楽園〜時と氷結〜

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1:リオカ:2012/03/10(土) 20:31 ID:2bE

ここは、『楽園〜エデンを目指す者たち〜』の中に出てくる人物「英雄」の2人の物語です。

「英雄」と言われてもあまり分からないかもしれないので 楽園〜エデンを目指す者たち〜 を読んでみるといいかも。

タメ&呼び捨てOK 
ぜひ読んでください!
アドバイスなどください。


では、書きま〜す。

とその前に場所の簡単な説明。

 
この世界は大きく2つに分かれていた。
浮遊大陸アスエ・デオドールと深淵。2つとも人は住んでいたが分かれていた。

この2つの大きな違い。
それは、アスエ・デオドールには、高い『天の楽園』と呼ばれる塔があり、
深淵には、未知なる生物たちがいた。
深淵にすむものは塔を『エデンの塔』と呼んだ。
浮遊大陸にすむものは、深淵を恐れた。


時間がないのでここまで。
明日書きます。

2:アーナ:2012/03/10(土) 22:27 ID:BfQ

「楽園〜エデンを目指す者たち〜」と
同じような題名(スレ名)だったから
きてみたら・・・・


やっぱりリオカだったか〜^^
楽園〜エデンを目指す者たち〜も楽しみだけど
〜時と氷結〜も楽しみにしてるねー


((あぁ〜明日が待ちどうしぃ〜))

3:リオカ:2012/03/11(日) 20:34 ID:2bE

アーナ、さっそく来てくれてアリガと〜

ちなみにこれは向こうのほうで言うと100年前の話になるかな?


序章

真っ暗な深淵。

「変わらない。なにも…」
「そんなこと言わないでよ〜。つまらないじゃないか」
「いつの間にいたの。バゼル」
「今来た」
「まったく。お前の力は敵に回したくないよ」
「でしょ!」
「喜ばないでよ。敵になったら怖いよ」
「嘘だね。シレイはそんなの怖くないはずだよ」
2人は上を見上げる。
「お前は…」

真っ暗な空はどこまでも続いていた。

4:アーナ:2012/03/11(日) 21:09 ID:3hQ

100年も前っ!!!?
すごっ!!
あぁ〜シレイとバゼルの力
気になる〜

5:リオカ:2012/03/14(水) 21:15 ID:2bE

第1章  2人+2人

シレイとバゼルは深淵の本部に呼ばれていた。
「バゼル、シレイお前たちには今日から、攻撃第2小部隊に配属する」
「…」
「わかりました」
「以上。残り二人は練習場Bにいる」
「では、失礼します」
そこまで聞いて、シレイたちは出ていく。

「残りの二人って誰かな?」
「興味ない」
「相変わらず冷めてるなー」
棒読みのバゼルをにらむシレイ。
そうこうしているうちに、練習場Bにつく。

ドアが開いた。その瞬間、2人は反対側によける。
2人が最初いた場所には少年が立っていた。戦闘態勢に入るシレイ。

「ごうかーく」
少年は満面の笑みで顔を向ける。
「あなたは…だれ?」
「僕はレイ。鉄を変形させる能力」
少年―レイはシレイの質問に答える。
レイはシレイ達より小柄で、髪の色は白。瞳の色は赤、手にはナイフを持っていた。

