NIKE〜勝利神の相談所〜

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1:feather:2011/08/19(金) 11:22

どうも、お初です、featherです。
小学5年生で未熟なオレですが、頑張っていこうと思います。ではSTART。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――

NIKE〜勝利神の相談所〜

プロローグ

こんな始まり方で申し訳ないのだがオレは神である。
神といったってこれを読んでる者達が思い浮かべるのはアポロンかイカロスかフドウミョウオウかアシュラとか・・・
だが違う。全く違う。神といったらオレだろう?
最近はスポーツメーカーのロゴや名前にも抜擢され、もう順風満帆とはこういうことを言うのだろう、とか思えるぜ。
まだ分からないのかよ。お前本当に人間か?1億分の1の奇跡かぁ?
ああ、ちなみに今オレは相談所を営んでいる。結構高かったんだぞ。2ヘクタールで100億だ。ここのざるそばは結構美味い。
遠すぎる未来だが、食べ物などは全く変わっていないんだぜ?それだけは言っておくぜ。
しっかしまぁ、オレの寝てる間にゼウスの野郎もいっちょまえに王に君臨しやがって。このオレをさしおいて何事だ。オレが100万年の眠りについてなかったら背後から迫って電柱を引っこ抜いて投げ捨ててやるぜ。
だが、こんな話の引き延ばしはやめた。ネタばらしだ。
オレはNIKEとも呼ばれる勝利神だ。勝利の女神たぁ、オレの事をいうぞ。
そして、今オレがいる場所が神の楽園、godparadiseだ。
ここ、godparadiseの仕組みが知りたいか?そうかそうか。
godparadiseは、雲の上の存在で、そこらじゅうに神殿が建ち並んでいて、意外に超庶民チックな公園、ブランコとか滑り台とかのアレだ。そんなんもついてきている。非現実世界ではない、中間地点の世界がここ、godparadiseなんだぜ。
ここにいんのは全員神だけだ。人間もいるが、全員天界のヤツらだ。
お人好しが多いこんな街だが結構悪いヤツが多いんだぜ?
ったく、通りかかるヤツら全員後生願いの六性悪だってーの。
ゼウスの野郎も王になったってーのに世間を五風十雨にしようとせんし、善良派のヤツらがゴマメの歯軋りをするってもんだ。
おっと脱線脱線。こりゃすまねぇな。
一通り説明が終わったところでさっそく依頼が来やがった。じゃあ切るぞ。

2:feather:2011/08/19(金) 11:23

第1章「ヒノカグツチを止めろ!」



時は350万6000年・・・今から圧倒的に未来すぎる場所。今まで人類が住んでいた地球はー・・・
コンコン、コンコン
解説中だっての。
無駄に響くノックは、オレの愛犬イザナギを驚かせる。
吠えるな吠えるな。今はまだ0:29だぞー・・・ふああっ
ちなみにオレの家にはインターホンがない。なんたってgodparadiseは地上界より350万と3089年時が進むのが遅い。
「分かったから今すぐそのノックをやめろ。お前をノックアウトするぞ」
オレが叫ぶとノックは止む。ベットから転げ落ちて、家内用移動手段である雲に乗りながらユラユラしつつ扉へ進み、オレの息子のワタツミとタヂカラノオにコーヒーを淹れろと命令し、熱を帯びたドアノブに手を掛け、引く。
そこにいた人物に、オレは驚愕した。相手から見ればオレはきっと目は心の鏡だったと思う。
そう、そこにいた人物はー・・・
「ぃよう、久しぶりと言った方がいいのか?」
タケミカヅチだった。
「久しぶりって言ってくれ、250万年の間一体アンタは何してたんだ」
急展開で申し訳ないと叫びたいが、タケミカヅチはオレの親友である。コイツといたらゼウスに口で勝つのは朝飯前と言ったところだろう。昔で言うところのthe bond of friendship between usというものだ。これだけ翻訳はしないから自分で調べてくれるとありがたい心境だ。
「まぁ上がってくれよ」
オレが解釈するとタケミカヅチは部屋に上がり込んだ。上がり込んだはそのままの意味で、土足でだ。汚いったりゃありゃしない。
今の時代ではそう言うだろうが、godparadiseでは自動掃除機みたいな変な機械がカーペットに埋め込まれている。土足で上がっても黒船から出てきて「カイコクシテクダサーイ」って言ったペリーを見ての驚愕面並になる。そんなにキレイになるのだ。
こんな自慢はやめようか。そっちの時代のヤツらの餓鬼に馬鹿にされるのもヤダなんでな。
肺肝をくだく思いでgodparadiseのヤツらは作ったのによ。地獄が混雑するわけだわさ。

