青い天使

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1:はちみつ:2011/01/08(土) 22:42

私は…ずっと孤独だった。己のもつ刃(力)のせいで。人を寄せつけない態度で。でも私はそれを望んでいた。何故なら私と接触した人間は王国から追われてしまうから。王国は狙っていいるのだ、この私を。否。『青い天使』といウなの莫大な刃を持つものと
のとその刃を。
刃(やいば)とは、「ダジュリリス」と呼ばれる国の仲に住む、誰もが持っている能力の事を指す。通常は、肌がきれいだとか、歌が上手だとか、手先が器用だとか、そんなふうに普通の人より少し秀でているのが普通なのだ。
ふうに弱いもの。だが、時々、少し大きな刃を持つ者が現れる。そんな奴ですら、手のひらから5cmくらいの炎を出したりとかしかできない。しかし、私の刃そこらはとは比べ物にならないぐらいに大きかった。そして、それを王国から狙われた。
手口は簡単。私を賞金首にしたのだ。理由は、他国侵略のため。
なんと浅はかなんだろう。今のまま笑顔ですごしてもいいのに。それを知ったとき、私はそう思った。しかし、そこまで考えて、ふと気付いた。他国侵略。それは、つまり戦争。人を殺すもの。
そこまで考えて叫びだしたくなった。浅はかなのは自分の方だった。私が王国に捕らえられたらきっと兵器に使われるに違いない。逃げなきゃ、逃げなきゃ…。
でも、ある日囲まれてしまった。(どうしよう…こいつら、倒したらいけるけど…痕跡で後をつけられたりしたら…っ!!)そうこう考えているうちに王国の捕縛プログラムにかかってしまった。「しまッ!?」もう絶体絶命と思われたまさにその時。
「おいおい。この国は女の子一人を大勢のむさいおっさんたちで襲う複雑怪奇な風習でもあんのか?」というまだ幼さを残した声が響いた。…へ??私の心の中は疑問符でいっぱいになった。
「だとしたら最低じゃんっ!!むかつく。むかつくからたたッ潰す!!」次ぎの瞬間、飛び上がりそうになった。この人達は誰??何で私を助けてくれるの??それとも味方どうしで私の奪い合い??賞金目当て??…でもなさそうだし…一体…なんなの??
何より…どこから現れたの??

2:はちみつ:2011/01/08(土) 22:45

感想募集します!!強い要望があれば、(というか多分かくけど)続きを書きます!!下手くそですがよろしくお願いいたします。

3:はちみつ:2011/01/09(日) 08:32

あ、言い忘れてましたが*荒らしは来んな*

4:はちみつ:2011/01/09(日) 11:30

だって…私が気配を感じ取れないはずがないもの。わたしは…そういう刃ももっているから。
悶々と私が考えていたら、「でもおい、ちょっとまてよ」というさっきの声がした。「何よ?」「俺らにそんな能力あったっけ??」「そこは体力勝負で☆」「死っ!!」「文句あんの?」「ありません。」(即答)と、助けてくれそうな人たちがごにょごにょと焦りだした。いや、
あせっているのは少年だけ。少女の方はまったく焦っていなかった。
でも。私は助けなんていらない。助けてほしくない。もし助けてもらったらあなた達まで王国から追われる。しゃべろうとすればすほど捕縛プログラムに口元をしめつけられる。どうやらこの捕縛プログラムは声を出させない昨日が付いているらしい。でも、これであの子達に希望はなくなった。明日から王国に追われる。何故なら私に関わってしまったから。私の居場所を知っているだろうと言われ、監禁されるのだ。どうすればっどうすればっ…
あの子達を助けられる??こうなったらさっきためらったけど、仕方ない。あの子達が巻き込まれないように演算して…刃を使用する。

このガキは一体なんなんだ?なんでここにいる??結界をはったからここにはよほどの刃の持ち主しか入れない筈だ。自分達はサクラという少女を捕まえるために育成された精鋭部隊。その自分達ですら違和感をかんじるのに、なんでこのガキどもは動じない!?こんな時、どうすれば良いのだ!?シュミレートしたときにはこんな事、ないといっていたのに!?どうすうれば良いのだ!?

5:匿名さん d61-11-162-126.cna.ne.jp:2011/01/09(日) 12:08

改行したらもっと読みやすくなると思いますよ。

6:匿名さん:2011/01/09(日) 15:53

ご教授、ありがとうございます!!そしてこれからもよろしくお願いします!!
わたし、ポエムも書いてるので、そっちの方もよろしくお願いいたします!!

7:はちみつ:2011/01/09(日) 15:57

すんません…pspがまじでばぐってます。
ポエムの名前はヒゴロノココロです!!上のは、はちみつがかきました

8:はちみつ:2011/01/09(日) 16:14

すみません。上の文ははちみつが書きました。名前いれるの忘れてました…

9:はちみつ:2011/01/09(日) 16:46

どうやら私を襲って来たやつら、急展開にパニックを起こしてるみたい…なら、この隙をついてっ!!サクラは刃を使用した。

「なんかこのむさいおっさん達、急にパニくりだしたぞ。」「あ、本当だ!なら今のうちにとび蹴りっ!!」

「待て!!あの子が能力を使用しようとしてる!!」「…それ、駄洒落??」「違うわっ!!」二人が言い合っていたその時。

ドーン!!ガガガガガ!!!バリバリバリバリっっ!!!!と、周囲に衝撃が起こった。

その衝撃の正体は、雷。急に雷雲ができたかと思うと、あたりに落雷した。

一瞬、音が消え去りあたりは光に包まれた。

助かったのは、サクラと少年少女。

精鋭部隊は黒焦げになってプスプスと音をたてて倒れていた。

10:はちみつ:2011/01/09(日) 18:13

プスプス…あたりには焦げ臭いにおいが残っている。サクラは何ともなかったような顔で捕縛プログラムをむりやり解除した

これはたしか、正しい手順を踏まなくては王国に居場所がしれてしまうという代物…。

サクラは捕縛プログラムを解除し終わったあと、未だにキョトンとしている少年少女を見た。


目の前で捕らえられていた少女がいきなり能力を使い、二人は驚いていた。

「何!?何が起こったの!?」「それを僕に聞くな〜っ!!僕、あの子っを助けようと思った…へ?」「どうした…え…?」

さっきの少女が、じっとこっちを見ていた。

11:はちみつ:2011/01/09(日) 23:43

一刻も早くあの子達をつれてこの場をたちさらなければ。あの子達は何も悪くないのに…

また…私は巻き込んでしまったのか…。ごめんなさい。ごめんなさい…。

12:怜にゃん littlealice0825@gmail.com:2011/01/10(月) 06:56

主人公の名前、サクラにしたんだww
いいねww
かわいいww
どうせなら、
その少女と少年も名前考えようよ!!
提案ww
少女
候補1、モモ
  2、リン
少年
候補1、リュウ
  2、カイ
  
m(__)m勝手に・・・
>はつみつ

13:はちみつ:2011/01/10(月) 14:23

来てくれてありがと!決めてあるんだ…いつか登場させてもらうね!