「ぎゃはははは」
突然不気味な笑い声がした。
「いきなり襲ってくるとは、いい趣味してるじゃないか」
笑い声の主はバゼルだった。

「いいだろ、別に。弱い奴はいらない」

答えたのはレイではなく、いつの間にいたのか、天井に立っていた青年だった。

「俺は重力を操作する能力を持つ。名をゼクウ」

6:リオカ:2012/03/15(木) 20:48 ID:2bE

第2章  自業自得

青年―ゼクウは無表情のまま聞いてきた。
「俺たちはスキルを明かした。今度はお前たちの番だ」

シレイは戦闘態勢を解く。
「シレイ。氷」
「バゼル。時を操る」
バゼルが答え、レイが口をはさむ。

「時を操る? よくわかんなーい」
レイがふざける。
「よく話からいなら実際に体験したほうがいいぞ」
バゼルの笑顔がレイの笑顔をこわばらせる。
「え」
「弱い奴はいらないんだろ? 試してみよう」
「いや、さっき試したから…」
あっそうか、とつぶやくバゼル。
「なら訂正しよう。私が戦いたいから」
「その服で戦えるの?」
「これが私の戦闘服だ。さっきもこれでよけただろ」
バゼルの服は、赤と黒のゴスロリだった。ついでに、瞳は右が赤、左は眼帯。
かみは肩にかかるツインテールだ。
「…」
何も言い返せなかった。

自業自得―シレイがつぶやく。ゼクウはなにもいわず無表情だった。

その後、結局バゼルとレイは戦うことになった。
もちろん、結果はレイが負けた。つまり、バゼルが勝った。

7:アーナ:2012/03/16(金) 17:10 ID:zos

おぉ〜
4人の能力が公開されました!!
てか、バゼルのイメージすごいわかりやすいんですけどっ

8:リオカ:2012/03/19(月) 09:59 ID:2bE

春休み〜。やったーーー。

バゼルとレイの戦いはどこかで登場するのでまだ秘密!

第3章  ずるいとキレた

「あの能力ずるい〜」

レイ、ゼクウ、シレイ、バゼルは4人での難易度B初任務、深淵と浮遊大陸の中間地点の様子を見に行くところだ。
最初はゼクウの重力操作で行っていたが、途中から2手に分かれて行動していた。

「能力にずるいなどない」

レイの意見を否定するゼクウ。
つまり、レイとゼクウ、シレイとバゼルに分かれていた。
レイはゼクウの力で上に登っていた。シレイはバゼルの力で行っている。

「というか、もしかしてあの2人がペアだと無敵じゃん」
「たしかに、攻撃はシレイの氷。防御をバゼルの時でよければ強いペアだが、この世界に無敵などない」

ゼクウは相変わらず無表情。

「無敵はいない…よね」
レイの笑顔が消えた。
「ああ、いない」
「わかってる」


一方、シレイ達はと言うと。


「わー。深淵が遠いー」
棒読み。
もちろんシレイは無視。
「シレイちゃんとつるんでくれないと落としちゃうッよ」
「そんなそぶりを見せたら切る」
「わー。シレイがキレたー」
「キレてない」

シレイの背中には大刀があった。シレイの服はバゼルとは全然違い、白と黒のボディスーツだ。
顔立ちは整っていて、青い瞳に薄い青の髪が肩にかかってなびいている。どこか大人びている。

「キレた切れた、斬れたー」
「キレてない。切れてもないし斬れてない」
そんな言い争いをしながらも無表情だった。

バゼルはシレイをからかいながら、レイとゼクウの様子を見ていた。
時の力で、同じ時間を時空軸を通して半分意識を飛ばした。
(あれは…どういう意味でしょうか)

「?」
急に黙ったバゼルを不思議そうにシレイが見た。

9:アーナ:2012/03/21(水) 10:35 ID:d46

バゼルとシレイの
会話面白すぎっ!!

私も昨日から春休みだったよ〜
親もずっと家に居ないから
ちょー天国!!!

