駄文を書いてみる

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1:レンナ ◆VQmQ:2010/07/15(木) 01:41

えと、「もう一度だけ走らせて―――」の作者、レンナです。
今回はなんとなく、コンセプトや舞台設定はそれなりに決めてあるので駄文を書いていこうかと思います。
誰得スレでもあるので、目を汚したくない方はバックorスルーでお願いします。

2:レンナ ◆VQmQ:2010/07/15(木) 01:58

なんとなく。
私は、この空を見て思う。
何故、私は、
ここに居るのだろう。
私の居るべきところは別の所のはず。
暗い暗い、狭い牢屋。
そこで独り、生涯を終えるはずだった。
だけども。
私はあの子≠ェ犠牲になってくれた、否、犠牲にしたからここに居る。
あの子≠ヘ、紀新が作ってくれた、可愛らしい、“お人形”。
そんなあの子≠セからこそ、あの牢屋に居るのだろう。
私の夢という名の、牢獄に。
私は己の夢で死ぬ気だった。否、死ななければならなかった。
でも、あの子が私を庇ったから。あの、つらい牢獄に居る。
それでも。私はこの能力であの子を助けたい。
でも、それは無理。
それがわかるとなんだかつらい。
でも、私はやりたい。何故なら、私を守るためならば罪を犯すことさえ厭わぬあの子≠セからこそ――――


「 私 と 仲間 と 
        あの子 の 物語 」

              ―friend the story―



この学園に来てから何週間が経った?
そう、ほんの数週間。
今は夏休みの前日。
終業式を終えたばかりのこと。
私達は夏休み、仲間皆でいつでも会えるよう、約束をしていた。
だけど、その約束は多分無理そうだ。
何故なら私は。
暗い、どこともわからぬ部屋に居るのだから。

3:アニホとミシン ◆R0Fg:2010/07/15(木) 06:57

わ、私のダメ小説とは比べ物にならない凄い小説だ・・・。
続きが気になるので、頑張ってください!
あ、私も『オリジナル小説@』という小説を書いていますので、良かったら読んでみてください。

4:レンナ ◆VQmQ:2010/07/15(木) 16:11

いえ、あなた様の小説も素晴らしかったですよ!!
はい、応援ありがとうございます!!
先程、その小説を見させていただきました。
とても上手でした!!
―――――――――――

「ここ…、どこなのよ……」

うん、思ったこと言ったわね。
ええ。
どこかわからないから最初に説明を自分にしたというのに。
…まぁそれはともかく。
何故ここい居るのかを説明しよう。
簡単に整理すると…、
学園から帰る→帰り道変な男(なんかの動物の耳生えてた気がする奴)に、(多分だが)睡眠薬を染み込ませたと思われるハンカチを口元に押さえつけられ、眠る→そのまま誘拐、そして今現在。という流れだろう。
…なんか真ん中のチャート部分、マンガとかアニメで見たことあるなぁ…。ありがちだ…。
さて、それは置いておき。ここから出る方法を探さねば。
…まずは常識的に考えて携帯電話よね。

5:レンナ ◆VQmQ:2010/07/17(土) 15:29

ピッピッ、プルルルル…プルルル……、ツー、ツー……

ダメ、繋がらない。
ということは圏外ね……。
つまりは地下かしら?
地下に監禁されてちゃあ、何もできないわね…。
……?
電気のスイッチらしきものがある。
私はそれに近づいて、そこまで辿り着くとスイッチを押す。

パチン

電気が、つく。
良かった…。これで、部屋の内部が見渡せる。
そう思うと、私は安心し、ペタリとその場に座りこむ。

6:レンナ ◆VQmQ:2010/07/17(土) 23:30

…それにしても。
明るくなったけど、何もないわね。
…大体、縦幅10m、横幅14m、高さ6〜8mくらいのだだっ広い倉庫みたいだけど…。
何もない。
…何もないといえば。
あの子も同じような場所に居るのよね…。

7:シエスタ410 ◆VQmQ:2010/07/18(日) 15:45

「ローゼル……」

ポツリ、と呟く。
とある友の名を。
ふと。
誰かがやって来る音がした。
……やってくる、じゃないわね。
“連れられて来た”の方が正しそうだ。
どうやらその誰かはこの部屋に入れられるらしい。


ガチャリ キィイイイィ……バタンッ…


「けほっ、ごほっ、けほけほっ…!」

入れられたその子は咳き込んでいる様子だった。
…何があったのだろうか…。
少し心配になり、その子に駆け寄る。

「大丈夫…?」

そう私は訪ねる。
その子はしばらく咳き込んだ後、ゆっくりと顔を上げた。

8:レンナ ◆VQmQ:2010/07/22(木) 17:22

…その子は、私と似ていた。
とても。
私は右目が髪で隠されて、その髪色は漆黒。そして赤メッシュが幅広くその隠している髪と混ざり合っている。
その子は左目が髪で隠されて、その髪色は漆黒。そして青メッシュが幅広くその隠している髪を混ざり合っている。
瞳の色は私の深紅と対する、深い青。
私の目がルビーなら。彼女はサファイア。
ツインテールも同じ。
でも、私は右が短くて左が長い。
その子は、右が長くて左が短い。
なんという偶然。
私と彼女は鏡なのだろうか。
でも。
彼女は、どこか切なげで。
でも、少し子供っぽくて。
何も知らないような子みたいだ。
そこも、私と対する。
そんなことを、考えた。

考えている途中、彼女が話しかけてきた。

「…大丈夫。でも……」

返事をしてくれたみたいだ。
…でも?
でも、って、何がでもなの?

「名前が…わからない。私の、名前…。周りは、ライト、とかリース、って言うのだけれど……」

名前が、わからない?
何故…?
きっと、この子は名前をもらっていないのだろうか…?
とりあえず、仮称でも名づけてあげなければ。
何故か。
見知らぬ少女に対し、私はそう思った。

9:レンナ ◆VQmQ:2010/07/22(木) 18:43

決めた。
この少女の仮称は、「ミラト」。
ミラー、つまり、「鏡」から取らせてもらったわ。
トはどこからか湧いてきたんだけどね。

「…じゃあ、私が貴女に名前をあげる。…ミラト。これが貴女の名前」

そう言って、クスリ、と口元だけ笑ってみせる。
…ミラトは、嬉しそうに、なおかつ驚いた顔で、「うん」と満足気にうなずいた。

「ありがとう。私に名前をくれて」

たったの仮称が、「名前」と呼ばれるのは予測していなかった。
けれど。
それが嬉しかった。

…話を戻さなきゃ。
ここから、どうやって脱出する?
答えは一つ。
とにかく、扉を破って脱出する。

「ミラト、とにかく脱出するわよ」
「ええ、わかったわ」

そうお互いに会話すると、ミラトはこの部屋のガラクタが山積みになっているところから様々なものを取り出してきてくれた。
包丁、金属バット、大きめのハンマー、ナイフ。
どれも危ないものばかりだけれど、脱出には十分だ。
…ということで、私はハンマーとナイフを持つ。
ミラトは包丁と金属バット。

早速、私はハンマーで、ミラトはバットで扉を殴る。
ガキンガキン、と音が響く。
うるさいくらいに。

そしてしばらく経つと、扉は見事に外れる。
…ステップ1、完了。

さぁ、ここから脱走の始まりよ――――

10:レンナ ◆VQmQ:2010/07/22(木) 22:40

走って走って走り続ける。
ミラトと共に。
鉄製の階段が、響く。
ガンガンと音を立て。

逃げている最中、三人の男がやってきた。
深く帽子を被っており、全く顔が見えない。
服装は…軍服っぽい。
ベージュの軍服ね…。

とにかく、そんなことはどうでも良く。
男達が、飛びかかってきたので、私はナイフで思いっきり男を刺す。
グサリ。
赤い、血が飛び散る。
私の、黒い和服ゴスロリに飛び散る。
黒に、赤がよく栄えた。

「ごはっ…!!」

大量の吐血をすると、男は動かなくなる。
心臓を刺した甲斐はあったわね!

「あっはははははははははははッ!!!」

狂いながら私はそう笑う。
しかし、その声を聞いたのか二人ぐらいまた男がやってくる。
ミラトは男を狂ったように殴りつけ、撲殺。
ミラトの黒いロリータ風味の服に血が少しつく。
…後三人か…。
よし。

小さな合図をすると、ミラトが小さな爆竹を投げる。
男達が慌てている間、私がハンマーを振り下ろす。

「死んじゃえ!!私達の邪魔をする奴は皆死ねぇぇぇええぇぇぇぇええええええッッ!!!」

狂いながら、ハンマーを振り回し、もう片手にはナイフを持つ。
ハンマーが男達の頭を殴る。
そこからは、真っ赤な血が噴き出す。
狂おしく、なおかつ美しい、血。

二人の男が倒れ、残りは一人となる。
残った一人の男は、怯えて体が震えていた。

「ひぃ…ッ……!!や…、やめろ…!!」

男がまるでおぞましいものを見るような目で助けを求める。
しかし、それを許すはずが無く。

「いやぁよ…。お前を殺さなきゃ私達は出られないわ……。くすくすくす…」

恐ろしい笑みを浮かべて、相手を殴る。
そして、刺した。
またもや噴き出す、真っ赤な血。
その血が、服の一部分と肌の少しの部分を赤に染めた。

11:レンナ ◆VQmQ:2010/07/23(金) 06:33

血だらけの手を、少し舐める。
…この仕草、ひぐらしのアニメOPのレナね。
まぁそんなことは放っておいて。
私はミラトに振り向き笑顔で返すと、彼女は微笑み返してくれた。
ミラトは私の手を引いて、階段を駆けあがる。
2Fほどあがり終えた瞬間、光が差す。
そしてそれと同時に、ひぐらしのなく声が聞こえる。
…もう夕方か。
………。
そういえば。
この子はどこに住んでいるのだろう。
ふとそんなことを思い、相手に尋ねる。

「ねぇ、ミラト。貴女ってどこに住んでいるの?」
「…家出したから、今は無い」

予想外の結果、否、返事だった。

「…じゃあ、私と私の仲間達と暮らそう?」

満面の笑みで言う。
…顔面の所どころに血がついているので帰ったら軽く話題にされるわね。

「いいの…?」
「当たり前よ。貴女は私と出会った時から仲間。ね?」
「え、あ、うん…、そ、だね」

少し戸惑いながら彼女は笑ってくれた。
満面の可愛らしい笑みで。
無垢な笑みで。

12:レンナ ◆VQmQ:2010/07/24(土) 13:44


それから、私達は家へと帰る。
仲間と共に住んでいる家へ。
仲間達は何故ここに住んでいるのかというと。
皆、家が無いからである。
誰しも孤独な運命を強いられてきた者ばかりだ。
しかも極めて女性率が高い。
…神とは残酷ね。
いや、一応神様も居るけれど。
とにかく、私の仲間は訳有りが多い。

早速、ドアを開けて中へ入る。
早速聞こえてきたのはそれぞれの声。

「おかえりなさい」
「おっかえりー!」
「おかえりなさいです」
「おかえり。…その子は?」
「よう!おかえり!」
「おかえりなさい。…?血だらけだけどどうしたの?」
「おかえり!」
「やぁ、おかえり」
「今日は少し遅かったね。おかえり」

最初は紀新。
次は実音。
次はカリン。
その次は真音。
またその次は宮貴。
次に言ったのが舞羅。
んでまたその次がレンナ。
最後は馨と奏。
皆、私の仲間。
そして、家族。
ミラトは少し驚いていたけれど、でもすぐに慣れたみたいだった。

13:レンナ ◆VQmQ:2010/07/26(月) 02:25

「この子はミラト。ある事情があって連れて来たの。そっくりでしょ。 ああ、血はね、少し色々あったのよ」と質問に答えながら、靴を脱いでミラトと一緒に手を洗う。
爪の間までしっかり洗い終えると、みんなが居るリビングへ行く。
結構広い邸宅でもある家だ。リビングも広い。
リビングでは皆が好きなことをしていた。