3:feather:2011/08/19(金) 11:24

タケミカヅチが雲に乗ってテーヴルの真っ正面に浮いていると、タヂカラノオとワタツミがコーヒーを持ってきた。砂糖が品切れでブラックしか作れなかったらしい。残念だ。
コップの紹介をしてほしいならするが、これはエル○スという高級メーカーのコップであり、その特注品である。30000ccまで淹れることが出来る。ワタツミはそれで表面張力をするのが好きらしく、一方タヂカラノオはというとコーヒーをかぶってドロまみれとか変な事をしているのがちょっと嫌だ。
「で、相談事とは何かな?」
オレが問いかけると、さっきまでの笑顔はどこにいったんだというくらい暗い顔になった。
タケミカヅチの顔を覗き込むと、躊躇しつつも男泣きをしいられているヤツがいた。
「ヒノカグツチを・・・(ぐしゅ)止めて(ぐしゅ)くれ・・・」
その後になんかブツブツ呟いていたが聞き取れなかった。お前それでも1億歳越えてるだろ。
「ヒノカグヅチがどうした?なんで止めなきゃいけねぇんだよ。あんな優等生クンが一体どうしたっていうんだよ」
タケミカヅチは自動水類乾燥機を使って涙を全て乾かしているが、とんでもなく大粒で量が多いため、乾燥機が間に合わなくなっている。
「ヒノカグツチが・・・flaming enthusiasm paradiseを壊したんだ・・・アイツは炎に復讐しようとしている・・・」
タケミカヅチがぐしゅぐしゅしてるからそこまで聞き取れなかったがその後言った言葉は確かこんな感じだったと思う。以下文章。
「flaming enthusiasm paradiseには一緒に行ったから分かると思うけど、あそこは炎で全てが構成されている。だが、それは全て常人には近付くことすら出来ない温度でな、だがヒノカグツチはgod paradiseで見つけた理想の美人とやらに交渉して連れてったんだと、汝の名はクシナダ、こっちの世界では同性恋愛もオッケーだからな、だがクシナダは温度に耐えきれず死んじまったらしい、だから「こんな場所滅んでしまえばいいのに」だとよ」
ヒノカグツチ、お前ってヤツはなんていい・・・違う、でもあそこはちゃんと法律で『第1027条 他国、又は他星の者の侵入を禁ずる』って書いてあるからいけないことはいけないんだけどよ、なんか気持ちが分からないでもないんだよな。
「分かった。今すぐ行く。弥生に銃刀作成を頼んでおいてくれ」
タケミカヅチは少し口角を上げて、
「了解」

4:feather:2011/08/19(金) 11:32

第2章「弥生への交渉」


「じゃあ行ってくるわ、留守頼むわ」
オレはタヂカラノオとワタツミに頼むと、
「はーい、いってらっしゃーい」
ワタツミは早速タケミカヅチへと向かい、タヂカラノオはワタツミの背中目がけてダッシュしていた。
「何をしでかすんだか・・・」
オレはワタツミがタケミカヅチを慰め(?)ているのをそっと見守りながら家兼相談所を後にした。
さて、オレは隣のコンゴウニオウさんに挨拶をして近くの公園に出かけると、そこには優雅にベンチに寝ているカンギテンが居た。
オレがカンギテンに近付くとカンギテンはビックリしたように飛び上がって懐に隠しておいたMR73を取り出してオレに銃口を向けた。
「コラコラ、一体どうしたんだってんだよ朝っぱらから物騒なもんを向けやがって、またいつものようにご機嫌斜めか?godparadise管理長さんよ」
カンギテンはトリガーに指をかけ、くるくる回していつの間にか装備されていたホルスターにMR73を付けた。
「うるせぇ」
今オレの一言で気付いたように、カンギテンはgodparadiseの中で2番目に偉い御方なのである。コイツの説明はメンドくさいからスッ飛ばしてもいいのだが、あえて紹介しておこう。
とりあえず生年月日がー・・・やっぱメンドくせー。
「お前こそその冷や汗はなんだ。また依頼か?それもデケぇスケールの」
「ユーモアがあるんだよ」
オレが真顔で返事をするとカンギテンはジーパンに手を掛けて、
「この日の為に新調したんだ、この日のためにな」
オレはカンギテンのジーパンに目線をやると、手をジーパンにこすりつけた。
「なっ・・・変態!!」
カンギテンは頬を赤らめアタフタしてるがこれでもオレは握力2万3800キロあるのでそう簡単には動けない。フフッ、どうだ。
「あ、やっぱあった」
オレが見つけたのは購入した後ついつい外し忘れてしまう、アレだ。
「シール発見」
カンギテンは呆れた様に手を額に当て、顔を横に振った。やれやれのポーズだな。
オレはキレて雑にシールを剥がすと、ついでにジーパンの色がそこだけ薄まった。ザマァみろ。オレに歯向かうからこんな羽目になるんだゼ。
「あぁー!!!オレのジーパンがぁ・・・」
カンギテンはその場にうつぶせになってしばらく動かなかった。

