アリスは男の子?

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1:黒ウサギ:2012/05/13(日) 01:09 ID:y.U

僕は一人だった。
幼い時弟が産まれた途端、両親は弟に情をうつしていた。
年をとるにつれて物心がつく。
僕は嫉妬と悲しみに包まれていた。
「なぁ、兄貴!」
弟は悪気はないと思う。
だが何かあっただけで自慢してくるのは少々苛立つ。
僕は臆病だ。
家族にすら敬語を使っている。
「よかったですね」と軽く微笑んで、読書にもどる。

弟は僕とは違って友達もいる。
そして何より。

大事に育てられている。
僕は限界を越して、今もなお、嫉妬や悲しみにたえている。
嫌い。みんな大嫌い。
そんな言葉しか浮かばなかった。
数ヵ月後

ぱんっ!
頬から痛みを感じ、悟った。

ぶたれたんだ。と。
「どうしてお前はそうやって……………………………」
父親とは思えなかった。
泣きそうだった。
だけど、必死にこらえてただ「ごめんなさい…」と呟いていた。
弟がお皿を割ってしまったと言うのに。
僕はバカだ。
自らが罪をかぶるなんて。
弟がやったと言えばいいのに。

違う。言えないんじゃない。
言っても信じてもらえないんだ。
僕は無能だ。

「兄貴、ありがと!」
馴れ馴れしい挨拶なんて要らない。
僕には不必要。
「また、よろしく!」
また?またやらかしたのか?
また僕が怒られるのか?
また泣きそうになるのか?
いやだ。うんざりだ。
「……ですよ。」
「…え?」
「嫌だといっているんです。」
多分今僕は怖い顔をしているんでしょう。弟がこわがっている。
「安心してください。だけど、あなたは私へのイタズラがすぎる。

2:怪盗:2012/05/13(日) 08:03 ID:JKY

おもしれえ・・
俺感動しました!
続きがんばって!

3:黒ウサギ:2012/05/13(日) 19:57 ID:y.U

ありがとうございます!

4:黒ウサギ:2012/05/13(日) 20:12 ID:y.U

弟はいつの間にか両親を呼んでいた。
だけど僕にはそんなのどうだっていい。
もう、いいんだ。
「翔!なんで総太をいつもいじめるんだ!それにさっきも皿を割って!家宝の皿を!」
「そうですか。申し訳ありません。ですが、お皿を割ったのは僕じゃない。総太だ。今までの悪事もね。信じるも信じないも勝手にすればいい。僕はあなたたちが大嫌いだ。」
家族なんてどうだっていい。
消えてしまえばいい。
家族なんてめんどくさいだけだから。
「父親に向かってなん…「うるさい!」!」
「僕はあなたを父親とは思わない!」
生まれて初めて、涙を流した瞬間だった。
「父さんも母さんも総太も。大嫌いだし、それ以上に死ねばいい。」
その言葉を吐いたとき、楽になった感情と共に悲しい感情もやってきた。
三人は僕を見て怯えていた。
わからなかった。
僕自信がなんなのかも。
『へぇ、これは素晴らしい男の子たま!』
頭の中に声が響く。
『不思議の国の主人公にふさわしいと見た!』
何を言ってるんだ?聞いた感じ、男の人の声。
『教えてあげる。君の事。だから不思議の国に来て。私はずっと待ってるよ。』
女の人の声に変わった。
『早く来て?約束を守って?』
約束?
『大丈夫。物語にも終わりは必ずあるもの。その終わりの鍵にあなたの知りたいものがあるわ。』
僕の知りたいもの?
『そう。ヒントはお城。小さな小さなお城。赤のないお城に私は待ってるわ。早く来て。アリス。』
ア……リス?
そこで僕の意識が途切れた。

5:黒ウサギ:2012/05/13(日) 21:00 ID:y.U

目が覚めると、僕は暗い森にいた。
「ここ……どこ?」
大きなキノコや大きな花も咲いている。
「やぁやぁそこの坊っちゃん。」
最初頭に響いてきた男の人の声がした。
「おやおや無視は良くないなぁ。」
「あなたが僕をつれてきたんですか?」
僕は振り替える。
するとそこには猫耳をつけた男性がいた。
「そう、俺が君をつれてきたんだ!君にはアリスの素質が要らないほどにある。だからここで殺すんだ。」
殺す?
そう、殺されるのか。
「まるで予想してたみたいだね!さすがアリス!」
「僕はアリスではありません。それに僕は男です。」
「わかってるよ〜♪アリスに性別なんて関係無い。ただ素質があるかどうかのそれだけの話なんだから!」
訳がわからない?
なんなんでしょう。
「とりあえず、死んで☆」と、猫耳をつけた男性が爪を出して僕めがけて引っ掻こうとしたその時。
一人の少女によって塞がれた。
「いたずらがすぎるわ。猫ちゃん。」
黒いウサギの耳をつけていた。
「さすがに命令でも殺しちゃダメよ?今回は連行するだったじゃない。」
「っち。お堅いねぇ黒ウサギちゃんは。」
よくわからないけど逃げよう。

それがけんめいなはんだんだよね?
僕は走り出す。
ガサガサと茂みを走り出す。
「あれ?」
道が見えてきたと同時に白い物が動いてるのが見えた。
もしかして……
「急がなきゃ!急がなきゃ!女王様は時間にシビアというときに!」
白ウサギの耳をつけた男の子が走っていた。
僕もそのあとを追いかけた。

6:怪盗:2012/05/14(月) 05:36 ID:JKY

おっとお!
この後どうなるんでしょう・・
続きが気になります!

7:苺:2012/05/14(月) 15:30 ID:wRQ

続きが楽しみです。

8:黒ウサギ:2012/05/14(月) 19:38 ID:y.U

ありがとうございます!
今から書かせていただきます!

