僕は日本に負けない

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1:ゆい なかなか:2010/11/28(日) 15:25

小さいころから僕の世界は極めてゆがんでいた。二千十三年。中国・韓国とのえりーと競争に打ち勝つため日本には
頭の悪い子供がいらなくなった。もともと、脳に障害があり学習ができなかったぼくは収容所にいれられ毎日
殴られながら泥の中を這いずりまわるようにして生きてきた。世の中はどうなっているんだろう。僕に家族という
ものは存在しなかった。でも、世の中には家族というものがいて悲しい時に慰め嬉しい時に喜ぶそういう暖かい存在が
あるらしい。ぼくの周りにあるものは涎を流した汚い子供たちとそれの死体と僕を殴りつける為に生きている大人だけだ。
「政府にしられちゃまずいんだよ。死体はみな海に流しておきな」今日は五人が死んだ。
僕はなぜ生まれてきたんですか?勉強が出来ればよかった、障害がなければよかった。ぼくは、くず人間さ。
そんなある日、不思議なこどもがやってきた。かれに名はない。あるのは目も片方しかない。収容所の大人はさっそく
かれをいじめようとした。「教育」という名前を借りて。
「お前がバカだからいけないんだ。お前がそんな醜い顔をしているから」そういって大人はかれを殴りつけた。
「いけなくなんてない!」かれはそう言った。「バカのどこがわるいんだ。俺はバカじゃない人間だ!」
「何!こいつ、俺たちに反抗しゃがった!」大人がかれを殴る。ぼくはみていられなくなった。
翌朝、海岸には変わり果てたかれの死体があった。「なんで?」僕は言った。彼はもう応えられないけれど。
「ぼくも・・・人間になっていいの?ぼくもこんな頭だけど人間になっていいの?ぼくは生きてていいの?」
僕は泣いていた。仲間がしぬなんてしょっちゃうだったのに。ぼくの手はシャベルを握る。生きていこうって思った。
もう、大人のいいなりにはならない。ぼくはぼくのままでいる。かれのように命がきえても僕は人間であり続けたい。

2:ゆい なかなか:2010/12/09(木) 10:23

よかったらコメント下さい

3:ぽち ◆gk9M:2010/12/09(木) 23:28

初めまして(*^∀^*)
スケールの大きな
物語に、なりそうですね
続きが楽しみです(*゚ー゚)v

4:釈迦の息子 ◆GaJo:2011/01/03(月) 15:23

続きが読みたいですね

5:ゆい えおーたーにじ:2011/01/06(木) 10:22

船が遠い海を泳いでいる。この島から逃げ出す方法はただひとつ。あの船に乗りこむことだ。
もちろんお金なんて持っていない。一年に一回だけ食料を届けるためにあの船がこの島へ到着する。
夜、十二時。僕は島の施設を抜け出し船の食料庫に忍び込んだ。冷たく腐ったような匂いのする食料庫。
僕の胸は大きく高鳴った。島からの脱走、みつかれば死刑だ。その時、隣で何かがごそりと動いた。
「誰?」すると色の黒い男の子が出てきた。彼はにやりと笑うと僕に言った。「俺もつれていってくれ」
「なっ・・何を言ってるんだ。島からの脱走は死刑だぞ!」「なら、今戻ったところでどうせ死刑さ」
彼はそう言う「頼む。兄に会いたいんだ」「兄?」「俺の双子の兄だ。俺は二歳の時に行われる
能力検査で発達に遅れ有りと判断されてここに来た。でも、俺は思うんだ。同じ人間だろって」
僕はため息をついて彼と握手をした。船の汽笛がボーッと鳴る。日本が、僕ら生まれた島が見えてきた。

6:k:2011/01/06(木) 10:48

邪魔してすまぬ。
セリフや間がある部分は改行してくれると読みやすい。続きを楽しみにしとります。ではノシ

7:KYO:2011/01/06(木) 14:29

もっと間開けたら?
そしたら読みやすいよ♪
続き楽しみ!早く読みたいなぁ〜♪

8:ゆい るーえいうーうh:2011/01/14(金) 10:25

陸地に上陸した。ここが日本。僕の生まれた街。あの島から出られた。もう僕らをののしり殴りつける人間は
いない。そう思うと涙が出てきた。
「何、泣いてるんだよボケ」
一緒に来た色黒の男の子がそう言って僕の肩をこづいた。僕はうなずいて半分泣きながら笑う。
「そういえば、君の事を何と呼べばいいの?」
僕らに名前はない。僕らは番号で呼ばれていた。僕の番号は37564。語呂合わせすると「ミナゴロシ」だ。
僕はこの番号が大嫌いだった。
「ヒデ」
色黒の男の子がそう言った。驚いたことに彼には名前があるらしい。
「俺の母親がそう言ったらしいんだ。『この子はヒデです』って。そう言って島の役人に俺を預けた」
名前か。僕には名前のある彼がうらやましかった。僕には母親がいるという記憶すらないのに。
「ヒデ」
僕はその名を繰り返す。ひどく懐かしい気がした。

