ジェネシック・クロス・コンバット

葉っぱ天国 > 小説 > スレ一覧 [書き込む] Twitter シェアする? ▼下へ
1:エルガ ◆BDJ.:2011/03/06(日) 14:33

俺達人類は
「その日」が来るまでは
争いながらも平和に暮らしてきた。

「それ」が降って来るまでは…。

〜10年前〜

人類がのうのうと
この地球(ほし)で住んでいるまさにその時
地球は震えた

今までに類を見ない程の大地震が世界各国を襲った

その直後
「それ」は様々な場所に散りながら降ってきた

人類は地球(ほし)と言う名の箱物に入れられたまま
死んで行った

しかし
生き残った者達は必死に情報を取り入れ
安全な場所へと逃げ惑ったが
「それ」は
降ってきた三日後に動き出し
人々を虐殺して廻った

今、世界には全盛期の三分の一の人口しか生き残っていない

「それ」は2年の歳月を経て再び眠りに付いた

「それ」が「兵器」なのか
はたまた
人類が想像した「エイリアン」なのかは分からない

しかし
「それ」が人々を虐殺した事に代わりはない

この8年で生き残っていた
科学者や軍事産業に携わる人間などは
「それ」の持つ
脅威的侵略兵器を
研究する事に明け暮れたが
何一つとして成果のない無駄足だった

人類の根底を震え上がらせた虐殺のための「それ」は
その大きさにも関わらず
何一つ
情報を我々、人類に渡す事無く眠り続ける…。

2:エルガ ◆BDJ.:2011/03/06(日) 21:54

アレから8年
我々、人類は何も学ぶ事無くのうのうと生きていた
だが
…俺だけは違った…

謎の物体の落下から5年
俺はその物体と接触したのだ

特別
何かの特権を使った訳でもない
野次馬にまぎれて接近したのでもない

俺の住んでいる近所にも「それ」は落下していた
しかも
誰にも相手にされずに…。

そして俺は
「それ」に触れた事により
「それ」の中に取り込まれてしまった

「ナヲナノレ」

『…人間の声じゃない!』

「ハヤクシロ!」

『だが
言葉の意味を理解して喋っているのか!?』

「霙だ……
五月雨 霙…」

「ミゾレ?」

「お…お前こそ…何者なんだ!?」

「コードネーム ハロウ
コンカイ、コノホシノカンサツヲマカサレタ
サンブタイヘンセイチュウノ
ダイニブタイショゾクデアル」

「…?任された?部隊?」

「ワレワレノニンムハカンサツノミ。
ミゾレ
キサマハコノホシノニンゲンダロウ?
スミヤカニモトノバショへモドレ」

「良く言うぜ!!
人を大量虐殺して置きながら!」

「ソレニハワケガアル」

「それ」の話を聞く限り
「それ」の仲間が行った大量虐殺は「人間」による物だったらしい

俺と同じように
「それ」に接触した人間の暴走…。

なぜ人間が暴走したのかも聞き出す事に成功した

「ワレワレノタイナイハ
ニンゲンヲクルワセル
チョウジカンワレワレトセッショクシタモノハ
キョウキニオカサレタアゲク
ワレワレノタイナイノイチブトシテショリサレル」

『つまり
2年の歳月を経て
体内に入った人間は発狂し
最後にはこいつ等の餌食になったってのか!?』

「エマージェンシー」

その一声により
俺の人生が
俺の全てが変わってしまうとは…。

3:エルガ ◆BDJ.:2011/03/07(月) 10:30

「エマージェンシーだって!?どういう事だよ!」

「テキタイイシノアルドウホウガジョウクウヨリセッキン」

「何だって良いよ!速く下ろしてくれよ!」

「ゲンダンカイデ、ミゾレガタンドクデイキノコルカクリツハ7%」

「え!」

「コレヨリオンセイキノウヲガクシュウノウリョクヲツイカシテシンコウスル」

「何そんな悠長な事言ってんだよ!速く何とかしろよ!」

「てキタいいシセッキん」

「そいつ」は本当に上空から降ってきやがった。
そして
人も居ないと言うのに
無差別に周囲に攻撃を始める

「ヒヒヒヒヒヒヒ。どいつもこいつもさっさと灰になっちまえよォ!」

「ドうヤラ、にんゲンノボうそうダな」

「んん〜〜〜?
おい、そこの。
お前、今喋っただろ?

