鬼は悲しい恋をする

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1:恋鬼:2010/05/01(土) 01:10


あたしは不幸だ。

きっと不幸。





夜、
まだ幼かったあたしが、
そっとドアを開けて見たリビングでは、
親が髪の毛をつかみあって、
叫んで、
のしかかって、


すぐ近くにあたしがいるのに

喧嘩ともいえないような
掴み合いをしてた。





幼稚園、
暗くなって、もう他に園児は誰もいなくて、
あとは先生がいる職員室しか電気がついていなかった。
それでもあたしの、

母も、
父も、

迎えになんて来なかった。


先生は幼いあたしに不満をぶつけ、
あたしは、
ただ困惑してその話を聞くしかなかった。







…また、夜。
母親は帰ってこなくなった。
何にも分からないあたしは、

ただひとり、

リビングで帰りを待って寝た。







あぁ悲しい
寂しい
苦しい
淋しい
痛い
許して


助けて





毎日のように繰り返す幼い少女の言葉は、
誰の耳にも届くことなんてなかった。


















そして、これはまだ、

ただの序奏にすぎなかったんだ。

2:燐:2010/05/01(土) 23:16


―――鬼。


鬼はかわいそうだと思います。
鬼は人よりみにくいだけで、何も変わらないのに、
人は鬼を仲間はずれにします。
鬼は悲しいです。
何も悪くないのに、人は鬼を悪いと思います。


          2ねん3くみ  うめみや きき

3:燐:2010/05/01(土) 23:18


よく学校で、自分のことをいかにも『苦労してる』とか
『うつになりそう』だの『死にたい』だのほざいてる奴がいる。
横目で何気なく見ながら思うのは、




あーこいつら馬鹿だ。


ってコト。



勝手に苦労なんかしてればいいし、
うつなんか誇るものじゃないし、
死にたいなら死ねばいい。


ま、どーでもいいけどね。

4:燐:2010/05/01(土) 23:24








青空が綺麗な学校の屋上で、梅宮ききは寝ていた。


制服、大きめの黒いセーターに青っぽい短いスカート。
16,17程の少女だ。


そろえられた漆黒の長い髪の毛。
目と閉じているため、そのけぶる長いまつげがよく分かる。
何もつけていないはずなのにその唇は不思議と赤い。

もう分かるだろうが、梅宮ききは大人びた顔立ちの美少女だった。



「きーきっ」
「………樹里」


1オクターブ上の声とともに、
古篠樹里が明るく、寝っ転がってるあたし上から
ぬっ、と顔を出した。


ききは、寝ていたところを起こされて
嫌そうにまぶたを上げる。

「…何……?」

興味なさ気に声を返すと、
樹里は、はた、と動作をやめて、
じとりとあたしを見た。


「何って……」

樹里の肩がふるふると震える。



「ききってば授業サボってんじゃん!!!」
「うるさい」


いやに声の大きい樹里に、ききがばっさり斬りこみをいれる。

5:燐:2010/05/01(土) 23:26



しかし、結構ひどい扱いにもかかわらず、樹里は怒ることはなく、
ぷぅっと頬をふくらませた。


「そんなこと言ってぇ。
 現国の先生に、ききは保健室で休んでるって
 言っといてあげたのにー」

昨日もその前もききはサボりすぎなんだからぁ。

樹里がどこから取り出したのか、
ポッキーの袋を開けながら、あたしに向かって言う。


「あ。さっきねぇ、菊間君がききのこと探してたよぅ」

「……あっそ」

「あっそ、じゃないよっ!!
 もー。好きでもないなら告白オーケーしなきゃいいのにぃ」


樹里がはぁ、とため息をつく。
まったくこの親友は昔から来るもの拒まずなのだ。
樹里は、のほほんと眠たそうにしているききを見て
しみじみと思った。


「現国、終わったら昼休みでしょ。
 菊間君絶対ききのとこに来るよ。
 …樹里、かばってあげないんだからね」

「……。
 …別に悪いことはしてない」

あからさまに目をそらして言うききに、
樹里はあの噂は本当だったのか、と半ば軽蔑の目で
ききを見た。


「……本当だったんだ。
 違うクラスの男子と浮気したって…。
 さいてー」

わざと馬鹿にしたように言うと、
ききがちょっと、むっとした顔になった。


「……違う。あれは食事をおごるってアイツが言ったから…。
 最初はちゃんと断った」


それでもしつこく言い寄ってきたから、
しょうがなく付き合ったのだ。

誰だ。勘違いして根も葉もないことを
言いふらしたのは。


食事にいったのは本当なのだから、あながち勘違いでも
根も葉もなくもないのだが、ききはぷりぷりと怒った

6:恋鬼(れんき):2010/05/01(土) 23:46

名前が燐になったところがありますが、
これは作者のミスですのでお気になさらないでください。
すみません。

ここで、ついでにキャラ紹介をしておきます。
(といっても3人位しかいませんが。笑)


★梅宮(うめみや) きき
 主人公。
 多分17歳の高2です。


★古篠(ふるしの) 樹里(じゅり)
 ききの親友。…のハズ。
 幼なじみ。


★菊間(きくま)君
 これから出てくる現ききの彼氏。
 下の名前は思案中。


(全員これから設定していきます。)


実はこの物語、なんの考えもなしに書き始めました。
要するに、テキトーってやつです。
行き当たりばったりというのも楽しそうですが、話がめちゃくちゃになりそうなので、
頑張ってこれから物語を練っていきます。



では、気が向いたら読んでやってください。
感想も喜んで承ります。

7:相良藩願成寺 ◆8.OI:2010/05/02(日) 12:56

>>6
キャラクター紹介の必要性はあるのですか。
個人的には要らないと思います。済みません。

8:恋鬼:2010/05/06(木) 12:51

相良藩願成寺さんへ(難しくて読みがよく分かりませんっ。汗)

アドバイス有難うございます!!
嬉しいです。
私も要らないかもしれないと思ったりしたのですが、
なにぶんまだ未熟で、キャラがよく伝えられていないかもと
思って書いてみました。
何より読んでくださっていたのが嬉しいです。
重ねて有難うございます。


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