10:リオカ:2012/03/21(水) 11:37 ID:2bE

たしかに親いなくて天国!
でも…、兄が今日はいるし…、弟インフルエンザ!
熱下がってるけど2日間休みで、家にいる。
災厄だよ。

でも書くぞー。

第4章  ゼクウの苦労 

中間地点。

「ついたー」
はしゃぐのはレイ。無表情なのはゼクウだ。
「向こうは着いたかな」
「知らない」
「いやそれわかるから。ゼクウの意見聞いてるんだよ」
「ああ、ついてるんじゃないか」
「テキトー」
つまらなそうに歩く。
ゼクウ達がいるのは、小さな島。
浮遊大陸と深淵の間にたくさんある浮遊島の1つ。

「なにもなし!よし、遊ぼう」
駆け出すレイ。しかしゼクウがすかさずレイの襟をつかんで止める。

「まだ、ついてから1分もたっていない」
「ケチ」
その瞬間レイの体が重くなる。

「なんかきつい。体が重い」
ゼクウから離れたレイは、ふらふらな足どり、げっそりした顔で周りを観察している。
それもそのはず、ゼクウがレイの周りだけ重力を元の重力より2倍かけている。

「た、助け…て」
「誤れば解く」
地面に膝をつき土下座状態になり、誤る。
「ごめんなさい。まじめにしますから、といてください」

さすがに、これだけされたら気がひけたのか、とく。

「やっほーい。助かったー」
元気良く立ち直る。

このレイの変わりように、とかなければよかったと思ったゼクウだった。

11:アーナ:2012/03/21(水) 21:00 ID:Rf2

レイの態度は確かに
ムカつくわ〜
まぁだからといって、ゼクウみたいに
重量で苦しめるのは・・・
気がひける・・・かな?

12:リオカ:2012/03/22(木) 14:15 ID:2bE

第5章  バゼルの精神年齢

レイはゼクウから解放されて、まじめに任務をこなし始めた。

そのころ、もちろんシレイ達も着いていた。
「ついたー」
はしゃぐのはバゼル。バゼルのことを無視するのはシレイ。
「向こうは着いたかな」
「……知らない」
「いやそれわかるから。シレイの意見聞いてるんだよ」
「…ついてるかなんかどうでもいい」
「テキトー」
つまらなそうに歩く。
シレイ達がいるのは、小さな島。
ゼクウ達とは違う島。

「なにもなし!よし、遊ぼう」

ここまでは、どこかであったような会話だ。
はたから見れば、バゼルとレイの精神年齢は変わらない。
が、ここからはさすがに違う。

「そうだ! レイたちとも遊ぼう」

ちょっと仲間意識しただけだ。一目散に走り出そうとした。
しかし動けなかった。なぜなら、足が凍っていた。

「押し付けるな」

低くこわい声。余っくりと後ろを向くと、声の主はそこにいた。

「し…シレイ。嘘に決まってんじゃん、ね。いつもの冗談」
バゼルの顔が真っ青。反対に笑顔のシレイ。

「ならなにかな? 足元に映る時計の紋章は」
バゼルは移動するとき、(時の力で)足元に時計の紋章が現れる。

「エ…っと、そのこれはね、なんというか…その」
パキッ、パキッ
バゼルが言い訳しているそばから、足が凍りついていく。

「そそ、その、…ゴメンナサイ」
「許さない」

バゼルの顔がシレイが何もやってないのに凍りつく。

(にげよう!)

時の力を発動。足元の氷がなくなってゆく。
「逃がさない」
これに、きずかないシレイではない。

そして、
こんなことをしているシレイたちを見ている、不穏な影が2つあった。

13:リオカ:2012/03/23(金) 10:10 ID:2bE

第6章  任務開始  

「誰だろーねぇ、キーナ」
少年は後ろの少女に聞いた。
「深淵の部隊。でも、2人編成はおかしい」
そう呼ばれた少女―キーナはそう答えた。
「てことは、あと何人ぐらいいるか、わかる?」
「最低2人はいるはず。多くて4人」
「やっぱ弱いね、深淵の人たち。俺らは2人なのに。
じゃあ、最低で考えると俺が2人分でキーナが2人分だね」
「カイが一人で、私が3人分」
「な、それはないだろ」
少年―カイはキーナに反論する。
「どっちにしろ、危険分子だから排除する」
「無視かよ」


