恋時計 -koitokei-

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1:藍:2011/01/26(水) 21:01

皆さんの恋時計…

最近動いていますか?

10年以上も前の恋時計は今もホコリが

かかって動いてないんじゃないですか?

そんな恋時計がある日突然動いたら

あなたはどうしますか…?

〜プレゼン会議〜

「おーい春野!行くぞー」

「はい!」

今日はこれから大事なプレゼンの会議をしに

東京まで行く大切な日だった。

「いいか春野。これは失敗したら今までの全てが水の泡になるんだ。
絶対に失敗するんじゃないぞ」

大沢先輩は私をここまで育ててくれた恩人。

でも最近心の中では恩人という存在ではなく1人の男性という

存在になっている。

「はじめまして、〇〇企業の大沢です」

「あっ どうも!〇〇会社の菊池涼太です」

菊池… 涼太?

どこか懐かしいそして聞き覚えのある名前に震えた。

「大沢部長の秘書をしております、春野琴美です。今回は
よろしくおねがいします」

深くお辞儀をし顔をあげると菊池涼太と目が合った。

やはりこの人は前に一度会ったことあるのか…?

気になってプレゼンの会議など耳に入らなかった。

〜菊池涼太〜


「ありがとうございます!!!」

大沢部長のその大きな声でやっと意識が戻る。

今まで私が何をしていたかも分からない。

パタン…

「春野!お前、すごいじゃないか!今回のプレゼンは
お前のおかげだぞ〜」

その言葉と共に大沢部長が頭を撫でる

大沢部長はずるい

私をこんなにキュンキュンさせて…ずるい

「あの…すみません」

振り向いた瞬間あの会議の緊張がよみがえる

「え・・っと、確か…菊池涼太さん?どうかされましたか?」

「あの、間違いなら申し訳ないのですが春野さんって
鎌倉中学校出身ですか…?」

その言葉を聞いて菊池涼太の正体が分かった

「涼太くん…?」

2:藍:2011/01/26(水) 21:34

〜動いた恋時計〜

「やっぱり!琴みんや〜っ!」

菊池涼太くんは私のハツコイの相手。

涼太くんはスゴく優しくてフレンドリーで

でもちょっとうるさい人だった。

そんな涼太くんに少しずつ密かに想いをよせていた

でもいきなり大阪に転校が決まって

私は想いを伝えられないまま分かれてしまった。

「あれ?菊池さんと知り合い・・?」

「あ、はい!中学校の時に隣の席になってそれから仲良く
なったんですけど両親の事情で大阪に転校してしまって
それきり会ってなかったんです。」

「久しぶりやな〜、相変わらず琴みんは元気やな!」

プルル プルル

「あっ ちょっとごめんな〜」

「ううん、大丈夫!」

「春野、菊池さんのこと好きなんだろ」

「えっ!!!」

なんで大沢部長が分かったのか分からなくて

しばらくパニック状態だった

「春野ってこういう時可愛いよな〜」

さりげなく言うそういう大沢部長の言葉に

いつもキュンキュンしてる事大沢部長は

見抜けないよね…?

「ごめんっ琴みん! 急に仕事が入ってもーた…
また会えるとええな!ほな!」

そういって走っていった涼太くんの背中を

心の中で追いかけた。

3:藍:2011/01/26(水) 21:50

〜下手な言い訳〜


会社に戻るとみんなが歓迎してくれた。

「プレゼン会議お疲れ様でした!」

「春野先輩、スゴいですね!」

正直みんながスゴいといっているけれどそれは私が

無意識のうちに言ってしまった言葉なのだ

もちろん記憶になど残っていない。

「もう一回言ってくださいよ!」

「…へっ?」

「そうですね!春野さんのその一言でプレゼンの会議が
上手くいったんですから。」

どうしよう。パニック状態の私が考えられる言い訳は

これしかなかった

「え〜っと、なんでしたっけ〜緊張しすぎて覚えてないみたい・・です
ごめんなぁ〜いっ!!」

「も〜!まぁ、やっぱりこれが琴美って感じがするけどね!」

「春野…ちょっといいか?」

「はい!」

大沢部長からの呼び出しはあまり無いことだったので

もしかしてさっきの言い訳がバレたのかと思い緊張し始める。

「春野…」

「は・・はい・・・」

「俺と付き合ってくれないか」

思ってもいない言葉が大沢部長の口から出たので

私は驚いた。

本当に私で良いのか何回も聞き返した。

「大沢部長…も、もうすこし時間を下さい…」

今の私にはそういうしかなかった。

今すぐ答えを出すなんて…

涼太くんの笑顔が頭によぎった。

涼太くん… どうしよう…?

