青いベンチ

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1:KYO t.kyo-enjoy-sw14@docomo.ne.jp:2011/02/13(日) 10:48

蕾は諦めました
スミマセンがこちらをかかさしていただきます。

2:KYO t.kyo-enjoy-sw14@docomo.ne.jp:2011/02/13(日) 10:53

私はあなたを愛し、あなたに愛された。

最初はあなたのこと、どうでもいいと思ってたけど、いつの間にか私の心にあなたがいたんだ。
気付けば、いつもあなたのことを考えていた。

ずっとずっと、あなたと幸せに暮らしていたかった。

侑輝…なんで私も連れてってくれなかったのよ…

侑輝…侑輝…あなたの名前を呼ぶ度に愛しくて愛しくて…苦しくて苦しくて…
侑輝がいないと生きていけない…

つらいよ…

いつも空に語りかける。

「侑輝…」

3:KYO t.kyo-enjoy-sw14@docomo.ne.jp:2011/02/13(日) 23:07

「やっぱおちつく〜!」
私のお気に入りの場所…青いベンチ。
周りには家も道もなく、小高い丘にある。
目の前には海も見えている絶好の場所。ここにくると気分が落ち着く。
「いつもとかわんない。」
私が風景を眺めているときだった。
バン!
「いったぁ!」
私の目の前をスローモーションのようにテニスボールが転がっていく。
「ごめん!大丈夫か!?」
ゆっくり顔をあげると一人の男性が立っていた。彼は何回も申し訳なさそうに謝ってくる。
「ホントに大丈夫だよ…」
そう言った瞬間、目の前に一滴の血が垂れた。
「大丈夫じゃないよ!俺んち来い!」
「はぁ!?」
私がそう言う前に彼に引っ張られていった。走ること約五分、とあるマンションの前に着いた。と同時にエレベーターがきた。「グッドタイミング、乗るぞ」
私達はエレベーターに乗った。私は視線を下に下ろした。彼も上の空。
エレベーターが六階に着いた。手前から二つ目の部屋に止まった。彼は鍵を取り出し、鍵穴にさす。カチッという音が廊下に響いた。
「ほら入って!早く!」
引っ張られるがまま私はソファに座らされた。
「ちょっと待ってろ!!」
そう言って別の部屋へと行ってしまった。彼は救急箱からガーゼを持って私のほうにきた。ガーゼを私の傷口に貼った。
「あり…がと…」
「いいよ礼なんて!今から晩飯作るから待ってろ!!」
彼はそう言い、台所へと向かっていった。部屋には、包丁がまな板をうつ音だけが響いていた。
10分後…目の前に葱だけがのったラーメンを差し出された。
「葱…だけ?」
「そうだよ?見た目は…だけど味は保証出来るぜ!食えって!」
私はそう言われたのでラーメンを一口食べた。
「ホントだ…おいしー…」
「あっ!!名前何だっけ?」
「光永由羅」
「じゃあみっちゃんでよくね!?」
みっちゃん…て、あたしのことかよ!
「あっオレは加藤侑輝、よろしく!」
侑輝…か、
「ケー番だけでも交換しとかねぇか?」
侑輝の口から予想外の言葉が出てきた。
私はケータイを侑輝の目の前に差し出した。
「サンキュー!」
家帰ったら速攻着信拒否してやる…

「今日はありがとう」
「いいって!」
「じゃあ…」
私はそういい残して、マンションを後にした。

プルルルル…プルルルル…
ケータイを開けると、画面には 侑輝 という名が写っていた。


* * *
侑輝…あたしはこの出会いが運命の出会いて信じてたよ。
侑輝はどう思ってたか分からないけど、あたしは一生忘れないって決めてたんだ。
もしあの時…テニスボールが当たってなかったら…青いベンチに来てなかったら…
あたしたちが出会うことは無かったかもね。あたしは侑輝と出会えて良かったよ?
神様に感謝してる。
でも、出会わなかったらこんな悲しい思いしなくてすんだのかな…

