君が好き。

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1:さくら:2009/11/18(水) 15:29

声が枯れる位

君に“好き”と言えばよかった

君といた町、どこにいても何をしていても

君の面影探してしまう・・・

ただ逢いたくて逢いたくて仕方なかった

君といた日々をもう一度

届けこの気持ち

もう一度君の元へ―――・・・

2:さくら:2009/11/18(水) 15:41


〜登場人物〜

★近衛雛姫     ★渡瀬奈留
 KonoeHinaki    WataseNaru
★古都湊水 ★斉藤侑斗
 KotoMinami    SaitoYuto

3:さくら:2009/11/18(水) 16:00

☆君が好き☆

暦は12月。
寒さもピークを迎え始め、一歩外に出ればクリスマス一色に染まった町並みが見える。
小さな宝石のような雪が空を舞い、木には綺麗な装飾が施され、クリスマスソングが耳を掠める。
子供たちはプレゼントに胸を躍らせ、恋人たちは肩を寄せ合う。
とても幸せな月―――・・・
とは反対に、悲しい月でもある。
高校生にもなれば、彼氏の1人や2人できるのが当たり前。
香奈も凛ちゃんもエリナだって、みーんな彼氏持ち。普通なら、こんな時期に1人の方が少ない。
なのに!
あたしはフリー!
一人ぼっち!
ありえない・・・

「すっげぇ顔だな。さすがブス」
「はぁ・・・?」

4:さくら:2009/11/18(水) 16:15

「超やべぇ顔!だから彼氏できねぇんだよ」
「ぐっ・・・」
「図星かよ。一人は悲しいねぇ〜。俺が一緒に過ごしたろーか♪有料だけど」
「結構です!!!」

あたしはむかついてんのよっ!!!
ったく、本当ウザいっ!!!

こいつは古都湊水。
超生意気、超変態、超嫌いな隣の席の男子。
こんな奴なのに、スポーツ神経抜群。教科書持ってこないし、まともに授業も聞いてないくせに、あたしより
頭がいい。
しかも、亜麻色の綺麗な髪+顔だって結構美形・・・の憎たらしい奴。

5:さくら:2009/11/18(水) 16:24

しかも結構モテたりして・・・

「意地はんなよなぁ〜おひとりさん」
「うっさい!いいのよ、家族で過ごす!!」
「クッ・・・、家族かよ。友達っつーのはねぇわけ?」
「みんな忙しいのっ!!」
「彼氏持ちだからだろ?」
「・・・」

ムーカーつーく――っ!!!!
湊水に言い返す言葉が見つからないあたしは、どうすることもできず、湊水をキッと睨む。

「まぁ、そう睨むなって」

睨ませるような事を言ったのは何処のどいつだよ、考えろよ!馬鹿野郎〜っ!

6:さくら:2009/11/18(水) 16:34

「そういう湊水は?」

どうせ予定はいっぱいのはず。

「知りたいわけ?何、俺に気があんの?」
「やっぱいい」

結構です!
この勘違い男がぁ――――!!!

「冗談に決まってんじゃん。何でそう怒るかなぁ〜」

7:さくら:2009/11/18(水) 16:39

「怒らせるような事言うからじゃん」
「冗談って分かんねぇかなぁ〜」
「分かる人と分かんない人がいるの!!」
「や、普通分かる」
「・・・」

今・・・あたし言ったよね?
分かる人と分かんない人がいるって・・・
何回言わせる気・・・?

「わっ!また怒ってる!?」
「・・・別に」

8:さくら:2009/11/18(水) 16:45

「別にって何だよ」
「べっつに〜」

あー、本当鬱陶しい奴。
さっさと女の子のハーレムとどっか行っちゃえ!!!

「ぴよ姫〜?」
「ぴっぴよ姫って!やめてよ!」
「ん〜?ぴよ姫、可愛いじゃん」

可愛い・・・!?

9:さくら:2009/11/18(水) 16:49

「名前だけ」
「・・・・・」

一瞬だけときめいたあたしが馬鹿みたい。
まぁ、なんとなく予想はしてたけど・・・

「体型ぴよ姫」
「あ゛?」

体型って、こいつっ・・・

「寸胴ひよこ」

10:さくら:2009/11/18(水) 17:03

「寸胴って・・・!!!」
「B、W、H、オール100」

オール100・・・
オール・・・

「体重も100、かな?」

ピキッ・・・
ボソ・・・
「あたしそんなにデブじゃないし・・・」
「え?」

11:さくら:2009/11/18(水) 17:13

「それはお前だぁー!!!」

バシンッ!