14:怜にゃん littlealice0825@gmail.com:2011/01/10(月) 15:30

あっ、
そりゃそうか・・
出しゃばってごめん><
続きをどうぞ!!!
>はちみつ

15:はちみつ:2011/01/10(月) 16:30

ありがとう!!書くよ!!

16:はちみつ:2011/01/10(月) 23:17

でも、とサクラは思った。今はとりあえずここから逃げなきゃ。

巻き込んでごめんなさい…。理由は後で話すから…。心の中で弁解してみる。なんて、勝手なんだろう、私。

助けてもらったのにもかかわらず…。サクラはごめんなさい、と何度も心の中でくりかえしながら二人に近づき、二人の体に触れた。

直後。三人はその場から消失した。


王国の調査部隊は面食らった。精鋭部隊から連絡が途切れたからと派遣された場所に来てみれば、

少女はいないし、精鋭部隊はかろうじて生きているが、再起不能になっていた…。

17:はちみつ:2011/01/10(月) 23:19

怜にゃんにねたばらし。少年の名前は内藤勇樹。少女の名前は秋原紅葉。

18:はちみつ:2011/01/10(月) 23:22

そしてもう一つ…てか書けてる!?書けてなかったら全部からみてね。
内藤勇樹…はモテ自覚ぜろな少年。おなじく紅葉も。もみじって名前、かわいい…かなあ??

19:はちみつ:2011/01/10(月) 23:24

書けてない…どうなってんの、これ!?全部から、見てね。

20:怜にゃん littlealice0825@gmail.com:2011/01/11(火) 01:03

www
いいんかい!
ネタばれして!!笑w
かわいいーー
紅葉チャンかぁーー
いい!!すごく可愛いと思う!!
>はちみつ

21:はちみつ:2011/01/11(火) 19:22

ありがとう!!怜にゃんさん!

22:はちみつ:2011/01/11(火) 19:40

そして三人はさっきとは違う場所に飛んだ。

変な言い方だが、そうとしか言えなかった。

とりあえずて短な地面に腰をおろすようにサクラはうながした。

三人は息ぴったりに誰からともなく、

「「「大丈夫か」だった?」でしたか?」と言った。

何でこの二人は自分のことより他の人のことを気にしてるんだろう…?

サクラの頭の中は言いようのない疑問でいっぱいになった。

23:はちみつ:2011/01/11(火) 22:53

私は強いから、平気…普通じゃないから。

でも、この人達は一般人…。

ごめんなさい。理由は後でって思ったのに、やっぱり言えそうにない…。

ごめんなさい、ごめんなさい…

ふいに黙りこくったサクラを見て、少年が、「とりあえず今後のためのの自己紹介〜!」と言った。

…くすっ。なんだか…心が和らぐ。あれ?何で?知らないよ。

24:はちみつ:2011/01/12(水) 10:52

自問自答をしながら少年を見ると、目があった。

そのままじっと目をあわせてたら、少女が止めに入った。

「何してんのよ!」と怒ったように言う。

「べ…別に!目をあわせるぐらいいいじゃんかよ!」

「うるさい!!」

そのまま見てても収まりがつきそうにないので、

「あの…。」とサクラは言った。

「ん?何?」と少年が答えた。心なしか顔が赤い。

25:はちみつ:2011/01/12(水) 19:09

えっと…あ、そうそう。名前、聞かなきゃ。

「あなたの名前は…?」と、サクラは聞いた。

「僕?僕は内藤勇樹。勇者の勇に樹木の樹だよ。13歳。よろしくな。」と、言った。

ユウキか…。後の説明は何のことかよくわからなかったけど、そうなんだ。

26:はちみつ:2011/01/12(水) 22:07

そしたら、隣に座っていた少女がいきなり、「文化の違いとか考えろやーっ!!」と叫んだ。

文化の違い?何言ってるの?この子。

謎の発言にサクラは眉をひそめた。

世界は…この世界だけじゃないの?

私が生きていくのに何不自由のない世界ってあるの?

だとしたら…だとしたら…!

期待ばかりが頭をよぎる。

何考えてるの、サクラ。あなたは逃げまどっていきるのが一番お似合いよ

いやいや。あなたにも幸せになる権利がある!

…こういうのを心の中の葛藤っていうのかな…。

27:はちみつ:2011/01/14(金) 18:46

サクラが悶々と考えていると、少女が話しかけてきた。

「私、自己紹介まだだったから、話すね。私は、紅葉。よろしくね!」

ん?名字は?

28:はちみつ:2011/01/14(金) 23:05

そう考えていたら、勇樹が言った。

「お前、名字が抜けてるぞ?」

一瞬少女はぽかんとしていたが、ふいに真っ赤になると、

「早く言ええええ!!」

と、叫んだ。

これって…騒音公害にならないのかなあ…

住民が王国にでも連絡したら…。あ、でもまだ名字、聞いてない。

するとナイスタイミングで紅葉が

「私の名前は、秋原紅葉!」

と叫んだ。

よし。聞けたからもういいか。

悪いけど…。サクラは再び別の場所へ飛んだ。

29:はちみつ:2011/01/15(土) 01:26

え…と驚く二人を別の場所に降ろしたサクラは、

「騒音公害で訴えられるといけないから…」

と、言った。

紅葉がはっとなった。

…あ。私、傷つけた??

…でも、嘘はつきたくないし…。

やっぱり私、矛盾しちゃう…。

ごめんなさい…。

サクラをみていた勇樹が
紅葉に「やたらと叫ばないように。」と、紅葉に諭すのが聞こえた。

そして、「お前の名前、聞いてないな。」とサクラに笑いかけた。

その顔にサクラは少し、どきっとした。

30:はちみつ:2011/01/15(土) 05:02

どきどきどき…あれ?収まらないよ?なんで…??

自分の心に問いかけつつ、サクラは返事をした。

「私は…サクラ。名字は、無い。」

サクラはそう言い終えると黙った。

なんて強引なんだろう…。ごめんなさい…。今日は謝ってばかりだ。

親に捨てられた私には名字が無い。

なぜ、捨てられたのか。

それは、己の刃のせい。

あまりにも強い刃だったから。

31:はちみつ:2011/01/15(土) 17:40

おそらく、その刃で、親までをも、巻き込みかけたのだろう。

そうして捨てられた私は、羽織に拾われた。

そして、大事に育ててもらった。

だけど。

王国が私の噂をどこからか耳にいれたらしくて。

サクラは羽織が必死に止めるのをなだめて、家を出た。

32:はちみつ:2011/01/15(土) 19:17

次に家をみたとき、そこに家は無かった。

羽織は、逃げたのかな…

心の中ではそう願いたい思いでいっぱいなのに。

羽織…。

今、どこにいるの…??