宮貴とレンナは…、テレビゲーム。レースモノみたい。時々白熱しすぎて叫んでてうるさいわ。
実音と真音は優雅に、上品なソファに仲良く座って紅茶を飲んでいる。
道化姉弟こと馨と奏はサーカスみたいなのの練習紛いのことをしている。
紀新と舞羅は料理。…なんかすごくまともに見える。
ミラトは軽く皆に自己紹介してまわると、嬉しそうな笑みを浮かべて近寄って来た。

14:レンナ ◆VQmQ:2010/07/27(火) 05:21

ミラトは嬉しそうに言った。

「あのね、皆私を温かく迎えてくれたよ!」

笑顔で。
眩しいくらいの笑みで、彼女はそう言った。
そんな彼女を見て気持ちがふわふわしていた時。

「よっしゃぁぁぁぁぁああああああっ!!勝ったぜぇぇぇぇえええ!!!」

……空気が読めない吸血鬼こと、宮貴の声が響く。
騒音被害を受けてるのよ、こちとら。
…しかし、それに続けてレンナが叫ぶ。

「負けたぁぁぁああああ!!!なんで!この!私がぁぁぁぁああッッ!!」

…アンタもうるさい。
カリンが、結戸カリンが二人をシメにいった。

「うるさいですよ。この無能共が」

可愛らしく見える見た目とは真逆のことを言いながら二人の頭をぐりぐりする。
案外、力あるのよね、あの子。
怖いわね。ええ。

そんなことを思っている内、晩御飯ができたらしく、各自行動を一旦中止し、テーブルへと集まる。
そこには既に並べられている、とても美味しそうで、なおかつ普段とは違う、豪華な料理だった。
どうやら、ミラトの歓迎パーティのようだ。

15:レンナ ◆VQmQ:2010/07/27(火) 05:56

…歓迎パーティが終わり、皆が大体眠り始めた頃。
その家の様子を、他の家の屋根から観察していた和服姿の狐男――否、「九尾の狐」こと九尾 狐灼(きゅうび こうや)はニヤりと怪しい笑みを浮かべてから呟く。

「ライトベル・マリアリース…。物怪鵺……。…僕から逃げた気でいるようだね。でも、そんなの幻想なのにね…」

一人は確定した少女。
もう一人は、とある少女の名を言う。
彼は、その狐色の毛並がとても美しい尻尾を揺らし、もう一回怪しげな笑みを浮かべると、軽く指を鳴らす。
指を鳴らした途端、現れたのは半透明の水色っぽい狐達。
狐達は、主の思考がわかったのか、一便の手紙を主から渡されるとそれを加え、先ほどの家のポストに入れ、戻ってくる。

「よしよし、お前らはアイツらと違い優秀だね。流石僕の使いだよ」

ふふっ、と軽く優しい笑みを浮かべると、狐達はサラサラと影が薄れ消えていく。その姿は灰のようで。
それが。
いつの間にか、来ていた。
夜明けを知らせる灰だった―――

16:レンナ ◆VQmQ:2010/07/27(火) 06:16

夜明け。
もう、セミがないている。
早いものだ。
セミの合唱の中には、たまにスズメの愛らしい声もあった。

そんな中、実音は誰よりも早く起きてから、ポストをチェックする。
チェックした中には、一通の手紙。

「…?これ、なんだろ……?」

首を軽く傾げてから、幼い魔女は手紙を持ち、家へと入る。
中では、既に皆が起きていた。
朝食は済ませた様子だった。

言いづらいと一瞬思った実音だが、意を決して皆に告げる。


「あ、あのね…、朝、ポストを覗いたらこんな手紙があったの…!!」


実音がそう告げると、皆の視線は手紙と実音へ向く。
そんな中で、彼女の双子の姉、真音が手紙を取り上げ、中身を読み始める。

「何々…?“拝啓。皆様へ。この度は誠に失礼しますが、あなた達は私達、『胡狐』の、ターゲットに選ばれました”……?はぁ!?」

真音が信じられないような声を上げ、周りも騒然とする。
紀新が、一つ提案する。

「…狙われている、ってことはかなり危険ね……。だから、個別行動は外出時でもいつでも禁ずるわ。今から、私の言うグループに分かれなさい」

リーダー性を発揮する紀新。
皆がその案に異議を唱えない。
無言の肯定。
それをきちんと正しい方向で解釈した紀新はまた言う。

「まず一つ目は、実音ちゃん、真音、カリン、レンナ、鵺、ミラトちゃんのグループ」
「やった!我が主と一緒です!」
「…最大の護衛が居て嬉しいわ」
「良かった…。お姉ちゃんもカリンも一緒だね!」
「うっしゃ!やり甲斐があるぜ!」
「ミラトがこちら側ね。異議無しよ」
「やった!」

歓喜の声をあげる実音達。
それを一旦止めさせると、次のグループを言う。

「次は、宮貴、舞羅、私、馨と奏のグループ」
「…紀新が一緒なら怖かねぇな!」
「宮貴君と一緒宮貴君と一緒宮貴君と一緒宮貴君と一緒……ブツブツ。」
「やったね姉さん。ボク達一緒だよ」
「そうね馨。私達は二人で一人よね」

それぞれが歓喜の声をあげて、安全さに喜ぶ。
お互い、守りあえる自信がそれほどあるのだろう。

17:レンナ ◆VQmQ:2010/07/29(木) 19:39

――昼。
セミが激しく鳴き、七日間のみの己の命を必死にアピールする。
その中、複数の少女達が歩いていた。

18:彩 ◆UmkQ:2010/07/29(木) 19:44

全然、駄文じゃないです!
上手ですね^^面白いです。

19:クロス:2010/07/29(木) 20:03

彩と同感これ駄文なんかじゃないよ〜
このさきが気になるよ〜

20:レンナ ◆VQmQ:2010/07/29(木) 20:36

>彩さん
ありがとうございます!!
そう言っていただけると幸いです!

>クロスさん
ありがとうございます!
はい、期待しててください!
…期待外れなことがあったらすみません;;

21:クロス:2010/07/30(金) 14:19

オレは自分で書けないから見てるし文句ないよ〜

22:レンナ ◆VQmQ:2010/07/30(金) 18:55

>クロスさん
文句ないんですか!?
…言ってくださっても結構ですよ!
ここが変、とか、ここが面白くない、とかでも十分です!

――――――――――――

23:クロス:2010/07/30(金) 19:19

じゃあ遠慮なくちょっと人数が多くてキャラ覚えづらい気がする
5行くらいでもう一回簡単にキャラ説明してみたら?

24:レンナ ◆VQmQ:2010/07/31(土) 13:04

ありがとうございます!!
そうでしたか…。
なら、その通りにさせていただきますね!

25:クロス:2010/07/31(土) 19:22

オレは読むだけの駄目人間だからな
あんまし参考にしない方がいいぞ

26:レンナ ◆VQmQ:2010/08/01(日) 21:01

いえ、参考にさせてもらいます!
せっかくのアドバイスですし!

――――――――――

27:チルノ ◆VQmQ hoge:2010/08/02(月) 06:22

えと、せっかくのアドバイスをいただいたのですが、もう少し上手くなりたいので、別のところから書いて、ここに載せますね;;
それ故しばらく更新できないですが、別の二次創作小説を書こうと思います。
では。

28:チルノ ◆W8/Y:2010/08/06(金) 07:10

レンナ達だ。
レンナは持ち前の明るさとリーダーシップ、そして気の強さで皆をまとめていた様子だ。
風が吹く。生暖かい、風。
風に吹かれてレンナのポニーテールにした黒髪が揺れる。
チームのまとめが終わったのか、再び彼女達は歩きだした。
…歩くたびにぽてぽてと効果音がしそうな足取りでミラトと実音が歩く。
実音の薄紫の長い髪が、強めに吹いた風に揺れる。

29:シエスタ224@agoの人 ◆YBdE:2010/08/08(日) 10:47

一方、紀新達はというと。
何やら怪しそうな喫茶店…、というより、酒場、といった方が正しいと思われる場所に居た。

「…で、馨。ここに来て何がしたかったの?」
「まぁまぁ。ここは情報屋とか裏社会の奴らがちらほら居るからさ。ボクはそれに賭けてみたいんだ。…ギャンブルもだけどね。あ、痛ッ!」
「ギャンブルか。面白そうだなっ!…!?〜〜ッ!痛ってェ!」

宮貴と馨が軽く拳骨を喰らう。
…ギャンブルの話題を出したからだろう。自業自得なのかもしれない。

「そんな事言ってる場合じゃないわ。今は情報入手しないと」

紀新がもっともな事を言う。
それには皆賛成だったらしく、頷いていた。

30:シエスタ224 ◆l4B6:2010/08/10(火) 20:34

馨と奏は店を一旦出て行く。
外の空気が吸いたくなったらしい。

紀新はそれを見届けると宮貴と舞羅と一緒に店内を捜索し始める。
―――――――――

31:希碧 ◆l4B6:2010/08/11(水) 19:32

タイミング悪く打ち切りさせていただきます。
誠にすみませんでした。
この話のネタが尽きてしまったようなので…。

次からはキャラはミラトとカリン以外そのまま引き継いで別の小説を書かせていただきます;

32:希碧 ◆l4B6:2010/08/12(木) 02:42

皆、偽善者なんだ

そうか、そうだったのか

ボクは今、やっと理解した


この学校

この屋上


この、フェンスの向こう側



あと一歩、踏み出せば



  死ねる、




嗚呼、死んだらどれだけ楽だろうか


そんなことを考えながら。

ボクは、かつてのいじめっ子達の目の前で




飛び降りた―――――





「ボクとボクらの世界、」





           .

33:希碧 ◆l4B6:2010/08/12(木) 17:31

飛び降りたまでは良かった。

落ちていく感覚までもは良かった。

あと、数メートルで地面につこうとした時。


ボクは、あり得ないだろうけど。



一人の小さな少女に助けられていた、



紫色のショートの髪が風になびいていて。
意思の強そうな藍色だと思われる色の瞳が輝いていて。
そんな少女に、ボクは手を握られていた。

34:希碧 ◆l4B6:2010/08/13(金) 00:16

海に結構近いこの街。
そんな場所で、ボクは一人の少女に助けられた。

見た目、十代後半、ボクと大体同じくらいの少女。

相手の推測をしている内に、ボクは地面に足がついていた。


硬い、コンクリートの上。

建設仕立ての…、デパートの屋上だ。
遊び道具などがある。
幸い、人影は無かったが。

少女は、ボクに訊ねた。


「貴方、何故飛び降りたの?」


簡素な、だけど当たり前の質問。
そのたった一つの言葉が胸に、少し突き刺さった。

35:希碧 ◆l4B6:2010/08/13(金) 01:02

「…、ボクの生きる価値が、無かったか「それは違う」

言葉を遮られた。
透視能力でもあるのだろうか。
サラリとそのまま伸びた、少女の髪が風に揺れ
風の強さで、仮面が落ちる。

カラリ。

音を立てて、顔の左半分を埋めていた仮面は落ちる。


「本当は、生きたいんでしょ?」


その言葉が、胸を貫いた。
鋭利な、刃物で刺されたように。

36:希碧 ◆l4B6:2010/08/13(金) 05:55

…無言でボクは、立ち尽くしていた。

肯定とも、否定とも取れないと思われる。

無表情、無感情。

そんな、今のボク。
意識なんか、あるもんか。


「…………」
「…………」


沈黙。
その先にあるものは、きっと、「無」。
無の先にあるものは、わからない。

午後、零時零分の、とある沈黙。


その沈黙を、少女は言葉という刃で切り裂いた。

37:希碧 ◆l4B6:2010/08/14(土) 16:53

「もう一回、本当の事を言って」

少女は言う。言葉に意味を求めずに。

「ボクだって生きたかった」
「そう。素直だね」

今の思いを吐きだしてみた。少しだけ。
もう駄目だ。疲れたよ。
この少女はなんだろう。

…しばらくボクは硬直していると、一人の少女がやってきた。
見覚えがある。
浅葱色の、背中か腰くらいまでのツインテールに翡翠にちょっとだけ近い青の瞳。
転燐 未来(てんりん みらい)だろう。
ボクが知ってる、ボクのようなあの学校の生徒。
彼女はいじめられてはいないものの、体中のアザや傷が痛々しく見える少女だった。
彼女の趣味、「転がること」が災いとかなんとかしたらしい。