「痛てぇ!ほうきで殴るか普通!?」
「あたしは普通じゃないッ!!」

ガツン!

「痛ッ!二発も」
「待てっ!逃げるなっ!・・・きゃぁッ!?」

ドサッ・・・

12:さくら:2009/11/18(水) 17:22

「んっ・・・痛ったぁ・・・」
「痛てぇ・・・おい、大丈夫か?」
「んぅ・・・大丈・・・ひゃぁっ!?」

やっやだっ!
あたし何やってんのっ!?
何で湊水の上にいるの!?

「雛・・・」
「なっなななっ何っです!!?」
「すげぇ動揺だな・・・。あのさぁ・・・」

ドクンっ・・・

13:さくら:2009/11/18(水) 17:29

「重い+みんな見てる、イコール?」
「イ・・・イコール?」

何!?
何なの・・・

「正解は」

ひょいっ

「きゃぁぁぁ!?」
「退け」

14:さくら:2009/11/18(水) 17:37

「どっどっ退く!退くから下ろせっ!馬鹿湊水っ」
「え〜?聞こえなーい」
「やだやだやだっ!どこ行くのっ!?やーだ、やだぁ――っ!!」

湊水はあたしを担いだままいっこうに下ろそうとしない。
どんなに手足を動かしてもびくともしない。

「やだよぉ・・・湊水・・・下ろしてっ」
「・・・」
「ヤダァ・・・」

湊水はあたしを担いだまま階段を下りていく。

15:さくら:2009/11/18(水) 17:43

何も言わずもくもくと降りていき、着いたのは一階。
何で一階・・・?
そう思っていると、“保健室”というプレートが見えた。

「まっまさか、湊水あたしを襲うんじゃ・・・」
「してやってもいいケド?」
「結構っ、結構だから・・・」

保健室の扉を勢いよく開き、中に入っていく湊水。
何!?

「先生〜コイツやるわ」

16:さくら:2009/11/18(水) 17:51

「あら、古都くん、近衛さんと仲いいわね〜♪」
「まぁな。先生コイツ頼むわ」
「OK〜♪」

それだけ言うと、湊水はあたしを置き去りにし、保健室を後にした。
何だったの・・・あれ。

「フフフッ、あの子も可愛いわねぇ・・・」
「へ?」
「何もないわよ。さ、膝の怪我の消毒しましょうか」

怪我・・・?

17:さくら:2009/11/18(水) 17:56

見るとあたしの膝は怪我をしていて流血していた。
・・・気づかなかった。
それを湊水は気づいて・・・
だけどもうちょっと分かりやすく運んでくれたらよかったのになぁ・・・

「古都くんらしいわねぇ、近衛さん?」
「はっはい」
「古都くんに、お礼、言っときなさいね?」
「はい・・・」

お礼、かぁ・・・
何か言いづらい・・・

18:さくら:2009/11/18(水) 17:59






   *   *   *

「おっ、帰ってきた」
「・・・湊水・・・」
「ん?」

『ありがとう』って言わなきゃ・・・

19:さくら:2009/11/18(水) 18:04

「その・・・」
「襲って欲しいのか?」
「はぁ!?何で!?」
「や、そういう顔してたから♪」

ダメだ。
前言撤回。
『ありがとう』なんて言わない!!
感謝しようと思ったあたしが馬鹿だったわ・・・。
こいつにそんな価値ない。

「ま、一応女なんだからさ、怪我とかほったらかさないでちゃんと治療してもらえよ?」

20:さくら:2009/11/18(水) 18:10

「・・・ぷっ」
「なっ何だよ・・・」
「らしくない〜!アハハハっ!!」

なーんだ、一応心配してたんじゃん。

「一応ね、ありがと」
「一応って何だよ、一応って!」
「だって変なこと言った分マイナス〜」
「あ゛?殴るぞ?」
「あっそ」
「犯す」
「はい、ゴメンナサイ」

21:さくら:2009/11/18(水) 18:16

殴るのは冗談だと思ったけど、犯すのは本当にされそうだから謝った。

「お礼」
「アリガトウゴザイマシタ」
「よし」

何だ、この状況。
あたし召使いみたい?