羽織がいないと、寂しいよ…

捕らえられたの?

殺されたの?

逃げたの?

はたまたほかの理由??

33:はちみつ:2011/01/15(土) 21:50

今はどれだかわからない。

だから、私は羽織の痕跡を追っている。

いろいろな場所に行った。

不思議なことに目撃情報はあちこちに点在した。

それを一つずつ追いかけた。

でも、すべてギリギリのところで消失した。

誘導されてる気がした。

でも、追い続けた。

34:はちみつ:2011/01/16(日) 01:15

そして今にいたる…

この子達…いや、勇樹と紅葉に私のこと、話さなきゃ。

「あの…私…」サクラが口を開くと勇樹は

「分かってるよ。僕は、そういう力を持っているから。」

…え?

分かったの…?

ふつう、今の話を理解したら私から離れるはず。

何で離れないの?

35:はちみつ:2011/01/16(日) 22:51

あ、そうだ。この子達をどうするか考えなきゃ…

すると、勇樹が「僕たちはサクラについていく。」

と、宣言した。何で勇樹は私の気持ちが分かるの…?

「言っただろ?僕のは、そういう能力。」

…なら。

36:はちみつ:2011/01/18(火) 01:29

とん、とサクラは勇樹に軽くふれた。

次の瞬間。

ぽわっ…と、サクラと勇樹を優しい光が包んだ。

…?勇樹が不安そうな顔をした直後にはすべて終わっていた。

…え??今、なにをしたの??呆然とする紅葉。

そんなことを知ってか知らずかサクラは紅葉を呼んだ。

37:はちみつ:2011/01/19(水) 13:40

紅葉がサクラのそばへ寄ると、サクラは目を閉じた。

それも一瞬の出来事で、すぐに目を開いたサクラは多少驚きながら紅葉に

「あなた達は本当に別の世界からやって来たの?」

と、聞いた。

それを聞いて驚く紅葉。

その表情を見たサクラは確信した。

やっぱり別の世界はある、と。

38:はちみつ:2011/01/20(木) 10:48

別の世界…

夢のような話だった。

私もそこへ行きたい…。

サクラはそう思った。

理由は簡単。他国侵略なんてしたくないから。

人を殺すのが嫌だから。

人を殺したら自分を嫌いになりそうで怖いから。

気づかぬうちに俯きがちになっていた顔をゆっくりあげると勇樹と視線がぶつかった。

しばらくじっと見つめていたが、やがてどちらともなく視線をそらした。

「さっきから!」

突然紅葉が少し強調して言った。

「さっきからずっと気になってるんだけど、その頭に被ってるのは何!?」

…忘れてた。そういえば被ってた。

「ああ、これ?これはね、帽子…みたいなものだね。私の髪の色を隠すための帽子。」

…そう。私はこの髪のせいで『青い天使』と呼ばれているのだ。

「何で隠す必要があるの?」

紅葉がそう聞いた。

…。言えない。言いたくない。

でも、紅葉の瞳は興味津々な目つきだった。

サクラはかなり迷った。

39:はちみつ:2011/01/20(木) 10:54

でも言うことにした。

そしてすべてを語った。

自分の二つ名のこと。

生い立ちのこと。

刃のこと。

他国侵略兵器にされかけていること。

そのために賞金首にされたこと。

二人は真剣な顔つきで聞いていた。

やがて勇樹が「あー!そういえば僕、この国のこと、全然知らないやー!!」

とこちらをちらちら見ながら言った。

「だから誰かに案内してほしいなー!」

…。つまり、ついてくるってこと??

危険を承知で?

40:はちみつ:2011/01/23(日) 04:18

…だめだよ。そんなの。

だって私はーーーーー!

「なら何故僕らを連れて飛んだ?」

見透かすような勇樹の瞳にサクラの瞳は釘付けになる。

「それはーーー!」
「僕らの現状況を説明しようとした?ならどうしてサクラはここにいる?」「ーーーーーッ!」

それは、それは、それは…
頭の中に様々な言葉が浮かぶ。吐き出すのは簡単。でもすべて矛盾しているのもまた事実。

………負けちゃった。

断る理由をすべて潰された。というか潰すようにしむけられ、まんまとひっかかってしまった今、私に残されているのは決められた一言だけ。

「やっぱり無理。」

「「何でだああああああ!!?」」

意外と負けず嫌いなのかな、私。でも不思議。あなた達といると安らぐ…

「もう良い!なら僕らはついていく!」「わ、私の気持ちを勝手に決めんなー!ま、まあ、同じような気持ちだけど。」

「せいぜい足を引っ張らないでくださいね。」

そう言いつつもサクラの顔は自然にほころんだ。

41:はちみつ:2011/01/23(日) 04:29

羽織以外の人にサクラが笑顔を見せるのは初めてだった。

その笑顔を見てぼーっとした顔になる勇樹。

そんな勇樹を見て笑いながら(何してるの?この子)と思ってしまうサクラ。

そんな二人を微妙そうな顔で見るサクラ。

楽しい(?)時間はあっと言う間に過ぎ…

「「「お腹すいた…」」」

とぼやく三人。

「この辺りに食物とかは自生してたりしないの?」

勇樹が質問してきた。

42:はちみつ:2011/01/23(日) 19:42

「ありますよ。例えばこの木の果実は栄養がある上、美味しいですし…例えばこの植物。少し辛みがありますが、肉なんかと敢えて食べると美味しいです。」

「…何故それを早く言わなかったの?」「お二人が言い出すのを待とうと思いまして…。」「僕も同じ。」「私も。」

そういうと三人は顔を見合わせ一斉に笑った。

「私、干し肉を持ってますからそれをゆでていただきましょう。」と、サクラは言った。驚いたことに『了解!』という返事までくれた。

43:はちみつ:2011/01/25(火) 21:11

そういってサクラは肉をゆで始めた。

…((暇!!))