5:feather:2011/08/19(金) 11:32

後々聞いた話では、カンギテンの言ってた「この日のために」というのは過去の同級生達との同窓会での為だったらしい。なんつー事に無駄に金かけてんだよ。それでも神か、おんどりゃ。
オレはカンギテンのポケットからたばこを取り出し、たばこに火をつけ、高等テク、ハート型煙を吐いた。
意外に高いモン買ってるじゃねぇか。たばこ銭が上がってるっていうのに、その点の金の使い方は褒めてやるがー・・・
「やべっ、弥生弥生!!」
オレはとんでもなく重要度の高いことを忘れていた。タケミカヅチが依頼はしていたがまだ受け取りは完了してねぇ!っていうかアイツは依頼されてもくるまで製造しねぇ!なんてこった!こっから雲でスピードMAXで暴走しても間に合わない!くそっ、カンギテンめ、後で袋のネズミにしてやるからな。
「あ、ワープワープ」
オレはまたまた忘れていた。オレには勝利神という称号があることを。
そしてその称号のおかげで、あらゆるモノが使用可能だということを。某スポーツメーカーの収益が家にたんまりあるという事を・・・!!
オレはさっそく懐からワープスイッチを取り出し、押す。
「うおっ!?」
急に空間が回転した。強烈なめまいだ。そういえばタイムスリップ兼ワープは積み重なった時間平面を3次元方向に移動することだったっけな。うっ・・・今にもはき出したいがそれどころではない。あの頃吐いてればよかったとしみじみ懐かしんで後悔してる未来の自分が脳裏によぎったがそんなことこの精神統一スプレーで・・・
スタッ。
3次元から放り出されたオレは弥生のセイジ屋の前に立った。
オレが店に踏み込もうとした瞬間に、オレの半径3メートル以内の地面が推測30マッハで回転し、そこから約2ナノメートルだと思われる弥生が出てきた。
オレは踏みつぶさない様に弥生の前に立ち、屈み込んだ。
「なぜ20億分の1サイズで籠手(を身につけてるんだお前は」
籠手、この世界の籠手は翻訳機と伸縮機などがついている。ちなみに伸縮機というのは言葉そのまんまの意味で身長が伸びたり縮んだりするのである。なんかややこしいのである。

6:feather:2011/08/19(金) 11:33

弥生は伸縮機を使って元の178cmと細かいヤツの身長に戻り、オレは安堵の息をついた。
なぜかというと、伸縮機は縮むのだけは賢いが、元通りになるのは案外確率が低く(開発者がそこまで頭がよくなかった為)、だからといって弥生は使わないわけにもいかないのである(3ミクロの部品があるため、ちなみにその部品の名は弥生がつけた『スーパーミクロネージネジ』)
「依頼を受けて1時間と細かいヤツが経ったんだが」
弥生は半ギレ状態になっている。それを悟ったオレは、
「コンビニで塩を買おうとしたんだが、とんでもなくレジが混んでいてな。例えるならばアレだ、MG36が同時発射した弾の行方並に混んでいてな。ワーッハッハッハ(棒読み)」
弥生は眉間に皺をよせた。クソ、勘だけは超人だなコイツ。
「まぁそんな事はわりかしどうでもいい、じゃあ早く言え。何を作って欲しいんだよ。短剣か?双剣か?大剣か?もしかすると杖や鎧や盾とか・・・」
弥生は手を顎に当て、柱のようなところにもたれかかり、『考える人』のポーズをとった。
「ちなみに銃類でも専門的なMP5A1とかは作れないからな。全部オレのオリジナルだよ。そこのへんヨロシクね」
なぜコイツは男口調なのかと原因を探しているとオレはヒノカグツチの弱点を思い当たった。
「氷か水の双剣を作ってくれ」
弥生は「なんでかなぁ〜」の顔になりつつもオレのリクエストに応えてくれた。
「50万と細かいヤツ。製造費だよ」
「その細かいヤツはいくらだよ」
「1671円」
「本当に細かいな」
オレはやれやれと財布を取り出すと、所持金が氷山の一角となってオレの目の前に現れてきた。銀行に預金してある何億分の1とかいう感じしか財布には入っておらず、こりゃクレジットカードという便利な秘密道具を使おうと思ったものの、こっちの財布にはクレジットカードという長方形からなる厚い板は入っていなかった。
「あのさ、」
オレは弥生に震えた声で発言すると、
「なんだ?もう作り終わったぞ」
はやいな。
オレはついに犯罪を犯してしまうのかと思ったが一つの策が脳裏をよぎった。
オレはそれを考えついた途端に弥生の顔面にスパイスを振りかけ、ゴホゴホとなった時に氷の双剣を取り、逃げていった。
だが弥生の店はかなりのセキュリティというセキュリティが掛かっており、そう簡単に脱出できるほど甘くはなかった。
弥生はゆっくり立ち上がり、懐から護身用と思われるFA-MASというアサルトライフル(以下AR)を取り出した。
中距離最強近距離無敵を誇るFA-MASに太刀打ちは出来ないかと悩んでいたがオレは自分でも気付かぬうちに双剣を構えて弥生一直線に走っていった。
弥生はなりふり構わずオレに銃口をつけたが、トリガーを引く前にオレの双剣の一つが弥生の身体を貫いた。
だが弥生の身体は不幸な事故で一部を失っており、身体の一部がメカというかそんな感じのアレで出来てるのである。ちょうどその部分に剣がブッ刺さった為、弥生は笑みを浮かべながらトリガーを引いた。
近、中距離無敵を誇るFA-MASの連射速度を堪能しつつオレは前のめりにゆっくりと倒れた。覚えている最後の言葉は、
『ドロボー』