4:藍:2011/01/27(木) 20:27

〜決断〜


人生初の告白がまさか大沢部長だとは

思っていなかった。

確かに今私の心の中では『大沢部長』という存在じゃない

1人の男性としてしか見てない… 違う。

見られない。

あれ?これってあたし…好きってこと?

「ことみ〜ん!」

大沢部長のことを考えていると

なぜか涼太くんの顔が浮かび上がってきた。

「りょ、涼太くん!」

「えっ!?どーしたの琴美?」

「あっ、な、なんでもな〜い…ごめん友美!」

ふぅ… どうしよう…

大沢部長もなるべく早く返事もらいたいよね?

よし… 決めた。

プルル プルル プル

「はい、もしもし。」

力強い声が聞こえる。

「あっ、は、春野です!あの、こ、告白のことなんですが…」

「直接会って聞きたいな…。」

「は・・はい・・じゃあ、明日・・・・でどうですか?」

「今…大丈夫?」

「あ、はい!」

「会社の前にきてくれるかな・・・」

「分かりました。」

5:藍:2011/01/27(木) 20:39

〜違う部長〜


ドキン ドキン

ただ告白の返事を言うだけなのに

なんで私の心臓ドキドキしてるの!?

「ごめん、待った?」

「あっいえ!大丈夫です…」

しばらく2人の間に沈黙が続いた。

「あ・・会社の中入る?」

「あ、はい」

上手く話が切り出せない…

言わなきゃ。言わなきゃ。

「お・・大沢部長!」

「ん?」

「あの・・き、気持ちは嬉しいんですけど、
あの…い、今は仕事に専念したくて…」

「・・・・・・・・・」

「ご、ごめんなさい、大沢部長とは付き合えません・・」

「うん、分かった。ごめんね…」

「いえ!大丈夫です☆」

「あ…顔になんか付いてる…」

その時、自分でとれば良かったのに

私はこの日の事を後悔した。

「ん・・っんん・・・・っ」

「ぷはぁっ・・」

「息止めてたの?・・・かわいーじゃん・・・」

いつもと違う大沢部長の声、しぐさに

私は震えた。

誰か助けて そう叫びたかったけど

のどが凍り付いて声が出なかった。

「はぁっ… はぁ…っ」

「こういう春野も可愛い。つーか可愛すぎる。」

「や・・やめてく・・あぁっ・・・あぁ・・ん・・」

大沢部長なんて大嫌い。

こんな部長、大嫌い。

6:藍:2011/01/27(木) 20:51

〜現実〜


あぁ… こんなとき誰かが助けに来てくれるのが

漫画の世界。

これは現実。

誰も助けになんて来てくれないんだ。

「おい!声出せよ。」

「・・・・・・・」

「きいてんのかよ!!!」

ガチャ…

「何やってんねん… 大沢さん・・」

逆光で誰なのか分からないけどこの声は多分・・

「あっ これは、ですね!この・・春野が、やりたいと
ねだってきて!」

「そんなの嘘なんやろ?琴みんの顔見れば分かるわな。」

「りょ・・たくん・・・」

そこから私の記憶は無かった。

気づけば外は明るくてまるで夢の出来事だったかのように

自分の部屋で大の字で寝ていた。

昨日は何があったんだろう

私は結局どうなったの…?

目線を下に向けると見慣れた顔があった

「涼太くん!・・・えっ!?どゆ、どゆこと?」

「ん・・はよ・・」

「なっ、なんで涼太くんが私の家に居るの!?」

「あ・・ごめん。ホテルと泊まろうとしたんだけど
満室で、勝手に琴みん家泊まってもうた・・
あっ、変なことはしてへんからな!」

焦ってるその涼太くんが可愛くて

思わず笑顔がこぼれた

それと同時に心のどこかで不安の糸が切れて

涙があふれた。

「ありがとう、涼太くん・・一緒に居てくれて・・」

7:藍:2011/01/28(金) 20:34





「大丈夫か?」

「・・う・・うん・・・」

足の震えが止まらない。

でもこの震えがバレたらまた涼太くんに

迷惑かけてしまう

「行って来るね・・・?」

震え声で私はそういった。

ぱしっ

「本当は大丈夫やないんやろ?」

「う・・うわぁ・・ぁぁん・・・!」

「中学で3年も一緒やったんやで?俺に分からへん
琴みんの異変なんてないんよ」

涼太くん

私はあなたに出会えてよかったです。

8:しずか:2011/12/16(金) 22:21

しずかでーすよろしく♪
さっそく面白いストーリですね!


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