「…転がる?転がらない?」

…いきなり何を言い出したのだろうか。
未来は、全くもってわからない。
ボクも、そう言われたことがある。

38:希碧 ◆l4B6:2010/08/15(日) 09:38

「転がらない」
「ノー。ボクはキミみたいな回転少女じゃないんでね」

落ちた仮面を、今のうちに拾って。
顔にまた、仮面をつけて。
…仮面をつけた途端、タイミング良くか悪いかわからないがまた、一人の人物がやってくる。

「…清輝さん」

回転少女、もとい未来の知り合いだった。
ボクの学校の人のようだろう。
未来やボクと同じく、服に薔薇のバッヂがついている。
銀でできた、薔薇のバッヂ。
名前は清輝(せいき)というらしい。地面だけではきよてるに見えなくもない。
やや色が薄い、よくある髪型の黒髪に黒い瞳というどこから見てもれっきとした日本人だ。
未来とは大違いである。

39:未来 ◆l4B6:2010/08/15(日) 23:44

「未来さん、ここまで来ることありますか…?疲れましたよ…。あ、みなさんよろしくお願いしますね」

ほんの少し軽く彼は挨拶した。
ボクらに向けて。
…そういや少女の名前を聞いてなかったな。
なんていうんだろうか。


「えっと、キミ、名前は?」

「夢羅紗。早乙女夢羅紗だよ」


…早乙女夢羅紗(さおとめ むらさ)。
これまた変わった名前だなぁ。
……ここまで来るともう慣れてるけど。

40:未来 ◆l4B6:2010/08/15(日) 23:56

「夢羅紗って呼んでもいいか「駄目」

いきなり拒否られた。
なんでかな。まぁいいや。
…今この場に居るのは誰だっけな。
夢羅紗、ボク、未来、清輝さんかな。
四人も居るんだなぁ。

「夢羅紗って呼ぶのはダメだけど夢羅紗さん、とか、ちゃん、とか様、とかならいいよ」

いきなり話題が少し…変わってないのかな。
うん、変わってないだろうね。

「それじゃ、夢羅紗ちゃん、でいいかな?」
「いいよ。それがいい」

良かった、今度は受け入れてくれたみたいだ。
…にしても、この夢羅紗ちゃんって子、なんかボクらとは違うような…。
どこか違うオーラみたいなのが出てるというかなんというか。
よくわからない。
妖怪だったり魔女だったり、はたまた神だったりしたらどうしよう。
……その時はその時だね、うん。

41:レンナ ◆5Zdo:2010/08/18(水) 19:11

―――そろそろ、学校に帰らなきゃいけない。
戻る、という表記が正しいけど。

そこで。
ボクは一つ、疑問を抱いた。


「ねぇ、未来」
「何?」
「キミはなんでここに居たの?学校に居なきゃおかしいはずだけど……」
「………教えない」


未来は黙ってしまった。
「教えない」ただそう言って。


―――――――――――――

プロローグ終了


次章「周囲」

42:レンナ ◆5Zdo:2010/08/18(水) 19:12

――何事もなかったかのような表情をし学校に戻る。
ボクと未来は同じクラス。
清輝さんは一学年上らしい。

ボクらは二年A組。
飛び級でこの学校に入ってきた子が居るくらいだ。

そのクラスの中で、一、二を争う成績の少女が居る。
名前は「梶原 真里亜(かじわら まりあ)」。
この学校に居る兄に、「梶原 榑葉(かじわら くれは)」が居る。
ちなみに梶原は飛び級。
わずか11歳という歳でやって来た。

兄の榑葉は15歳。ボク達と同じ年。
少し気が弱いんだよね。
…周りから言えば、ボクと榑葉は似てるとか。
なんでだろうねぇ。

……それと嫌なことに、この梶原兄妹は嫌われている。
なんでも「不幸を呼ぶ兄妹」だとかなんだとかあだ名をつけられる程。
だから。


秀才の、梶原真里亜は妬まれている。


「飛び級のくせに」「ガキが調子に乗んなよ」「早くくたばれ」


汚らしい暴言と陰口が、周りを飛び交っていた。
この学校はこの二年が一番いじめが多いらしい。

しかし、彼女はそれでも気にしていない。


気づかないだけなのか。

知っていて、あんなにも綺麗な笑顔を作っているのか。



幼い少女の、あまりにも完璧な笑みは。

ボクの心を、どこか締め付けていた。

43:レンナ ◆5Zdo:2010/08/18(水) 20:59

…それから。あっという間に昼休み。
この学校の昼休みは長く、最高で二時間半から三時間くらいだ。

でも。
こんな時間だからこそ、梶原兄妹のいじめが起きやすい。
未来は転がる。それが彼女の普通。
息絶え絶えに、なりながら。
ボロボロで、もう片目が開けられない状態くらいになって。
そこを清輝さんが支える。


…未来の姿は痛々しかった。
しばらくは治りそうにない傷だった。

しかし、それよりもっと辛かったのは、
梶原兄妹がいじめられていたこと。
いじめっ子と梶原兄妹、そしてそれを見守ることしかできない偽善者のボクが、
その、屋上に居た。
屋上。
ボクが一度、死のうとした場所。
そして。
少女――夢羅紗に出会った場所。


「……………」

ゲシッ。ドカッ。バキッ。
兄妹は殴られ、蹴飛ばされ、また殴られる。
更には汚らしい暴言を浴びせられる。

それだけで、とても可哀想だった。
しかしボクはそれを想うことしかできない。
なんて、無能なんだろうか。


「い…、たい、よ……、かはっ、」
「ま、真里亜……、だい、じょう、ぶ………?」
「チッ。まだ生きてたのかよ」


榑葉が、その少し灰色にも見える黒髪を掴まれてから、殴り蹴飛ばされる。
それを、必死に手を伸ばす、黒髪に少し近い茶髪の少女。

「おにい、ちゃん……」




か弱く、少女はその言葉を言って、
 必至に這って、
  兄へと向かって、
   だけどそれすら叶わなくて、
    ボクは、ボクは、
     呆然と、立ち尽くすだけだった――――――

44:レンナ ◆5Zdo:2010/08/18(水) 21:38

呆然と立ち尽くしていたら。
あっという間に。
いじめっ子の二、三人が吹き飛ばされた。
そこに立っていたのは一人の少女。
………見覚えがあるような…。

「嗚呼、妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい……!!」

ただ、その言葉を吐きながら少女はいじめっ子をなぎ倒していく。
手にあるのは、右手に鉈、左手に金属バット。

「梶原君達に、手ぇ出したら私がお前らを殺したいほど嫉妬するの、わかる?ねぇ、おバカさん達」

狂いながら、少女は笑う。
少女はただ、ただ。
いじめっ子達を殴り、蹴り倒していくだけだった。
殺してはいない。
少女はただ、ただ。
兄妹が毎日やられたことを。
いじめっ子達に反していた。

それを見ていたボクは愕然として、その場に座りこむしかなかった。


―――それから、数分後。
少女は約15人程度のいじめっ子を倒し、兄妹を救出していた。
榑葉は。
真里亜は。
ただ、少女に感謝の言葉と謝罪の言葉を言っていた。
その兄妹に、少女は先ほどとは違う…――
 天使のような笑みで、「大丈夫」と言っていた。


それから、また、数分後。
保健室にあの兄妹を送り届けたような独り言を彼女は言ってから。


いじめっ子達を、更に殴り始めた。



「ねぇ、佐々木さん。貴女のせいで真里亜ちゃんがどんな思いしたか知ってる?ねぇ」
「……うぐッ…………!」
「ねぇ、園田さん。貴方のせいで榑葉君がどんな思いしたか知ってる?ねぇ。自分にやられなきゃわからない?」
「…………」
「あーあ、喋らない。仮死状態かな」
「…………………」
「まぁいいや。んで、里原さん。貴方のせいで真里亜ちゃんが凄く苦しかったの知ってる?知らないよね。じゃあ味あわせてあげる」
「……やめ…、もう、ゆ、るし………げほごほっ!」
「許す訳ないじゃない。人間以下が」


彼女はそんな調子で次々と相手にバットを振るい、鉈を叩きつけた。
…鉈の表現がおかしいような気がするが、気にしない。

45:レンナ ◆5Zdo:2010/08/18(水) 21:58

「私がなんのためにこうやってあなた達を半殺しにするかっていうとね、榑葉君への愛≠ネの。
恋する女はね、こんなことでも嫉妬しちゃうの。でもそれは全部愛なの。
愛だからいいでしょ?ねぇ?女の子ってみんな恋するとなんでもするもんね。
あぁ、榑葉君愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる!
殺したいくらい愛してる!
でもそれは真里亜ちゃんが悲しむからダメなの。
だからこうやって復讐プラスこの想いの一部をあなた達に向けてるの。
わかって?お願いするわ。ねぇねぇ!」


…ボクはその光景にゾッとした。
一人の少女が、血まみれになりながら、数人の人間を半殺しにしていく。
口から出る言葉は病みきったもの。
でも、ボクはずっとあの類に居る。怯えたらおかしいくらいだ。

でも。でも。


それでも。



あの少女の嫉妬心と愛の深さに、ボクはただただ、怯えるだけだった。


     .

46:レンナ ◆BncA:2010/08/19(木) 10:42

「あら?一人残ってた…。くすくす」

気づかれた。
そう思った瞬間、彼女は怪しい笑みを浮かべてこちらに近寄ってくる。
ゾンビのような足取りで。
いや、ボクはゾンビを見たことがないが…。
せいぜいホラーゲームで見るくらいだ。

「ねぇ、今の、見てたでしょ?」
「……」

ボクは無言で頷いた。
それを見ると彼女はボクに更に詰め寄り、ボクを覆い被さる状態になっていた。

「そう…。じゃあ、黙っててくれるよね?ね?」
「……」

ボクはまた頷いた。
どうしても、この少女には今は逆らっていけない。
そう、ボクの本能が告げたのだ。
――頷いたのを見ると、少女は立ち上がり、ボクに手を差し伸べる。
ボクはその手を取り、立ち上がった。
少女はその時、ボクに名前を教えた。

「私の名前、教えておくね。私は百合籠 世継って言うの」

百合籠世継(ゆりかご よつぐ)。
……またこんな名前か。判子にもないよ。
もう夢羅紗とか転燐で十分なのに。
そんでもってボクの名前で十分だ。

「世継…さん?」
「さん、じゃなくて世継、でもいいよ」

少女は。
そう言って、笑顔を見せた。
さっきとは違う、
可愛らしい、素直な少女の笑みを。

47:レンナ ◆BncA:2010/08/19(木) 11:06

―――――――

区切ります。

さて、ここらでいったん休憩させていただきますね。

読んでる人も居ないでしょうが…。

良ければ感想をいただけると幸いです。

48:全自動SS投下機械 ◆Z0k2:2010/08/19(木) 14:36

結論を先に言うと、ついていくのに必死でした。
”ボク”についての情報が非常に少ない。
ボクとその周囲の人間関係がまだハッキリとしないままに、新しいキャラクターが出てくるので整理がつかない。
一つ一つの事柄について、もっと掘り下げて書いた方が味が出ると思います。