9:ゆい はひあおあちあに:2011/01/24(月) 18:38

夜になると「レストラン」というところから出てくる生ゴミや賞味期限が切れて食べられなくなり放置されて
いるコンビニ弁当を食べて餓えをしのんだ。島にいるときは動物の死骸なんかを食べさせられていたからそれ
に比べればたいそうなご馳走だ。
「やっとまともな食事を食えた気がするよ」
ヒデはそう言って笑った。僕はうなずいて日本の街を見渡した。綺麗だ。障害がなく賢い子供達が「母」と
いう存在に美味しくてほかほかの食べ物を作ってもらえるのだ。障害がなければな、もっと勉強が出来れば
な、そう思うと妙に悲しくなってくる。ヒデも同じことを考えていたのか少し悔しそうな顔で僕を見つめた。
「ヒデ・・・」
僕がそう言いかけた時、女の子が僕らに「ねぇ」と声をかけてきた。十五歳かそこらへん、僕らよりひとつ年上
だ。日本人顔の綺麗な女の子だった。女の子は黒い瞳を輝かせ僕らに言う。
「あんた達、島の子でしょ?」

10:ゆい 0gひhh:2011/02/01(火) 18:11

「なっ」
僕たちは絶句した。もし、島の子供だと言うことがばれたら死刑になってしまう。
「安心して」
女の子は言った。
「あたしも本当は島の子だったのよ、逃げ出してきたの」
「逃げ出してきた?」

11:ゆい えてーt−あっj:2011/02/18(金) 09:11

「私には左腕がないの。片腕の少女。ちょっとかっこいい響じゃない?でも私はこのからっぽの
左をすごく憎んだ。左に腕がはまってさえすれば私は普通の女の子として人生を送れたのに
って思うから。でも、ないものねだりをして手もしょうがないわ。私は漁船の船に潜り込んで島を出たの
今はある土地にいるわ」
「土地って?」
女の子は悪魔のように残酷な笑みを浮かべて微笑んだ。
「いらっしゃいよ」

12:葉月:2011/02/18(金) 14:44

割りコメ失礼
続きが楽しみです。頑張って下さい。

13:はる あ0はゆいうい:2011/02/19(土) 17:38

女の子は僕らを山の奥へと招待した。暗い森を進み洞窟にはいる。
僕らは言葉を失った。
「なんだよ・・・これ」
そこにはヨダレを垂らした子や手足のない子供が大勢寝転がっていた。
「あなた達は幸せな方なのよ」
女の子は目に涙をためて言う。
「中には施設に入らせることさえせずに山奥にハンディを持った子供を捨てる
親もいるの。何故って?世間様に知られたら嫌だからよ。日本が中国や
韓国に勝とうとして学歴社会をおしすすめた結果がこれなのよ!」
「アー!」ヨダレを垂らした子が大声でそう叫んだ。それはその子なりの
精一杯野講義だったのかもしれない。

14:ゆい あ0はゆいうい:2011/02/19(土) 17:40

ごめん、名前と漢字の訂正。「精一杯の抗議」です。

15:ゆい 43qいきqこqtj:2011/02/25(金) 17:53

僕は唖然として一人そこに立ちつくした。ヒデがゆっくりと両手のない子に近づく。
「・・・どこで何を間違えたんだろうな」
ヒデは泣いていた。

16:ゆい え0はーー0j900:2011/03/04(金) 16:36

「日本はちょっとおかしいよ」
少女がつぶやいた。
「プライドもなにもない。アメリカに原爆落とされて何百人の命が奪われてもアメリカ人を憎まない。
逆に『かっこいいー』ってこびを売る。いつもおどおどしてるし見てて可哀想になるよ」
「でも、そうするしか日本には生き延びる方法がなかったんだ」
小さなため息のおとがあたりを包む。
「あっ!」どこかで誰かが叫んだ。地面の揺れる音がする。

17:ゆい あkがkがお:2011/03/09(水) 13:42

「じゃぁ、抜け出したら?」
僕はそう言って皆を見渡した。さきほどの地震で子供達が怯えている。
「違う世界を見つけるんだ。世界は−たぶん、ひとつだけじゃないから」

18:ゆい あがpはl:@は;「:2011/03/29(火) 13:05

「いや、俺はいい」ヒロはそう言うと静かに首を振った。
「俺はここにいる、逃げても変わらないんだ」
「私も」
少女も首を振る。僕は頷いた。いつか、この世界の法律が変わる日が来るのかもしれない。
今日、街で拾った新聞に書いていた。僕らは施設内を抜け出そうとしてのたれ死にしたという筋書きに
なっているらしい。僕らの存在は消えた。もう、僕らは施設の中にも日本という国の中にも存在しない。
「良かったの?」
少女が聞いた。−もちろん。僕は戦う。この国の法律が変わる日まで。そして絶対に死なない。

                                         終わり
  
読んでくれた人達、ありがとうございました。


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