気持ち

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1:でんじゅう:2012/03/07(水) 15:19 ID:Gy2

男は少女をマンションの屋上に呼び出した。
少女は急に呼び出され、困惑している。
二人は幼いころからえーちゃん、あきと呼び合う仲だ。
「どうしたのえーちゃん?」
少女は戸惑いながらも彼に何の用か訊ねた。
彼は左手の手のひらを胸に当て落ち着けと自分に言い聞かせている。
「あき、いや岡田あきらさん。」
「急にどうしたの?ボクのことはあきでいいのに。」
彼が意を決して出した言葉の真意に彼女は気付いていない。
彼は一言一言を捻り出すのに必死で彼女が何が行われることに気付いていないことに気付いていなかった。
「あ、あ、あなたのことが好きです!」
あきは彼に言われた言葉に目を丸くした。
彼女は告白されたことに気がつくと顔を真っ赤にし、逃げ出した。
その夜、あきらは悶々として眠れなかった。
「ボクのどこがいいんだろう……。男っぽいし、釣り目だし。」
彼女は一睡も出来ず、朝を迎えた。
彼に会うのが気まずいあきらは起きてすぐに制服に着替え、学校へと走る。
あきらは小学校からの友達の梓に呼び止められた。
「どうしたの?あき?」
梓が心配そうにあきらの顔を覗き込む。
実は……とあきらは昨日のことを梓に話した。
「フったんだ。江藤くんのこと。」
「そうじゃなくて、どうしたらいいのかわかんなくなって逃げちゃった。」
梓はため息をひとつ吐き、あきらにちゃんと返事をしなさいと言った。
「ボクじゃえーちゃんと釣りあわないよね?男っぽいし、スタイルも良くないし……。」
「それはアタシに喧嘩を売ってると取っていいのかな?」
あきらはそれは否定した。
「冗談よ。あきら、あんた男子から人気あるのよ。」
それにアタシなんてさ……と梓は付け加え、自分の胸をさすり、ナイナイとアピールした。
彼女はあきらの首の近くからゆっくりと手をおろし、あきらの胸の近くにきたら手を引っ込めて、そのままおろしたらぶつかると言った。
「梓ちゃんも昔からよく知らない人から声掛けられてたじゃない?」
「それは特殊な性癖で大きなお友達より危なすぎる人種でしょ!」
梓はあきらの天然さに辟易している。


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