7:feather:2011/08/19(金) 11:34

第3章「DEAD OF PARADISE 勝利神」




タケミカヅチから見て――――

全くニケもよく耐えられるな。
「タケミカ兄ちゃん何欲しい?」
とワタツミちゃん。
「ねぇねぇタケミカヅチ、僕のしなちく知らない?」
とタヂカラノオくん。
僕は全ての質問への答えを「はあ」や「うん」や「へえ」にして返しているが、さすがに上のような質問には「そうだなぁ、コーヒーかな。砂糖多めで」や「知らないよ。ここへ来たのは250万年ぶりなんだよ」などと適当に言葉を発しておいたが、さすがにニケの子供だけあって活発だ。暇という言葉が大嫌いなんだろう。自分は暇なときは外へ出ているが、ニケの家は弥生の店並みにセキュリティが掛かってるな、なんで指紋と合い言葉と数字と数字と数字と数字と数字と数字と数字と数字と数字と数字と数字と数字と鍵が掛かっている。なんでこんなに数字式キーロックが掛かっているのかは分からない。子供達頭がくらくらしないんだろうか。きっと一回も外へ出たことがないんだろう。
「お父さんは、好き?」
ワタツミは大きく口を開けて、またタヂカラノオは微妙に口角を上げた感じに、
「「好き!」」
2人同時に発言した。
そうかそうか、一応愛情は飢えてないんだな。確かにそこらへん見渡せばニケが結構な金をはたいて買ったと思われるおもちゃ達がたくさん散らばっている。なぜキッチンのコンロが付けっぱなしで上にうさぎのぬいぐるみが焼かれているのだろうか。何かの呪いか?
僕はそんなこんなでワタツミとタヂカラノオと遊ぶのが楽しかった、かくれんぼしたり、おにごっこしたり、ヒノカグツチの事なんてキレイさっぱり忘れていた。そして、
プルルルルルル、プルルルルルルル
電話だ、最小音量にしてあるのが気になるが。
「タケミカ取ってー」
「はいはい」
ワタツミに命令されて僕は受話器を取ると、応答したのはgodhospitalだった。
とても慌てた様子で、周りからはザワメキが聞こえる。微かにニケの声が聞こえた。
『ニケ様が誰かに発砲され重傷を負っています。早くgodhospitalへ来て下さい』
誰かって弥生ぐらいしかいないんだが。
そう発言しようとしたが、いきなり電話が鈍い音をたてた。
ガチャッガンッメキャッゴロゴロゴロ・・・ガスッ
「どうなさいましたか?(棒読み)」
オレは返答を待つと、
『タ・・・』
ニケの声だった。
声を聞いて分かったが、かなり衰弱しており、重傷という言葉で済むものではなかった。
ニケは「タ」だけを連呼しており、何かを躊躇するようにそれ以降は何も発言しなかった。そして先ほど応答した院長の声が遠くから聞こえ、「ニケ君無茶するな!」などと叫んでいた。その通りだ。今ヘタすると死んでしまうかもしれない。それくらい重傷なのである。
「ニケ、よく聞いてくれ、オレはpassionflowerをヒノカグツチから取ってくる。依頼は取り消しだ、オレがやる!!」
passionflowerは、簡易に説明すると、何でも治せる特効薬である。こんな某RPGゲーに出てきそうなアイテムが、ヒノカグツチというラスボスから出てくるのである。何色のオーブが出てくるのであろうか。
【ヒノカグツチがあらわれた!】
→たたかう
 どうぐ
 スキル
 にげる
 おうえん

8:feather:2011/08/19(金) 11:35

『し・・・ぬ・・・なよ』
そうニケは言い残して、倒れた、そんな音がした。
電話は院長が戻したらしい。
オレは、出発の準備をした。どうしてもというのでワタツミとタヂカラノオも一緒についてくるという。2人も増えたからには少しは戦闘能力も上がるだろうか。
持ち物は、雷の短剣のみである。ワタツミが全ての薬を持っておいてくれた。
タヂカラノオはハンマーだけである。
「行こうか」