 **********************************************

「そろそろ合流しよう」
「いやって言っても、行くから合流するよ」
その言葉が頭に来たのかバゼルの足を思いっきり蹴る。
ガゴッ
かなりすごい音がした。
「がっ」
「どうしたの? バゼル」
「こ、この偽善者」
バゼルはシレイに蹴られて、膝をついて伏せていた。
「何のこと」
そういった次の瞬間。
とてつもない殺気に襲われた。
2手の分かれる。
そして…さっきまでシレイ達がいたところに穴が開いていた。
「焦げ臭い…」
「敵ですか」
「敵だよ」
「排除します」
4人の声。
「「誰だよあんたら」」
バゼルとカイの声がはもった。

「排除対象確認。任務を遂行します」
「……」
「「無視かよ」」
これまたはもる。

「もうめんどくさい。さっさと終わらせてやる」
カイがバゼルをにらむ。
「それはこっちのセリフだよ」
バゼルもカイをにらむ。
バトルが開始された。

14:アーナ:2012/03/23(金) 10:21 ID:rG6

2人の声がはもるのが
2回もあるなんて・・・
面白すぎっ!!
てかやっぱり
シレイ怖いね・・・

15:綾姫 pwwje-m83785@ipone,ne,jp:2012/03/23(金) 11:44 ID:GNI

私の千姫の華伝説に入ってーーーーー

16:リオカ:2012/03/25(日) 10:54 ID:2bE

ネキラのイラスト描いてみたよー。
あ、でもちょっと失敗した。
それとキャラ崩壊するかも。だから、見たくない人見なくてOK
http://blog.hangame.co.jp/maedanana

17:リオカ:2012/03/25(日) 10:55 ID:2bE

間違えてこっちにやってしまった。

18:リオカ:2012/03/25(日) 11:14 ID:2bE

第7章  無の存在

「あなたは私と同じ」

カイとバゼルはすでに戦い始めている。しかし、シレイとキーナはうごかなかった。
そしてキーナが口を開いて発した言葉がこれだ。

「同じ?」

不思議に思う。
「どこが同じなわけ」
まったく同じところが見つからない。強いて言うなら無表情なところだけ。

「他人しかいない」
「?」
「仲間を作らず、他を信じない。自分しか信じる人がいない。孤独」

「……」
「他人にも興味がない。無の存在」
「……」

「違う?」
「わからない」
「?」
「でも一つだけわかった。お前と私は
                   同じじゃない!」
駆け出し、キーナとの間を詰める。

キイイィィン

鉄と鉄がぶつかり合う。
シレイは大刀、キーナは小型拳銃を2本。
この武器がぶつかり合った。
2人が離れた。突風が巻き起こる。

「同じじゃない? なぜ」
「わからない、けど、なんとなくわかる。孤独じゃない、無の存在でもない」
「なら、あなたには何があるの」

「バゼルがいる」
「バゼル? ああ、、今カイと戦っている人のことですか。でも、意味不明です」
「カイ? そういえば名前を聞いてない。名は」
「これから排除される人に言う理由はない」
「こちらも同じだ」


激しく火花が散った。

19:アーナ ◆mJWE:2012/03/25(日) 11:36 ID:MGw

おおおぉぉぉーーー
ついに戦いが始まりました!!

20:リオカ:2012/03/27(火) 09:35 ID:2bE

第8章   

「はっ、なかなかやるじゃん」
「そっちこそ。強がってただけのことはあるよ」
満面の笑みのバゼル。

バンッ

2人が離れる。その場所に雷が落ちた。
「雨が降っていないのに…、そうかあんたの能力は雷だね」
「そう、正解だよ。そうゆうあんたの能力は何だよ。さっきからことごとくかわされる」
「弱音かい。おチビくん♪」
「チビ言うな!」
カイは背が小さいことを気にしている。その逆鱗にバゼルは触れた。
「絶対倒す。手加減はしない」

