約束

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1:プロローグ:2011/05/01(日) 16:22



「なぁなぁ!ちょっとこっち来いよみんな!」


一人の元気そうな少年が、向日葵のような笑顔を咲かせて四人の少年達を呼んだ


「どうしたんですか?」


その呼びかけに、綺麗な長い青空のような髪をなびかせた少年が、近づきながらその少年に聞く


「あのさ、俺たちさ、明日っから中学じゃん?」


向日葵のような笑顔のまま、そうみんなに言う少年


「ええ、そうですね」


綺麗な笑顔を浮かべながら、綺麗な髪を持った少年は頷く


「んでさ、普通の学校じゃねぇーじゃん?」


首を傾げながらそう少年は聞く


「それは…」


その問いに言葉つまらせた綺麗な少年は、どう言っていいかわからず苦笑いしてしまった



.

2:プロローグ:2011/05/01(日) 16:32



「大丈夫だって!俺たち五人が居りゃあ怖いものなしだしよ!」


すると後ろから赤髪の、前髪に黒いメッシュを入れた少年が近きながら笑って言う


「そうだな。俺たちはこれまで、五人で協力してここまで来たんだ。これから先も心配ないさ」


黒い髪の、眼鏡をかけた少年が薄く笑みを浮かべながらそう言って


「そうそう!大丈夫ぅ〜!」


ほんわかした雰囲気の、髪が天パのように跳ねた男の子が眼鏡の少年と、赤髪の少年の肩に手を回しながら可愛らしい笑顔で言った


「………そうですね」


確証もないそんな三人の言葉。そんな言葉だが、三人のそれぞれの笑顔を見ると安心したように綺麗な少年は笑う



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3:プロローグ:2011/05/01(日) 16:37



「へへっ!俺たち、ずーっと一緒だよな?」


向日葵のような少年がみんなに聞く


「もちろんです」


一人の少年は綺麗な笑顔を浮かべ頷く


「ずっと一緒だぜ!」


二人目の少年は頼りになるような笑顔を浮かべて頷く


「ああ」


三人目の少年はクールに二文字だけだが、優しい笑顔を浮かべ頷く


「もっちろ〜ん」


四人目の少年は、和むような笑顔を浮かべて頷いた


「約束な!」


そして五人目の少年は向日葵のような笑顔を浮かべて言った














これが俺たちが交わした約束



こんな平和な日々がいつまでも続くと



そう思っていたのに



このあたり前のような日々は



そうながくは続かなかった―………













―プロローグ― END



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4:MOMOHA:2011/05/01(日) 20:07

頑張って下さい!

5:返事:2011/05/01(日) 23:55

コメントありがとうございます!
はい!これからも頑張りたいと思います!

>>4

6:第一話 始まりの風:2011/05/02(月) 00:32



今年も、ピンク色の可愛らしい花が咲いた


季節は春。桜の木は満開で、桜並木が通りにあるこの施設は、辺り一面ピンクで一色だった


「いよいよですね、涼」

そう隣にいる少年に話かける翡翠色の瞳をもった綺麗な顔をした少年、小羽輝(コハネアキラ)
その少年の髪は、今日の空と同じ、透き通るような空色の長髪で、それを下で一つに結んで風に揺れていた

「ああ、そうだな」

そして綺麗な少年の隣にいた、宝石のような赤い瞳をもった少年、幸崎涼(サイザキリョウ)
その少年は、日本人らしい綺麗な短い黒髪を風に揺らしながら、相手の問に頷いた


「夢にも思っていませんでした。まさか私たちが学校に行けるなんて」

「俺もだ」

二人でどこか複雑そうな笑顔を浮かべて顔を見合わせた



.

7:第一話 始まりの風:2011/05/02(月) 00:57



「おーい!涼、輝ぁーっ!!!」

後ろから、自分たちの名前を大声で呼ぶ、聞き慣れた声が聞こえてきた

「あ、涼。来ましたよ」

「ん?ああ、来たか」

最初に気がついた輝が、涼の肩を軽く叩いて涼に笑みを浮かべながら教えた
そして輝が涼の肩を叩く
それに気づいた涼が後ろに振り向くと、涼もまた笑みを浮かべながら笑って言った


「悪い、待たせちゃったか?二人とも」

申し訳なさそうに眉を下げながら謝るブラウンの瞳をした少年、日野真(ヒノマコト)
茶色の少し跳ねた髪、笑っていなくてもわかるくらい明るい雰囲気を漂わせていた

「大丈夫ですよ。私たちもさっき来たところですから」

「そっか!なら良かったっ!」

輝が優しい笑みを浮かべてそう言うと、その言葉を聞いた真はさっきとは違う向日葵の花のような明るい表情でにっこりと笑った


「優太はどうした?」

「まだアイツ寝てんじゃねぇか?アイツいっつも欠伸してるし」

意地悪そうな笑みを浮かべて言う、つり目の紫の瞳をした少年、神条千里(カミジョウセンリ)
少し跳ねた赤い髪に、黒いメッシュを入れている。そしてこの中では一番背が高い



