学園モノ小説

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1:逝:2011/02/13(日) 19:38

田舎のとある高等学校。
部活動の時間。

「くっそぉぉおぉ!また負けた…」
少年は肩を落として言った。

「私に勝とうなんて100年早いのよ」
一人の少女が笑いながら言う。

「…神経衰弱だけ…」
「みかさんは記憶力が良いですからね」
顔のよく似た二人の男女がカードを片づけながら言う。

4人の男女で構成されているこの部活は仮にも「生物部」。

部員は普通の男子高校生、平野英斗。
今時の女子高校生竹達みか。
双子の紀野伊月と紀野華月。

まぁ実際トランプをして遊び呆けてる部活だ。

生徒会や先生が見に来るときは飼っている生き物に餌をやったりレポートを書いてるフリをしてごまかしている。

元々生物部はなかったのだが英斗の妙な発案で生物部は出来たのだ。

『何か普通じゃない部活はがしたい』

という一つの好奇心から。

2:逝:2011/02/13(日) 19:49

誤字です;

『何か普通じゃない部活はがしたい』×
『何か普通じゃない部活がしたい』○

3:逝:2011/02/13(日) 20:54

時は遡り、高校一年生になって一ヶ月立った五月のこと。

英斗はまだ部活を決めていなかった。

バスケ部、サッカー部、テニス部、空手部、柔道部、バレー部…などの
運動部は面倒だし、文化部もなぁ…
英斗にはしっくり来る部活がなかったのだ。

ただの面倒臭がり屋とも言っていいのだが。

「平野、早く部活決めろ!一年は絶対部活入らないといけないんだからな。」

挙げ句の果て先生にそう言われてしまった。

「何か普通じゃない部活がしたいんだけどなぁ…」

その日の帰り道英斗は気を晴らす為に公園に行った。

小さい子供連れの家族…
イチャついてるカップル、散歩している犬などをみているうちに英斗は妙なことを考えた。

ーーー人間も犬も鳥も皆同じ生物だよな?

ということを。

「…人間も生物ってことで観察してみたらどうなるだろうか?」

小さな頃から朝顔などの観察が好きだった英斗はそう考えたのだ。
考える基準が狂っていたのは宇宙人を未だに信じ、オカルトが好きだったから。だと英斗は今思う。

その日の翌日。

「先生、生物部を作っても良いですか?」
英斗は堂々と先生にそう言った。



先生は少し間をおいて答えた。

4:逝:2011/02/13(日) 21:38

「校長先生に頼んでみるよ。ただしそれまでに部員を集めること。」

先生のOKが出てホッとしたのも束の間、
部員集めという課題を渡された。

部員か
観察しがいのありそうな奴…
個性的と言えば…

「竹達さん生物部入らない?」

こいつだと英斗は思い話しかけた。
みかは学年一の美人で人気者だからだ。

「別に良いわよ。だけど木曜日は五時には帰るからね。」

即答。
英斗は高飛車なみかがOKするとは思わなかった為少し驚いた。

「五時っていうのはなんでだ?」

少し疑問を持った英斗は言った。

ビクッ
…?
身震いをした…?

「な、なんでもない、気にすることないわ」

英斗は
まぁ観察していくうちに分かるか

という気持ちでとりあえずその場を収めた。

「サンキュな!」
そう言って英斗は次の部員を探す為に教室を出た。

「紀野兄妹さん、生物部入らない?」

珍しい男女の双子の紀野伊月と華月。
顔は似ているのに性格が二人とも全く違う。

英斗はそれに目をつけ誘ったのだ。

「…伊月兄、どうする…?」
「生物部?楽しそうだね、入ろうかな」
「じゃあ…二人とも入る。」

こっちも即答だった。

5:逝:2011/02/14(月) 20:06

「ただいまー」
英斗はそう言って帰宅した。

部員は少なくても四人ということでこれでメンバーが揃った。

内心誰も入ってくれないと思っていた英斗はホッとした。
あとは校長の返事を待つだけ。

翌日。

「生物部作っても良いそうだ。部室は部室棟の一階の東の端の部屋だ。
生き物は自分達で手配できるな?」

OKが出た。
生き物はいらないんだけど…
と思いつつ英斗は返事をする。

「ありがとうございます!」

その日の放課後さっそく部室に集まることにした。
部室は元は文芸部のもので文芸部は廃部になった為生物部として使わせてもらえるようになったのだ。

そりゃまぁ使ってないからには埃だらけで汚い。

「何これ、きたなッ!掃除するわよ!」
みかがそう言った。

A型の神経質で綺麗好きなところは本当にすごいな、と英斗と紀野兄妹は口に出さないがそう思った。

ー30分後ー

「よしッ!綺麗になった」
みかは満足そうな顔で言う。

掃除機をかけ、ほこりを落とし、雑巾がけをした。

「…生き物はどうするの?」
華月がお茶を机に置きながら言った。

皆、
忘れてた…
というような顔をした。


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