9:黒ウサギ:2012/05/14(月) 21:51 ID:y.U

「急がなきゃ!首を跳ねられるのだけはごめんだ!」
何を言っているんだ?
「大変大変!あと少ししか時間がない!」
するといきなり目の前に扉が出てきた。
男の子は開けて、行ってしまった。
僕もあとを追いかける。
「時間がない!時間がない!どうしよう!早く行かなきゃ!」
扉を潜ると、大きな庭にいた。
目の前にはお城。大きな大きなお城。
「大きいです……」
すると兵隊たちが僕を追いかけてきた。
「侵入者だ!」「早く捕まえろ!」

捕まる?冗談じゃない。
僕は自由が欲しいだけなのに。
「ダメよ〜♪この子は連れてくの。」
あ、黒いウサギ…
「あ、はい!すいません!」
「分かればいいの♪さて、それじゃあ坊や…アリス。行きましょう。」
ここは素直に向かうべきなのだろうか?
「なんで白い薔薇を植えた!!」と、大声で叫ぶ声が聞こえた。
「あら、女王様だわ!タイミングが良いわね♪いくわよ。」と、手をひかれる。

薔薇の庭園
そこにはきれいな白い薔薇がたくさん植えられていた。
「私は白が嫌いだ!」
「すいません!使用人の手違いで……」
「その使用人は誰だ!首を跳ねてやる!」
首を跳ねてやる…か。
たかが間違って白い薔薇にしただけで。
権力者とは本当につまらない。
「女王様♪アリスをつれて参りました。」
「アリス?あぁ!では、アリスよ。お主に良い考えはないか?」
「僕でございましょうか?」
「お主以外に誰がいる!さぁ、案を出さなければ首を跳ねてやる!」
またか。
「それなら、白い薔薇を赤くペンキでぬるのはいかがでしょう?」
残念なことに今の僕にはこれしか思い浮かばない。
すると、女王は驚いた顔をしていた。
「今回のアリスは一番目に似ているねぇ。」と、顔を困らせるように。
「やはり、首を跳ねてやる。」
理不尽。そんな言葉が浮かんだ。
『場所は小さな小さなお城。ここは大きな大きなお城。まっすぐ目を瞑って走って。そうすれば会えるから。』
僕は言われるがままに目を瞑って走っていた。
「はぁ、はぁ。」
走って、走って、走って。
20分はたっだろうか。
目を開けると、目の前に普通の家くらいの大きさのお城があった。
僕は状況を理解できていなかった。
「大丈夫ですよね…」と、ドアについていたベルをチリンチリンとならした。
バンッ!
「アリス!」
中から女の子が出てきて、抱きついてきた。
「アリス!会いたかった!とっても会いたかった!」
誰?
その言葉しか浮かばなかった。
「中へどうぞ!」
言われるがままに入る。
今違和感に感じたのは彼女の方がアリスらしい格好をしている。
「会いたかった。私はアリス。一番目の、本物のアリス。あなたは五番目アリス。」
「待ってください。」僕は長くなりそうな話に割り込んだ。
「何かしら?」とニコニコ笑っている。
「僕のどこがアリスらしいんですか?あなたの方がアリスらしいと思いますが……」
「そうね、お話はハッピーエンドで終わるはずだったの。」
「はずだった?」
彼女は悲しむように、目を閉じて話始めた。
「今現代では不思議の国のアリスという本があるわね?それで、ハッピーエンドでは夢だったっていうオチだけど、本物は違うわ。本物は今も尚、続いているの。私が今主人公になれない理由は3つ。ひとつめは呪いをかけられたから。二つ目はアリスとしての目的がなくなったから。3つ目は……」と、彼女は言葉を詰まらせた。
そしてゆっくり口を開く。
「私は殺されてしまったから。」
僕はただ。そんなアリスを見つめて、話を聞くことしかできなかった。

10:黒ウサギ:2012/05/14(月) 22:18 ID:y.U

「赤の女王に殺されてしまったから。」
一番目アリスは泣きそうな顔をして話を続ける。
「大丈夫。お話に終わりはあるの。あなたはその終わりの扉を探してハッピーエンドにさせればいいわ。その扉を出すには意思と、何よりも白ウサギとの信頼関係が重要なの。お話が終わる前に気をつけて。終わる前に赤の女王は首を跳ねにやって来る。この国にはルールがあるの。赤の女王は首を跳ねる権利がある。平和の為にね。チェシャ猫は私同様。ヒントの鍵を持ってるの。だけどそれをもらうにはチェシャ猫の喜ぶことをしなきゃならないの。絵本通りは赤の女王に白い薔薇を赤くするためにはどうしたらいい?という所までが絵本通り。わかるかしら?ようするに、そこまでを絵本通りに進めて、次からは自分の意思が必要なの。アリスでいるための条件は、好奇心おうせいで話に流されやすいのがアリスでいるための条件。」
そうなんだ。と、少し僕は納得した。
「ホンッと。アリス候補は騙されやすいなぁ♪」と、いきなりあのときの猫耳の人の声になった。
「大丈夫。俺は君が気に入った。だからたくさんヒントもあげた。さすがアリスだね♪」
「……ありがとうございます」
「頑張ってね。アリス。次のヒントの鍵は普通のお家のネズミさん。」
そういって、消えてしまった。
確かにここは不思議な国だ。
もう少し。あと少しだけ……



ゲームを楽しもう

11:彩花:2012/08/20(月) 12:28 ID:oY.

面白い!
早く続きが読みたいです。
よく考えたら、「不思議の国のアリス」って少し怖い話ですね。
そんなこと、私は考えたことも無かったので、黒ウサギさんはすごいですね。


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