二人はやることが無く、しばらくキョロキョロしていたが、ふいにその目線がサクラの指さした木に釘付けになる。

『あの木の実って…食えんだよな…』

勇樹と紅葉は顔を見合わせると、そのまま木へダッシュ。

どちらからともなく木に登ると果実をもいでいった。

44:はちみつ:2011/01/27(木) 22:37

ー30分後ー

「んんー…。こんなもんかなあ…」

香辛料を色々混ぜて味見しながら首をかしげるサクラ。

いつもならこんなに迷ったりしないのだが急に出来た道連れによりやはり自分は戸惑っているのだろうか。

…絶対に戸惑ってるな

微かにだが口元はゆるんでいる…と思う。

あれこれ思案した結果この味で良いかーと願ったサクラは「出来ました…よ?」

と報告と同時に戸惑いを表した。それもそのはず。サクラの目線の先には両腕に抱えきれるかきれないかというぎりぎりの果物を持った勇樹と紅葉がいた。

二人とも満足気だ。

「えっと…ご飯、できましたよ?」とりあえずサクラは報告を優先した。

45:はちみつ:2011/01/27(木) 23:08

「あ、うん!」

そう返事をする二人。

(あの果物、どうするんだろう…一応袋とかはあるんだけど二人の取ったものだしあれでも待てよじゃあこの肉はってなに現金なこと考えてんだ私!!だいたい…)

「ねえってば!」

耳元でささやかれビクンと反応するサクラ。顔をあげると勇樹と目があった。

「この果実、三人で仲良く分けようよ!」

「え?で、でもあなた達が取ってきたものじゃ…」「んなこと気にしない、気にしない!」

…笑顔で押し切られた。

で、でもその笑顔にかあっと顔が赤面するのがわかる。

…変なものでも食べちゃったのかなあ…?

思わず心の中で呟いてしまったが別に誰も聞かないでしょ。

46:はちみつ:2011/01/27(木) 23:22

「お腹すいたー!!食べても良いー!?」

こちらを伺いながら紅葉が言った。

良かった。ナイスタイミングです。

内心でほっとしながら地面に座る。

「では…いただきます!」

一口食べて目を丸くする二人。

「「おいしい!!」」

…良かった。悩んだ甲斐はあったようだ。

「あ、ありがとう」
サクラはうれしさを噛みしめながら言った。

しかし二人は聞いてなかった。

ばくばく。もぐもぐ。むしゃむしゃ。そんな言葉しか似合わないような光景をさらけだしながら気づいたら二人は完食していた。

「「ふぉひぁふぁひ!(おかわり!)」」

と皿をつきだしてくる二人にニッコリほほえみ、サクラはご飯をよそったりする。

47:はちみつ:2011/01/28(金) 22:10

私が微笑むと何故か勇樹がハッとした顔つきになった。

その顔を見るなり「もしもーし!」と言いながら勇樹の目の前で手を振る紅葉。

(勇樹、どうしたんだろ…ポカンとしたまま動かないし…まさか呆れてる!?やっぱり微笑むタイミングじゃなかった!?…えっと…どうしよう…こんな時、普通謝るのかないやでも謝らなくても良いんじゃない私は私なんだしでもでもやっばり…)

「ぐはあ!」

…ん?今悲鳴が聞こえたような…?

48:はちみつ:2011/01/30(日) 13:39

「な、何すんだよ!!」と、
勇樹が叫んでいる。「はあッ…勇樹どこ見てたの?」「そ、それは…」「とりあえずボーッと口開けてたら気持ち悪いでしょ!だから起こしてあげたの!」「へいへい。」「なによ!」

えーっと…喧嘩?

「えっと…喧嘩はよくありませんよー…?」とりあえず仲裁するサクラ。「え?あ、わ、分かったわよ…」

私の顔を見るなり意気消沈する紅葉。どうやら喧嘩する気は失せたようだ。

(良かった…喧嘩だけは駄目ですからね)

心の中でそっと呟くサクラ。そのことを知る人はいるはずもなく。

「なら仲直りしましょう。」

サクラは爆弾を投下した。

49:はちみつ:2011/02/02(水) 01:05

「「はああああ!?」」

二人が叫んだ。

「喧嘩したら仲直りは常識ですよ?」とまどいつつもサクラは常識を思い浮かべた。

「や、それはそうだけど…」
「コイツが殴らなかったら僕は怒ってない!暴力反対!」「確かにそうですが…」「あんただってボーっとしてたじゃない!」「一言謝ればそれで…」「にしてもいきなりなぐらなくても!」「………。」「一言言って聞こえるようや耳かよ?」

二人がぎゃんぎゃんわめいていると。

「………い?

という声がした。」

50:はちみつ:2011/02/02(水) 23:20

「二人とも…そんなに逝きたいんですか…??」

「「どうやったらそんな解釈になるんだ!?」」

すでにドス黒いオーラを放っているサクラに二人の声は届くはずもなく。

「良いでしょう…」

ゆらぁっとサクラは立ち上がったのだった。

51:はちみつ:2011/02/05(土) 19:04

「「ひいいいい!!」」

勇樹と紅葉が同時に叫んだ。

「ーってことにもなりかねないので喧嘩もほどほどにして下さいね。」

にっこり営業スマイルで笑うサクラ。

「「はい。申し訳ありませんでした。」」

二人は同時に言うとさっさと寝てしまった。

(ふう…二人とも、寝ちゃった…)

一人、闇の中で目を開けるサクラ。

まるで母親のようだな、と思ったサクラ。

そして一人切なそうに夜空を見上げるのだった。

52:はちみつ:2011/02/06(日) 22:15

その様子を見ていた者が一人いた。勇樹だ。

切なそうに夜空を見上げるサクラを見て勇樹はため息をついた。

…一目惚れだった。

恋というものを経験したことのない勇樹が自覚できるほどの激しい、恋。

(僕はいつまでこんな感情を持ち続けるんだろう…)

じっとサクラを見つめる勇樹。

しかしやがて深い眠りについていった…

53:はちみつ:2011/02/08(火) 22:35

そして朝になった。

垂れ下がろうとする瞼をこじ開け、勇樹は目を覚ました。

紅葉とサクラはぐっすり寝ている。

勇樹は昨日収穫した果実を確認しながら大きく欠伸をすると、二人を起こしにかかった。

「紅葉、起き…」「うるしぇー」

ボキッ…失敗のようだ。勇樹は蹴られたおなかを抱えながらサクラを起こしにかかった。

「起きろ…」

寝顔が可愛くて思わず声が出なかった。

だが、その一言だけでサクラは起きた。

まだ寝ぼけているのか誰もいない空間に向かって「おはようございます…」と言ったり、平らな所で躓いたりしていた。

54:怜にゃん littlealice0825@hotmail.co.jp:2011/02/13(日) 09:09

横入りm(__)m><
*「平らな所で」の次の漢字が読めません><
>>はちみつ

55:はちみつ:2011/02/13(日) 11:15

つまずいたり
ですね

56:はちみつ:2011/02/14(月) 01:54

朝ご飯は果実を食べて、昼は…

どうするんだ?「サクラ?昼はどこに行くんだ??」僕がそう聞くとサクラは「ナドゥーガ」とただ一言。

どこだ??それ。

まあ良いか。サクラに着いていけばあっちに帰れるかもだし!

