お題系書き捨て小説置き場

葉っぱ天国 > 小説 > スレ一覧 [書き込む] Twitter シェアする? ▼下へ
1:レンナ(◇)人(∵) ◆rSJ.:2012/03/04(日) 17:33 ID:Wew

お題サイト様からのお題を使った、名状しがたきSSのような何かを投下していきます。

2:レンナ(◇)人(∵) ◆rSJ.:2012/03/06(火) 19:21 ID:Wew

君を想う、春を思う 様( http://kimiharu.xxxxxxxx.jp/ )のお題より


 「自殺志願の君と繰り返す僕、とある双子のお話」


.

3:レンナ(◇)人(∵) ◆rSJ.:2012/03/06(火) 21:25 ID:Wew


 いつも通りのある日のこと。放課後の学校、僕と君以外誰も居ない教室の中で、僕はいつも通り君の傍でただ戯言を述べて。君は普段通りの虚ろな瞳で僕を見ていて、僕の戯言が面白かったらくすりと笑ってくれる。
何ら変わらない日常。……だったのに。
 君が、自殺した。教室の片隅で、手首をカッターナイフで切って。脈は動いていなかった。――溢れ出る紅に染まったカッター。君の亡骸とそのカッターを見比べていたら、僕は泣いていることに気づいた。ああ、きっとこれは、君が死んだ悲しみゆえの涙だろう。
……前々からそれっぽい事はしばしば言っていたけれど、まさか本当に死ぬなんて、思ってもいなかった。もう少し僕が気を付けていれば、変わっていたかもしれないのに。なんて僕は馬鹿なんだろうか。今更悔やんでも、仕方ないけれど――。

 ――そこで、夢は覚めた。ベッドにて、布団の中から時計を見やる。今は……午後の一時くらいかな。布団から出て着替え、隣の部屋の君の元へ行く。部屋に行ってみると君はそこに居た。夢とは違って、ちゃんと生きていた。それがとても嬉しかったけど、冷静に。
大きく真っ黒な瞳を僕の方に向けてきた君に、僕が出かけないかと誘う言葉をかける。すると君は微かに口元に笑みを浮かべて、うん、と返事をしてくれた。

 出かけた先。公園へ向かう途中の、踏切にて。
何を思ったか、君が遮断機の向こう側へ行ってしまった。するとその瞬間、丁度良く――バッと電車が通っていった。電車は君を引き摺った場所から四、五メートル先ほどで急ブレーキをかけたらしくそこに留まった。僕はそんな電車よりも、電車の下に居る君を見た。
ばらばらに散った君は、もはや肉塊でしかなくて。流れ出る血は、夢のようで。――遮断機の内側で、君はまた命を落とした。


書き込む 最新10 サイトマップ