あの花で小説的なもの

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1:幸捺:2011/08/10(水) 14:42


めんまが死ぬ数年ぐらい前のはなしー・・。
めんまとふたりでした何気ない会話が今、微妙に胸に突き刺さってる気がする。

      じんたんと『めんま』の話
      じんたん視点からー・・・・。

「なぁ、めんま」
 『ん?なぁーに、じんたん?』
「大きくなったらやりたいこととか、なりたいものとか、あるか?」
 『んーー。ん・・。うんとね。』
「うん?」
ちょっと期待しながら待つ。
 『ちょっと、待ってね』
「あ、うん」

 結局その日は結論がでなかったらしくめんまは
 『また今度答えるからね』
 と言って歌いながら帰っていった。
 めんまから答えが返ってきてのはそれから数日後のことだった。


 『じんたん、じんたん」
「ん?なんだよ」
 『前に言ってたやつの答えなんだけど・・。」
前・・?あぁ、やりたいことの話か。
ニコニコしながらめんまは嬉しそうに話してくれた。

 『めんまねぇー、あのね、大きくなったら
  ピーマン食べれるようになってー。
  頭よくなってー
  胸も・・もうちょっとおおきくなりたい!』
「ブっ・・!」
最後のに吹き出す・・。
めんまでもそんなこと考えるんだな・・。
てか、数日かけて考えたことがそれなのか・・。
 『?、だめかなぁ〜?』
「い、いやそんねーぞ。」
 『・・・・・。』
ちょっと切なそうにめんまは笑った。
「んと、じゃあ長生きしねーとな!」
その一言でめんまは元の、嬉しそうなかおになった
 『うん!めんま200歳まで生きるの!』
「じゃあ、おれ300!」
 『えぇーずるい!じゃ、めんま500!』
「じゃ、1000」
 『2000!』

実際めんまは死んだーー・・。
生きたかったうちの20分の一もいきれないまま
  ・・今、俺の目の前にいるめんまは
  ピーマンが食べれるようになったのか?
  頭は・・・変わんなそうだけど
  胸も・・・・・・大きくはないけど。

そんなことを確かめられるのは今、俺だけで
みんなはもちろんめんまだって自分が今、どんな姿なのか
わからないはずだ

今のめんまはどんな気持ちなんだろう?
       何がやりたいんだろう?
       何になりたいんだろう?
また聞いてみようかと思った。

「な、なぁ、めんま。」
 『んー?』
相変わらずニコニコ笑ってこっちを見る
 「あのさー・・」と言いかけてやめた
今のめんまにこの質問をしても
  めんまには数日という《確実》な時間がない。

  そうだ・・めんまはいま確実に明日が来るのかも
  わからない状況でここにいる。

  心の中にしまってるはずの
  質問がいまでもどこかに突き刺さっている。

2:幸捺:2011/08/10(水) 15:41

訂正
「そんねーぞ」→「そんなことねーぞ」でした。

3:幸捺:2011/08/11(木) 14:26

      あなるー現在ーの話
         帰り道  一人でー・・

「じゃ〜ねぇーナルコー。」
「うん。バイバーイ。」
「また、明日〜。」
 
 友達と別れてから一人で帰る・・。
 別にいつものことだけど・・。
 いつも遠いんだよね、あたしの家。
 なんで駅の近くにないんだろ・・。
 歩くのはめんどくさいし、今は、夏だし、暑いし、だるい。
「はぁー。」
 正直学校にすごく行きたいという訳ではないし
 ただ友達に会ったり、授業を聞き流すだけだ。
 行きたくないけど【ひきこもり】みたいに思われるのいやだし。
 誰かさんみたいに。

「あれ?」
 家まで後30メートルぐらいのところ
 今まで何もなかったはずなのに
「花?」
 花が咲いていた。
 こんな場所になんでこんな季節に・・。
 何かあったんだろうか。
 ・・・どうでもいいや、さっさと帰ろ。

「ただいまー。」
「あーナルコ。おかえり。」
 お母さんに聞いたところでわからないだろうな・・。
 ま、いっか。
「弁当とか出しといてよー。」
「はーい。」
 めんどくさいなぁ、とか言うと無駄にうるさいしなぁ。
 渋々カバンを開ける。
 そこに・・
「うわ、忘れてた。」
 そこには茶封筒があった。

「おい、杏城。」
「ナルコ、呼ばれてるよー。何かやったの?」
「さぁ、」
 何か呼び出されるようなことは・・。
「はい、何ですか?」
 一応素直に聞きに行く
「これ、渡しといてくれ。」
「封筒?・・・なんか重いんですけど・・。
「あぁ、もうすぐ夏休みだろ。」
「あー、はいそうでしたね。」
「それで、この宿題、宿海に。」
「え、・・。」
 今更、なんで宿海の家になんか・・。
「頼んだぞー、杏城。
「え、あ、えぇー。」
 答えもしないうちに先生はいってしまった・・。