9:feather:2011/08/19(金) 11:35

第4章「ワタツミ・覚醒」



オレ達はワープでflaming enthusiasm paradiseへと向かった。この強烈な目眩だけは嫌だ。
そしてflaming enthusiasm paradiseへ到着すると、いきなり重い空気がオレ達を襲った。
「えっ―――!?」
ワタツミとタヂカラノオはもの凄い勢いで地面に叩きつけられた。
この重い空気は多量の一酸化炭素が原因だ。色々詳しい事は分からんが、この濃い臭いは一酸化炭素の臭いだ。
周りの風景を眺めた。
大きな城があり、茂みも多い。地面が炎で燃えていて、たった今靴が燃えはじめたところだ。
誰かに見つからない様に茂みに隠れ、ワタツミの探知能力でヒノカグツチの居る場所を探す。そしてヒノカグツチが居る方角へとゆっくり進んでいくと、サイレンが鳴った。
『侵入者を発見、ただちに始末せよ。東へ3019メートルと19センチメートル、正体不明』
このような警報が鳴り、オレ達は四つん這いでヒノカグツチへと向かった。
地面が燃えているので、とても手足が痛いが、そんな事気にしている場合ではなかった。
オレ達は出来る限りのダッシュでヒノカグツチへと向かった。
途中城がオレ達の行く手を阻んだ。だがそれを普通にスルーした。
この城が警報を鳴らした場所とは知らずに。
城がオレ達の顔を認識し、兵士を配った。
オレ達はそんな事に気付かないまま、そのまま四つん這いで進んでいったが、タヂカラノオが途中で、
「熱いよ、痛いよ!」
と叫び始めた。
その声に反応したのだろうか。茂みから兵士達が現れ、
「包囲した。逃げられないぞ」
傭兵達が、オレ達を狙い両サイドからM16A2の銃口を向けた。
一瞬ワタツミとタヂカラノオが怯えた様な表情を出したが、タヂカラノオはハンマーを、ワタツミは薬品箱を構えた。
オレはワタツミとタヂカラノオを見て安心し、懐から雷の短剣を持って構えた。
だがタヂカラノオはハンマーを振り回し、ハンマーの重さを支えきれずコマのようにグルグル回転した。
傭兵の一部がそれに笑い、油断したところをハンマーにどつかれ、頭蓋を粉々にされた。
最終的にハンマーは星と化した。何も武器が無くなったタヂカラノオだが、タヂカラノオはニケ直伝の阿波踊りのような必殺拳法を持っているのできっと大丈夫であろう。
だが心配なのはワタツミの方である。薬以外何も持っていないので大丈夫なのかと思う。
「私応援するから、頑張って!タケミカ兄ちゃん、タヂカラ!」
ワタツミの声援はオレとタヂカラノオを元気づけた。やったろーやないかい。どっからでもかかってきぃや。
ワタツミはずっと声を上げている。
「うおおおっ」
オレ達は傭兵達の弾道を見極め、かわしつつ、斬ったり殴ったりした。
傭兵達が次々と燃える地面へと顔面から倒れていく。
「これは勝てる」そう確信したオレとタヂカラノオだった。
だが、
「きゃあっ」
ワタツミによく似ている声である。はて、誰だろうか。
ワタツミ以外いなかろうが。
ずっと目を閉じて声を張り上げているワタツミに、気絶寸前だった傭兵がM16A2を3点タップ打ちで撃ち込んだのである。
片手だけでM16A2の反動を抑えリコイルコントロールし、正確に脇腹を捉えたのは褒めてやろう。
褒められないのはこっちである。ワタツミの脇腹にはM16A2の太くもなく細くもない微妙な形の鋭い弾が肉を突き破り、めりこんでいた。子供が見るとショック死してしまうかもしれないほどグロテスクでリアルである。
だがオレ達は傭兵達の弾を避けるのに精一杯であり、ワタツミの面倒をみる暇はなかった。
しかし、ワタツミは立ち上がった。そして、謎の黄色い閃光を放った。
そして、それは現れた。
ワタツミの身体は瞬時にして鎧を身につけ、兜を身につけ、杖を振るうと嵐が巻き起こり、羽を広げ嵐へ乗ると杖を一降り、氷の雨が傭兵を襲う。
傭兵達は瞬く間にフリーズした。残ったのはこの中で一番ランクが高いと思われる少尉である。少尉はM16A2を落とし、その場から去っていった。

10:feather:2011/08/19(金) 11:36

オレは少尉が落としたM16A2をタヂカラノオへ預け、その場を走った。ワタツミにこんなチカラがあるとは思わなかったが、ニケの子供だ、何が起きても驚愕は出来ないだろう。
今の心境を聞かれたら「very happy」と言うだろう、ワタツミが秘められたチカラを覚醒しやがったのだ。
この事をニケにいったら、仕込ませたとかなんとか言うだろうが、あえて言わせておこう。
オレ達はついにヒノカグツチを発見した。
ヒノカグツチは相変わらず炎をまとっていた。バーニング。油断大敵だ。どっから炎がくるか分からない。
ヒノカグツチの前にオレとタヂカラノオと覚醒したワタツミが立つと、ヒノカグツチは炎の剣を取り出した。
「子供は下がってな」
ヒノカグツチが命令すると、ワタツミとタヂカラノオは怯える様に後ろへ5歩下がった。
「ヒノカグツチ、もういいだろう。なんでここまでするんだ」
ヒノカグツチは剣を振り上げた。
「黙れバカ」
ヒノカグツチは剣を振り下ろす動作に入った、だがオレも同時に右へそれる動作をする。
しかしヒノカグツチはそんな簡単に避けられるほど甘くはなかった。
肩に何か熱い物が入っている。それはヒノカグツチが隠し持っていた情熱のフエツである。フエツというのは斧と鉞のことで、当たってみて痛い方が鉞である。ちょうど肩に刺さったのは鉞であり、オレは鉞からしたたり落ちる血を眺めていた。
オレはヒノカグツチにthunder at a parsonを行った。
ヒノカグツチはしばらくもがいてから俯せに倒れた。
だがこちらも先ほどのアレがあるので、かなりダメージを負っている。
足下がふらついた。
貧血だ。まずい、意識がブラックアウトする。
オレはぶっ倒れる前にワタツミとタヂカラノオに伝言を残し、俯せにぶっ倒れた。
ヒノカグツチと一緒に、何も知らない人がみたら仲良しなんだなぁ、と思うほど近くで。
伝言の内容は―――――

