私立少年学園(微妙に腐向け注意)

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1:きなこ:2012/01/29(日) 22:42 ID:t3g

短編を書いてる内にムクムクとなんか沸いてきました。
※※ビーエル有るから注意だよ!※※

幾度と無い挫折(詳しくは過去のスレを見てね!)を繰り返しましたが、今回は本当に軽い気持ちで頑張ろうと思いますです。

2:きなこ:2012/01/30(月) 17:47 ID:AgE

00.



ふに。
 不意に唇に温かく柔らかい感触を感じた。それは甘く優しく心地よく、僕の心を−−。


「ギャアアアア−−」

 それは、僕の心を凍り付かせた。



長編なんて自分のサイトでも書いた事無いからちまちま書きます。感覚ワカンナイヨ

3:きなこ:2012/01/30(月) 18:15 ID:wnw

00.

「お、お、お前、いい今何を……」

 体温が急上昇し、全身の血が沸騰してしまう様な気分である。僕が干からびて道端に倒れていたら、それはきっと目の前で何事も無かったかの様にニコニコ笑っている“コイツ”のせいだ。地球温暖化もコイツのせいだ。多分。


「アハ、つい無意識にしちゃいました。ごめんなさい」

 テヘペロという表現が似合うだろう。あまりにも軽すぎる謝罪に僕はワナワナと震えた。
(僕のファーストキス!)
 チビの頃、保育園の先生に「せんせーどくしんでかわいそーだからちゅーしてあげる!」と言って怒られた。初恋だった。
 小学二年生の頃、イタズラを装って憧れの女の子に顔を近付けると、女の子が失神してしまった。淡い恋だった。
 小六の頃、クラスでマセた野郎共がカップルを作っていくから、最近可愛くなった幼馴染みに「ノリで付き合おうぜ」と言って「最低!」と平手打ちをされた。十年越しの恋だった。

 なんだかんだと僕はファーストキスをことごとく逃してきた。それは最早純情とも呼べるものだった。

4:きなこ:2012/01/30(月) 19:16 ID:QAc

 それなのに、いとも簡単にコイツは僕の純情と初めてのトキメキとその他モロモロを奪っていった。悔しい。滅茶苦茶悔しい。涼しい顔をしているコイツも、キス一つでこんなに考えこむ僕自身も。


「あ、心配無用です! 君結構可愛いから男同士でも違和感無いですよー」


 変な事をフォローされても困る。大体「可愛い」と言われて心配無用になる健全な男子中学生が何処に居るのか。
(コイツ、アホだな)
 僕は切実に思った。早朝に登校すると時間がゆっくりと感じられる。今まで何気無しに歩いてきたこの時間に僕は「早起きは三文の得」の意を説いた。沈静する時間。冬の寒さで道端のタンポポはロゼットをしている。一緒に這いつくばりたいが僅かに有るプライドがそれを許さない。
 とりあえず、僕は沈静を撃ち破る事にした。


「僕の純情を返せ!」





00.完

感想貰うと喜びます
正直最初の方は感情ばっかりつらつら書いてたから伝わっているか不安です(;´`

5:ami:2012/01/30(月) 20:17 ID:qgI

ちゃんと伝わってますよ。

6:きなこ:2012/01/30(月) 20:40 ID:Fsc

>>5
本当ですか!
良かったです〜

7:きなこ:2012/01/30(月) 20:55 ID:Pc.

 と、いう事があったんだけどどう思う?

「なんて言える訳無いよなあ……」

「何が言える訳無いの?」

 教室に入ると力が抜けた様に僕は机に顔を伏せた。嘆息。毒素が抜けていく気がした。
 早朝の学校にはほぼ誰も居ない。確か陸上部の朝練があった気もするが、生憎この学校の生徒に「熱血」という文字は無く。
 教室は静かで、なんとなく登校中の悲劇を思い出してしまう。ああクソ、胸クソ悪い。