……誰の許しを貰って喋ってんだよォ!!!」

「そいつ」はこっちに気が付くと攻撃を始めてきた

「うわァ!……い、痛い。」

「ダいジょうブか?」

「頭打っただけだよォ!
…それより、速くあいつをやっつけちまえよ!」

「それハムリダ。
コッくピッとニはいッたいジょう
キミガやルんダ」

そうして
戦闘は誰も知らない秘密裏に始まった

4:エルガ ◆BDJ.:2011/03/08(火) 09:51

「うわァーーー!」

勢い良く走って行ったは良いものの
この後の行動が定まっていなかった
それに
戦闘とは言え
こんなデカ物、どう扱って良いやら。
幸いにも走り出すまで向こうが
不思議そうに待っていたのが救いだ

コックピットの中で
ごちゃごちゃ相談している間に
波浪の言語能力は人間並み以上になった

「そのまま突っ込むのではダメだ!
腕部に鈎爪があるそれを使え」

「分かったよ」

『変則的に』

やっとの思いで取った背後も
相手は振り向きもせず攻撃を避けた

「!」

「まだだァ!」

まだ背後に付いている
チャンスなのに変わりない
だが
またしても避けられる

「……!そうか。
ミゾレ、奴に攻撃を仕掛けても当たる確率は殆どない!」

「どういう事だよ…波浪」

「アイツは水素原子から情報を得ている!」

「だから!どういう事だよ!」

「空気中にある水素原子の振動から
俺達の次の行動を逐一、読んでる!
相当のヘマをしない以上
俺達の攻撃は当たらない!」

正直な所
後半の話は殆ど耳に入っていなかった
自分の精神を侵食されまいと集中しなければならないため
周囲の状況すら確認できずに居た

「……きだせ!」

『?
…波浪は何を言ったんだ?』

その直後
相手の怒涛の攻撃が始まる

「あ゛ぁ゛〜〜〜!」

その攻撃で完全に意識が吹っ飛んだ

「…水素原子かァ…
波浪、近くに湖がないか探せ!
その間に
俺が奴を…」

「了解した」

「これ以上何をしても無駄だァ…人類なんてクズだ
お前もゴミと一緒に埋めてやるからさァ…
抵抗なんてするんじゃネェヨ!!!」

「あの人間、もう手遅れだな…
波浪、まだか?」

「5時の方向12km先に
小さいが一つ。」

「充分だ」

「何処に行くんだヨォ〜!
ぶぁははははは。
何?
怖くなっちゃったの?逃げるの?
良いよ?逃げても

…逃がすワケないけどねェ!!」

「フン。
付いて来たか。上等だ
波浪、オートでその湖まで行け」

「何をするのか意図を説明しろ」

「お前の能力は雷だ
さっきの鈎爪…多少、電子を持っているのに
気が付いた。
お前こそ
なんでこんな大事な事を言わずに居た!?」

「…。」

「湖の中心まで行って
その中心で漬かれ」

「何?此処でドンパチおっぱじめるの?
益々、バカだねェ
君、さっきの話聞いてなかったの?
俺は水素原子で戦ってるってしってるよねェ!」

「3…2……」

「何とか言えよ!!ゴミクズがァ!」

「1」

「放電!」

「何?そんな事したら!」

「やれ!」

「がぁ゛ーッ!」

「そいつ」は湖の殆どの水を蒸発させながら爆発し
俺の目の前から消えてった…。

「知ってっか?
古くから人間は知ってんだ
雷剋水
雷は水よりも強いってなァ…。

雷剋水
雷走水散

己の無知を呪うが良い…」

俺が目覚めた時
その戦いは終わっていた。

一体誰が何をしたのか
それは
まだ謎のままの方が良いかもしれない…。

5:エルガ ◆x1bA:2011/03/12(土) 11:19

次に俺の頭を悩ませた
『波浪を何処に隠すか』コレを考える前に
再び「何かのもの」が攻撃を仕掛ける

「うわ!…っそォ!波浪、立て!蜂の巣になるぞ」

「アレは…ミサイルか?」

この時俺はまだ気付いて居なかった
徐々に波浪の一部として俺の体が侵食されていたのが。
その証拠が急激な性格の変動にあった

「隊長!アンノウンにミサイルが直撃!已然、無傷のままです!」

「ッチ、ステルス機共めがァ!」

「引き続き攻撃せよ!
繰り返す
全機、引き続き攻撃だ!」

放たれたミサイルは一発たりとも当たりはしなかった
ステルス機の速度はこちらより上だが
ミサイル自体を避ける事は然程、困難でもなかったのだ

「全弾、外れただと!」

「隊長、アンノウンより高熱反応!…攻撃来ますよ!?」

「ハエ共がァ!波浪何でもいい
連中を落とせ!!」

「くそ!
全機、追尾式のミサイルに切り替えろ。
攻撃が来る。一定の距離を保ったまま攻撃だ!」

「ラジャ」

数分後
数機居たステルス機は
無残にも2機を残し全滅していた
しかし
その2機も怒涛の攻撃を始める

「こうなれば張り付いて自爆してでも落としてやる!」

「ミゾレ、いくら私でも
自爆の力量には敵わん。どうする気だ」

「テメェが張り付かれる前に落としゃ良い事だろうが!!」

しかし
目の前の一機しか視野に入っていなかったため
後方より接近してくるステルスに気付かなかった

そして
その現象は起きた
俺の常識を逸脱した有り得ない現象が…


書き込む 最新10 サイトマップ