一人の少年と空

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1:太陽:2012/03/30(金) 19:22 ID:y.U

前のレスが書けなくなってしまったので、新しく作りました!
よろしくお願いします!

2:太陽:2012/03/30(金) 19:44 ID:y.U

ある少年は思った。

「どうしてこんなに空は気持ち悪いくらい晴れわたり青いのだろう?人の感情のように曇ったりしてしまえばいいのに。」

少年は空が大嫌いでした
少年はまるで自分と正反対な空を憎んでました。

ある少女は思った。

「どうして空はこんなに綺麗なのに、人の感情のように雨が降ったり、曇ったりするのだろう?」

少女は空を隠す雲が大嫌いでした

そんな正反対な二人。

時に少年は『悪』

時に少女は『正義』

少女は世界でゆういつ活躍した正義。
全ての悪を見逃さない。
晴れた空のように綺麗な意思と声

少年は世界でゆういつ最悪な罪を犯した。
家族殺し、無差別殺し、そして、掟を破った。

少年は空が嫌いでした。
少年は空を憎んでました。
少年は家族が嫌いでした。
少年は人が嫌いでした。
少年は愛することが嫌いでした。
少年は闇が好きでした。
少年は夜と、雨の日が大好きでした。


少女は空が好きでした
少女は空を愛してました。
少女は家族が好きでした。
少女は人が好きでした。
少女は光が好きでした。
少女は雨の日と夜が大嫌いでした。


少女は光  少年は闇

少年は悪  少女は正義

少女は…  少年は…


続く

3:太陽:2012/03/30(金) 21:48 ID:y.U

そして、少年は空は嫌いなのに空のように透き通った瞳と、とても控えめできれいな声

少年はたまに自分も憎みました。
少年は自分のすべてを憎んだこともあります

「空なんか…………………大嫌いだ」と、ポツリ、呟いた

少女サイド
「めちゃくちゃひまぁ!!!!」
そんな私の声が警察署を響かせた。
「暇ならいい仕事があるよ」
いい仕事が…
ぜひとも!的なノリで私は上司の後についていった
「天宮、これは重要な仕事だ。」
急に上司の顔つきが変わった。
「これから始める任務は…まだおおやけにはされてないが…世界最悪の罪を犯した少年を捕まえるんだ。」
世界最悪の…罪…
「正体不明の人物で、ひとつわかってるのは…男の子で、お前と同じくらいの年だそうだ。」
うわ、同い年とかめんどい。

でも、私が解決できなかった事件はないわ。
長旅になるらしいし。
休暇と思えばいいよね

少年サイド
なんでこの世界は滑稽なんだろう?
世界で活躍した正義の女。
「会ってみたいなぁ♪」 
そろそろ警察も動き出すだろうし。
ま、その世界最悪の罪を犯した少年は君たちのすぐそばにいるのにね(笑)

「めちゃくちゃひまぁ!!!!!!」
なんだよこの声。
めちゃくちゃうるさい。
はぁ、今日はどうして晴れてるんだろう?
空なんて大嫌いだ。
僕のすべてをあばきそうで。

でもそしたら正義の女もそうなんだよな。
めちゃくちゃ明るい性格らしいし。

僕とは正反対。

人なんか。大嫌い。
みんな…




大嫌いだ…

続く

4:太陽:2012/03/31(土) 00:04 ID:y.U

いつの間にか僕は眠ってしまった。

『……ら!………空!』
誰かが僕の名前を呼んでいる。
『早く……逃げて!』


赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤

目の前は赤。赤い血

僕がだまし続けてきた家族
僕が騙してることを知りつつもも助けてくれようとした姉さん

嫌い。同情も。
みんなみんな、大嫌い。
「こらぁ!警察署の上登っちゃダメでしょ!」

「?」
僕?
はぁ、めんどくさい。

目を開けるといつの間にか目の前に少女はいた。
幽霊ですか?
「フードとりなさい!」
嫌だ。
それだけは嫌だ。
少女が僕のフードをとろうとする。
僕はその手をはねのけ言った。
「さわるな。汚らわしい人間め」
僕はその場を立ち去った。

過去なんか。
忘れたいのに…

次の日

「見つけた!」
今、朝7時
しかも結構見つかりにくい場所に隠れたはずなんだよね
まさか…
あの噂の…
「あなた、最悪の罪を犯した子でしょ。」


「…………」
「私から逃げられないわよ?」
ヒーロー気取りってやつか。

だから、大嫌いなんだよ。
みんな、そして、自分も。
「嫌い」
「私もあなたみたいな悪人は大嫌いよ」
「そう、ははっ、悪人は大嫌いねぇ。まるで、自分自信も入ってる言い方だよね(笑)」
少女は顔を曇らせた
「どういう…」
「君は、悪人を利用して、正義が正しいと皆に言い聞かせるんだね?可哀想。あ、別に同情なんかじゃない。」

「天宮!」
後ろから男の人がやって来る。
「鈴木さん!」
現在、晴れ

少女の意思は、まさしく晴れそのものととらえられた。
だって、今、この場で僕を、撃ったのだから。
「……っ」
幸い腹部だ、僕はこれくらいじゃ死なない。
「痛いな♪」
僕はナイフを出す
「現在、晴れ。僕は空が大嫌い。君は空が好きと見た。だから、殺しても、なんの問題もない。ね?天宮栞さん」

