デンジャラス・ダイバー

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1:でんじゅう:2012/03/15(木) 18:29 ID:Gy2

恋愛小説です。
あらすじも登場人物紹介も書きません。

2:でんじゅう:2012/03/15(木) 19:04 ID:Gy2

少年は走っていた。
ただひたすらに。
何故、彼がこんな行動に出たかと言うのは三時間前に遡る。
「あなたが好きです。」
この一言に尽きる。
学校で一、二を争うと評判の美人に告白されるなど、彼は夢にも思っていなかった。
これを繰り返し思い出しながら肩で息をするまで少年は走り続けた。
夕飯は喉を通らず、両親に具合が悪いのかと彼は心配されてしまうほどである。
少年は寝付けなかった。
ドッキリや罰ゲームの類で明日バカにされるのではないかという心配と本当だったときの嬉しさが入り混じっていた。
翌日、彼は学校に向かう途中で小学校からの悪友である、朝霧恵子とばったり会った。
「よう、腐れ縁。」
「誰が腐ってんのよ。こんなかわいい子捕まえて。」
恵子は年齢にしては豊満な胸を突き出し、ほらほらと彼にアピールする。
彼は恵子とじゃれあいながら学校に向かうと後ろから呼び止められた。
「雄太くん!!」
「あ、雑賀さん。おはよう。」
「もう……。私たち付き合ってるんだからあきらでいいわよ。」
彼女の言葉で雄太は昨日の告白が罰ゲームなどの類ではなく、真実だったと理解した。
「お熱い二人の邪魔をしたら悪いから先、行くね。」
恵子は雄太に雑賀あきらには気を付けなさいと耳打ちをして駆けて行ってしまった。
雄太は彼女が言ったことが理解できずに二人で楽しく話しながら、歩いているとリーゼント頭のステレオタイプの不良達が恵子に敬語を使って、雄太もついでにという学校まで送ってくれた。

3:でんじゅう:2012/03/15(木) 19:24 ID:Gy2

雄太達は彼らにお礼を言い、校門に入るとクラスの男子に腕を引っ張られ、校舎裏に連れて行かれてしまった。
「お前、雑賀と付き合ってるんだって?」
雄太は照れながら無言で頷く。
「マジかよ…?お前、あいつの噂を知ってんのか?」
雄太は何のことだと尋ねた。
「雑賀と付き合った奴は大怪我して再起不能になるって噂だよ。」
「あんな華奢なあきらがそんなこと出来るわけないだろ。」
彼はそんな噂はデマだときっぱり否定する。
「あの〜、私はそんなことしないんだけど……。」
「うぉっ、雑賀さん、居たの?じゃ、俺はこれで。」
彼は逃げて行った。
「あの、雄太君。あの人の言ったことは嘘ですから。」
しかし、彼女の眼は冷たく沈んでいたが雄太はそのことに気付いていない。

4:でんじゅう:2012/03/15(木) 19:36 ID:Gy2

あきらの長い髪を突風が揺らした。
彼女の髪を梳く姿は見る者を魅了する美しさだったが、雄太は違う場所に魅了されていた。
さっきの突風でスカートが少し捲れて白いパンツがちらりと覗いている。
雄太は眼福眼福と思いつつも他人に見られるのも癪なので、手を繋ぐふりをしてそっと、スカートの捲れを直した。
「どうしたの?」
彼はなんでもない、せっかく付き合ってるんだから、手を繋ぎたくなっただけと誤魔化した。


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