ぬらりひょんの孫 オリジナル小説

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1:哀歌 ◆PqnE:2011/09/22(木) 19:28

下手ですが頑張ります!

・五月雨櫺(さみだれ れん)
一族(組)の当主
リクオとよく口喧嘩(?)をするが実は互いに信頼している
放浪癖が多く総会に出る確率がかなり低い

・雨月雫(うげつ しずく)
元遠野の一人で五月雨組の幹部

・春鈴夜桜(しゅんりん よざくら)
一応五月雨組の幹部だがあまり顔を出さないので知らない人もいる

こんな感じです;;
では次から書きます

2:哀歌 ◆PqnE:2011/09/22(木) 23:56

第1話「遠野 修行」

此処は遠野―…
「チッ…何で俺が!」
白銀の長髪を風になびかせ、薄く透き通るような水色の瞳で周りを見渡し睨む一人の少年は叫ぶ。
「知るかよ…んな事言う暇があるなら仕掛けて来いよ」
「言われなくとも仕掛ける…」
そこまで言った瞬間に
「わけねえだろぉ!!」
相手に棒切れを投げ後方に下がると一目散に逃走する。
しかし
ヒュンッ
「うわっ」
鎌が飛んでくる。
「危ねえだろ!イタク!!」
少年は振り向かず叫ぶが足の速さは更に速くなっていた。
「危ないも何もお前が逃げるからだろ」
相手の声は特に変わりも無く、まるで少年が逃走する事を知っていたようだ…
「逃げんなよ…櫺」
イタクはニヤリと口角を上げた…


森の深く

「ハァ…ハァ…此処までくればもうあいつも来ねえだろ…」
櫺は木の陰に隠れる。
「で、何で俺こんな事を…」
「畏を解くなって言っただろーが…」
ドカッ
イタクは櫺を蹴る。
「ぐっ…」
ズザァァァと地面を蹴られた体が滑る。
「っ…少しは手加減しろよな」
「手加減したら強くなれねえだろ」
「俺別に強くなりたいとか思って無いし」
「じゃあ死ぬか?」
イタクは鎌を櫺の首筋に近づけた。
「此処で死んだら誰が組を引っ張って行くんだよ!」
櫺はイタクの胸倉を掴むと
「氷術 氷化粧」
パキパキ…とイタクの胸倉から徐々に凍っていった
「チッ…」
イタクはその場から半歩離れる。
「危なかったぁ…」
櫺は起き上がると氷の棒を作った。
「何のつもりだ?」
「何って戦うんだよ」
「「……。」」
2人が構えると今にも飛び出しそうな雰囲気が辺りを包む。
「行くぜ…?」
「来いよ」
ダッと踏み込んで相手に向かって行ったのは
「はぁぁぁ!!!」
櫺だった…
「ふっ…甘いぜ?」
イタクはガードの体制に入る。
「それは如何か…」
バサバサ
「どわっ」
櫺の視界が白に包まれる。
「若様〜そろそろ洗濯の時間なんで修業を終えて早く洗濯をしてくださいね?」
櫺が視界の白から脱出すると目の前にいたのは青い髪をした少女だった。

3:NONO:2011/09/23(金) 11:07

面白いですよ!!
続きが気になります^^
>哀歌さん

4:哀歌 ◆PqnE:2011/09/24(土) 12:31

第2話「遠野 手紙」

「雫…」
「ほら、ボサッとしてないで早く洗濯してくださいな」
青い髪をいじりながら笑って言う少女は 雨月雫。
「って何で俺なんだ!!」
「何でって…遠野では新入りが仕事をすると言う決まりが…」
「そうじゃ無くて何故俺が此処に来てるんだよ!!」
「これ…若様のお父様からの手紙です」
雫は懐から手紙を出して櫺に渡した。
「ん?親父が手紙だと…?」



【櫺へ】
お前もそろそろ次期当主としての自覚を持ってほしい
そう言う事でその昔私も修行し、仲間を増やした「遠野」へ修行に行ってもらう
始めは色々大変だと思うが徐々に慣れていく
遠野で今よりも更に強くなり仲間を増やして組に帰って来い
奴良組をお守りするためにな…



「親父…」
「良いお父様ですね」
「ああ…ん?下にも何か書いてある…えっと…」



追伸
遠野で女が出来たら俺に紹介する事ぉぉぉ!!!