「ああ、トイレ行こう」

「えっ、まさかの俺スルー?」

8:きなこ:2012/01/30(月) 21:06 ID:Fsc

 くいくいと制服の裾を引っ張られて、僕は教室に居る自分以外の存在に今更気付いた。

「ウワッ、冬!」

「おはよう、俺ってそんなに影薄い?」

 切れば良いのにと幾度か思った事のある長髪を掻き分け、冬は虚しい顔をした。無性に可哀想になってきたので「そんな事無いよ」と慰めてやった。冬はめっそりしていた。この状況でトイレに行く気にも為れず、立ち上がっていた僕は再び着席する。

「やっと気付いてくれたね。俺の可愛い吉乃きゅん」

「お前何のキャラだよ」

「ペロリストだ!」

「僕もう知らない」

9:きなこ:2012/01/31(火) 22:11 ID:vBA

 暫く冬との非常に残念な会話が続いた。しかし談笑を繰り返す内に僕はゆっくりと平常心を取り戻したし、うん。まあ結果オーライという事にしておこう。僕は冬が進めてきたチョコバットを貪った。カスカスながら微妙に美味しいチョコバットが口の中を埋める。

「チョコバット……漆黒に染まりし闇の……!」

「何言ってるの」

「おはよう吉乃きゅん」

「うんおはよう。何、何それ何なの流行りなの?」

 ぬっと現れ意味不明(色んな意味で意味深長とも言える)な言葉を呟いた少年は、冬の鞄をガサゴソと漁り「僕にもチョコバットを」と物乞いを始めた。はしたないぜ、と言うべきなのか分からないからとりあえず僕は「うわあああ」とか言って逃げている冬と「逃げても無駄……エターナルフォースブリザード!」と明らかに危ない発言をする少年、夜月をにこやかに見つめた。

 僕の学校には、ことごとく変な人が多い。有名な名門校と言う訳でも無く、否寧ろ偏差値の低さでは有名である。毎年定員割れが酷く今までどうして廃校にならずに済んだのか不思議なくらいだ。

10: きなこ ◆R.:2014/11/03(月) 23:19 ID:GVk




何この小説クッソ痛いwwww誰だよ書いたのwwwwわたしだよ。。。゚(゚^ω^゚)゚。
続き、書きます。二年越しに。あげる

11: きなこ ◆R.:2014/11/04(火) 00:00 ID:GVk


続々とクラスメイトが登校するにつれ、夜月や冬の騒ぎ声に加え教室は騒がしくなる。
騒がしいのは嫌いだ、なんて一匹狼の様なキャラを目指している訳でもない僕は、そのは騒がしさの中へと溶け込みに行く。

「お前ら席につけ、朝礼を始めるぞー」

やがて、朝の鐘と共に担任が教室へ入って来る。なんてことない、一日の始まりだ。
この普通に塗れて、朝の事件なんて溶けて無くなってしまえば良いんだ。起立、礼、着席、と3年間繰り返した流れ作業の中でそう思った。

12: きなこ ◆R.:2014/11/04(火) 00:22 ID:GVk



「彼女が欲しい」

時は流れて昼休み。もそもそと購買での戦利品である焼きそばパンをかじる僕の前で、なんの取り留めも無く冬がぽそりと呟いた。あまりにも唐突だったから少し驚いたけど、その内容のくだらなさと、そんな事より焼きそばが少しはみ出してしまった事の方が重要だから勿論スルーする。

「いやスルーすんなよ」

「フッ、風になる······か 」

「スルーされる事は風になる事なのか。違うよ。いや違うよ!」

相変わらず厨二臭い台詞を吐きながらも、真反対の可愛らしいキャラ弁に箸をつける夜月と、風になった冬のくだらないやり取りを見ていると、なんだか笑えてきた。そして、先程はスルーしてしまった二文字が腹から笑いと共に上がってきた。
そう、彼女!僕とさっさと彼女を作って、キスをして。朝のホモ臭い世界を早く忘れよう。固く思ったその時だった。







「 吉乃せんぱあああああああああい! 」


奴が、現れた。

13: きなこ ◆R.:2014/11/04(火) 00:40 ID:GVk




がらりと音を立てた扉、自分を呼ぶ声、静かになる教室、一斉に此方を見つめるクラスメイト。
その全てに耐えられる程僕は屈強ではない。ワナワナと震える手はうっかり中身のはみだしかけの焼きそばパンを飛び散らせてしまいそうだ。

「おま、朝のホモ······!」

「覚えててくれたんですか!」

「わわ、わ、忘れられるか、バカ!」

「せ、先輩ったら大胆···!