上からモノ言うみたいで心苦しいけど、これが何か糧になってくれたら幸いです。

49:レンナ ◆BncA:2010/08/19(木) 14:44

ボクについては二章で情報を出すつもりなんです。
遅いですが…。

アドバイスありがとうございます。
参考にさせていただきますね。

50:レンナ ◆BncA:2010/08/19(木) 14:47

――――その屋上から、ボクらは出ると保健室へ向かう。

急いで、走って。
廊下を走るな、なんて校則は無視、無視、無視。

ボクらは階段を駆け下りて、やっと保健室についた。


保健室には、怪我だらけの三人。

一人は、転燐未来。
一人は、梶原榑葉。
一人は、梶原真里亜。

皆、ボクらと同じ学年。
何故だろうか。
今日はあまりにも怪我人が多すぎる。
何か、何かあるのではないか。

ボクはそう思い、しばらく考えてみることにした。
時間はあと二時間ほどある。十分かもしれない。

保健室のソファに、座ると世継も隣に座った。
若干、距離が空いているが。

「ねぇ、そういえば貴方の名前はなんて言うの?」
「道化、馨」
「…珍しいわね」
「君も負けてない気がするけど」

言い返してみた。
でも相手は全然気にしていないような表情。
つまらない。

…じゃなくて。
考えなきゃ。

51:レンナ ◆BncA:2010/08/19(木) 14:54

ここに居るのは、未来、榑葉、真里亜、世継、清輝さん、そしてボクの六人。
皆、ボクと同じクラス。
そして大抵が被害者。
清輝さんは心配そうに未来達の様子を見ている。
どうやら先生は居ないらしい。

何かありそうな気がするんだけど……。
思い浮かばない。
こんな感じになるなら祟りとしか思えない。
だけどそんなものあるようには思えない。
ますます訳が分からない。

悩んで、頭を抱える。
そんなボクを世継は心配する。
優しいんだな、この子。

52:レンナ ◆BncA:2010/08/19(木) 18:54

…未来がする訳ない。
あの子はボクの幼馴染。親友でもある。
そしてあんなに大きな怪我をしている。
あれじゃあ無理だろう。

榑葉や真里亜も無理だろう。
しかしこの二人についてはあまり絡んでいないのでよくわからない。
話したとしても一ヶ月前の五月に話したくらいだ。

清輝さんは未来と一緒に居たからできるはずもない。
これはおそらく確定している。

世継はずっと屋上に居た。
何か策略があって、それを実行していたならばボクが見ている。

…それではやはり、“何か”が起こした祟りとでもいうのだろうか?
あり得ないはず。信じきれない。
少しは信じれるが…。わからない。

どうすればいいんだろうか。
全く分からない。

考え込む。
すると世継はなんとなくボクの今を察してくれたのかボクから少し離れた。
世継の肩までの淡いピンク色の髪が少し揺れた。

53:レンナ ◆BncA:2010/08/20(金) 04:51

皆を疑わないことはある意味間違っている…。
しかしボクは信じたくない。
だけどそれがいけない。
疑うことだって時には必要だ。

でも、わからない。
どうしても。
未来は幼馴染。長い付き合いだからこそ、一番疑いたくなくなる。
清輝さんは未来の補助役。未来と親しく、かつ何度か会話をしたことがあるので疑いにくい。
梶原兄妹は被害者確定。そうだと、本能がきめつけている。だが…。ついでにあまり話したことが無いので少し…。
世継は今日会話したばかり。一番疑いやすいのだが…。ボクは彼女を見ていた。

じゃあ、誰が……?
それがさっきからの悩み。
ボクには理解できない。

ふと、悩みに悩んで一旦、皆に「すぐ戻ってくる」と伝えてから保健室を後にする。
何が。誰が。この小さな事件の犯人、真相なのだろうか。

54:レンナ ◆BncA:2010/08/20(金) 23:11

…そういえば。
推理になってる。
なんだろう、ボクは探偵じゃないのに。
しかしそれは関係ない。

…どうしたものか……。
頭を悩ませながら保健室前の廊下をうろうろしていると見覚えのある少女がたくさんの花びらに包まれ現れた。
身を包んでいた花びらが散り、消えていく。
虚空へと。
そして、そこには一人の少女――早乙女夢羅紗の姿があった。
…今の登場の仕方からするとやはり人間ではないだろう。

「どうしたんだ?」
「いや、少し考えごとがあってね……」
「ふむ」

彼女は顎に手を当て、うーんと首を少し傾げて考える。

「馨」
「なんだい?というかどうしてボクの名前知ってるの」
「私はお前が求めている答え、否、人物を知っているかもしれない。…そのことはスルーで」

「ふうん、そう」と簡素な返事をするもそのことの重大さに気づくボク。
やっぱりボクはバカだ。

「そいつは誰!?」
「…赤坂 希碧。あかさか、きせきだ」

…まともな方の名前かな。うん。
良かった。
でも人外だと思うし…。
人外でそんな名前は少しもったいないな、とボクは思った。
くだらない。

55:きなこ ◆SPvw:2010/08/21(土) 08:59

なんか凄いっすね…!
続き楽しみです♪

56:レンナ ◆BncA:2010/08/21(土) 17:45

>>55
感想ありがとうございます!
はい、頑張らせていただきます!
―――――――

「…今私が最も会いたくないやつだけどな」
「そうなんだねぇ。でもその人に会ってみなきゃわかんないんでしょ?」
「……ああ」

どうやら、その希碧という人?は夢羅紗にとってのある意味天敵らしい。
この子にもそんなんあるのか、と思ってしまった。
まぁ普段からの行動を見ればそう思うよね?
っつってもボクとこの子はまだ一日しか話していないけど。

57:レンナ ◆BncA:2010/08/22(日) 04:19

―――どこか向かうような予感がしたので一旦、保健室の皆に「少し出かけてくるね」といってから夢羅紗と廊下を歩きだす。
残り時間、一時間四十四分。
まだまだ時間はある。急がねば。
そう思って、夢羅紗に「早く行こう」と言ってみる。
彼女は少し間を開けてから、「ああ」と言って少し早めの足取りで歩き出した。
向かう先を尋ねてみる。
すると彼女は言った。

「ん、校長室」

……………え?
校長室って言ったよね?
……保健室から二個隣の部屋じゃないか。
にしても何故その人は校長室に居るのだろうか。
校長の姿も声も、何もかもボクは見たことが無いが…。
もしかしたら、そいつが校長で、犯人だったら?
…そしたらもうボク何がなんだかわからなくなる。
でもいい。
犯人、いや、この小さな事件の正体が暴けるのなら…――。

――――

残り時間、一時間四十二分。
校長室のドアを開けて、「失礼します」と言って、中へと入る。
内装は、洋風で、気品溢れる――、そうだな、「お城の人部屋」みたいな感じだろうか。
言ってもあまり伝わらないとは思うが。

そして、部屋の奥、ソファに座る女性を見る。
あの人が校長なんだろうか?
…きっとそうだろう。
彼女以外、この部屋には居なかった。

58:レンナ ◆BncA:2010/08/22(日) 04:20

訂正。

>「お城の人部屋」×
正しくは、「お城の一部屋」でした。

お手数おかけしました;;

59:レンナ ◆BncA:2010/08/22(日) 08:00

校長と思われる女性が夢羅紗へと視線を向けると、「くくく…」と小さく笑う。
やや怪しい。ややどころじゃないかもしれない。

「あっひゃっひゃっひゃっ!!よく来たなァ?夢羅紗ァ!!」

…うん。ややどころじゃなかった。
ハイだよこれ。
ボクでも軽く引く。

「…これだから嫌なんだ」
「なんだよォ、妾と会うのがそんなに嫌か?」

黒いチャイナドレスの女性――、多分、この人が赤坂希碧だろう。
希碧は、「ソファに座れ」とでも言うようにソファを指差す。
そこには紅茶が淹れられたカップが置いてあった。
ボクは紅茶好きではないので種類はわからないが…。
とても良い香りだった。

「…で、要件は?」
「貴女、今回の怪我人騒動の元凶でしょ?」
「ほう…。よくわかったなァ」
「貴女がやることよ?それくらいわかるわ」
「お手上げだな。妾も予想していなかった」
「……普段の貴女の行いよ」

少し、賑やかな会話が聞こえてくる。
ボクはそれを聞くだけ。
…ってかこの校長が元凶だったのか。
生徒に怪我させて何が楽しいんだろう。
そう思っていると、読心術でも使われたの如く話しかけられた。

「妾が退屈だったから試しに怪我人を出すような運命にしただけであるぞ?」
「……ッ!」

退屈だから。
それだけで、あんなにも痛みを与えるなんて。
残虐だ。ボクの主観だけど。

「…性悪ババァ」
「ッ!!ババァと言うなと何度言えばわかるのだ!」
「さぁね。それより歳なんだからそんなチャイナドレスはやめなさい」
「〜〜〜〜ッ!!!」

激昂してる。
なんだ意外と面白いじゃないか。
…それより、夢羅紗にとってこのババ…、間違えた、希碧は天敵じゃなかったのか?
むしろ安々と扱ってるように見える……。

60:レンナ ◆BncA:2010/08/22(日) 08:14

「…コホン。もうこれだけでいいのか?」
「よくない」
「何がある?言ってみせよ」
「未来達を今すぐ治せる?」
「不可能ではないな」

不可能ではない。
その言葉を聞いて、少し、安心した。
しかし、こういう台詞だと大抵何か条件がある。
ゲームで経験済みだ。何度も何度も。

「妾の人形を探せ」

………へ?
人形、っつわれても…。

「…薔薇人形?それともレン?」
「レンは人形と言えば人形だがあやつは死神であろう。妾が探してほしいのは薔薇人形だ」
「了解」

薔薇、人形…?
なんだろう、マンガでしかそういうの見たこと無い。
というかマンガに出てきそうな名前だな。
…なんだろう。時間がかかりそうな気がする。

「薔薇人形は探すのが難しいわ。条件は別ので」
「…いいだろう。では、二階の図書室へ行ってある本を探して来い」
「……いいわ。それで本当に回復させてもらえるのね?」
「うむ。妾は約束を守るからな」

なんだかなあ…。
この人に約束を守るって言われても…。
嘘としか思えない。
しかし、夢羅紗が納得しているので信頼はあるのだろう。
…じゃあ、図書室へ行くか。

61:レンナ ◆BncA:2010/08/23(月) 13:59

―――図書室に着いたのはいいが本が多すぎる。
なんだ、この数。
ライトノベルからプロ小説、更にはなぜかマンガもある。
その他も色々あって…。
もうダメだ、頭がショートしそうになる。
この中から探すのか…。

「ああ、言い忘れていた。頼まれた本の名前は『goldenwichtrequiem』、日本語に訳すと、黄金の魔女の鎮魂歌、だな」
「…部類は?」
「小説だろう」

だろうって言われてもな…。
まぁいいや、探そう…。

本棚と本棚の間を通り抜け、はしごを使い、小説の欄をどんどん調べていく。
時々時計を見つつ。
残り時間、一時間十四分。
早く探さねば。

そう思いつつ、英文書の方を見てみる。
一段、二段、三段…、あった!
目当ての本を取り出すと、図書委員の人に本を借りてから夢羅紗の元へと向かう。
…図書室の入口に突っ立ってないで、一緒に探してほしかった……。
なんて、彼女に言えるはずもなく。
彼女に少しばかりのこんな言葉を行ったら必ず何か返ってくると思う。多分。

62:レンナ ◆2Ch.:2010/08/27(金) 21:28

再び、校長室。
ドアを開けてから中へ入る。
そこにはボクの苦労など知らずにくつろいでいる校長、赤坂希碧の姿があって。
なんだか凄く妬ましく思えた。何故だろう。まぁいいや。

「…頼まれた本、見つけてきましたよ」

そう言って、彼女の目の前のテーブルに依頼されていた本を置く。
希碧は「ありがとう」と礼を言ってからその本をデスクに置いて、立ち上がった。
そしてそのまま、保健室へと歩いて行く。ボクらはそれを追って。

63:レンナ ◆2Ch.:2010/08/28(土) 17:29

ガラリ。
扉を開けて、中へ入る。
そこには少し容態が軽くなっている様子の三人と、付き添いの清輝さんと世継が居た。
三人の息もだいぶ整ってきた。これで安心だ。

希碧は少し深呼吸してから、何かをぶつぶつと言い始める。
するとみるみる三人の傷は治まっていって。
それを唖然とした顔でボクは見ていただろう。

64:レンナ ◆2Ch.:2010/08/30(月) 00:12

――それから数分後、あっと言う間に三人の傷は塞がっていた。
それにはただ一言だけ言いたかった。

あり得ない

その一言に尽きる。
…もしかしてこれってファンタジー?
わぁお。
次に出てくる言葉といえばそれしかない。
アレなんなの、呪文?呪文だね。
アレ魔法?魔法だね。

目の前でこんなことが起きたら常識人は大抵ついていけないだろう。
おかげで清輝さんは頭を押さえている。可哀想に。

それはともかく。
三人の傷を治してくれた希碧には小さく「ありがとう」とだけ言っておいた。
これでいいのだろうか。

…さて、これで一件落着、かな。

65:レンナ ◆2Ch.:2010/08/30(月) 23:29

その出来事から翌日――。
あの時全員が回復したと同時に希碧と夢羅紗は消えていた。いつの間にか。
やはり夢羅紗はファンタジー方面の者なんだろうか…。

そんな事を考えつつ、ボクはまた学校に行き、自分のクラスへ入る。
そこにはよくクラスを見回してみると何故今まで気付かなかったのか、というくらいに特徴的な人が大勢居た。
あるぇー?
ボクってばなんで今まで気付かなかったんだ?