びっくりしている。
僕もびっくりだよ。
かつて、僕が騙してきた家族の一員。
天宮栞
僕の姉さん

姉さんは昔、僕が起こしたあの事件で記憶がない。

可愛そうな姉さん。
だから、僕が楽にしてあげる。
死ねば楽になれるんだから(笑)
「さぁ、遊ぼう!楽しい楽しいお遊びの時間だぁ!!!」

僕はナイフを姉さんの胸に突き刺そうとした

5:匿名さん:2012/03/31(土) 15:22 ID:y.U

だが、男に腕を捕まれた。
「さわるな。」
その手を振り払う。
「あんたさ、どういうわけかしらないけどさぁ、おとなしく捕まってよ!」

はぁ、どうして人は滑稽なんだろう?
馬鹿馬鹿しい。
そんなに終わらせたいなら終わらせればいい。

たかが人殺しで、たかが掟破りで。
目を向ける警察様はよっぽどお暇なようだ。
「私はね、昔、家族殺されてるのよ!わかる?あんたみたいな悪人はいちゃいけないの!」

『空!なんであんたはいつも悪いことばっかりするの!』
『空!お前は家族に迷惑をかけすぎだ!』
『空!私の言うこと聞いて!』

『空なんか…』

「あんたなんか…」

やめろ…

「生まれてこなければよかったのに」

<生まれてこなければよかったのに>


ぼくめがけて飛んでくるナイフ

左胸にひとつき。
「罪をおかした貴方が悪いわ。」

僕だけ悪いの?
母さんも父さんも姉さんも僕を罵ったじゃないか。
姉さんは、最後…
あ、そうか、あれは僕を助けたんじゃなくて、たまたま僕がいたからか。

あーあ。

左胸のナイフを抜いて、ナイフについた血をペロッとなめる
「なぜ平気なの?」

痛くないよ。
こんなの。
痛くなんか全然ないんだ。
「大嫌いだよ。姉さん」
「え?」
あ、つい、口から発してしまったようだ。
僕はフードをとった
「なんて可哀想な姉さんなんだろう。姉さんの家族を奪ったのは弟の僕なのに(笑)嗚呼、本当に…哀れな姉さん。僕はね、たった一言。あの一言がなければ家族を殺そうなんて思わなかったんだ!それに、姉さんは嫌いだろう?曇や雨が。だけど、僕も空は大嫌いなんだ。邪魔なんだよ。光なんて要らない。不必要なんだからさ!」
「まさか…空?」
「ははっ!大嫌い。憎い。家族も。人も。そして、自分も…大嫌い(笑)」

6:日和:2012/04/19(木) 14:19 ID:blM

すごく面白いです。続き頑張って下さい!楽しみに待ってます!

7:太陽:2012/04/20(金) 18:13 ID:y.U

なんで僕?僕だけが悪いの?
違う。僕は、僕は悪くない。
皆がいけないんだ。
「ねぇ、姉さん。僕は悪くないよ。悪いと思うならそれは姉さんのせいなんだから。」


『空、なんであんたはいつもそうなの?お姉ちゃんを見習いなさい!』
『空、どうしてお前は家族に迷惑をかけるんだ?お姉ちゃんを見習え!』
『お姉ちゃんはこういう時いつも素直で聞き分けがいいのに。』
『お前なんかよりずっと可愛げもある。』
親はいつもそうだった。
時には虐待もあったりした。
幸せな姉さんが憎かった。
幸せな姉さんが羨ましかった。
幸せな姉さんが邪魔だった。
幸せな姉さんが………それとは間逆に好きだった。
幸せな姉さんが幸せじゃなくなるのは嫌だった。
だけど、なぜかどこかで猛烈な喪失感が出てきて、僕のその感情は嫉妬心で満たされてしまった。
「嫌いだよ。姉さんなんて。」
本当に嫌い。
欲しいものは与えられて、幸せな生活を送った。
町でも評判はよかった。
僕は我慢してきたんだよ。
悪くない。悪くない。悪くない。悪くない。悪くない。
「そうやって、自分から逃げるんだ。」
姉さんに何が分かる?
いたくてつらくて寒くて寂しくて。
暖かい環境で育ったならいいじゃないか。
暖かい人がいていいじゃないか。
僕は逃げているんじゃない。
隠れているんだ。
暗い暗い闇に隠れて生きているんだ。
「分からないよ姉さんなんかには。捕まえたいなら捕まえればいいよ」
こんなとき素直で純粋な僕は何を言うだろう?
「ありがとう。姉さん。」
僕は意識を手放した。

続く

8:太陽:2012/04/21(土) 01:27 ID:y.U

目を開けた時、目の前は白い天井が見えた。
牢獄にしては綺麗すぎるため、隔離部屋か、と思った。
だけどそれは違って、そこは病室だった。
なんで生きているんだろう?
そんな感情を抱いている少年

少女は…
あのときの「ありがとう、姉さん」は、とても純粋なものに聞こえた。
私が探し求めた弟。 
家族を奪ったのも知っていた。
私は罪悪感に襲われていた。
私は言ってしまったのだ
【生まれてこなければよかったのに】と。
多分、私は弟が羨ましく思ってたんだと思う。
虐待されていたのも知っていた。
虐待されていたのにも関わらず、空は笑っていた。
私が幸せを見せつけて、ざまあみろって見下しているのに空はその嫉妬心を隠して笑っていた。
その結末がこれだ。
酷いことをしたのは私なのに。
空はありがとうと、いい放った。
怖かった。自分自信が。
怖くて、最悪で、最低で、私は、バカだったんだ。
「ごめんなさい」
私はそう、ただの弱虫なやつなんだ。

光に潜んだ影だったんだ

続く


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