僕たちは今。〜理想と現実〜

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1:かっちん☆ミ:2011/07/23(土) 11:10

一作目がヒットしなかったので?書きます。


第一話:夢みる少年


5年前―

『柚恋ちゃんは、神様って信じてる?』
『ゆう君は信じてるワケ?』

『うん!勿論だよ!だってさ、僕の病気を治してくれたのは神様なんだよ、って母さんが言うし!』
『ねぇ、ゆう君―』

『結紀君!お母さんが・・・』

あの時僕は、母さんが亡くなったことを受け入れることができなかった。



「柚恋!」
「ゆう君!!」
「今日も病院行くの・・・?」
「うん♪なんか、検査だって!」

私、萩田柚恋(はぎたゆこ)、15歳と幼なじみの中都結紀(なかとゆうぎ)15歳は幼なじみであり、親友。

10歳だった頃の彼は、無邪気で夢みていた。でも、母親が死んでしまってからは、無邪気さが辛そうに見えた。

「ゆう君さあ、将来何になりたいの?」
「えぇ!?柚恋、母親みたいだな、ハハ!」
「だってさぁ、病気が再発しちゃったらさ・・・。」
「え?何言ってるの柚恋。再発するワケねぇじゃん??病院側だって完治した、って言ってたし。」

私は薄々気づいていた。このごろ検査が多いこと、ゆう君の内出血、鼻血が増えてきたこと。
そう、彼は白血病だった。そして今、再発しているのだと―

「だって、内出血も多いし、鼻血だって・・・」
私はそこで言うのをやめた。ゆう君がふるえながら私を睨んでいたから。

「柚恋でも許せない。そんなワケないって言ってるだろ?たかが、内出血とか鼻血ぐらいで。」
「たかが、じゃないんだよ!?再発してたらどうするの?じゃあなんで今になって検査なんかしてるの!?」

「・・・っ、俺だって、俺だって怖い。再発するんじゃないか、そんなのずっと思ってた。でも今になって、
んなワケないって思い始めたんだよ。柚恋も普通、そう思うだろ!?怖いから、お前には大丈夫だって行って
ほしいんだ・・・。」

ゆう君が、とてつもなく小さく見えた。まるでおびえたような少年のように。思わずゆう君を抱きしめたい、
そう思った。
『ギュ・・・』

「ゆ、柚恋?ちょ・・・」
「そんなこと、わかってるわよ!大丈夫って?言いたいわよ!でも、もし本当に再発してたら?そんなの
行っても意味がないじゃない・・・。」

俺は、柚恋がどれだけ心配してくれるのか、今分かった気がした。俺よりも小さい体で支えようとしてくれ
るのが、たまらなく嬉しかった。

「ありがとう。俺さ、再発してても柚恋、お前がいるから大丈夫だ、そう思ったよ。俺と一緒に戦ってくれ
るか?」

「あたりまえじゃない。私たちは、幼なじみであり、親友。忘れてないわよね?」
「ああ、あったりまえだ!」

今、私は、幼なじみであり、親友だと言った。でも、わたしはもっと、支えられる存在になりたいと思った―。

2:かっちん☆ミ:2011/07/23(土) 11:11

行った、となっていますが、言った、です。すみません><

3:かっちん☆ミ:2011/07/23(土) 23:19

第二話:彼女になりたい。

「柚恋!再発してないらしいよ!念のためだって!ったく、紛らわしーよなぁ。」
「良かった・・・」
柚恋はへなっとその場に座り込んでしまった。
「柚恋!?」
「良かった・・・。もし再発したら、本当に支えられるか不安で・・・。」
「だからね、もっと支えられる存在になりたいの。」
「柚恋、それって・・・。」
「彼女。ゆう君の彼女になりたい。」
「っ、柚恋、俺・・・そういう風にお前のこと見れねぇ。いつも一緒だったけど、その関係も崩れそうだし。」
「ゆう君、今、私のこと振った?振ったでしょ。」
「いや、今は無理なだけで。だってお前とその・・・キス、とかモゴモゴ・・・。」
「プッ!んなことしないよ??今は、支えたいだけだから。そりゃ、いつかは・・・さ?」
「・・・ハハハ!何バカなこと俺ら言ってんだろうな!」


「ゆう君が、早退!?なんでよ?」
「なんか知らないけど、倒れたんだって・・・」
「あのバカっ!行ってくるから、担任に言っといて!」
「ちょっ、柚恋・・・!」


『ピーンポーン・・・』
「はい、中都ですけど。どなたですか?」
「どなたですか、じゃないわよ!何倒れてんのよ、バカ・・・!」
「ゆ、柚恋!?」
「でてきなさいよ!小心者!!」

『ガチャ』
「人ん家に勝手に来やがって。びっくりしただろ!?」
「それは、こっちの方よ!なんで倒れたの?どうして?もしかして再発したの!?」
「違うって。ただの貧血。なのに先生が、念のため、って言ったから。お前、心配性だな。」
「・・・、それはあんただからよ。中都結紀、あなたが好きだから!」
恥ずかしかった。どっかの韓国の役者が言ってたようなくさい言葉で。

「ゆ・・・」
「結紀の馬鹿!」
初めて結紀、と呼んだ。少し大人になった気がした。


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