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1:琴子 :2011/05/14(土) 08:00




――好きでした。




本当に、本当に……



あなたが好きでした。



あなたに恋した毎日は、きらきらと輝いていて、まるで暖かい日だまりにいるようでした。







例え、あなたの心が、わたしに向いていなくても、わたしを通して別の誰かを想っていても、ただ、ただ好きでした。




あなたの隣に立てるだけで、あなたに触れられるだけで、幸せだったの。










――最悪最低なアイツが来るまでは――

2:琴子 :2011/05/14(土) 08:31




青い空。

緑の繁る木。



(――もう夏だなぁ)


わたし、芹沢 咲(せりざわ さき)は学校に続く一本道を歩きながら、そんなことを思った。



夏といえば、スイカにかき氷、冷やし素麺(そうめん)、アイスだって食べ放題だ。


それだけじゃない。



夏は、晴矢(はるや)の――




「――咲!」


いきなり思い浮かべていた人に名前を呼ばれ、胸が鳴った。



「晴矢……」


わたしの後ろから現れたのは、さらさらの黒髪に、シャツの袖を七分ほどに捲(まく)った七瀬 晴矢の姿。


――わたしの彼氏。

3:琴子 :2011/05/14(土) 08:39




(今日も晴矢、かっこいいなぁ)


彼の笑顔を、同じく笑顔で返して、ほぼ毎日考えることを今日も考える。



形の良い鼻に、二重の瞳(め)。それから笑うと出来る、片えくぼ。





――全てが、好き。







晴矢はどうか、分からないけれど。

4:琴子 :2011/05/14(土) 08:53




芹沢家と七瀬家は家が隣で、わたしと晴矢は、よくお互いの家に入り浸っていた。


いつからか、わたしは晴矢に恋をしてからは、あまり簡単に晴矢の部屋には行けなくなったけれど。



そして約半年前――

12月のクリスマスの日。



今とは正反対に寒くて、雪が降ってた日だった。



わたしから、晴矢に告白した。


『わたし、晴矢が好き』


緊張で少し震えながらそう言ったわたしを、晴矢は何も言わないで抱きしめた――

5:琴子 :2011/05/14(土) 08:56



↑誤りました。


『いつからか、わたしは』ではなく『いつからか、わたしが』です。

6:琴子:2011/07/17(日) 08:49





…………想いは通じたんだ、って思った




その日、晴矢に何があったのかも知らないで…………

7:琴子:2011/07/17(日) 09:51





ミーンミーン……


うるさいくらいの蝉の声が、開いた窓から聞こえてくる。


(……冷房入れれば良いのに)


額に薄く浮かんだ汗を、タオル生地のハンカチで拭き取りつつも、ノートに走らす手は止めない――――はずが、




「……ん……ぁっ」




蝉の声と混じって聞こえてきた声に、あたしはピタリと動きを止めてしまった。



(……え……今のって……)




あたしの席は、窓際の後ろから2番目。


そして今の声は、あたしの後ろから聞こえてきて――つまり、後ろってことは……確か桐藤(きりふじ)さん。


桐藤さんといえば、2年生になったら生徒会入りして、会長になるんじゃないかとも言われていて――――つまり超優等生。




(……それが)



今みたいな声を授業中に!?


いや、もしかしたら少し色っぽくなっちゃっただけで、実はあくびとか……!

8:琴子:2011/07/17(日) 10:10




「……ぁんっ……」


っ!!

また!!


「……や……やめて……久遠(くどう)くん……」



――え?

久遠くん?

桐藤さんの隣の席の、同じく優等生で、家が大きな会社を経営しているという噂の……



「……ひゃぁ……久遠くんっ」



だんだん大きくなっていく桐藤さんの声に、何故かあたしがドキドキしてくる。


(というか、あんまり大きな声出すと……てか、えっ!?後ろでは、その……そーいう事が行われて!?)



「――――あんまり大きな声出すとバレちゃいますよ、桐藤さん?」



ぞくぞくするような別の低い声が聞こえてきて、あたしは二重に驚いた。



「……だ、だって久遠くんがいけないんじゃない……授業中にこんな…………」


「そんなこと言って、物欲しそうな顔で見つめてきたくせに?」

「なっ!ちがっ…………ぁっ……んぅっ……」





また甘い声を発し始めた桐藤さんを後ろに、あたしはただ固まるしかない。


授業のノートも手が止まってしまって書けてない。




(う……後ろで、じゅ授業中に……何してんのよっっ)




――――結局、後ろをふり返って注意する訳にもいかず、ただ顔を真っ赤にしながら、ひたすら黒板の方に意識を集中するはめとなった。

9:琴子:2011/07/17(日) 10:26





「――――はぁ……」


「咲?どーしたの?ため息なんか」


昼休み、さっきの授業中の桐藤さんの声を思い返す度にため息をつくあたしを、中学からの親友の明日川 美帆(あすかわ みほ)が心配そうに覗きこんでくる。



「ん、ちょっとね……」



さすがに、さっきの事を誰かに言うわけにはいかないから、あやふやに濁して言うと、美帆は少し考えたふうにして「もしかして……」と呟いた。



「七瀬くんと何かあった?」



じっとあたしを見つめる美人の美帆。



七瀬くん。イコール晴矢。



「……ううん、違うよ」


「そっか」


「うん、大丈夫」

10:いちご:2011/07/20(水) 14:09

なんか、超いいと思います!!
こーいうの好きだな♪
続き
早くみたいです!