                      【父(霜)より】



「……。」
クシャクシャッと手紙を丸めると後ろに投げ捨てる。
「おい…ゴミは自分で処分しろ」
グシャッ
櫺は丸めた手紙を思いっきり踏む。
「あのクソ親父…母様がいると言うのにもかかわらず他人の女に手を出す奴がおるかぁ!!!!」
「このっこのっ」と言いながら手紙を踏み続ける。
「あの…落ち着いてください若様」
「これが落ち着いてられっか!あのクソ親父…一度輪廻巡らしてやる」
そう言うと櫺はイタクに向き直る。
「イタク、もう一度手合わせ良いか?」
「えっ!?ちょ…若様!!」
「良いぜ」
イタクは楽しそうに賛成する。
「そう言う事で…雨月、洗濯は後でやっておくからそこに置いておいてくれ!」
イタクと櫺はその場を去った。
一人残された雫は洗濯物をその場に置くと微笑む。

5:哀歌 ◆PqnE:2011/09/24(土) 12:33

感想有難うございます!
私の目標は「一日一話」です!
またコメントお願いします^^
NONOさんも頑張ってください(深礼
>NONOさん

6:哀歌 ◆PqnE:2011/09/24(土) 14:02

第3話「遠野 洗濯」

ジャブジャブと音が聞こえる昼下がり…
「いってぇ…」
「ほら、早く洗えよ」
「急かすなら手伝え!」
「俺は洗濯の当番じゃ無い」
「知るか!」
二人で言い合っているのは先程修行を終えたイタクと櫺だった。
イタクは木の上から声をかけ、櫺は川で洗濯をしているところだ。
「…そう言えば、それ以上前に行くと落ちる…」
ドボンッ
「…からもう少し下がった方が良いぞ」
「遅ぇよ!!」
忠告する前に川へ落ちる櫺を見てクククッと笑いを堪えるイタク。
「……。」
着物を水浸しにして川の中で黙っている櫺。
「上がって来ねえのか?」
「今上がるつもりだバカ」
ゆっくりと川から上がる。
「若様!?」
パタパタと雫が小走りに走って来る。
「如何したのですか!?こんなにびしょ濡れで…」
雫は自分の着物の袖で櫺の顔を拭く。
「なっ…お前着物が!」
「構いません!そんな事より若様に風邪を引かれては…」
パシッ
櫺は雫の腕を掴んで拭くのをやめさせる。
「え…」
「……。」
ポタポタと髪から水のしずくが落ちる。
「如何したんですか?早く拭かないと…」
「拭かなくて良い」
「何故です!?」
櫺は何も答えずに洗濯に戻る。
「若様…」
ポツリと呟いた。

7:哀歌 ◆PqnE:2011/09/25(日) 12:03

第4話「遠野 風邪」

その次の日

「イタク…修行の時間だ…」
「今日はやめとけ」
「何でだよ…!」
「お前、何かが無いと倒れるほどフラフラしてるじゃねえか」
「早く部屋に戻れ」
イタクは櫺の背中を押して部屋へと促す。

櫺は昨日の夜に風邪を引いたのだ。
換えの服を持っていないので濡れた服を着て過ごしていたため風邪を引いたらしい…
「ふざけんな…俺は早く強くなって組に戻らないと…」
「だからって風邪引いてる奴に稽古付けるバカはいねえよ」
「なら…一人で…」
「……。」
ドンッ
「うわっ…」
ドサッ
イタクは櫺の体を軽く突き飛ばす。
普段の櫺なら少しよろけてすぐに体勢を整える事が出来ただろう…
しかし、今の櫺は体調不良である為簡単に畳の上に突き飛ばされた。
「っ…何…するんだよ…」
「お前が強情だから無理やりにでも部屋に連れて行く」
グイッ
「え…ちょっ…イタク…!!」
「煩い騒ぐな」
イタクは櫺の腕を引くと自分の背に乗せ部屋に向かう。
「イタクにも…優しい一面もあるんだな…」
「…お前が強くなれば勝負が楽しくなるからだ」
「そうか…」
「ああ…」
「……。」
櫺は少し微笑むとそのまま眠った。

