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1:リーン田カンナ月:2012/04/14(土) 15:23 ID:KNM

第一話「喧嘩上等。壊れかけの学園 上」


3月。
卒業式も終わり新学期へと準備し始める教師たち。
僕もその一員であった。
「大原先生は今年離任でしょ?」
「へ?」
3年生を担任した小島先生に声を掛けられた。
「や、だってまだ僕、
 この中学校に来て3年目ですよ?
 さすがに早すぎるでしょ?」
「あれ?聞いてなかったの?
 女神丘中学校が今物凄く荒れているから、
 この地域にある中学校の先生を選抜していくって話」
「女神丘・・・?あぁ、あそこか」
僕は女神丘中学校が荒れているのを知っていた。
昨年から態度のデカい生徒が多く入学している。
その原因を作ったのは
「大原先生ー、校長がお呼びになっていますよー!」
職員室の入り口から教務主任の先生が僕を呼びに来た。
「・・・。最悪」
小島先生が僕の右肩をポンとたたき
「くれぐれも気を付けてね」
と小声で言った。
え、もう離任するって決まってんの?

校長室にて。
「今回、教育委員会から依頼が大原先生に届いています。
 こちらをご覧になってください。」
僕は校長から一枚の封筒を渡された。
「まぁ説明しなくても紙に内容は詳しく書かれているから
 頑張って指示に従って、ね」
紙を読まなくたって内容なんか全てわかっている、
ただ校長には一つ聞きたいことがあった。
「すみません。
 あの・・・」
「なんだ?」
「何故、僕なんですか?」
「運命と・・・あみだくじ」
きっぱり言われた。

手紙の内容は至ってシンプル。
『拝啓、大原 智春 殿。
 4月より本校の教員として認める。
 
 主な仕事 「生徒指導」と「校内見回り」と雑用。

        以上。  私立女神丘女子中等学校 校長 天野 美恵」

雑用ってなんだよ、いじめか?これ。

僕はまだ副担任しか経験していない新人なのに
思い出も作らず離任することになった。無理矢理だが。



   

 


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