『ニケは今、feathers come off an angelだ。ヤツにfeatherを与えてくれ・・・』

11:feather:2011/08/19(金) 11:36

最終章(前)「ニケ覚醒」




病院で―――――――
ワタツミ達はなんの躊躇もなく安易にニケの病院へと電話を掛けた。
ニケは電話の主がタケミカだということが分かり、音速3,22で受話器を取った。
「もしもし」
先程電話の時よりはニケのヨウタイは確実に良くなっていた。やはり完全無敵の神様だけはある。
『ニケ、ヒノカグツチやっつけた』
ワタツミのどこか気力のない声が病室内を響いた。
ニケは歓喜に溢れ、そのままベットにぶっ倒れては飛び跳ねた。
「ヒノカグツチをやったのか!おぉすげぇなワタツミ!タヂカラノオ!」
そうニケが叫ぶと、ワタツミが急に泣き始めた。
ぐすん、ぐすん、その音でニケは悪寒を感じた。
ワタツミが鼻声で、
『タケミカ、倒れて動いてない』
ワタツミはそう言ってタヂカラノオに電話を渡した。
ニケは受話器を耳につけたまま動かない。いや、動けない。
院長がニケに駆け寄る。ニケは硬直したままで、銅像の様だ。
「ニケ君?ニケ君?大丈夫かい?ニケ君?」
院長が必死にニケに問いかける。ニケはゆっくり口を動かし他は動かさず、
「・・・あぁ、そうか」
タヂカラノオは電話の奥で泣きじゃくっている。
『タケミカが、「ニケは今、feathers come off an angelだ。ヤツにfeatherを与えてくれ・・・」だって・・・』
タヂカラノオもワタツミと同様気力のこもっていない声を発する。ニケは心の底からブン殴りたいと思った。
「タヂカラノオ、よく聞くんだ。」
ニケはあくまで冷静になって言葉をナンバープレイスのように並べていった。
「オレは羽を取ってくる、ヒノカグツチも雷一閃だけで殺されるほどアマじゃねぇ、そこで待ってろ!オレがそっち行くからな」
ニケの眼は燃えたぎるマグマのようにギラギラしていた。その顔には【本気】という文字が書いてあるように見える。
ニケはさっそく氷の双剣を装着し、ダガーナイフを院長からパクってgodhospitalを後にした。



その頃ワタツミとタヂカラノオは――――――
「・・・ニケ」
そう小さく呟いているのはタケミカヅチである。
「タケミカ!?」
ワタツミとタヂカラノオはそれを聞き取りすぐさま駆け寄る。
すると、タケミカヅチは懐から『MMWX』を取り出し、ニケに渡す様ワタツミに頼んだ。

12:feather:2011/08/19(金) 11:37

正直言ってワタツミとタヂカラノオには『MMWX』が一体なんなのかは分からなかった。ワタツミは『MMWX』を手に取り、薬品箱の中にそっと入れた。
『MMWX』はそこまで重くなく、立方体で出来ていて、大きさというと1立方センチメートルくらいであろう。それくらい小さく軽かった。
これがこの先どれ程重要になるかなんて、ワタツミとタヂカラノオは知らなかった。
ワタツミとタヂカラノオが『MMWX』を観察していると、ヒノカグツチがおもむろに起きあがってきた。
ヒノカグツチはこちらを向き、炎を噴射した。
炎がワタツミに触れる寸前、タヂカラノオは息をフーッとした。
フーッとしただけなのに炎はもの凄い勢いで跳ね返り、ヒノカグツチに逆にヒットした。
だがもちろん炎専門はヒノカグツチなので、ヒノカグツチは痛くも痒くもねぇよといった感じで鼻をほじった。
「タケミカヅチはくたばったか」
ヒノカグツチがなめたような態度で言うと、ワタツミの堪忍袋がブチッという音と共に切れた。
その瞬間、ワタツミがしまっていた『MMWX』が光りを放った。
光りというより閃光といったほうが正解だろうか。それくらいまぶしかった。
そして光りが納まったとき、ワタツミは覚醒していて、さらに羽ではなく翼といったほうが良いほどに羽が進化していた。
タヂカラノオはこの時『MMWX』の意味が分かった。
『マスター・ムブレイド・ヴァージン・クロス』
始まりの翼。ヴァージン・ブレイド。
ワタツミは大きな翼の中から小さな羽根をマッハ3.2キロで発射し、ヒノカグツチはそれを炎で焼き付くす。
だがヒノカグツチの炎が1テンポ遅く、小さな羽根がどんどん突き刺さる。
突き刺さるたびに吹き出る赤黒い血が、タヂカラノオの頬に付いた。
だがそんな事おかまいなしにワタツミは悪魔の様な顔で小さな羽根を放出していった。
そして―――――
いつのまにかヒノカグツチは、針山のような形になっていた。
ワタツミは追い打ちをかけるように杖を一振り。
この杖はつい先程傭兵戦で使ったものである。
つまり、氷の槍や嵐がくる。
そして杖を振った瞬間、天から予想通りに氷の槍というものが振ってきた。
ザクザク突き刺さる直径2メートルの氷の槍。
血の量もさらに増した。
ついにヒノカグツチは動かなくなり、ワタツミは攻撃を止めた。
タヂカラノオはヒノカグツチの近くに寄り、頭を叩いた。
頭、といえるほど原型をとどめていなかった。タヂカラノオは叩き続けるが、全く反応がない。