まぁそれはともかく。
自分の席に座る。
そこには真里亜だと思う字で書かれた一つのメッセージカード。
そのカードにはこう書かれていて。

「馨お兄さん、ありがとう」

――初めてボクはそこで、感謝という言葉の意味と暖かさを知ったのかもしれなかった。


―――――――――

一章「周囲」 終了

次章 第二章「校内戦争」

66:レンナ ◆2Ch.:2010/08/30(月) 23:30

…中休み。
これも数時間ある。自由すぎるよこの学校。
その中休みを告げるチャイムが鳴った瞬間、戦争が始まる。
風紀委員vs生徒会。
漫画のネタにできるくらいの戦争。
しかもこれも二つの委員会がファンタジーな能力持っちゃってるし。
風紀委員会は副委員長といい委員長といいなんなの。
副委員長のテレポートとかなんなのアレ。

もうやだ、ついていけない。
――嗚呼、廊下が戦場と化す。
そして放送室は籠城場と化す。
あの名作小説じゃあるまいし。

いつも通りチャイムが鳴った。
それは普段とは違う声で。
この声は間違いなく―――、校長、赤坂希碧の声だった。

『はろー、ハロー!全校生徒のお前らっ!校内戦争をこれから始める!』

……………何考えてんのあの人。
頭が爆発しそうだよー、助けて未来。
help me!
なんて言っても無駄なだけで。

67:レンナ ◆2Ch.:2010/08/30(月) 23:32

校内放送はまだ続く。

『んで、校内戦争するから生徒会側か、風紀委員会側かどちらにつくか決めろ!決めたら生徒会側は二階の応接室、風紀員会側は同じ二階のコンピュータ室へ行け!終了!』

それだけ言うと放送は途切れた。
…なんということをしてくれたんだ。
まぁいい。ボクはとりあえず風紀委員会につくか。

未来達がそうするみたいだし。
とりあえず、前の事件のメンバーは風紀委員会につくことにした。
能力じゃこっちの方が若干劣っているが実力は風紀委員会の方が上だし。

――二階へとダッシュして、コンピュータ室の前に来て、扉を開けた。
そこには風紀委員会の皆様が。
といっても少人数だが。
…まさか学校についてた監視カメラ、風紀委員会のものじゃないだろうな。
当たりそうで怖い。

「――…よく来てくれたわね。私が風紀委員会委員長、世界紀新(せかい きあら)よ」
「私は風紀委員会副委員長、ローゼル・ドーラティス」

わぁ、濃い。
ってか紀新さんは二、三個能力持ってるはず。ローゼルさんも。
ローゼルさんってアレ確か紀新さんが作った人形だよね?
とにかく濃い。
しかも髪色全ッ然風紀守ってねぇ。
しかしあの校長の事だ、これくらいいいのだろう。

多分。きっと。

…ああでもこっちにも濃いの居たわ。
世継と未来とボクなんかかなり濃いし。
人の事言えないや。
………というか自覚してるって悲しいね、うん。

68:レンナ ◆2Ch.:2010/08/31(火) 09:13

というか一年の頃頼れる先輩だった人が風紀守ってない風紀委員長になってるってどういうことだ。
爆発したくなったぞ。
ローゼルさん…、もう呼び捨てでいいや。
ローゼルは紀新さんが作ったビスクドールだったはず。
なんで動いてるの?
人間みたいだし。
……ほんとになんでもアリだなこの学校。

―――――――――

ボクらはそのあと風紀委員の作戦などを聞いた後、軽くトレーニングしてから廊下へ出る。
生徒会は生徒会側で話し終えたらしく、生徒会の…、副生徒会長がコンピュータ室前を通り過ぎていた。

あの人の名前は…、確か「煉獄 華恋(れんごく かれん)」だっけな。
生徒会長が「鈴梨 輝紗(すずなし てれさ)」だった気がする。
二人ともツンデレだとかそうじゃないとか。
特に生徒会長の輝紗はツンデレ・ヤンデレ・クーデレが混っていてヤバいらしい。
そのおかげか生徒会側は彼女達の親衛隊のようなもので作られていた。
なんだろ、○○デレとか言う属性?って怖いね。

そういえば紀新さん以外は皆二年生なんだな、生徒会と風紀委員会。
少し共通点あった。
まぁそれはともかく。

そんな属性軍団が生徒会に居るらしい。
会計の玖渚 維(くなぎさ ゆい)はヤンデレだとか。
しかも三年生――、清輝さんと同じクラスの亀兎 冥利(きと みょうり)先輩に対してらしい。
しかしご本人は気付いていない様子らしい。
いつnice boat.されるのだろうか少しだけワクワクしてしまった。
というかボク痛いなぁ…。

会計二人はツンデレとクーデレらしい。
片方のクーデレさんは「結戸(ゆいど)カリン」。
腕がなかなか良いらしい。おまけになかなかの策士だとか。
ツンデレさんは「雲仙 颯太(うんぜん そうた)」。
男子のツンデレらしくこっちはこっちで親衛隊がたくさんいるらしい。


なんかすっごい怖いなこの集団。

69:レンナ ◆2Ch.:2010/09/01(水) 16:57

っと、ここでまた校内放送ー。
今度も希碧の声がした。
ほんとに何やってんだあの人。

『はァーい、そろそろ誰がどちら側につくかは決まったよなぁ!?んじゃ今から校内戦争始めるからな!』

にしても言葉遣い乱暴だ。
あんな服着てたのに、まるで男じゃないか。

『っと言い忘れー。各階廊下の両サイドがお前らの陣地、廊下の真ん中が戦争場な』

そう、放送は流れるとプツン、と音が切れた。
…校長があの人だからこんな自由な学校なのか。
それとも前からの校長が自由すぎたのか。
ボクにはわからなかった。

しかし、今はそんなことを考えている場合じゃない。
とりあえず、ボクらの陣地の方だと一応決まっている廊下の端っこにはコンピュータ室と図書室があり、いつでも情報を得ることができる状態。
しかし上の階からの情報綱も相手にはある。
…どうしたものか。

70:雛 ◆SPvw:2010/09/01(水) 18:27

ツンデレ大好きなんで楽しみです♪
皆名前が凄いですね!!←
続き楽しみです♪

71:レンナ ◆2Ch.:2010/09/01(水) 20:57

>>70
コメントありがとうございます!
ツンデレは一人はまるまるテンプレのツンデレ語喋ったりしますww
名前は私の頭がとんでもないので…w

72:レンナ ◆2Ch.:2010/09/01(水) 21:05

副委員長はボクらが出てきたとき、コンピュータ室の前を通り過ぎていた。
…気付かなかったのか、振り向いてこちらを見た。
少し睨んで。

「…アンタらが風紀委員長とその副委員長と、おまけかしら?弱そうね、風紀委員長以外は」

そう言ってから彼女はクスクスと笑った。
金髪の、腰くらいまでのポニーテールをなびかせて。
ローゼルはそれにムスッときたのか「ふんっ」とそっぽを向いてしまった。
それを見てまたクスクスと笑うと、彼女は自分の陣地へ戻っていった。

…んで、見る限りは主な戦闘場は二階中心らしい。
こちら側には「風紀委員会」の旗が掲げられている。
そして向こう側には「生徒会」。
派手なの好きなのかな。

――と、ここで誤ったのかチャイムが鳴る。
しかしそれは本当の戦争の合図だったらしい。
いきなり、こちら側から銃弾連射。
……校舎破損するでしょ。何やってんの風紀委員。
…まあ、あの人に任せておけばあの程度はきっと大丈夫だろう。
それより今は大事な、大事な



――――校内大戦争が今、幕を開けた瞬間――――

73:レンナ ◆2Ch.:2010/09/02(木) 19:03

「…行くぞ」
『はァーいッ、雲仙様ぁっ!!』

女子達が黄色い声を上げながら、ボク達の陣地に攻撃する。
しかしそのせいで相手側は攻撃に偏っているのでその隙に清輝さんが乗り込む。
…って、え?
清輝さんの目つき違う。アレ悪魔の目だ!
カラコンか変わったのかわかんないけど赤目で目つき鋭ッ!
普段の穏やかそうな優しいあの人はどこ行った!

「行くよ…」

メガネをボクらの方に投げ、前へどんどん進んでいく。
バリケードから飛び出して素早くメガネをキャッチするボク。
そして未来にパス。
え?なんで未来かって?
こいつの方が清輝さんと交流深いじゃないか。

まあそれはともかく。
清輝さんは女子の間を上手く抜けつつ生徒会側へ。
そこまでは良かったのだが…。
相手に返り討ちに遭っていた。
仕方ない。一人だったもの。
それに、幸い傷はあまりなかった。
消毒して絆創膏などを貼っていれば治る程度の傷だった。良かった。

そう安心しているうちにも、…雲仙、颯太率いる軍、というか親衛隊はこちらにやってくる。
そこで一発大きなバズーカが。大丈夫かあれ。
バズーカを放ったのは…、………。

「…なんで居るの?」
「いや、お前ら明らかに押されてたじゃないか。だから私が助けてやったのに」

…こいつ。
早乙女夢羅紗。
こいつがバズーカを放ったらしく、肩に大きなバズーカを担いでいた。
こんな華奢な体なのによく持てるな。

「っと、危ない危ない」

バズーカを喰らった女子達は放りだし、雲仙颯太本人がボクらの方にやってきた。
そこで、未来が前へ出る。
バリケードの前へと。

「…雲仙颯太」
「何?用があるなら早く言って」
「あなたを、ブッ倒す」
「…はっ、笑わせてくれるね。……行くよ?」

未来が、あの体勢に入る。
いつも通りの、回転体勢。
それを気にせず、颯太は動く。
颯太の犬の毛のようにハネた銀色の髪がなびく。
女子達がその容姿に次々と倒れる。
…意味無いんじゃないか?あの親衛隊。
そんなことを考えつつも、二人の戦闘を見守ることにした。

74:レンナ ◆2Ch.:2010/09/02(木) 20:26

「…どうぞ」

相手の言葉に対してそれだけ言うと、転がり始める未来。
上手く、相手の足場を狙って。
時々、キッとブレーキをかけ立ち上がっては相手の様子をうかがって。
そしてその体から…、文房具を取りだす。
鉛筆、鋏、カッターナイフ、ホッチキス…、その他もろもろ。
何かの本でこんな場面を読んだことがあるような気がする。
が、そんなことはどうでもいい。

未来は文房具をそれぞれ相手に垂直に投げつける。
それを軽々かわしていく雲仙颯太。
下手な鉄砲も数打ちゃ当たる、の法則?みたいな感じでどんどん文房具を投げつけていく彼女。
そしてようやく、ひとつ。
相手の顔に、“刺さる”。

「ッ…!!」
「…ごめんなさい。刺す気はなかったの」
「……覚えてろッ…!」

くっ、と顔を歪めながらも刺さった鉛筆を抜く颯太。
そこにすかさず転がる未来。
…卑怯に感じた。しかし戦争では卑怯・卑怯じゃない関係ないんだ。きっとそうだ。
颯太が体勢を大きく崩すと、そこに喉元にカッターナイフをほんの少し触れさせる彼女。
初めて、彼女を恐ろしいと思った。