4:KYO:2011/02/14(月) 17:42

プルルルル…プルルルル…
あの日から毎日侑輝から電話が来る。着信拒否しようと思ったけど、優しくしてくれたお礼にと思い、着信拒否を止めた。
「あのさ…今バイト!」
「何時に終わるの?オレ今から行くわ!」
「はぁ!?ふざけないでよ!」
「じゃーなー!」
ブチッ、プー、プー、プー、プー…
何勝手に決めてんのよ!!!!!!!!!
私はマネージャーに早退させてくださいと頼み、裏口から出た。
「あっれー?早いですねぇ」
「うっさい!」
「まぁいいから乗れよ!」
私は無理矢理侑輝に車の助手席に座らされた。
「ちょっとおろしてよ!つかどこ行くの!?」
私は必死に抵抗したが、右腕を常に掴まれて、全く動かない状態。しばらくすると、侑輝の住んでいるマンションに着いた。
「ほら降りて」
私は吹っ切れながら降り、ドアをきつく閉めた。
「そんなに怒る事ないだろーオレショック」侑輝は笑いながらそう言った。
テメーの気持ちとかしらねーっつーの!
私はそう思いながら侑輝の後に続く。
部屋の前まで来た。
「はいどーぞ!」
私は無言で入った。リビングにはWiiがおかれていた。
「桃鉄やろーぜ!」
「な…何で桃鉄!?」
「いいからいいから!負けた方は罰ゲームでいいよな!」
「ちょ…勝手に決めないでよ!」
「じゃあオレ1ばーん!」
…なんだよこいつ!チョーうぜぇ!
私はそう思いながらも桃鉄をやった。ゲームは久しぶりにやった。
「よっしゃ!!オレ1位!みっちゃん最下位じゃん!!コンピューターケッコー弱くね!?」私は最下位。貧乏神もラストデビルもついてる。気分はだんだん下がっていった。
「じゃあ罰ゲーム!は…何しよっかなぁ♪」
「無いんだったらいいでしょ」
「あっ!!オレと付き合うとか!?でもこれ罰ゲームじゃねーしなぁ…」
「思いっきり罰ゲームだし!」
こんなやつ死んでも付き合いたくないし生き返っても付き合いたくないし生まれ変わっても付き合いたくない!
「じゃあ…付き合う?」
侑輝は本気で言ってきた。
「何言ってんの…?」
「オレじゃ無理?」
「…考えさして」
私はそう言って部屋を出た。

* * *
侑輝…あたしあの時すごく嬉しかったんだよ。考えるとか言ったけど、ホントはすぐにオッケーしたかった。でも、あたしは侑輝を悩ませた。侑輝にはもっといい人が現れると思っていた。
侑輝…ごめんね。こんなあたしに付き合ってって言ってくれてありがとう。

5:KYO t.kyo-enjoy-sw14@docomo.ne.jp:2011/02/15(火) 20:18

『俺じゃ無理?』
この言葉が今も胸に響いている。考えさしてと言ったものの、返事を全く考えていなかった。時計を見ると7時ぴったし。いつもならば、侑輝から電話がかかってくるが、今日はかかってこなかった。自分から電話をかけようとも思わなかった。
「お先失礼しまーす」
私はそう言って、バイトを終わった。
パアァァァァア…
「まぶし…」
一台の車が私をスポットライトのように、明るく照らした。私は侑輝と思い、すぐその車に駆けつけた。
「侑輝!?」
だが、車から下りてきたのは侑輝じゃなかった。
「嬢ちゃん、こんな暗いのに危ないぜ?」
下りてきたのは怪しそうな人達。
私は危険を察知したので、すぐに走って逃げた。
「逃げやがった!車出せ!」
逃げても逃げても車が迫ってくる。
キキィィィィ!
ガシッ!
私は腕を掴まれ、目隠しをされた。
「放して!放してよぉ!」
私は必死に抵抗したが、男の手は、ビクとも動かなかった。
「チッ…!おとなしくしろ!!」
1人の男がそう言った時、もう一台の車が来た。私は仲間が増えたと思い、諦めかけていた。
「何してんだよ!!手ぇ放せ!」
この声…侑輝!?
「ゆう…き…?」
バン!ゴン!
侑輝と男たちは激しい殴り合いをしている。鈍い音が棘の様に心に突き刺さる。
「みっちゃん逃げるぞ!」
私は目隠しされたまま侑輝の車に乗せられた。今どこにいるのか分からなく、どのくらい時間が経ったのかも分からなく、今起きている状態も…何もかも分からなかった。
しばらくして、私は車から下ろされ、イスに座らされ、目隠しを外してもらった。
そこは、私達が出会った青いベンチだった。
「大丈夫?なにもされてない?」
私は震えが止まらなかった。しまいには涙も止まらなくなった。私の震えている手を、侑輝がそっと握ってくれた。
「大丈夫…オレが守るから…もうこんな思い二度とさせない。たとえみっちゃんに捨てられても、オレは一生みっちゃんを見守ってる。だから、泣かないで?」
「そんなこと言われたら…もっと泣いちゃうよ…」
こんなに愛しく想えた人は、侑輝が初めてだった。
「あたし…侑輝と付き合いたい…侑輝がいなきゃ生きていけない…」


* * *
侑輝、あの時すごく嬉しかった。あたしの事こんなに想ってくれてた人あなたが初めてだったんだよ。今までのどんな告白よりも嬉しかった。あなたとなら、ずっとずっと、どんなことがあっても、一生変わらずに愛し合えると思った。
侑輝がいなかったら、こんなに幸せになれなかったかもね


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