まあ、俺の勘だけどな。

本当は帰りたくない。サクラは能力を持っていた。

この世界は僕みたいな人しかいないって聞いた。

あっちに戻っても…

辛いだけ。

57:匿名さん:2011/02/20(日) 00:28

上げるか…

58:はちみつ:2011/03/01(火) 00:37

だけど。

あっちの世界には家族がいる。

友達だって…

だから。絶対に僕は戻るんだ。

『ナドゥーガ』…待ってろよ!

59:はちみつ:2011/03/01(火) 00:44

一方サクラは悩んでいた。

理由は二つ。

一つは勇樹達に自分のせいで迷惑を掛けるであろうこと。

もう一つは…

私の旅はナドゥーガで終わりだということ。

何故ならナドゥーガが全ての始まりの土地だったからである。

そう。サクラが羽織と一緒に暮らしていたのがナドゥーガだった。

そこに羽織の目撃情報があった…

もしかしたら、羽織に会えるかもしれない…。

ただの憶測。しかも、できすぎている。

でも…。羽織のためなら私は進む…。

待っててね、羽織。

60:匿名さん:2011/03/01(火) 23:17

とりあえず上げる

61:はちみつ:2011/03/02(水) 00:30

この二人はそれなりの覚悟を持って私についてきてる…。

なら。それに全力で答える!

サクラも新しい決意を固めると一歩一歩を踏みしめた。

力を込めて…。

この二人を守るのは…

わたしだ。

62:はちみつ:2011/03/04(金) 02:32

あげてから書きます。

63:はちみつ:2011/03/04(金) 02:34

三人は歩き続けた。

そしてその旅は一週間にも及んだ。

ここまでいけたのは8割以上この二人のおかげだと私は思う。

64:はちみつ:2011/03/04(金) 02:36

そしてとうとう…

ナドゥーガに着いた。

だが口から漏れるのはうめき声ばかりである。

びっくりして…

あまりにも、荒廃していて。

開いた口が塞がらないとはこのことを言うのか…。

65:はちみつ:2011/03/10(木) 01:50

羽織と暮らしていた家が無くなっていた。

人目につかないようにと羽織が建てた家は無くなっていた。

「う…嘘…」

全部嘘なんだ

「嘘…嘘…。」

真っ赤な真っ赤な…

「嘘…!?嘘嘘嘘!!!いやあああああ!!!」

…嘘なら、良かったのに…

66:はちみつ:2011/03/10(木) 01:52

私はとうとうしゃがみ込んだ。

でも…嘘じゃ、ない。

この口から漏れる嗚咽は

この口から出てる絶叫は

自分でも不思議なくらい現実を帯びていた。

67:はちみつ:2011/03/10(木) 21:07

「サクラ!?おい!どうしたんだ!?」

「嫌…嫌…嫌…!!」

私は繰り返しそう呟いてはしゃがみこんでいた。

「…ッ!!」

勇樹の問いかけにすら答えられない。

何で…何で…何で…ッ!!?

頭の中には無限の数の疑問。

「…ッ。」

突然、勇樹が私を抱きしめた。

これが嘘なら良いのに。

この暖かさは…現実なんだ…

68:はちみつ:2011/03/14(月) 17:13

ただ分からなかった

認めたくなかった

でも抱きしめられることで理解した

…これが、

現実なのだ、と。

理解したら何故だか涙腺が壊れたかのように涙がせきをきって流れた

「う、う…うわああああああ!!!!!!!!!!!!!!」

子供みたいに泣きじゃくる私。

勇樹は何も言わず背中を優しく叩きながら抱きしめてくれていた

69:琴乃 ◆qZls:2011/03/15(火) 08:52

上げとくよー。
続き頑張って^^b

70:はちみつ:2011/03/27(日) 02:40

あげますね?

71:はちみつ:2011/03/27(日) 02:44

本音を言うと怖かった

はりつめるようなサクラの後ろ姿に僕は息を呑んでいた

そしたらいきなり叫びだした

…周りはただの荒れ地なのに…

でもサクラは我を失って叫んでいた

72:はちみつ:2011/03/27(日) 02:47

「嘘…嘘…!嘘嘘!!」

次第にサクラの叫び声は大きくなるばかりだ

「どうしたんだ!?」
僕はサクラを落ち着かせようとした

73:はちみつ:2011/03/27(日) 02:49

…でもサクラは、
「嘘…嘘…嘘…」とうわごとのように繰り返すばかりだ

「…ッ」

気づいたら僕は

サクラを抱きしめていた

74:はちみつ:2011/03/27(日) 03:02

ためし

75:はちみつ:2011/03/27(日) 03:03

「う…うわあああ!!!」

サクラは僕の腕の中でせきをきったように泣き出した

76:はちみつ:2011/03/27(日) 03:04

僕は割れ物注意のものを扱うように

サクラを抱きしめた

実際

サクラは割れ物注意の物よりも

弱く、もろく、儚げだった

77:はちみつ:2011/03/27(日) 03:07

しばらくして私はやっと落ち着いた。

勇樹にお礼を言って立ち上がる私。

ふらつく足を地面にしっかりつけて立つ。

そして

目を覆いたくなる景色に目を向けた

…やっぱり

幻なんかじゃないようだ

78:はちみつ ◆g2oI:2011/03/27(日) 11:14

「…で、どうしたんだ?辛いなら言わなくても言い。でも僕は…知りたい。」

勇樹が真剣な目で見てくる

…話そう。

「実は…こっここ…私と羽織の家があって…羽織って言うのは私の…養母なんだけどね、私たちの家が…無くなってるの…」

羽織が消失したと聞いた時は確かにあった

だけど

今は無い

79:はちみつ:2011/03/27(日) 19:22

「…ごめん」

謝られても困る

だって勇樹は気になって聞いただけだから

「"ごめん"は嫌」

だから私はそう言った

返事なんて期待してない。

「じゃあ…ありがとな!」

ニッと笑われた

正直驚いた

それと同時に

なんだか自分がすごく熱く感じた

80:はちみつ:2011/04/02(土) 05:21

勇樹と二人でサクラの後ろを歩いていた紅葉はふと違和感を覚えた

体がぞくぞくする

何かが起こる前触れだ

だけど何なのか自分でも分からない

気を抜かないように全神経を五感に集中させる

目を閉じてじっと感覚をすませる

何か…嫌な予感がする

だからなのか。私は勇樹とサクラの状況を知らなかった。

私が呼びかけるまでは

(ななな…なあっ!?)