(と言っても…、あいつのほうが正直有利。強い。能力がわからないと手の打ちようがない。
ちょっと時間を稼ぐか)

「あんたは強い。だから聞いてやる。名前は」
「名前。バゼル。あんたは」

「カイ」
「覚えといてやるよ」
「こっちのセリフだ、ボケ」

にらみ合う。
「私の能力教えてあげる」

「は?」
耳を疑った。
「だ・か・ら、教えてあげる」
「なにを」
「能力」
相変わらず笑顔のバゼル。
カイはボー然とした。それもそのはず。自分の能力を教えるなんて、この世界では自殺行為だ。

「馬鹿か、自分の能力しゃべるって。それが何を意味するか、わかって言ってんのか」
「時の能力」
完全無視のバゼル。
「時…の能力」
「そう。それにカイ、君に言っても何も変わらない」

「どういう意味だ?」
「君じゃ、時の能力を攻略できない」

「ふざけるな!」
カイが声を荒げる。
「ふざけてないさ。事実だ」
「ならやってみろよ。攻略してやる」
「してみろよ」

こちらの二人にも、火花が散った。

21:リオカ:2012/03/27(火) 09:41 ID:2bE

第8章の題名  時の能力
です。入れ忘れです。

22:美結:2012/03/27(火) 11:12 ID:HeM

こっちも面白いです♪
続ききになるよおーーーー☆
頑張ってくださいね(#^.^#)
あと、私の書いてる「私に生きる意味はあるのか?」
もありますのでよければみてください☆★☆

23:POWWUdeyY edray@www.ix.com:2012/03/31(土) 20:56 ID:tx6

I was so cnofused about what to buy, but this makes it understandable.

24:WYyVVjxOnKXb zgly@greentimes.com:2012/03/31(土) 22:08 ID:QoU

It's a pleasure to find such rationality in an answer. Welcome to the dbeate.

25:acimQKSSsJIb rbowod@gaadof.com:2012/04/01(日) 05:16 ID:92k

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26:リオカ:2012/04/12(木) 20:49 ID:gp2

第8章   予感

キーナとシレイの戦いは鉄と鉄がぶつかる音しかしない。
もともと無口な2人だからなのだろう。

逆に向こう側で戦っているバゼルとカイは、声が聞こえていた。

************************************

「!!」
ゼクウが後ろを振り向く。
そのしぐさに疑問を感じたのか、レイは聞く。
「どうかしたの?」
長年の付き合いのため、ゼクウが何か感じたのはわかった。しかし、またそれを言わないのもわかっていた。

「なんでもない…」
「そう」
深く探っても、答えてくれないのも知っていた。だから、レイは鉄を探してみる。
(たしかシレイの大刀は鉄だったはず。なら鉄の音が…)

目を閉じる。
音が聞こえる。鉄の音。
シレイの大刀の使い方はきれいだった。あれは、武器を大切にしている。
その音を探す。

「あっちか…」

「ゼクウ、あっち側行こう」
「え…あ、うん」
返事がぎこちない。正解だ。

いやな予感が2人を襲った。

27:リオカ:2012/04/12(木) 20:50 ID:gp2

第9章です。

28:リオカ:2012/04/16(月) 21:11 ID:gp2

第10章   敗北

明らかに互角だった。
互いに傷つけ、傷つけあう。シレイとキーナ。

しかし、その戦場とは打って変わって、バゼルとカイ。
こちらは圧倒的だった。バゼルが。

(くそ…、あいつの言った通り何もできない。)

カイはあせった。キーナを見たが互角で切り抜けそうにない。
さらに、ここでゼクウ達が来たらかなり不利になる。
もちろん、ゼクウ達のことをカイはしらない。ただ、増援は避けたい。

ズシッ

腹に重い衝撃が伝わった。
「よそ見なんかしてる暇なんてあるかよ」
「この…」
口から血が出る。

(ヤバイ。意識が…)