「う、あ…っ…」
リザイン
「降参、する?」
「…まだ、だ…!」

その状態からなんとか逃れようともがく颯太。
しかし上には未来が乗っている。
どうしようもない状態だ。

…だが、やはり彼は降参するとは思えない。
なんとなくの勘だけど、ボクはそう思う。
本当に、なんとなくだけど。

75:レンナ ◆2Ch.:2010/09/02(木) 21:49

――その状態が続いて十分。
やっと、彼は体勢を取り戻す。
簡単に、未来を後ろに押して。
重心が無い未来だからこそ、安易に後ろに倒れたのかもしれない。

「…だから、まだだ、って言っただろ?」
「…そうだね」

クスッ、と未来は笑って、立ち上がる。
そこにはカッターが握られていた。
しかし、そこに静止が入る。

「未来ひゃん、下がっててほしいのれふ!…ひつれい、噛みまちた。……うぅ」

―視線を向けた先には、一人の幼い少女。真里亜と同等に見えるくらい。
しかし、そう見えても飛び級なんかではない。
ボクらと同じクラスの、れっきとした十七歳、「木道 里香(このみち りか)」。
さっきの一言を聞けばわかると思うが舌っ足らずだったりする少女。
そんな小さな女の子が、何をしようと言うのか。
若干興味がある。

76:レンナ ◆2Ch.:2010/09/03(金) 00:38

里香を観察してみると何やら持っている様子。
あ、いや、ボクロリコンじゃないよ?
っと、気を取り直して里香を見る。
すると身体の小ささを生かした動きかどうかは知らないが素早く動き、相手の懐に入る寸前だった。
早い、早すぎる。
そして相手の懐に――、何やら縫い付けた。一瞬で。

縫い付けたものを見ると…。
それは小さな爆竹で。
大丈夫かな…。大丈夫じゃないだろう。
そう相手に少し心配をした途端、爆竹が弾ける。
よよそ二分ほどそれは続いて、ようやく静まったと思えば相手は涙目になっていて。
赤い瞳がうるんでいた。

「ッ!! こ、この傷のこと、お、覚えてろよなッ!!」

それだけ残すと陣地へ走っていった。
が、所々転んでいた。

「ふふん、ボクでもやればできるのでしゅ!…しちゅれ、…失礼、噛みました…」

終始噛んだりして忙しい子だな。
そんなことを考えつつも、後ろには里香の付き添いと思われる男子生徒が。
あれは…、2-B最強最凶最悪の人間、「瀬々羅 龍雅(せせら りゅうが)」の姿だった。
通称、「破壊神」。
なんでもかんでも問答無用で傷つけ壊すという者、らしいが…。
人並の優しさなどはあるらしい。
その証拠に四階からここまで里香を送ってくれたとのこと。
決してロリコンではないと願う。

77:レンナ ◆2Ch.:2010/09/03(金) 20:03

彼はほぼ無表情、無言なので心情もわかりにくいという、無感情の殺人鬼。
殺人などはしたことないらしいが、周りからはそう呼ばれている。
若干大きな体格、切れ長の鮮血の様な瞳、ライオンの鬣のような茶髪。

それはまるで大きなライオンのようだった。
彼にも優しさはあるらしいからこそ、その姿は立派な獅子に見えたような気がした。

「………ここじゃあ戦争が起こってるみたいだな…。相手、受け持つか…?」
「え、あ…、うん、お願いするわ」

ややのんびりした口調で話す彼。
その姿は一瞬、猫のように見えた。
そしてその相手の言葉にローゼルは戸惑いながらも返事をしていた。

78:レンナ ◆2Ch.:2010/09/11(土) 02:35

ネタが思い浮かばなくなったので中止。
今までご愛読ありがとうございました!

…駄目駄目だな。
次の話は結構中盤の方までできてるし載せてみようかな。

79:レンナ ◆2Ch.:2010/09/16(木) 15:15

…今度のは自信が無い


鏡音の小説でも載せるか

80:レンナ ◆2Ch.:2010/09/16(木) 15:21

「C6H4CI2」




 気づいたら歌ってた 
 この歌は何だろう

 ―ボクはなんの為に歌う?

ただ意味も理解せず、歌っていた



その答えを求めて走り出したけど、




その先にたどりついて何も無かった―――

81:レンナ ◆2Ch.:2010/09/16(木) 15:21

ルール、イコール規則がボクは嫌いで。
ただ縛られたくなくて。それだけを思ってて。

だからボクは逃げ出して。
走って走って、息が切れても。

後先のことは忘れて、とにかく走った。
疲れなんて感じなかった。
ただただ、逃げたい。そう思っていたから。


指図されるのが嫌で、凄く嫌で。
少し悪になりたくて、いっそ染まりきってもいいと思って。

深夜家を抜けだして、夜の街を走り抜け。


「何のために生きるのか?」


ボクは、煉瓦の塀の上に居た野良猫に訪ねた。
猫は何も答えずに、ただ見下した眼でボクを見た。
…猫にすら、ボクは愚かだと思われてるんだろうか。
……嗚呼、          。


すぐ近くにあった自動販売機を見つけ、お金を入れて出てきたコーヒーの缶を開ける。
飲めもしないコーヒーを、ただ飲み干して。
何も思わず、曇る空を見上げた。

今のボクに何ができる?
それすらわからない――。

82:レンナ ◆2Ch.:2010/09/16(木) 15:22

だから、だからこそ。
ボクは歌い、叫ぶんだ。

-パラジクロロベンゼン-

その意味も理解せず喚く。

まるで、負け犬のように、惨めに。


―――それでキミは満足できるの?
…掟規則破ったら君は何が変わるの?



―――そう。
誰でもいい。ぶちまけたい。
何もかも。
…嗚呼、今のボクはきっと最悪だ。
しかし、キミには敵わないかな、きっと。

悪を叩いて、正義振りかざす。
最低だね。だけどこれでいいんだ。


正義盾にストレス解消。
**********。
周りが止める、ボクら気づかない愚かな行為――

83:レンナ ◆2Ch.:2010/09/16(木) 15:23

――――この歌に、意味はあるの?
―この歌に意味はないよ
―――この歌に、罪はあるの?
―この歌に罪はナイヨ

―****に意味はあるの?
―――****に意味はナイヨ
―****に罪はあるの?
―――****ニ罪ハないよ



この歌の意味は…―――――
    “****”





 ボクはそして気付く。
所詮は全て、偽善なんだと。
ボクだって、君だって。

空になったコーヒーを投げ捨てて闇に覆われた空を見た。
…嗚呼。
今のボクは、ぼくは、…何をしてる?
それすらわからない。


  もう、ナンニモワカラナイ


そしてキミはボクを笑うんだろうね。
そして、ボクは君を突き飛ばす。
こんな場所から。ほら、街明かりが華やかで綺麗だよ?
とっても綺麗な場所だね。それじゃあバイバイ。


「…あははっ!」


ほらね。
ボクが正しいんだ。キミなんかじゃなくて。

――虚無に包まれては消える。
ボクが、消え去るまで。

84:レンナ ◆2Ch.:2010/09/16(木) 15:23

さぁ、

歌いましょう, 踊りましょう
パラジクロロベンゼン

さあ、

笑いましょう 妬みましょう
***********





    ボクも、何もかも全部、ぜんぶ、ゼンブ、



       “**********”  



           さぁ、

        狂いましょう 眠りましょう




           朽ち果てるまで―――――






                           終

85:夢見ヶ原谺 ◆AAAA:2010/09/23(木) 00:24

偽善者のくせに。
ボクを無理矢理わかろうとしないでよ。

死んでしまえば良い。
そう、ボクが。

ふとそう思って、飛び降りた。
四階建てのビルの、屋上から。
だけども死ねない。なんでだろう?
その理由はただ一つ?


ボクが好きな周りがボクを、助けてくれているから。
その事を知った瞬間、ボクは鳥籠から出ようと決意した。


何もわからない、まま。


――――――――――

ボクは初めて、周りがこんなにも暖かく、柔らかかったことを知りました。
ボクが、好きな周りが。

86:夢見ヶ原谺 ◆AAAA:2010/09/23(木) 00:24

鳥籠の中の蒼いトリは、全部で七人居る、ということをどこかで聞いたことがある。

一人目のトリはボクらしい。
二人目のトリは転燐 未来(てんりん みらい)。ボクの幼馴染。
三人目のトリは夢川 青汁(ゆめかわ せいじゅ)。病院暮らしなんだとか。ボクはこの人と知り合いではない。
四人目のトリは夢川 赤賭(ゆめかわ せきと)。ある意味有名な少年らしい。青汁さんの双子の兄らしい。
五人目のトリは夢見ヶ原 窓眠(ゆめみがはら まどろ)。ボクの住んでいるマンション、夢見荘の住人。部屋は確か隣の4号室で弟さんと暮らしているらしい。一応、近所付き合いで会ったことはある。
六人目のトリは夢見ヶ原 谺(ゆめみがはら こだま)。窓眠さんの弟さん。何度か遊んだことがある為、そこそこ仲が良い。
七人目のトリは世界 紀新(せかい きあら)。ボクを支えてくれる、周りの一人。この人には結構お世話になっている。

夢川さん達以外は、全て面識がある人々だ。
…身近な人が多いなぁ。


あと、そのトリにはそれぞれ七つの大罪が冠されていることも別の場所で聞いた覚えがある。
紀新は“傲慢”。
青汁さんは“嫉妬”。
赤賭さんは“憤怒”。
ボクは“怠惰”。
窓眠さんは“強欲”。
谺君は“暴食”。
そして未来が“色欲”。
…なんで未来が色欲なのかはわからないが、とりあえず放っておこう。

更には、ボクらを束ねる「手錠付きの主」と、ボクらと似た様な「鞄の中の人形」という人々も居るらしい。
「手錠付きの主」は一人、「鞄の中の人形」は四人居るらしい。
…その情報についてはあまりよく知らない。多分、ボクの勘だがいつか知る日が来ると思う。……多分、だ。

87:夢見ヶ原谺 ◆AAAA:2010/09/23(木) 23:51

いきぬきに。

――――――


「実在しない、物質」



苦しくて、悲しくて。
悔しくて、やめたくて。

でも、それすらも許されないで。
なにもかも、いらないモノも大切なモノも失うだけで。

つらすぎて。
にくすぎて。
むなしくて、ケシタクテ。

いっそ清々しい程なにもかも投げ出して飛び出して、喚き叫ぶよ!

88:夢見ヶ原谺 ◆AAAA:2010/09/24(金) 22:09

……存在しない物質

――アンチクロロベンゼン

クロロクロロクロクルッテル!



キミは何も知らずに夜の街を駆け巡るよ。
ただひたすら足を動かして、どこに行こうか迷いながら。
そんなキミがどこか面白くて**としくて、ボクは何も言わず見てるだけ。
チープな言葉並べ続け、ゴールはドコにあるの?

本当はルールはそこに無くて、脆く朽ち果ててゆく。世界?キミ?それともボク?さぁね。

ボクはそして語る。誰に向って?世界中の人間かもね。キミかもしれないし。
「この世の全てを正す」。それがボクの言葉。宣言であり一種の宣戦布告かもねッ。

89:弥生 ◆kQtM:2010/09/24(金) 22:12

キターーー!レンナ様待ってましたこの小説をー!

90:夢見ヶ原谺 ◆AAAA:2010/09/24(金) 22:13

ボクは野良猫に騙る。
「ボクなら全てを正せるよ」と。猫は何も言わないで、「うなぁお」とだけ鳴いた。
見下したかのような目線で。キミの気持ちが少しだけわかったかも。

…出来もしない誓い振りかざし独りよがりに酔いしれる。
どうせミンナ知ってる。理解してる。だからボクは今日も            。

91:夢見ヶ原谺 ◆AAAA:2010/09/24(金) 22:13

ふえ?