正直驚くと同時に…

ショックだった

81:はちみつ:2011/04/05(火) 05:11

勇樹とサクラが抱き合ってるのが目に飛び込んできた。

私は見て見ぬフリをして感覚を研ぎすませる

だって悲しいから

見たくないから

研ぎすまされていく感覚

間違いない

誰かが…いる

こっちを…見てる

痛い程の…

殺意を込めた視線で

82:はちみつ:2011/04/05(火) 05:26

サクラの気持ちが少し軽くなったまさにその時。

「…来る」

紅葉が低く唸るように言った。

次の瞬間。

'ピキピキピキ…パァーン!!'という音が響いた。

近くの地面に目を落とすと地面が凍っていた

そして…

槍のようなものが地面から突き出していた

「…ぉ…り…?」

微かにつぶやく声が聞こえた

私の声帯から絞り出すようにでたその声には

喜びが混じるはずだった

だがそれを陵駕するように

戦慄が存在していた

83:はちみつ:2011/04/05(火) 05:33

「あれ?その声は…もしかしてサクラ?」

懐かしい声がする

まさしく…

羽織の声だ。

「羽織!?羽織なの!?」

氷の世界に向かって叫ぶ

「ええそうよ。ずーっと待ってたのよ?サクラ?」

声の主が近づいてくる

顔が氷に映りこむ

まさしく羽織の顔

だけど…どこかが違う

まるで'悪'を上塗りしたような感じだ

「あなたは…誰なの!!?」

サクラは羽織の顔をしている奴に向かって叫んだ

「誰って…やーね、サクラ?私よ?羽織よ?」

でてきた顔は間違いなく羽織。

でもなんだか

絶望に浸されたような瞳だった

84:はちみつ:2011/04/05(火) 05:38

"…サクラ、あの人は紛れもなく'はおり'って人だよ"

勇樹が能力を使って話しかけてくる

分かってる。あれは本物の…

「あれー?感動の再会でしょー?挨拶の一つや二つはするものでしょー?」

ふいに槍が突き出してサクラをかすめた

間一髪で転がって避けたサクラ

だけど

「やめて…」

やめてほしい

「羽織の声で」

大好きなあの人の声で

「羽織の…顔で」

大好きなあの人の容姿で

「私に話しかけないで」

ただ純粋に怖いから

85:はちみつ:2011/04/05(火) 05:45

「ふふふー…」

嫌な笑みを顔に張り付けたまま羽織は行動を起こした

'ヒュンッ'

一瞬の出来事

紅葉が氷に捕らわれ身動きが出来なくなったのだ

「羽織やめて!その子は私の友達なの!やめて!」

サクラは必死に叫んだ

「うるさいよサクラ」

羽織が吐き捨てるようにそう言った瞬間腕に痛みが走った

わき腹にも

ふとももにも

「ぐうっ…うっ…!!」

一瞬何が起こったのかわからなかった

気づくと氷の剣が貫通していた

「あはははは!良いざまー!!そこで友達がやられるのを見とくのね!」

そういうと羽織は

氷の剣を作り出して

紅葉の首筋に当てた

「やめてえええ!!」

気付けば

私は暴走していた

86:はちみつ:2011/04/07(木) 03:59

いや、気などつかなかったかもしれない

純粋な怒りで

血のように赤い色をした感情に

サクラは蝕まれた

「あれれー?サクラちゃーん?」

ニヤニヤとうすら笑いを顔に張り付けながら羽織が聞いてきているようだ

だけど

それはサクラに届いてなかった

サクラは無表情で羽織を見た

その瞳には生気が無く

頬には先ほど流したであろう無色の液体

「…何よ?」

羽織が少し警戒してこちらを見ている

その手先には氷の剣

邪魔だ

サクラがそう思った刹那。

氷はじゅわり、と音を立てて消失した

「熱っ!?な、何!?」

羽織は手先に視線を落とした。が。

「ふん…今のはマグれに決まってるわ…」

またもや剣を作成する

しかし

じゅううううっ…

氷は異様なスピードと熱を伴い消失していく

「サクラ…ちゃん?」

87:はちみつ:2011/04/08(金) 06:28

羽織はサクラに呼びかけてみた。

だが。

それは逆効果だった

サクラは知らぬうちに垂れていた頭をギチギチと音がしそうなくらいゆっくりと機械的に上げて羽織を見つめた

そして

「羽織の声でしゃべるな…」

機械的な感情のこもってない声で呟いた

「なんてー?そんなゆっくりだとこの子は死んじゃうよー?」

返答がきたことに安心したのか羽織は紅葉の首に剣をあてがった

つもりだった

だがいつの間にか氷は消失していた

そして

瞳を赤色に染めあげたサクラが目の前に立っていた

88:はちみつ:2011/04/08(金) 06:36

「な…」

羽織はサクラの接近に気づかなかった。

否。

気づけなかった。

「いつの間に!!?」

冷静さが欠如し始めたようだ

私は…サクラをどうさせたの!?

こいつのせいで私はあんな目にあったのに…!!

サクラのせいで!!

ニクイ!にくい!憎い!

私があんな目に合ってまでして会得したこの力は

この子に負けているとでも言いたいの!!?

そんなはずはない

私はまだいける

「あはははは!!」

私は笑いだした

そして

自分の中に存在する水分を氷に変えて

サクラに高速度で当てた

'バヒュンッ'

奇怪な音で空気を裂くそれは

サクラに全弾命中した

89:はちみつ:2011/04/08(金) 06:42

「うぐ…ッ」

サクラは無意識のうちに声を出しているようだ

でも不思議と痛みは無い

私は私ではなくなってしまったようだ

体が…熱い…

なのに暗闇の中に私はいる

唯一の情報源は音だけ。

ここは…いったいどこ…?

サクラは立ち上がってあたりを捜索し始めた

その時。

「サクラ…ちゃん?」

羽織の声が響いた

羽織だ!羽織の声だ!

しかしそれはあらゆる方向から聞こえてくる

上から

下から

左から

背後から

真正面から

…誰?やめて…

「羽織の声でしゃべるな」

怖い…誰か…!!