8:哀歌 ◆PqnE:2011/09/27(火) 20:20

第5話「遠野 交代」

昼時

「ん…此処は…」
自分の見知らぬ部屋で目を覚め起き上がろうとする。
「まだ寝とけ」
イタクが水に濡れたタオルを櫺の額に置く。
「お前…ずっと此処にいたのか…?」
「俺がお前の教育係だからな…」
「なるほど…」
「で、体の調子はどうなんだ?」
「まあ…朝よりか楽だな」
苦笑しながら答える櫺。
「ホントかよ…」
「本人が本当だって言ってるから本当だ」
「それ、当てになるのか?」
呆れながら言うとイタクは立ち上がる。
「もう行くのか?」
「当たり前だ」
「何にせよありがとな」
「礼とかお前らしくねえな」
「ほっとけ」
2人は口元だけ緩ませ微笑むとイタクは出ていき、櫺はもう一度眠りについた。


「で、櫺の奴如何だった?」
遠野の中で一番広い実戦場に7人が集まっていた。
「口では平気って言ってたけど実際見るとそうでも無い」
「マジかよ」
「やっぱり昨日の洗濯の時が原因ですね…」
雫は申し訳なさそうに言う。
「如何いう事だ?」
「昨日、若様が洗濯中に川へ落ちてしまい…」
その瞬間
「ぷっ…あははははははっ!!!!!!」
淡島が腹を抱えて笑いだした。
「な、何で笑うんですか!?」
「だってよ…あの生意気な櫺が洗濯してて川に落ちるとか」
「よ、妖怪でも川に落ちる事くらいあります!!」
必死に訴える雫。
「俺は落ちた事ねえけどな…他は如何なんだ?」
「オイラーも落ちた事な「お前は元より河童の妖怪だろ」そうだったな」
「私も無いわね」
「私も…ケホケホ」
「だな」
皆は「落ちた事無い」と言うだけだった。
「確かに私も落ちた事は無いですけど!」
「まあ、イタクが看病してくれっから大丈夫だ」
「はぁ!?何で俺なんだよ!!」
「お前が櫺の教育係だろ?」
「そうだけど…」
イタクはふと雫を見る。
「だったら一番心配している雫にやらせりゃ良いだろ」
「えっ!?」
「確かに…」
「えぇっ!?納得しちゃうんですか!?」
「そうね…赤河童様に頼んでみたら如何かしら?」
「何故私が看病する事前提なんですか!?」
「じゃあ、今から行きましょ?ケホケホ」
「人の話聞いていますか!?」
ハァ…ハァ…と、息を切らす雫。
「見事なツッコミだな」
「ツッコミを入れないと強制的に私が看病する事になりそうだったので…」
「でも、実際どうなの?」
冷麗は優しく聞く。
「…出来る限り若様のお力になりたいと思っています」
「なら…イタクと交代しても良いんじゃないの?ケホケホ」
紫は軽く咳き込みながら言った。

9:哀歌 ◆PqnE:2011/09/27(火) 22:03

第6話「遠野 何者」

「それで…交代したいと?」
「はい」
あのあと、7人は赤河童の所へ行き交渉をし始めた。
「ふむ…」
「ダメ…ですか?」
「まあ…風邪などすぐ治るが「それでも構いません」…そうか…なら、良かろう」
「あ、有難うございます」
雫は頭を下げる。


「……?」
櫺は目を覚ます。
「この気配…遠野の奴じゃ無いな…」
フラフラする体を無理矢理起こして廊下へ出る。
そして辺りを見渡し気配を掴む。
「あっちか…!」
気配を感じ取るとその方へ走り出した。

「良かったなぁ!」
「はい!若様のお力になれて嬉しいです」
など、7人は色々話していた。
スッとふすまを開け、笑顔で声をかける。
しかし
「若様、体調はどうで…!?」
ガタンッと手に持っていた水の入った桶を落として急いで部屋に入る。
「如何したんだ!?」
「え…?」
皆は驚いていた。
何故ならそれは…
「櫺…」
布団で寝ている筈の櫺がいなくなっていたからだ…
「何でっ」
「あの体で遠くには行けない筈よ!」
「探しに行こうぜ!?」
皆は部屋を出た。
「そんな…若様…」
「雫?」
「……。」
パァン
「え…?」
冷麗が雫の頬を叩いた。
「いい加減にしなさい!此処で呟いていて、櫺が見つかると思う?」
「それはっ…」
「見つかるわけ無い…だから、私達が探す…そうでしょ?」
「はい…」
冷麗は皆の後を追う。
「若様…」
雫も後を追う。