「めんどくさい、・・違うどうしよう。」
 別にまだ夏休みな訳じゃないし・・。
 休みに入ってからでいいよね、うん、そうしよ。

  夏休みがおわるまで後1週間になっていた。
「どうしよう・・。これ。」
 いかない訳にはいかないよね
 でも行き辛いしなぁー。
「はぁ、」
 外に出る。
 歩く、
「あ、・・。」
 あの花・・。
 大きくなってる。
 最近、雨降ってないし、誰かが水あげてる訳でもないよね?
 −なんで?
  なにかが・・。

 それから、何日か経った後
 ポッポから
【めんまを探そう!】
 と書いてあるちらし?、をもらった。

 行くかどうか迷った。
 宿海にあんなこと言った後だし
 −それにしてもなんで今更【めんま】なんて・・・。

4:幸捺:2011/08/12(金) 16:39


         続きー
じんたんの状況とか、みんなの状態を聞いてて、
昔とあんまり変わらないなと思った
でも、わたしは、なんとなくじんたんにはめんまが見えてるのは
ホントだと思う。

あの日から思ってた
【あの花】が大きくなった日から思ってた

帰ってからパソコンで花のことを調べてみた。
いくら探してみても
載っていなかった・・。
ここら辺にしかない花なんだろうか?

【あの花】を探してみたけど・・。
見つけられなかった。
でもその花は確かに咲いていた。
ところどころに私がその花を
みたのは私が住んでいる街だけで
他の場所にはなかった・・。

じんたんの話を聞いて思った
【あの花】はきっとめんまの様子を表してるんじゃ・・。

私は待っていたその花が消えていくのを・・。
でも花はなかなか消えない
夏を過ぎても消えなかった。

「めんま・・・。」
じんたんはきっとめんまのためならなんでもする
・・・。
じんたん・・・いや、宿海は。

もし、【あの花】を折ってしまえば・・・。
「・・・。」
ムリだ。私にはそんなことできない。

私は結局なにもできない
たった一つの生命を壊すことなどできない。
だったらせめて、早く、少しでも早く。
めんまを成仏させたい。
そうしないと・・私はドンドンめんまにひどいことを思ってしまう

   大好きなめんまに・・。大好きだったじんたんに・・。

5:幸捺:2011/08/15(月) 17:48


「ねぇ、じんたん。」
「んー?」
 めんまと話ながら散歩中めんまがなにか言いだした。
「こんな花あったっけー。じんたん。」
「はぁ?」
 ・・。何言ってんだろうと思ったら、ホントにみたことない花だった。
「めんまこんな花みたことないよー。」
「あぁ、俺もみたことない・・かも。」
「だよねー。おっかしいなー。」

「あっ、あなるだー。」
「え?」
 めんまがすごい嬉しそうに指さす。
「宿海・・一人で何、花みつめてんの・・?」
「えっあ、あぁ。」
 杏城は花をみる。
「その花・・。」
「あっ、俺もう行くな。」
「えぇーなんでーじんたーん。」
 走って、家に向かう。

「じんたんもこの花知ってる訳じゃないんだ・・。」
 ・・・。
「帰ろ。」
 少し嬉しい感じもするけどやっぱ、誰もしらないんだこの花。

   誰にもみつけられない・・。

   今のめんまはそうなのかな・・。

   だれもみつけてないのかな・・・。

   じんたんだけが・・。

6:幸捺:2011/08/29(月) 17:02


「行くか・・。」
最近なんとなくあの花に水をあげることにした。
「・・・!・・・。」
そこには人の姿があった。
「宿海何してんの?」
「あ・・、いや。」
花・・見に来たんだろうな。
・・宿海にはばれたくなかったな。
「この花がきになって・・ちょっと、な。」
そうなると思った。
宿海には見つけられるんだ、この花。
「杏城は何してんだよ。」
「えっ・・・あ、別に・・。」
とっさに手に持っているジョウロを隠そうとする
・・・隠れなかったけど。
「・・杏城て昔からこういうのって、ほっとけないよな。」
笑い混じりに言う・・じんたん。
「・・こういうのって何よ!」
「え?ほらなんか、捨て猫とか、犬とか・・。そーいうの。」
「・・・・バカ。」
「は?なんでそこでバカになるんだよ!」
「・・。」
『うるさいなー!』と言おうとした時
 『喧嘩しないでーーー!』
「!・・・・えっ?」
「な、おま、黙ってろよ・・」
じんたんがぼそぼそ言ってるのがはっきり聞こえてしまった。
『黙ってろよ・・【めんま】」

「帰る。」
「あ、あぁ。」
 聞こえた。 
 はっきり聞こえた。
 いる。
 いるんだめんまは、じんたんのそばに。
 それが見えてるんだじんたんには。
 私にも聞こえた。

 わかんない。
 まだわからないよね。
 別に、まだいるっていう証拠がある訳じゃないしね。

 言い訳を作ったところでどうにもなれないことぐらい知っていてもどうにもならない。
 言い訳なんてしたくないのに、信じられないんだ私。

 大好きなめんまのことすらしんじられなくなってしまったんだ。


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