90:はちみつ:2011/04/08(金) 06:47

全弾命中したサクラは力無く立ちすくんでいた

ニヤッと羽織は笑った

だが

羽織は見えていなかった

サクラの口元がニヤけていることに

「ふふふ…」

サクラが含み笑いを始めた

それが聞こえた羽織はバッとサクラを見るべく振り返った

その時すでに

羽織の鳩尾には穴が空いていた

それは丁度拳くらいの大きさで

「おそいねー」

サクラの無情な声が響いた時には既に

羽織の命は闇に散っていた…

91:はちみつ:2011/04/08(金) 06:57

勇樹は目の前の光景が信じられなかった

はおりって奴がサクラを怒らせたと同時に

サクラの感情が変わった感じになった

表が裏に

裏が表になったような。

はおりがサクラに猛攻を仕掛けていた

が、サクラは微動だにしない

だらしなく立つだけ

もしかしてサクラは…

勇樹は絶望に駆られそうになった

だが

ふと、サクラが笑っていることに気づいた

「ふふふ…」

サクラが含み笑いを浮かべている

「何ッ!?」

振り返った羽織の鳩尾にサクラの拳の先が当たる

実際には当たっていなかったのにはおりの鳩尾には穴が空いていた

そして羽織は死んだ

サクラでありサクラでない何かの手によって

92:はちみつ:2011/04/10(日) 17:55

「サ…クラ?」

僕はサクラを呼び戻そうとした

実際

僕の目の前に存在するのは

サクラじゃなかった

「な…に?」

ゆっくりとこちらを振り返ったサクラの顔には

表情が無かった

僕はサクラと同じ容姿の奴の心を探った

'血…強さ…争い…'

馬鹿みたいだった

血を見てはしゃいだりと

それを見てもっと強くなりたいだとか

争いたいだとか

ばかばかしい

そんなになってまで掴みたい強さって何だよ

僕には意味が分からない

「お前は…誰だ」

僕はそいつに聞いた

93:はちみつ:2011/04/11(月) 02:42

しばらく間が開いた後に、そいつは口を開いた

「我は…サクラの中に在る'刃'なり。」

…は?

やいば?

…何それ。

「刃とは'力'のことにつき。そなたらの世界で言う'超能力'なるものと同種なり」

…こいつ、僕の心も読めるのか

「読むも何もそなたが我にそなたの力を与えたのだろう?」

そうだった。俺はサクラに力を読まれたんだった。

「おまえには自我があるのか?」

僕はそう聞いた。

「あるとも。我には感情なるものが在る。ただ、普段は出ぬ。疲れるからな。」

…悲しい奴だと俺は思った。

94:はちみつ:2011/04/17(日) 09:16

上の最後の一行、俺じゃなく僕です…。

95:はちみつ:2011/04/17(日) 09:29

「ほう。悲しい…とな?」

興味深そうに聞き返された。

「そうだ。お前は悲しい奴だ。」

そう良いながら紅葉を助けようとする

…が、氷が壊れない

「つめた…ひゃっ!水が…痛い痛い痛い!!」

何か特別な力でもかかってるのか紅葉はかなり痛がっている

「どっ…どうしたんだ!?紅葉!!」

僕は必死に呼びかけた。

すると今度はぐったりして動かなくなった

「紅葉…!!?」

「どうするのだ?」先ほどまで黙っていた刃とやらが口を開く。

…仕方無い。こうなったら

「おい刃とやら!サクラと交代しろ!」

僕は呼びかけた。

「それはサクラに言ってくれ」

対する刃は責任転嫁をする

僕はサクラに呼びかけた

‘サクラ!紅葉が大変なんだっ!起きてくれっ’

でも---------。

サクラから返事は無かった

…こうなったら!!

僕は自分の心を使ってサクラの精神世界に入った

精神世界というのは文字どおりその人の精神が織りなす世界のことだ。

僕は帰れるかもわからないけど試した。

96:はちみつ:2011/04/17(日) 09:36

…実際、試したことなんて無かった。

中に入ると闇の中だった

こんなものなのかな…?

僕はよくわからないまま進んだ

すると

ピシャン…ピシャン…とどこからか水の音がする

僕は音源まで突っ走った

走っても走っても進んでる気がしなかった

「サクラーッ!!」

押さえきれない不安が声になってこぼれ出る

ふっとあたりが明るくなった

しばらく目を閉じつつも進む。

そろそろかな…と目をあけた僕の目に飛び込んできたのは目の前にサクラが倒れているところだった

97:はちみつ:2011/05/03(火) 04:32

「サクラっ!!?」

急いで駆け寄ると重たげに顔を上げたサクラ

「ゆ…うき?何で…ここは…?」

ぼんやりと目を開けてか細く話すサクラ。

「ここはお前の心の中だ。」

僕は知っていることを話した。

全部。

羽織のことも。

サクラは無表情で聞き入っていた。

だが

ほろりと涙の滴が

サクラの目から落ちた

最初は少なく。

だんだん増えて。

わなわなと泣くサクラを抱きしめながら僕は願った

'紅葉の元へ行きたい'と

何かに掴まれた感じかしたのはその直後だった

浮遊感を全身に感じつつも俺は落ちていった

98:はちみつ:2011/05/03(火) 04:33

まただ…僕、です

99:はちみつ:2011/05/03(火) 04:36

気が付くと、僕はサクラのそばに倒れていた

相変わらず紅葉は黙ったまま。

「サクラッサクラッ!!」

サクラを揺り起こす以外に助ける自分が歯がゆかった

すごく

無力で、情けなかった

「一体…何、が…紅葉!?」

最後の方は叫びになりながらサクラは紅葉に触れた

100:はちみつ:2011/05/15(日) 17:19

上げてから続き書きます!

101:はちみつ:2011/05/15(日) 17:25

刹那。目映い光があたり一面を白く塗りつぶした。

「ッ!!?」

声にならない声が響く。

何故ならば。

そこに紅葉がいないから。

『紅葉!!?』

僕は心の中で紅葉に呼びかけた。

『ん……?』

微かな声。

僕は安堵すると同時に聞いた。

『紅葉は今…どこにいるんだ…?』

少しの沈黙。そして…

『ここ…どこ…?元の…世界…?』

驚愕の内容と震えた声が返ってきた

102:はちみつ:2011/05/18(水) 18:21

『元の世界に戻れたのか!?』

僕は驚いて聞いた。

『うん…保健室にいる……でも』

良かった…あいつ、戻れたのか……

『でも?』

安堵を感じながら朗らかに僕は聞き返した。

『勇樹が…いないの』

…は?

『先生に聞いても勇樹って誰?って聞き返されるのっ!!』

よほど混乱しているのか最後は叫びのようになっていた。

『何だと!?じゃ、じゃあ僕はそっちに存在しないことに…!?』

『もしかしたら勇樹と私がこっちにいた記憶を一時的に世界が無くしたのかも…理を合わすために』

『紅葉の記憶は?あるの?』

『あるみたい…』

これで確信した。こっちの世界と元の世界は何らかのつながりがある。

要は、リンクしている…

紅葉が帰れたようなら、僕も帰れる…?