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8:第一話 始まりの風:2011/05/02(月) 01:16



「全く。しょうがないな、アイツは」

涼は眼鏡を指で直しながらそう言うと、優太を呼びにいこうとしたその時

「ざんね〜んっ。今日はもう起きてるも〜ん」
にっこりとほんわかした笑みを浮かべながら、眠そうに目をこする青の瞳をした少年、渡辺優太(ワタナベユウタ)
髪は金髪天パで、身長はこの中で一番低い


「珍しいな、お前が早いなんて。楽しみで眠れなかったのか?」

「雨でも降るんじゃねーの?」

涼の言葉に続いて、優太をからかうように言う千里
その言葉に反応した優太が千里に「降んないし〜!」と慌てて反論した


「なぁなぁ!そろそろ学校行こうぜ!」

「そうだな。もうそろそろ行かないと学校に遅れる」

「遅れたら千里のせいだぁ〜」

「なんで俺なんだよ!一番遅かったの優太じゃんかっ!」

「まあまあ、二人とも落ち着いてください」

五人は他愛もないことを話ながら初めていく学校に向かった










優しい日だまりに見守られ



優しい風に背中を押されながら



散りゆく桜の花びらと共に―……







―第一話 始まりの風― END

9:第二話 春:2011/05/03(火) 04:17



「うわぁー!!!/うぉぉおー!!!/おぉー!!!」

自分たちが通う初めての学校
普通の学校の大きさでも施設で過ごした五人は大きいのに、この学校
いや学校というより“学園”のこの学校の大きさは、普通の学校の倍の大きさだった

そのあまりの大きさ、真と千里と優太は歓声と驚きの声をここ、世ノ音(ヨノネ)学園を見ながらあげた


「すっげーな!ちょーでかい!」

「ああ!俺たちの施設とは比べもんになんねーよ!」

「俺たちこんなところに通えるのぉ〜?」

初めてのことに興奮気味な三人と比べて冷静な輝と涼は、騒いでいる三人を見ながら困った表情で笑っていた


「騒ぎすぎじゃないか?」

「しょうがないですよ。施設から出たことなかった私達には、あまりにも凄すぎて驚かずにはいられません。もちろん私も」

世ノ音学園を見上げながら、輝は微笑みながらそう言った


「なぁ、早く行こうぜ!」

「そうだな!涼ー、輝ー!」

「いっくよぉ〜!」

いまだに学園を見上げてた涼達に、真達は二人の名前を大きな声で呼びながら言った

「今いきます!…行きますよ、涼」

「ああ」

二人もまた、真達を追いかけ、学園へと入っていった



.

10:第二話 春:2011/05/06(金) 23:19



「なぁなぁ、これからどうすればいいんだ?」

「何がだ?」

学園に入り、長くて広い廊下を五人で進んでいると、真がみんなにそうたずねる
それに反応した千里が不思議そうに真に聞き返した

「俺たち、どこに向かえばいいんだってこと!」

「本で読んだことあんぞ。確か…職員室じゃなかったか?」

「そうなのか?」

「じゃあ職員室に行けばいいんだねぇ〜?」

真、千里と続き、優太も解決したと安心した顔で三人で笑っていると


「だが職員室の場所がわからないだろう」

「こんな広いところじゃ見つけるの大変ですしね。人も見あたりませんし」

涼と輝が、三人の安心した笑顔を打ち消すように現実へと引き戻した

「じゃあどーすんだよーっ!」

「迷子か、俺たち?」

「そんなの嫌だしぃ〜!」

「お、落ち着いてください三人とも!大丈夫ですから、きっと」

不安だと騒ぎ出す三人を、輝は慌てて三人を安心させようと必死に言う

「おい、少しは静かに「どうかしましたか?」ッ!?」

涼が騒ぐ三人に注意しようと口を開いた途端、その涼の声と知らない誰かの声が重なった



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11:第二話 春:2011/06/20(月) 01:12



突然現れた二十代の男性が青い瞳を細めて優しく笑う
肩まで伸びた茶色髪の癖っ毛
白いYシャツに長い紺のズボン
身長は160から170ぐらいか
そして…右手には教材
見たところここの教師、いわゆる先生だろう

「誰だよおっさん」

「おっさんは酷いんじゃないかな?これでも僕、まだ二十代だよ?」

見知らぬ人物の登場に、警戒している千里を見ながら苦笑いしている教師


「はじめまして。僕は楢崎裕李(ナラザキユウリ)。ここの教師だよ」

楢崎裕李と名乗るこの男を、五人は「怪しい」というオーラを出しながらじっと見つめる

「そんなに警戒しなくても…;;あ、これならどうだい?」

何を思いついたのか、片手を伸ばして真に向かって

「チェンジ」

そう言うと、千里と裕李の体が光だした

「「「っ…!」」」」

あまりの眩しさに目をギュッと四人は閉じた



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