13:feather:2011/08/19(金) 11:39

それを見たワタツミは歓喜を爆発させ、タヂカラノオにハイタッチを求めにいった。
すると、
「グゴアアアアアア・・・」
タヂカラノオのうなり声だ。
ワタツミはタヂカラノオの異変に気付いた。背中からなにかが4つ生えようとしている。
さらに両方のテンプルから何かが盛り上がる様に出現しようとしている。。
背中の何かが服を突き破り、姿を現した。
腕だ。
その腕にはツメのようなものが生えており、とても人間には思えなかった。
そしてテンプルからも、皮膚を突き破り、出てきた。
顔だ。
無理矢理出てきたおかげでタヂカラノオの耳はほぼ後頭部、と言える程にズレていた。
ワタツミは知っていた。この魔物、いや、神の存在を―――――
阿修羅だ。
阿修羅とは――――――
腕が6本、顔が3つ、その顔の表情は怒り、悲しみ、意思を表す。明らかな破壊神であり武神でありながら多くの武神の中で阿修羅のみが武具をつけず武器ももたぬ。
そしてその阿修羅は――――――
無敵である。
タヂカラノオは完璧にヒノカグツチに取り憑いていた阿修羅に身体をコントロールされている。
ヒノカグツチのチカラは強大であり、さすがの阿修羅も完璧にはヒノカグツチの身体をコントロール出来なかった。だがクシナダを殺されて落ち込んだ時に戦闘能力が下がり、ヒノカグツチの制御に成功した。
しかし今回見つけたタヂカラノオは秘められた能力を持ち、阿修羅ともピッタリサイズが合うということで気に入ったが、ヒノカグツチが予想外の展開にK.Oされてしまった。ガッカリした阿修羅はどうにかタヂカラノオの身体に移転できないだろうかと考えたが、ちょうど運良く死んでいるかを確かめに来てくれたので移転した―――――という事らしい。
「大体合ってるでしょ?」
阿修羅は大体どころじゃねぇよといわんばかりに唾を吐き捨て、こちらへ走ってきた。
ワタツミは何をするのかと思い、杖を構える。
阿修羅が走るスピードは異常に早く、土埃が竜巻の様に舞った。
阿修羅が立ち止まった。すると、周りの草木が全て折れ、天から雷が落ちた。
これが、破壊神の力。
ワタツミは心を表情に出さない様、唇を噛みしめる。
阿修羅はそれを見て余裕げに笑った。
そして阿修羅は6本の手から球体の何かを出した。
それはじょじょに大きくなり、やがて3メートルサイズになった。
阿修羅はそれをワタツミ目がけて放つ。
光線は地面を切り裂きながら目では追えぬ速さでワタツミを狙う。
これじゃあまるでPSG1を真っ正面から受ける兵士じゃないか――――――そんな事を思ううちに謎の球体はワタツミの脇腹や顔、足や腕にめりこむ。
ゴキゴキベキと鈍い音が森の中にこだまする。
恐らく腕と足と脇腹は複雑骨折しているだろう。
折れた骨が皮膚を突き破っている。
ワタツミの身体を粉々にした謎の球体は阿修羅の手におもむろに戻る。
「ぶっ・・・ごほっ」
ワタツミの口から赤い液体がドロッと出てくる。
喀血。
心が折れる寸前だったワタツミは、待っていればいずれニケがくるだろうと予測した。
阿修羅がゆっくりこちらへ向かってくる。手には身体をボロボロにさせた謎の球体。
ワタツミは頭の中に一文字思い浮かべた。
「死」
頭の中の「死」の文字を取り消そうとしたワタツミは、頭を振り続けた。
一緒に杖も振ったので、氷の槍や嵐などが巻き起こる。
氷の槍が天から降ってくる。前回よりもかなり量は増えているだろうか。
嵐も前回より多い。周りの草木を巻き込み、草木の折れた部分が鋭い刃物と化す。
嵐や氷の槍が、阿修羅目がけて一直線。
阿修羅は一瞬メンドくさそうに舌打ちし、足を上げた。
ワタツミは何をするのかと思いつつ、杖を降り続けた。
すると、阿修羅の足から厚い層のようなものが発生した。
阿修羅は「ハァァ」という掛け声をあげながら足を振った。
そして層は、みるみるうちに嵐や氷の槍を吸収する。
いつの間にか、層にはエネルギーの塊ができていた。
その塊は閃光を放ち、毛糸のようなものを出していて、繭のようだった。

14:feather:2011/08/19(金) 11:39

ワタツミは杖を構えた。きっと何かが来る。そう予想した。
そして、その予想は見事に的中した。
阿修羅の足の繭から、さっきの嵐や氷の槍がセットになって合体しながらこちらへ向かって来るではないか。
「返すぞ」
阿修羅はそう言い捨て、ワタツミに背を向けた。
ワタツミは杖を振る。振る。振る。振る。
嵐や氷の槍が、氷の嵐を破ろうと挑戦するが、全く効かない。
ついに目の前まで迫ってきた氷の嵐。やけにスピードが遅くて良かったと思う。
ワタツミは杖を振る気力がなくなり、少し休憩をした。
スピードはさっきと変わらず遅いままである。ワタツミは安堵の息をついた。
ワタツミはおもむろに地面に座り込んだ。少しずつ回復していく気力と体力。
段々と近付いてくる氷の嵐。しかしワタツミは余裕げに座っているまま。
そして、阿修羅がニヤリと笑い、口角を最大まで上げた。
ワタツミはそれに気づき、すぐ立ち上がり杖を振った。
氷の嵐のスピードが、いきなり早くなった。
もう何もできなくなったワタツミはその場に立ちつくし、ニケに助けを求めた。
「ニケ、何も、できなかった」
ワタツミがまぶたを閉じた瞬間、誰かが割って入った。
何か凄い音がする。そう感じたワタツミだが、氷の嵐が激突したんだろうと思った。
だが痛みは感じていない。
なんだろうと思い、ワタツミは゛何か゛につかまりながら立ち上がった。
ワタツミはまぶたを開けた。だが逆光が酷く、゛その人゛の正体は分かりづらかった。
だが、゛その人゛が着ているダメージジーンズの後ろ側ポケットが、閃光を放っていた。
この光りの放ち方は、『MMWX』である。
咄嗟にワタツミは薬品箱を開ける。閃光が激しく、手探りで『MMWX』を探す。
だが、『MMWX』は入っていなかった。確かに入れたはずだった。
ワタツミは動揺した。タケミカヅチ。ワタツミの瞳から一筋の涙がこぼれた。
゛その人゛は、こちらを向いた。そして爆笑した。
「ワタツミ!何泣いてるんだよ!もうオッケーだぜ!」
聞き覚えのある声が鼓膜を通る。ワタツミは思い出し、号泣した。