〜実戦場〜

「ここらへんか…」
辺りを見渡す。
「おい、何処にいる…?」
出来る限りの声を出すが、返事は無かった…
「チッ…」
軽く舌打ちすると
「氷術 氷化粧」
辺りを凍り付けにする。
「早く出て来ねえと…凍死するぜ…?」
ニヤリと笑うその顔は熱のせいで少しばかりか苦しそうに見えた。
しかし、辺りから返事は無かった。
「くそっ…」
「病人は寝てろ」
「なっ…」
ブスブスッ
「―――っ!!!!????」
声がしたと思ったら急に激痛が背中を襲う。
櫺は声も出さずただ痛みを堪える事しか出来なかった…
「跪いておがめよ…そして我等と共に奴良組を滅ぼせ…」
「……!?」
何言ってんだテメェ…!!と言いたかったが痛みと熱のせいで声が出なかった。

10:哀歌 ◆PqnE:2011/09/29(木) 17:24

第7話「遠野 取り柄」

一方イタク達

「川にはいなかったな」
「川の中にもいないぞー」
「いや、普通川の中にはいないだろ」
「2人とも、少し静かにして」
冷麗が声をかける。
「如何したんだ?」
「遠野の者ではない気配が一瞬…」
「俺も感じた」
冷麗とイタクは実戦場のある方角を見た。
「それ、本当か!?」
「多分…」
「多分でも何でも良い!早く行こうぜ!!」
「若様…!」
雫は真っ先に走って行った。
「雫…」
皆もあとに続いた。

「雫!」
何とか雫に追いついた皆。
「落ち着けって!」
イタクが雫の腕を掴む。
「私は落ち着いてますっ」
「落ち着いて無いから言ってるだろーが!」
「……。」
焦りながらも一度止まってイタクを見る。
「そんな焦ってるといざとなった時にしくじるぞ」
「っ…そんな事…」
俯く雫。
「イタク…そろそろ」
「ああ」
「行こ?」
紫は雫の手を引く。
「うん…」
紫を冷麗に預けると先へと向かった。

「なっ…」
「……!?」
皆は言葉を失った。
「れ、櫺…!?」
皆の目に映ったのは、実戦場の真ん中で血に染まって倒れている櫺だった…
「若様ぁぁぁ!!!!」
雫は叫ぶ。
倒れている櫺の近くに男女二人、立っていた。
「あんた等はこいつの仲間か?」
「だったら何?」
「なるほどなぁ…奴良組の幹部の一人、五月雨組は遠野で修業せなアカンくらいに弱いっちゅう事かいな」
「何言ってんだ…?」
「せやから、奴良組の勢力は…」
「そんな事聞いてんじゃねえ!!そいつは何者なんだよ!!」
「何や?知らんのかいな」
男がクククッと笑う…
その時
「俺は…関東任侠妖怪総元締奴良組幹部五月雨組若頭五月雨櫺」
キィン
刀と刀がぶつかりあった。
「死んだ思うたのになぁ」
「死んで無くて悪かったな」
「その精神力はよう潰さんとなぁ…まあ、精神力が取り柄があんたにはちょい辛いやろな」
男はケタケタ笑いながら言う。
「生憎、精神力だけが取り柄じゃないんでねっ!!」
一度身を引いて再び男に斬りかかる櫺。
男はそれを避けると刀を振り下ろす。
「くっ…氷術 氷化粧」
パキパキ
「今すぐ元の組に帰れ…」
ダッ
雫は櫺の所へ駆けだす。
「殺術 呪の風雪龍」
「凍りついて凍死なさい? 氷殺核羅」
二人の合わせ技が男に炸裂した。

11:リオカ:2011/10/04(火) 10:29

とてもおもしろいです!


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