103:はちみつ:2011/05/18(水) 19:12

そこまで考えていた時だった。何故か僕の体がフワリと軽く感じたんだ。

驚いた僕は周りを見渡した。

…何か、透明なケースのようなものに閉じこめられていた。

「なっ…!!?」

僕はケースから出ようと体ごとぶつかるが、ビクともしなかった。

サクラは、と見るとこちらの様子に気づいていなかった。

「サクラ!!どうなってる!!?」

僕が呼びかけても返事が無い。

『サクラ!?』

心の中に語りかけても聞こえていないようだ。

…どういう、ことだ?

異変に気づいたのかサクラは手でケースにふれた。

すると…

バチィッ!!と青白い線が走った。

104:はちみつ:2011/05/18(水) 19:18

「…ッ!?」

はめられたのだ、と思うのにそう時間はかからなかった。

「くそっ!!」

拳をグーにして殴りつけるが血が出るばかり…

まだまだ!と殴り続けていると頭に衝撃が走った。

チカチカと炎のようにちらつく視界。やがて炎は消え、闇一色になった…

105:はちみつ:2011/05/31(火) 20:45

「勇樹ッ!?」

私はふと嫌な予感がして振り返った。

そしたら勇樹が透明なケースのようなものに閉じこめられていた。

急いで走りよりケースに触れた。

…だが。

バチィッ!と青白い光が走って邪魔をした。

それでも

何度も何度も叩き続けた。

勇樹は勇樹で血が出るまで叩いていた。

…だが。

その勇樹に制裁を下すかのように勇樹が急に頭を押さえて倒れた。

「勇樹ッ!?」

青白い電流のような光に体力を蝕まれながらもケースを叩き続けた

「王様!捕まえました!これが勇者です!」

勇者…!?何、それ…

「そうか…勇者を捕らえたか…」

空から、大地から、

上から、下から、

右から、左から、

あらゆる方向から声が響いた。

106:☆〜:2011/05/31(火) 20:52

(の   エの)あらゆる方向から「フライドポテト」と聴こえてきた。

空から大地から、いもぉおおおお いもぉおおお

ふらいどポテトをよろしく おきゃくさまぁぁあ

いもぉおおおお いもぉおおおおお

107:はちみつ ◆wD6A:2011/06/01(水) 18:30

>>106
荒らしは歓迎していません
jk

108:☆〜:2011/06/01(水) 19:41

(   の    エ の)あらしではなくて、デフォルメしただけよ?

いもを宜しく。

109:はちみつ ◆wD6A:2011/06/02(木) 01:03

>>108
そうですか。デフォしまくり行為は荒らしではないんですね。へー

依頼しますよ

110:はちみつ ◆wD6A:2011/06/02(木) 18:10

うーん…書いていたらこれで良いのか分からなくなって来ました…

こんなので良いのでしょうか…??
誰かアドバイスを出来たらお願いします

111:はちみつ ◆wD6A:2011/06/02(木) 18:20

「はい!私の手柄……で、す…?……王様?あ、青い天使もいます!!」

「青い………天使だと?」

威厳はあるが情の欠片も無いような声が響く。

「はい、王様っ!!こ、これで私は……私は……!!私はやっとかぞ…」

「ご苦労様だったな」

手下の男の話を遮り王様と呼ばれた声はそう一言告げた。

だが。

その後起きた出来事を説明するにはそれだけで十分だった。

『パァン』

乾いた音が一発だけ響いた。

それで。それだけで。

手下の男は倒れた。

「なぁッ…!!?」

サクラは目を見開いた。

目の前の光景が信じられなかった。

112:☆〜:2011/06/02(木) 18:34

「ドサァアアアア」

あがった音が響いた。

フライドポテトがあがった音だった。

手下の男はポテトを食べた。

「なぁ!!」

梅子は目を開いた。

目の前の景色はポテトで埋め尽くされていた。

113:はちみつ ◆wD6A:2011/06/02(木) 19:18

>>112
アク禁依頼出そうかと思いましたが出されてました

止めていただけませんか?
私に文才が無いとおっしゃりたいのはわかりましたし実際ありませんよ?
だからって真似なされたら貴方の低俗さがにじみ出ますよ?

もう悪意が湧き出ている訳ですが

114:はちみつ ◆wD6A:2011/06/02(木) 20:43

「あなたは…仲間を…ッ…!!?」

サクラは隠そうともせずキッと敵意をむき出しにして'王様'を睨んだ

『仲間…?あんなのがか』

それから返ってきたのは嘲りを含んだ冷たい声だった。

「あんなの…!?何でそんなこと、」

『何で?簡単な話しさ。そこの勇者と、我が下僕。勇者の方がよほど価値があるだろう?』

「勇者、勇者って…いったい何なの!?」

サクラは叫んだ。
許せない…
ただそれだけだった

115:☆〜:2011/06/02(木) 22:24

( の               エの)文才がないなんて言ってないわよ。

梅子は隠そうともせず、素足をむき出したままで走った。

ポテトを買いに。

「ポテト? マックのか?」

それから返ってきたのは微笑をたたえた優しい声だった。

「なんでマックなんだ?モスバーガーにはスパイシーな味があるのに・・」

「何で?簡単な話さ。そこのマックとモスバーガーとならば、モスバーガーは和製か。

和製もなかなかだろう」

「モスバーガーってやつは、いったい何なのだ?」

梅子は叫んだ。
スパイシーを独り占めなんて許せない…スパイシーが好き。
ただそれだけだった。

116:はちみつ ◆VITs:2011/06/03(金) 18:49

『勇者を知らないか…ふふ。良かろう、教えてやる。勇者とは………あり?何じゃっけ?あ、おい君!辞書はどこじゃ?』

「ふざけないでください。」

『ううむ…仕方あるまい。勇者とは50年に一度、この世界に訪れるとされている者達のことを指す。』

「…それが何?」

『まぁ落ち着け。その勇者というのはな、何故か皆、多重刃の持ち主なのだ。』

…多重…刃?

何…それ…?

117:はちみつ:2011/07/13(水) 19:12

『そのままの意味で考えれば多数の刃を持つ者。このダジュリリスには存在せぬ逸材だ。』

…は?
だからなに?

『戦線投入すればさぞや使えることであろうな?』

まるであざ笑うかのようにそう言われた。

こいつは…

勇樹も巻き込むの?

許せない…!!

118:はちみつ:2011/07/27(水) 17:02

復活したのでまた書きますw

119:はちみつ:2011/07/27(水) 17:08

「全部アンタの勝手じゃないっ!戦争?ふざけないでよ!逸材?自分が戦いなさいよこのジジィッ」

いつにもない口調で。

いつにも無い瞳で。

攻撃体勢に入る私は

守る者のために今、

ここに、地面に足をふんばって立ってる。

守りたい者のためなら何だって怖くない…

たとえそれが死であろうとも。

私を遮ることは出来ないんだ

120:エイリー:2011/08/02(火) 16:18

おもしろ〜っ!!


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