彼女は、この学校の用務員である祖母と弓道の練習をしていたらしい。

「弓道・・・・すか・・・」

そして先ほど、祖母が20年程のブランクを破ったらしい。
その記念すべき一発目がほぼ90°の発射ミスにより、彼の方へシュカーン、という訳。

上靴の色から彼女は一年生だろう。同級生らしいが見覚えはない。

しかし、である。もう少しで矢は頭にシュカーンだった訳だ。
決してこの世にすべてに満足している訳ではないが、お別れとなれば高校一年生にとっては余りに惜しい。
普通なら血相を変えて怒るべきに違いない。というよりそうでないとおかしい。
そう、それでもこうして遠慮がちに八ツ橋を見つめている彼がおかしいのだ。

持ち前のテンションの低さが成せる技なのか、あるいは矢を射った祖母と孫に原因があるのか。
祖母の方は、自分の矢がとんだ方向に人がいたと知った瞬間、あまりにあっけなく気絶した。
重体には見えないが、精神的には生死の境を彷徨っているかもしれない。
限界状態の老人に向かっては怒れないのも正論である。
そして孫の方はというと、落ち着いた様子で用務員室に連れてきてくれた。

その時よく見れば、その肌は花びらを纏ったように輝いていた。
あまりモテるとは言えない彼にとって、自分の手を引いてくれたことも高ポイントだろう。
用務員室に来てから恋心によって宙に浮いてるような感覚に陥っている。

彼女が雪のように白い手を動かす度、真珠の瞳が揺れる度、薄紅の唇が揺れる度に彼の胸には甘い風が吹いた。
学校に少し早く来てよかった、心からそう思った。

と同時に、熱心な事だなぁ、と八ツ橋の端の方を噛んでみながら、彼は感心した。
そもそもこの学校には「弓道部」という物がない。
彼女がどれ程まで弓道に打ち込んでいるかは服装を見ればすぐに分かった。
白い薄めの弓道衣の上に林檎のように赤いスカーフを羽織った姿は、椿の花の妖精と言い表しても差し障りない。

「やっと来たね、この俺にも青春ってのが・・・」
 
初恋は八ツ橋の味、なのかな。

                          続く

4:クルゼット:2009/11/05(木) 22:38

久しぶりの更新ですね・・・すいません
なんか意図せずラブコメっぽくなってきましたが、そっち路線じゃないです。
コメディではありますが・・・

さぁ、この辺で、といってもまだ個人名さえ出ていませんが、この作品の概要?を紹介します。

登場人物たちには、みんなコンセプトがあります。
今の世の中にいそうでいないような感じを目指して作りました。
たとえば主人公の女の子は話し方こそ現代っ子ですが武士道を重んじる古風な性格です。
ちょっと美少女っぽい表現をし過ぎたかな?とも思いますが・・・

この作品は彼女がその個性を暴力と共に振り回す、いわゆるドタバタコメディってヤツです。
かなり直球な作品名ですね。

という訳です。
文章力不足だとは思いますが、ドタバタな仲間たちを見守ってやってください・・・

5:クルゼット:2009/11/19(木) 23:05

新学期もアタシにとっては名前だけ。
夏休みという、国に決められた学生の大型休暇が終わっただけ。
なんか間違ってる?
やっぱりアタシが変えてやらなきゃみたいだ。

いつものように朝2時に起床。
いつものように歩いて登校。
前と変わったことと言えば、夏休み中にまた「舎弟」が増えちゃったくらい。
一学期に引き続き、不良たちから奪いとった体育館裏はアタシの練習場。
一学期に引き続き、用務員室はアタシとお婆ちゃんの城。
一学期に引き続き、生徒の間ではアタシの名前が噂になってるだろうし
一学期に引き続き、空は青い。

あ、自己紹介がまだだっけ。
アタシはこの学校を変える女、弓道新時代の火付け役(予定)、
天童 千代。昔からチヨちゃんチヨちゃん、って呼ばれてる、親戚とかにはね。
もう今は、親戚だなんて思っちゃいないけど。

生徒の間で噂になる時は、そう呼ばれない。
噂になるのも狙いの一つだったから一応、満足してる。
名前で呼ばれるのが一番いいけどね。そっちの方がこれから作る弓道部の宣伝になるし。
ただ今は、皆アタシをこう呼ぶ。
「杏仁姫」
かわいくない?
姫だよ?姫。
呼ばれるようになった理由は今度話すとして・・・
廊下を歩くたびに、どこかから「杏仁姫だぜ、あれ」とかって聞こえるのは結構気分がいい。
アンタ達も呼ばれたいな、って思ったらアタシと同じことしてごらん。なにか一つでいいから。

これから紡いでいく物語は、アタシによるこの学校の改革。
とりあえずこの学校に「弓道部」を作るのが最初の通過点かな。

6:ミングル ◆SMBU:2009/12/02(水) 22:42

「放課後、また来てよ。おばあちゃん起きてるだろうから」
「はぁ・・・わ、わかりました」
 正直言ってガチガチだった。
 初恋・・・かも知れない。片思いってのさえなかった俺の人生を振り返り、これに勝る感情があったかと考える。
 ないよね。こんなに他人に関心を持った覚えもないよ。また来て、って言われてこんなに嬉しかったこともまた然り。

あぁ、申し遅れた。
 俺はただの高校生、これからは天童さんを守る男(予定)、
 林 景。単にケイって呼ばれる。誰にでも。
 ご察しの通り、目立つタイプではなく教室の隅の方でなんかゴチャゴチャやってるタイプの高校一年生です。
 それが好きだ、というのも人見知りの言い訳に聞こえるだろうか・・・

とにかく人見知りなのだ。それだけは分かってほしい。
 それが原因で色恋沙汰にトンと縁がなかったんです。
 でも今回はがんばってみせる。
 弓が俺の方に飛んでくるという奇跡を無駄にしないよう人見知りを克服してみせよう。
 
これから紡いでいく物語は、天童さんの覇道であり俺の恋路だ。
 当面の目的は何度も言うが人見知りの克服になるだろうか・・・

7:ミングル ◆SMBU:2009/12/16(水) 22:13

さぁ、ご無沙汰です。

 メインの登場人物の名前がやっと出てきました。
女の子の方はチヨちゃんです。
高校一年生ですが、雰囲気や言動は人生経験の豊かさをうかがわせます。
おばあちゃんが倒れても、片手で引きずって用務員室に寝かしつけましたからね。
もう片方の手にはケイ君の手を引いていた訳です。
不思議な画ですよね・・・。女の子が男の子の手を引いているのも不思議なんですが。
これが彼女の性分です。
彼女がなぜ、こんなにも不思議で凄みのある人物なのかは、これから書いていきます。
学校中の噂になる理由とか、弓道をやっている理由もね。

 男の子の方はケイ君と言います。
人見知りで、女の子と話したのも久しぶりなんではないでしょうかね。
男子の中では、そこそこ人気があるんですが。女の子には免疫が存在しないようです。
そんな彼の片思いは実るのでしょうか・・・
応援はしたくなります。よね?

この小説では、ファンタジーとかでは出しにくい、ゆるい現実感みたいな物をだしていこうと思います。
COSMOS SERVANTでは描きにくい事も、チヨちゃんになら描けると思いますので・・・


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