「ニケ・・・!」

ニケは、包帯を巻いた腕を振り、光りを断ち切った。

15:feather:2011/08/19(金) 11:40

最終章(中)「阿修羅VSニケ覚醒」






どうやらタヂカラノオは阿修羅に取り憑かれちまったらしいな。
一体どうやって取り憑かれたのはアレだからなぁ・・・、どうでもいいや。
というか阿修羅の力はゼウス並なんだぜ?それくらい用心しとけよ。
まぁ、最近生まれてきた餓鬼が阿修羅の伝説を知ってるわけがないか。
とりあえずワープに時間が掛かりすぎたのは後で謝っておこうか。いや、3000億払えば許して貰えそうだ。ワタツミは金に目がないからな。
突然現れたオレに阿修羅は阿呆面を向けている。その顔撮りたいな。
氷の嵐を真っ正面から受けても無傷でいられる原因は、そうだな・・・
手から謎の球体を出した阿修羅。きっとオレの力を試したいんだろう。
阿修羅はオレ目がけて謎の球体を投げつけた。
ワタツミは危ないよというような顔をしたが、オレから見ればこんなんスローモーションなんだよ。この球体を真っ正面から受けても確実に痛くもかゆくもないな。
避けるのメンドくさいけど避けるか。
ヒュンッ
球体がオレの身体を貫通したように真っ直ぐ後ろの城まで走っていった。
ドゴンという凄まじい音と共に球体は城を壊滅させ阿修羅の手に戻った。
つまり、オレは球体を最小限の動きで避けたのである。ワタツミや阿修羅から見ればマッハか光速か音速レベルに見えるだろうが、オレから見ればただ横に少しズレて球体を避けただけなんだよ。どんな驚くなって。
まぁ、驚かない方が馬鹿だろうがな。タケミカヅチの野郎、ついにオレに『MMWX』を渡しやがったな。オレは覚醒したくないと何度言ったことか。
オレが覚醒すれば誰かが必ず傷つく。誰かが必ず泣き叫ぶ。
だが、ついにしなきゃならない日が来たらしい。
オレは『MMWX』を手に取り、ヴァージン・ブレイドを開いた。

黒い翼がオレの背中から生え、頭にはタトゥーと漆黒の兜と角が生え、南蛮鎧を着て、手には漆黒の剣。目は黒くなり、手からは得体の知れない液があふれ出た。
ワタツミはこちらを見て泣き叫んでいる。当たり前だろ。だって今オレは・・・
悪魔になってるんだから。
悪魔になったオレに、阿修羅は驚いていなかった。
なんでかって?だって阿修羅も悪魔だから。完全無敵の武神。
オレは100m走のスタートのポーズを取り、その場に硬直した。
阿修羅はこちらを向いてフッと笑った。
「この私に勝てるわけがないだろう。たとえそれが――――」
オレは阿修羅が言う寸前にダッシュした。下を向きながら。
「勝利神でもな!」
阿修羅は手から球体を出し、球体同士をくっつけはじめた。
だがオレはそのまま阿修羅の姿を確認せず、角をむけて走る。走る。
そして球体が炎を纏いはじめた。

16:feather:2011/08/19(金) 11:41

「しゃらくせぇ・・・」
オレはそう言い捨て、漆黒の剣を構えて阿修羅の30m前で止まった。
阿修羅は準備完了といわんばかりに球体を野球のピッチャーのような体勢で投げつけた。
『DEAD・OF・GOD!!』
その言葉と同時に、球体は音もなく大爆発した。
戦いのプロフェッショナルのオレは一瞬で理解した。この爆発の正体は―――――
ペットボトル爆弾だ。
ペットボトルにドライアイスを入れると、大爆発する。
『バーン』という音と共に破片が最大25mまで吹っ飛ぶ。
ネズミくらいなら一瞬にしてあの世行きだ。
「物騒なもんを投げつけてくれるもんなんだな」
オレはそう言って阿修羅にダッシュし、漆黒の剣を振りかざす。
『KILL・OF・YOU』
阿修羅をマネして言ってみると、今度はその言葉と同時に剣が分裂し、一気に阿修羅を襲いかかった。
ブスッブスブスブスブスブスブスブスッ
勢いよく飛ぶ血が、ワタツミを怯えさせ、気絶させた。

17:feather:2011/08/19(金) 20:35

ちょっと聞きたいのですが、なんで周りの皆さんはパクってばかりなんですか?
少しは自分でやろうと思いませんか?
ちゃんと真似していいという許可をとりましたか?

18:アメ ◆kvG6:2011/08/19(金) 23:39

ニ次創作は沢山の人がやってますし…;


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