目がかすむ。

足元がふらつく。

「なんだもう終わりか」

最後に見えたのは、かすかに微笑むバゼルだった。

29:リオカ:2012/04/23(月) 10:40 ID:gp2

第11章 終了

カイが倒れる寸前、
キーナは見ていた。ギリギリ、かすかに。  

そのあと…、キーナが一瞬のすきを突いてシレイから離れ、カイを連れて、2人から離れた場所にいた。

「……」
キーナは何も言わず去って行った。バゼルもシレイも止めなかった。

「お前も、孤独じゃないだろ」
去っていくキーナも背に向かって、シレイはつぶやく。


そのあと、

「おーい」

レイの声が聞こえた。
「何で来たんだよ」
すぐさまバゼルが不機嫌になる。

その問いに答えたのはゼクウだった。
「空気が違った」

「ふーん。お前の能力感知もできるんだ」

「ああ」

「それより何かあったの?」
レイが割り込む。
「敵が現れた。それだけ」

なにもなかったかのように、バゼルが答えた。

「どんな奴、だった」
「2人組。キーナ、カイ」

「つまり、2人組の名前がっキーナとカイってわけだ」
レイが口数の少ないシレイの言葉を言いなおした。
「どれくらい強かったの?」

「カイってやつはそれほどでもなかったが、お前はどうだったシレイ」

「ほぼ互角」
「だってさ」

「そうか…。ならもう戻ろう、報告だ」
ゼクウが、静かに言い放った。

30:リオカ:2012/05/11(金) 21:34 ID:gp2

第12話   強さとバゼル

「そうか…あそこに現れたか」

本部に報告した時、その言葉で終わった。


みんなはそれでよかった。シレイ以外は。

報告が終わった後、一人で木の上で考えていた。
(私と互角。いやそれ以上だった)
キーナとの戦いを思い出していた。

強かった。

まぎれもない事実。

受け入れられない自分がいる。

「わからない……」

一人そこに取り残されていた。


それからいつぐらい経っただろう。
気がつくと下にバゼルがいた。

「シレイー」
明るく手を振っている。

この時だけ、こんなに前向きなバゼルがうらやましかった。

偽物の笑みだったが。
それをシレイはまだ知らない。

31:リオカ:2012/05/11(金) 21:45 ID:gp2

週1のペースで書きます。たぶん

32:リオカ:2012/06/16(土) 11:04 ID:gp2

第13話  弱さ

鉄の形状が鈍い光を発しながら変わっていく。
―――そして、大刀に変わっていく。軽くレイをこすおおきさだった。

鉄の形を変える。その鉄の分でしか練成できない。
たとえば小さな立方体だと、ナイフ二本ぐらいしかできない。
だからレイは常にナイフをたくさん体に仕込んである。当たり前だが体はかなり重い。


大刀に使った量はレイの所持しているナイフ全部を合わせて作ってある。
持ち上げようとしてふらついた。

「やっぱ向いてないかな」

広い野原でこっそり練習してみてもなにもできない。弱いから。

「分厚過ぎだ」
バッ
背後から下声に振り向く。

「シレイ」

「それをお前が扱うなら、もう少し軽くするか、何回も訓練するか、だ」
「だよね…」
残念そうに笑うレイ。

「こんなところで特訓か」

シレイが大刀に触れる。
「悪いかよ。強くなりたいんだ」
「誰もそんなこと言っていない」

大刀を抜く。そして軽がると扱う。

「さすが大刀使い。強いしいいな〜」

「別に…。こんなのすごくない。私は弱いから」
「?」

「あのとき負けていた私は…弱い」
大刀をレイに返す。

「だから何?」
「は?」
「別にいいじゃん弱くても。だから特訓するんでしょ」

その言葉にシレイはかすかに微笑み
「そうだな」
うなずいた。

(僕がそうだったのに、こんなこと言う資格なんてないのにな)
だが、気持ちが吹っ切れた。


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