92:弥生 ◆kQtM:2010/09/24(金) 22:19

うひゃひゃひゃ

93:夢見ヶ原谺 ◆AAAA:2010/09/24(金) 22:21

晒さレて、壊さレテ、さびついて、クチはテて。
ありもしない噂流されて、真となるの!――いいえ、この場合はマコトにする、だね。

嘘でもいいんだ。別に構わない。
だってゼンブ、ボクたちが正しいから。ね、そうでしょう?
君達の罪深い背徳をひねりツブシテあげるよッ!ボクのひま“つぶし”。





――この歌に意味はあるの?
―この詩に意味はナイよ。
――この歌に罪はあるの?
―この詩に罪はないヨ。
――あの歌に意味はあるの?
―あの詩ニ意味ハないよ。
――あの歌に罪はあるの?
―あの詩に罪?それは…………


    .

94:融解月下 ◆AAAA:2010/10/01(金) 01:28

アンチクロロベンゼンは残念ながら休止。


次からとあるスレからのとある少女達のお話です

95:融解月下 ◆AAAA:2010/10/01(金) 18:41

みーちゃんがいなくなって、二年。
ボクはみーちゃんの忘れ形見の2人と暮らしてた。

それも数ヶ月前の話。
今はボクはこの第六地区に居る。
高層ビルが並ぶ、科学が発展したこの場所。
この都市に。

96:融解月下 ◆AAAA:2010/10/02(土) 02:56

この小説は別掲示板に移しました。
URL?あ、いや、その(ry


小説ネタ考案中

97:融解月下 ◆AAAA:2010/10/03(日) 18:00

まっさっかのアンチクロロベンゼン続筆
打ち切り発言ごめんなさい

NeXT執筆予定 マトリョシカ or ローリンガール
――――――

98:融解月下 ◆AAAA:2010/10/03(日) 18:24

ボクはそして気付く。所詮は何も生み出さないと。

ねぇ、キミの生きる価値は何?
気に食わなかったから、野良猫は水に突き落とした。
残虐?狂ってる?いいじゃない。

意味の無い言葉に踊らされて、振り廻されて失うんだ。
もう嫌だ。

何が善だ、何が悪だ。
もうなにもわからない。
ボクがボクで言う言葉も、キミが言う言葉も、野良猫が鳴いた言葉も。


    さぁ、一緒に狂いましょう?


                   .

99:楓々 楓 ◆..3M:2010/10/08(金) 18:23

なんとなく、一旦打ち切り。
…ごめんなさい。


次はオリキャラ中心の話を書こうと思う。

100:楓々 楓 ◆..3M:2010/10/09(土) 17:11

楓々 楓の過去です。

――――――――


ある、冬のこと。
僕はある中学で、過酷な日々を強いられていました。



―――

母親が離婚し、別の男と再婚した。
今までの生活は、まるで奴隷のようで。

母親は、新しい男と暮らし始めると僕を捨てた。

『新しい、かわいい子供ができるからお前はいらないんだよ』

そう、言われた。
その日の夜、真夜中の二時。
眠れない午前二時、その家を飛び出して、夜の街を駆けた。
周りの人たちは何も言わずに、ボクをただ蔑んだような瞳で見てた。
大人も、科学者も、たむろってた不良の学生も。

学園都市に夜、12歳のこんな少女が歩いてたら警察行きだ。
だけどボクは、そんな後先のことは忘れ、指図されるのがとても嫌になって走った。

明るく光る、コンビニの看板。
薄く、ぼんやり灯が灯っている店先のランプ。

しまいには、大きなネオン街へ出て、無数のネオンと無数の人たちの中を駆けた。


とにかく、何かから逃げるように。

101:楓々 楓 ◆..3M:2010/10/09(土) 17:11

持ち物なんてほとんど無い。

あるとすれば、カッターナイフ、鋏、ホッチキス等、文房具ばかり。


放浪して、彷徨い続けて。
自分も世界も嫌になって、リストカット…、というよりは、アームカットをしてしまった。

でも、その痛みが少し心地よくて。

こんなことを思った時点で、ボクは馬鹿だったかもしれない。

血が出た。
数か所切ったから、手は血まみれ。


でも、それでも切った。



そんな、逃亡生活と自傷行為が続いて二日。

おなかが空いてきたし、左手の神経がおかしくなってきた。

左手首がかゆくなって、毟るように掻いて血が出る。


白かった、真っ白なワンピースは、狂ったような赤に染まっていく。
僕の、ボクの血。
いつの日か、母親とあの男、そしてその子供の返り血も付くかもしれない。


そんなことを思い浮かべていると、いつの間にかかつての自宅の前に立っていた。




そして、ある事に気がついた。


ボクに、能力があったこと。
「僕がやってしまった過ちを、無かったことにできる能力」が。

102:御津根 ◆AAAA:2010/10/11(月) 13:47

メビウスリングってとこに移転したから打ち切ります。
アンチクロロの続きかネタ書き溜め終わった小説でも。

103:レンナ ◆AAAA:2010/10/17(日) 22:31

だいぶネタがたまってきてる小説があるのであげ

104:レンナ ◆AAAA:2010/10/19(火) 16:01

「僕と少女と何かを告げる鐘」




ガタリ、ゴトリと揺れる電車内。
その電車内で、僕――、木道 暁(きみち さとる)はボーッと外の景色を眺めながら座っていた。

ふと、ある駅に着き、アナウンスが鳴る。
何故か僕はその駅で、電車を降りた。

街灯が一つ、他の明かりは月明かりくらいの、狭い駅。
そんな場所で僕は何をしたかったのか。
…今考えても無駄だと思い、適当に歩きはじめる。

とぼとぼと歩いていると、ベンチとそのベンチに座った長い黒髪の少女を見つけた。
少女は眠っている。すやすやと、寝息を立て。
……寒くないのだろうか。

「……起きないと死ぬぞー」
少女に向けてそう言ってみた。
しかし少女は一行に起きる気配がない。
――ので、デコピンを喰らわす。

すると少女は目覚め、驚きつつキョロキョロと辺りを見回す。
「こっちだぞ」そう言い、相手の頭を小さく小突く。

「…?」

少女は不思議そうにこちらを見ている。
すると少女はスケッチブックを取り出し、何かを書き始めた。

105:レンナ ◆AAAA:2010/10/19(火) 16:02




―第一章 「出会いと始まり」―


スケッチブックにはこう書かれている。
『ありがとうございます』と。
そのページを見せて、小さく少女は微笑む。
そして更にページを捲り、言葉を書いているようだった。
…喋れないのか?…それは無いな、多分。
喋りたがらないだけなんだろう。

『でももう少し優しく起こして下さいね』

…ですよねー。
まぁ僕も悪いと思っている。女の子にあの起こし方は無かったな、と。

「…あ、あぁ、すまない」

苦笑いを浮かべながら僕はそう言って、少女の名を聞こうと隣に座る。
少女は少し不思議そうな顔を浮かべたが、その表情は消えてぽけーっとした表情が浮かんだ。
…小動物みたいだな。主にげっ歯類の。

「……えと、その、お前の名前はなんて言うんだ?」
『清原 菖(きよはら あやめ)と申します』

スケッチブックに書いた文字を見せ、どこか満足げに笑っていた。
そのスケッチブックの文字に「ありがとう」とだけ言い、自分も名乗る。

「僕は木道 暁だ。よろしく」
『こちらこそよろしくです』

そんな会話が続こうとしていた。
のんびりのんびり。
…て、いうか、今何時だ?
そう思い、パーカーの袖を捲り腕時計から時間を確認。
…………。
十一時十八分。終わったな。
ここの電車は早くに終わるからな。三十分になってもこの駅じゃあほとんど来ない。
どうしたものか。
――ふと、帰る場所はあるのか少女――、もとい菖に話しかける。

「なあ、お前って自宅とかどこにあるんだ?」
『残念ながら、お家はありません』

…………。
マンガみたいな展開になってきたな。
どうすればいいんだ、本当に。

「…だったら、今までどこでどうやって生きてきたんだよ」
『お家はありませんが、住み込みで秘密に働かせてもらっているお店なら』

……マジですか。
本気と書いてマジですか。
ていうかお店って言われてもどんな店なんだ。

「…どんな店なんだ?」
『えっと、ケーキ屋さんです』

女の子らしいな。
…じゃなくて!
そのケーキ屋が気になってきた。
……というか僕も住み込みで働かせてもらおうか。甘いものは大好きだ。…体重も腹も至って普通だけどな。
そもそも僕は家出目当てで電車に乗っていたわけでもあるし。お金だってたくさんある。
だから黒い動きやすいパーカーに適当なジーンズ履いて背中にでっかいリュック担いでるんだよ。

「…僕も着いて行っていいか?」
『あ、構いませんけど』

よし、もしかしたら今のでスイートライフかっこ仮かっこ閉じるの幕開けだ。
…多分だけどな。

菖は腰まで伸びた黒髪を小さく揺らしながら、駅から階段を降りる。
洋風チックな、レンガの階段だ。
階段を降りて、案内されるがままに歩き、外へ出る。
……そこに広がっていたのはまるで、黒猫を連れた赤いリボンの小さな魔女が住んでいるような街だった。ほとんどがレンガで作られている。

106:レンナ ◆AAAA:2010/10/19(火) 16:03

『こっちですよ』

菖に案内され、駅の出口から少し歩いたところにある、どこか可愛らしさがある暖かな雰囲気の店についた。
看板には「フラワースイーツ」という僕的にはシンプルな名前が書かれている。

その中に入っていくと、中にはゆったりとした優しそうな、二十代くらいの女性が居た。

「おかえりなさい」

女性はそう言い、微笑んだ。
暖かく、安心できる微笑みで。
『ただいまです』
菖はそう書いたスケッチブックを彼女に見せて笑みを浮かべた。


――それから、ある程度僕の事について女性に話した。
女性は数回頷くと、
「そういうことなのね、わかったわ。 ここで暮らしておゆき」
ニコリ、と今は亡き母を思い出すような笑顔を浮かべた。

「ありがとうございます」

僕はそう言い、彼女にお辞儀をしてから二階へ上がる。
二階は三部屋くらい部屋が合って、一番階段から近い部屋が菖の部屋のようだった。
…ていうかなんで僕は菖と一緒の部屋なんだろうか。
―考えても無駄だし、いいか。暮らせるんだし、綺麗な部屋だから文句も無い。

部屋に入ると、菖のベッドらしきベッドとは別のベッドがあったので彼女に許可をもらってから、ベッドに寝転ぶ。
――あっという間に、僕の意識は飛んでいった。


―翌朝。
女性に起こされた。
起きて、窓の外の景色を見る。朝日と朝日に照らされた街が綺麗だった。

「おはよう」

女性は微笑みつつそう言う。
僕も笑み返すと、同じように「おはようございます」と言った。

「…あ、そう言えば。 名前、教えてなかったわね」

女性は、小さく苦笑いを浮かべた。

「私の名前は高河 舞(こうが まい)よ、これからよろしくね」
「あ、こちらこそ」

舞さんは微笑みつつ、僕を連れて階段を下りて行く。
階段を下りれば、そこには菖が居た。

『おはようございます』

スケッチブックを取り出して、菖は笑む。
舞さんも後ろで笑んでいた。

「あ、あぁ、おはよう」

僕はそう返す。
菖はどこか満足そうにうなずくと、僕の手を引っ張る。

「ふふ、街案内ね?行ってらっしゃい」

舞さんは暖かい笑みを浮かべながら、僕らに手を振った。
菖に手を引っ張られるがままに、僕は街へと飛び出した。否、強制的に飛び出された。

107:レンナ ◆AAAA:2010/10/19(火) 16:04

菖は僕の服の袖を引っ張りながら、街を歩く。
まず最初に立ち寄ったのは、大図書館。
…うん、名前だけにかなり大きい。
ざっと四階建くらいだろう。

服の袖を引っ張られつつ、中へと僕は入る。
入ったところに丁度、階層案内表があったので見ておく。
……ふむ。
一階は勉学等の本、二階はライトノベルやコミックなのか。
三階は生物学や天文学等の本、四階は立ち入り禁止らしい。
――なあ、立ち入り禁止って書かれてたらなんか物凄く行きたくなってきたぞ。
人間の好奇心って恐ろしいな。うん。
…まあ、でもとりあえずここは。

「二階行くか」
『ですね』

お互い顔を見合わせて二階へ上る。
二階だから予想通り早くついた。

びっしりと本が並んでいる。
背表紙やカバーは僕が居た街の本屋によくあったものだ。あそこ立ち読みできなかったからな、よく読めるぞ。
なんて物凄くくだらないことを考えつつ、本を選ぶ。
…ふむ、どれにしようか。
ライトノベルでも最もはまってるものがあるんだが…。あ、あった。
多分、一部の人なら分かるであろう某惨劇愛系謎解き幻想サウンドノベルゲームの小説版。
これのEP4の下巻を探してたんだよな。あって良かった。
とりあえず、黒いゴスロリ少女とその子が大事にしているぬいぐるみが描かれたカバーのその本を手に取り、関へ向かう。
席には既に菖が座っていた。
手には某科学魔術マンガの科学サイドの少女達の漫画本。
……わかる人には上記の二冊、わかるよな?