11:いちご:2011/07/20(水) 14:14

あっ
でも1つ思ったこと・・・

最初の主人公と
本編に入った後の主人公がちょっと別人っぽい感じがっw

意味わかんなくてすみません(汗)
スルーしてOKです!

12:琴子:2011/09/09(金) 08:12



いちごさん≫

アドバイスありがとうございます(*^_^*)

嬉しいなー♪♪


間が空いてしまいましたが、またストーリーの続きを書いていきたいと思います(*^^*)

13:琴子:2011/09/09(金) 08:36




晴矢……。

今何してるかな。




……会いたい…な。




そんな事を考えていたあたしは、美帆の声で我に返った。


「まっ!!七瀬君の事は今はいいや。――あ、そうだ。知ってる?隣のクラスの春日さん婚約者がいるんだって。さすが良家のご令嬢は勝手が違うよねー」



美帆は晴矢の事を深く詮索しない。あまり晴矢の話題を出したくないあたしにとって、それは凄く助かる。


ほんと美帆には頭が上がらないし、唯一無二のあたしの大事な友達。

14:琴子:2011/09/09(金) 09:19




「……美帆、ありがとね」


「えっ!?な、何よ急にー!!……照れるから止めてよね、もう!!……や、でも。うん。こちらこそ、ありがとう……」


顔を赤くする美帆も、べらぼー可愛い。


なんだか最近、美帆がツンデレ気味な気がして面白いんだけど、それを言うとまた怒っちゃうから黙っておく事にする。




――ふと窓の外を見ると、青い空に一本、白い飛行機雲がくっきりと走ってる。



あ。

そういえば昔、あたしが晴矢に変な質問した事があったっけ。


『ねぇねぇ、晴矢君。他の雲はすぐ形を変えちゃうのに、どおして飛行機雲はずっと空に残ってるのかなぁ』



そう訊ねると、晴矢は少しだけ困った顔をしたけど、すぐに笑ってみせた。



『確かに、なんでだろうね。……僕はそんな風に考えた事がなかったから……咲ちゃんって本当にジュンスイ、だね』



――あれ?


なんか思い出してみると、なんだか晴矢のキャラじゃないみたい。



あ、でも昔の晴矢って、なんか優等生みたいって言うか子供なのに落ち着いたところがあったなぁ。





ずっと側にいたはずの晴矢も、どんどん変わっていってる。



変われていないのは、あたしだけ、なのかな……。






そう思うと、なんだか寂しい。

15:琴子:2011/09/09(金) 10:14




――その頃、音楽室。



「ぁうっ」


「桐藤さん?声出すと、廊下に聞こえちゃいますよ?」



「だ、だって……久遠君が…」


「――‘だって’?桐藤さん、それは違うと思いますよ?」



くすり、と薄い唇の端から笑みが漏れる。



「君が僕の事を好きだと言ったんでしょう?何をされても良いから、と」



「……っ」


かぁ、と桐藤は顔を朱に染め、久遠の綺麗な顔を見つめる。



「――違ったんですか?」


「……違わないわ。わたしは、久遠君が好き」





ふっ、と久遠の瞳が満足そうに揺らいだ。

16:琴子:2011/09/10(土) 07:11







――君が好きで


君が好きで
仕方ないのに



どうして
あの時




俺は君に好きと言ってあげられなかったのだろう





ごめん咲……

17:琴子:2011/12/28(水) 03:40



  * * *


「芹沢いるかー」


「――はい、います…けど」



放課後も間近になった6現目の終わりに、現代社会の男性先生に呼ばれ、わたしは少し驚きつつも返事を返した。


(――あれ?わたし何かしたっけ…?)


すると40を少し過ぎた位の先生は、腕時計を気にしつつ「おお、実はだな」と早口で咲に要件を告げた。




  * * *

18:きなこ:2011/12/30(金) 22:26

続きが凄く気になります…!文も私からしたら凄く上手だと思います^^

19:香奈:2011/12/30(金) 23:03

うん。うまいよ!?うちからのアドバイスは、ないっ★^ ^
面白いし、かき方もうまいっ!読みやすいよ

20:琴子:2012/03/24(土) 02:46 ID:l2k





そろそろ続き書きます


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