うっかり口に出してしまった。僕が反応したからか、嬉しそうに瞳を輝かせるホモ(名前なんて知らないから、僕の中のホモ呼びを引用させて頂こう)。
頭は混乱気味だ。正直自分が何を口走っているのかあまり理解していないが、必死な事は伝わると思う。

「ホモ······?」

冬のキョトンとした声でハッとした。僕は愚かだ。勢いに任せ、大声で色々と誤解をまねく会話をしてしまっていた事に、どうして気付かなかったのか!そんなの、先述の通りとしか言い様がないのだけれど!

「だああああ!違くて······ああもう、お前ちょっと来い! 」

僕は今、勢いに任せて最悪の行動に出てしまったのだと思う。
とにかく逃げたくて、ホモの手を引いて教室を飛び出してしまった。

14: きなこ ◆R.:2014/11/04(火) 22:15 ID:GVk




「 お前マジでなんなの! 」

 僕は中庭までホモを引っ張った。不本意ながら自分よりでかい男(しかもホモだ!)を引いて来た自分、凄いと思う。
 ともあれ、人気の少ない場所に出たので、僕はホモに向き直り、思い切り睨みを聞かせて叫んでやった。尖い百獣の王の瞳−−というのあくまで頭の中の美化像であるが、憤りだけはライオンもびっくりレベルだと自負してみる。

「 ああ、申し遅れてました!俺は染井 優太です! 」

 しかし目の前のホモ−−基、染井優太はあっけらかんと笑顔で返答する。それも見当違いの。
 確かに名前は知らなかったが、僕が問いただしたかったのは−−



「 違くて!なんでそんな俺にイキナリ近付いてきたのかって事だよ! 」

 荒々しい僕の声は、静かだった中庭で大きく聞こえた。2度目の叫びになんだか喉に響きそうだが、心はもっと荒んでいた。何せ朝のキスから、僕はずっと染井優太とか云うホモ野郎に振り回されっぱなしなのだから。

 染井優太はああ、と声を漏らす。そして僕を見つめると、人懐っこそうな瞳を細めてふわりと笑った。

「 俺、吉乃先輩が好きなんです 」

15: きなこ ◆R.:2014/11/05(水) 00:04 ID:GVk



「 違くて!なんでそんな俺にイキナリ近付いてきたのかって事だよ! 」

「 違くて!なんでそんな僕にイキナリ近付いてきたのかって事だよ! 」

ちっちゃな事だしこれ以上に修正したい事は沢山あるんだけど、とりあえず吉乃きゅん( 笑 )の一人称を訂正>>14

16: きなこ◆R.:2014/11/09(日) 01:07 ID:GVk



 五月の風が僕と染井の髪を揺らす。忙しなかった時は、ぴたりと止まった。

 彼からの言葉は何の飾りも付かず、真っ直ぐなものだった。しかし、あまりにも直球なそれは返って僕の心に食い込み過ぎて、返って言葉を飲み込む事が出来なかった。大してスポーツが好きな訳ではないが、野球で例えると恐らくデッドボールだ。デッドというだけあって、僕の思考は死んだのだろう。

「 ······あれ、吉乃先輩聞いてます?俺今告白したんですよ? 」

 返事が出来ずにいると、染井は僕の顔を覗き込んだ。少し心配そうに眉を下げる顔は、男の僕から見ても整っているとは思う。思うけれど、だ。

「 ね、先輩······ 」

「 ひっ! 」

 きゅ、と握られた手を、僕は思わず振り払った。小さい悲鳴付きで。当たり前の反応だと思う。突然見ず知らずのホモに告白されたんだ。身の危険感じちゃうだろ!

「 わ、訳わかんないよ!僕、お前と関わった事無いのに、ホント訳わかんねーから! 」

 目を瞑って吐き捨て、僕は教室へと逃げ帰った。


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