とりあえず、僕らはその本達を読書するのに夢中になる。
借りないぞ。ここで読むのが一番なんだ。
でなければ今手に持っている本の前作の鉈少女の如くお持ち帰りしてしまう…!!
…うん、僕ってただのバカだな。おまけにオタクだ。……死にたくなった。

菖はもう漫画を読み終えたのか元の本棚に返しに行った。
僕は耐え切れない。いやだって今ラストシーンなんだぞ。無限の魔女様と主人公の妹死んだんだぞ。泣きかけるだろう。
……あ。
無限の魔女様が……。ていうか名言キタ。
…読んでて思った。今僕死にたくなってきた。色んな意味で。

――若干涙を拭って、席を立ち本を返しに行く。
んでもって今さっき読んでた本の前作のある編を手に取る。
双子キャラっていいよな。現実に存在しない色の髪とか尚更いい。
でも両方片思いしてるんだよな。でもそこが尚いい。
…って僕は何を語ってるんだ。まぁいいや。

またもやスタスタと席に座り、漫画に熱中。
菖も熱中。今度は別のライトノベルを取ってきたみたいだ。
……ほう、某怪異系ある意味萌系ノベルを手に取るとは。僕とが合いそうだな、色々。
なんてことを考えつつ漫画を読む。わあ、片思いヤンデレこええ。
でもヤンデレもいいよな。そこまで一途になってくれんだから。いや実際居たら厄介だけど。

108:レンナ ◆..3M:2010/10/24(日) 11:35

――と、まあそんなこんなで読みたい本を読み終え、僕らは外に出る。
…もうすっかり昼間だった。
街案内のついでに、レストランでも寄ってみるか。

『…レストランでも行きましょうか』
「だな」

どうやら菖も同じことを思っていたようだった。
僕らは一回顔を見合わせ頷き合うと、レストランへと向かう。
…レンガだらけの街並みにはまだ慣れないが、とてもいい雰囲気だと思った。
町はずれには海もあるらしい。今度行ってみよう。
そういえばこの街の名前なんて言うんだろうか。後で聞いてみよう。

近くに良いレストランが菖によるとあるらしい。そこに行くことにした。
…ってここレストランだったのか!? 全然気付かなかった…。
菖はぐいぐいと、いかにも早く昼食を食べたいらしく僕を半強制的にレストラン内にひきずっていく。ってかフード持って引きずるなよ首がしま……ぐふっ。
僕の頭二個分程ちっちゃい多分一つ年下くらいの少女にひきずられている男性がそこに居た。というよりその男性とやらは僕だけど。

レストラン内に入るとようやく解放された。喉元が痛い。
しかし菖は気にせず、店員に席案内されると同時に僕のフードの紐を引っ張る。やめろ、フードの形が変になる!
…気付かないのか気づいてるのか……。確信犯だったら後で説教だな。

ようやく席に着き、とりあえず向かい合わせで座る。
今は昼食を食べることにしよう。うん。

『何食べますか?』
「んー…、デミグラスハンバーグと…、ライチジュースでいい」
『わかりました。私はミートスパゲティとオレンジジュースでお願いします』

スケッチブックにさらさら文字を書いて見せる菖。
…早いな。
ふとそんなことを思っていると店員の呼び出しベルが鳴らされた。

「はい。ご注文はお決まりですか?」

店員の営業スマイルに、完璧だな…、と思いつつも注文内容を説明する。

「っと、デミグラスハンバーグとミートスパゲティ、ライチジュースとオレンジジュースお願いします」
「かしこまりました」

そう言い、電子メモみたいなのをエプロンのポケットにしまうと店員は店の奥に去っていく。
…というかここの店メニューすっごい種類あるな。

109:レンナ ◆AAAA:2010/10/26(火) 15:28

――店内の時計を見る。
…注文してから大体五分位経ってるな。
そろそろ来るはずじゃないか。……あ、来た。

「お待たせしました、デミグラスハンバーグにミートスパゲティ、オレンジジュースとライチジュースでございます」

店員はぺこり、とお辞儀だけして厨房へと姿を消していった。

さて、目の前に現れた美味しそうな料理に手をつけ始める。
まず、一口。
……うん、そこらのレストランより遥かに美味しい。
こういう味を求めてたんだ、僕は。 …なんかグルメ漫画みたいだな…。
まあ、そんなことは気にせず食事を進める。
量がどんどん減っていく…。

――あっという間に、ハンバーグを僕は完食していた。
美味しかった。ライチジュースの味もすっきりしてる。
これだけ美味しいのにこの値段とは得だな。もうちょっと高くしても構わないだろうに。
パーカーの中から財布を取り出しておき、ミースパゲティを頬張る菖を見る。
…うん、小動物そっくりだな。まぁそんなことはどうでもいいか。

110:レンナ ◆AAAA:2010/10/28(木) 20:26

ヒマつぶしに。
小説家のほうでも書いてるやつを載せてみる。
――――――――


孤独な科学者と、『ココロ』が無いロボットの、『キセキ』



―僕は、たった独りで、初めてロボットを作った。
この、わずかな、14歳、という歳で。
同じ、14歳の見た目の少女を。
孤独な科学者に作られた、ロボット。
出来栄えを言うなら、奇跡。
だけど―――
まだ足りないものがあった。
今、開発中のもの。
それは――、ココロ、というプログラム。
だけれども、道のりはまだ長かった。

―君のその瞳に映る僕は、君にとってどんな存在?

そう、彼は言っタ。
ワタシに、ココロをくレる、トモ言ッてイタ。
ココロ、それニワタシは興味ガあル。
ワタシの、大切ナプログラム。

だけれドも。
彼は、死んデしまった。
でも、知リタイ。
アノ人ガ、命ノ終リマデ、ワタシニ作ッテタ、




――――ココロ――――





…その時、私はモニターに触れてイた。
画面にハ、『KOKOROPROGRAM、起動…、82%、読み込み完了……、100%、完了』と表示さレる。
…、今、動き始めた、加速する奇跡。
ナゼか、ナミダが、止まらナい…
ナぜ、私、震える? 加速する、鼓動。
こレが、私の望んだ「ココロ」…?

111:レンナ ◆AAAA:2010/10/28(木) 20:27

……私は知った、喜ぶことを。
私は知ってしまった、悲しむことを。
フシギ ココロ ココロ ムゲン
なんて深く切ない……

今、気付き始めた。
生まれた理由を。
きっと、独りは寂しい…。
そう、あの日、あの時、
全ての記憶に、宿る
「ココロ」が溢れ出す……―――――――――――――――――

今、言える、本当の言葉…
捧げるよ、あなたに…―――!!




アリガトウ…
この世に私を生んでくれて…
アリガトウ…
一緒に過ごせた日々を――――!!

アリガトウ…
あなたが私にくれた全て―――
アリガトウ…
永遠に歌う………―――――――――――――



It was exactly a miracle.
The robot that obtained 'Kokoro' kept singing.
She sang all of her feelings.


But the miracle lasted only a moment.


The 'Kokoro' was far too big for her.
Unable to withstand that weight 
the machine shorted
and was never to move again.


However her face was filled with smile 
she looked like an angel.


(それはまさに奇跡でした。
"ココロ"を手に入れたロボットは歌い続けました。
思いを、全てを。


しかし、その奇跡もつかの間。


"ココロ"は彼女にはあまりにも大きすぎました。
その大きさに耐えられず機械はショートし
二度と動く事はありませんでした。


しかし、その表情は笑顔に満ち溢れ
まるで天使のようでした。 )




「コ   コ   ロ    &     コ    コ    ロ   ×    キ   セ   キ    」


              おしまい

112:レンナ ◆AAAA:2010/10/28(木) 20:29

ある時代、ある所の、『囚人』と『紙飛行機』の物語



僕は、セツナイ…、セツナイ、叶わぬ恋をしてしまった。
柵越しの、恋。
とても病弱な、とても愛らしい少女に。
でも、あの娘と僕じゃ、サガアル。
こんなに汚れた僕と、潔白なあの娘。
それでも、僕は彼女に想いを伝えたくて。
だから、僕は『紙飛行機』に想いをのせて。
柵の向こうへと―――――


飛ばした


紙飛行機が、また、彼から届く。
この紙飛行機は私達のメッセージ。思い出。やりとり。
私は、紙飛行機に返事を書くと、彼へと飛ばす。
ふわりと彼へと届く。
今日のやりとりはこれでおしまいだ。

―翌日。
彼から、また紙飛行機が届く。
このやりとりは、この牢屋のような病院でいる時の一番の楽しみだった。
でも、そんな時間もおしまいかもしれない。
返事をたくさん書いて、彼へと飛ばしたけれど。
その瞬間をパパに見られてしまった。
パパは、彼―レンって言ったっけ。
レンを少し睨むと、私の手をひいて病院まで連れ戻そうとする。
嫌、いや、イヤ
行きたくない…!
レンと一緒に居たいのに…!
だけれど、突然胸が痛くなる。
呼吸が、とても苦しくなる…。
嗚呼、意識が遠のいていく……。

113:レンナ ◆AAAA:2010/10/28(木) 20:30

あの娘が―、あの娘が、連れ去られた。
彼女の父親らしき人に。
悲しすぎる…。
ここであの娘とお別れだなんて。
でもあの娘が苦しそうにしていたのだから、ここは引き下がらなくてはいけない。
そう、僕は思いながら道を歩こうとする。
だが、その瞬間――――
何者かに押さえつけられた。
両手を押さえられて、抵抗ができなくなる。
必死にもがいたけれど。
それは無駄だった。
それを見下す大人――



!?



どうして…、なんで…、

あの娘のお父さんがこんなことを―――!?

そう思った瞬間、僕は大人たち―、否、警備員に蹴られる。
ボロボロになって、所々血が出ている。
だけど、それより辛かったのは、




あの娘のお父さんが―――、アイツが―――、






紙  飛  行  機  を  破  っ  た  こ  と―――――――






見下した目で、僕を見ながら。
あの娘と、僕の宝物を破る。
それを見た僕は一気に力が抜け、収容所のガス処理場に連れられる。
ガス処理場に、僕は入れられ、その扉は閉まり、鍵がかけられる。
…あの娘を、最後に一目だけでも見たかった―――――



お願い、もしこれが最後なら、僕をあの娘と話をさせて――――
狭く暗い閉じたその部屋に、セツナクただその声は響く………――――――





嗚呼、君ともし来世で会えたならば
もしも、深い闇が二人を引き裂いても、
深い闇が二人をまた巡り合わせる―――

うん、来世で会おうね――――――――
きっと、仲が良い双子になったり、
悲劇に遭っても、死神になったりしても―――――――――

私達はずっと、ずー…っと一緒だよ――――――――




囚人と紙飛行機      終…

114:レンナ ◆AAAA KHP059143192052.ppp-bb.dion.ne.jp:2010/10/29(金) 19:12

このスレは落とします。
単品?で小説書きたいので。ではでは。


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