「素直に言えよな、素直に」
「無理やり言わせたんでしょ」
「まぁな♪お前の反応面白い」

22:さくら:2009/11/18(水) 18:31

最低・・・
勝手に人の反応見て楽しむなっつーの・・・



キーンコーンカーンコーン・・・
「席つけー」
「あ、先生」

先生が教室に入ってくると共にクラス全員が席に着き、騒がしかった教室が一気に静まる。
眠たくなるほど長い先生の話は、あたしの耳を鉄砲のように通り抜けていく。
隣に目を移すと、案の定、熟睡中。

23:さくら:2009/11/19(木) 10:13

本当、コイツは毎日どのくらい寝れば気が済むのだろうか?
まぁ、『寝る子は育つ』っていうけどさ・・・

「えー、今日はみんなに重要な話がある」
「・・・?」

今の一言で、静まった教室が一気に騒がしくなった。
重要な話・・・
担任がクビ、とか?

「んー?おぃぴよ姫。何の騒ぎだ?」

24:さくら:2009/11/19(木) 10:21

さすがの湊水もこの騒ぎで目を覚ました。

「重要な話だって」
「重要ぉ〜?どうせそんな重要じゃねぇよ・・・」

そういうとまた机に顔をうつぶせた。
本当、天邪鬼な奴。
重要って言ってんのに重要じゃないってさ?
まぁ確かにそう思ったりもするかも・・・
答えを焦らしていた担任が口を開いた。

「実はな、このクラスに・・・」
「・・・?」

25:さくら:2009/11/19(木) 10:27

このクラスに?

「転校生が来るんだ」
「転校生・・・?」

転校生かぁ・・・
女の子かな、男の子かな?
やっぱり転校生が来ると聞いて、みんなどよめき始める。
転校生が来るときの定番だ。

「ぴよ姫お前さ、そんなに期待しなくてもお前に気があるわけねぇんだから」
「・・・」

26:さくら:2009/11/19(木) 10:35

そんなの言われなくても分かってるっつーの!!!
一言多い・・・
そんな湊水は徹底的にスルーして・・・

「入って」

先生の言葉に、クラス全員の目が教室の入り口に集中された。

ガラッ

「わぁ・・・!!」

「転校生は、うちのクラスに1人とE組にもう1人いるんだが

27:さくら:2009/11/19(木) 10:46

「うちには彼女で、自己紹介どうぞ」
「渡瀬奈留です。今日からよろしくお願いします」

やっばい!
すっごく美形・・・!!!
渡瀬奈留という子は例えていうとお人形ってイメージのある女の子で、身長も150a代でちっちゃい方だし、ふ
わふわの茶髪のロング天パに大きな瞳で小顔でスタイル抜群・・・
申し分ない美形。
絶対にモテる。
そう断言できそうな子。

「お前とは正反対の子だな♪」
「湊水・・・」

28:さくら:2009/11/19(木) 10:59

「可愛いじゃん、あれ」
「どうせあたしはブスですよー」
「お、自覚してんじゃん。偉いぞぴよ姫!」

褒められてもなんにも嬉しくありませんが・・・
正反対かぁ・・・
まぁ、ちょっと悲しい。
湊水も一応男の子な訳で、男の子の素直な意見を聞いてるようなモノ。
あたしは男の子に女として見られている可能性が薄い。
別に、いいけどさ・・・

「じゃぁ、渡瀬の席は・・・」

29:さくら:2009/11/19(木) 11:03

「近衛の後ろ!!」
「えぇっ!?」
「・・・どうした近衛?」
「べっ別に何も・・・」

絶対比較される。
そう思いながらしぶしぶ席にすわる。

「ハズい奴〜」
「うっさいよ・・・」

「・・・近衛さん?」

30:さくら:2009/11/19(木) 11:10

「あっ、はい!?」
「あたし渡瀬奈留。奈留って呼んで?」
「うん。あたしは近衛雛姫。雛姫でいいよ!よろしくね、奈留」
「よろしく、雛姫」

なーんだ結構いい子じゃん。
可愛いし?
でもまじかで見ると更に綺麗に見える。
雪のように白い肌が眩しい。

「雛姫じゃなくてぴよ姫だろ?」
「はぃ?何かいいましたか、古都湊水くん?」


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