カルテット!【15歳以上推奨】

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1:大工 ◆AUoo:2012/05/29(火) 22:45 ID:09I

大工です!←(だれだてめえw)
内容を少し改訂しようと思い、作りました!!スイマセン....

オーケストラの音楽団のお話です。

用語とか解説なしで出てくるので、小学生には読みづらいかもしれません.....
でも、分かんなかったら質問してくれれば、教えますんで宜しく^^

あ、R-15推奨なのは、エロいとかグロいんじゃなくて、ただ内容が難しいからです。

チラッと見てくれるだけでもOKです!!

2:大工 ◆AUoo:2012/05/29(火) 23:21 ID:09I

街を歩いていると、いろんな人たちの声が聞こえてくる。
日本語で会話している人が妙に新鮮に、身近に感じられる。

やっぱ、日本はいいな........

私、花巻 紙杏は真夏の空を懐かしげに眺める。

音楽の都、ウィーンに留学して4年間。
音楽専門大学に通い、ヴァイオリンを極めた。

もう、すでにとある、オーケストラ音楽団に入団が決定している。
日本に帰ってきてからが頑張りどころだ!と決意し、

紙杏は期待に胸を奮わせていた。


to be continued.......

3:大工 ◆AUoo:2012/05/30(水) 18:41 ID:09I

ふう、着いた.......

紙杏が一人暮らししている格安マンションから2駅。
そして、徒歩15分。

ここは、市の音楽ドーム。
紙杏がこれから入る『三鷹オーケストラ音楽団』の練習場である。

今日は、挨拶がてら軽く練習に参加しようと思い、来た。
音楽ドームは、防音バッチリそうな鉄と岩が組み込まれて作られ、尚且巨大だ。

紙杏は感嘆してドームを見上げる。
立ち止まって息を吸い込み、はく。
緊張感で押し潰されそうな空気を払い除けるように歩き出した。


to be continued.......

4:大工 ◆AUoo:2012/05/30(水) 21:47 ID:09I

ドーム内は、外見とは裏腹に豪華な作りだった。シャンデリアや、レッドカーペットまで敷いてある。
ウィーンの大学もどちらかと言うと金持ち学校だったので、こういうのは見慣れていたが、
日本に来てから本格的な音楽の環境を目の当たりにしたのは初めてだった。紙杏は少し安堵する。

天井や階段などを眺めていると、奥の部屋から一人の男性が出てきた。男性は目を細める。

「君が、新しく入団する花巻さん?」

「は.....はい!!」

紙杏の肩がガチガチになっていた。男性がそれに気付き微笑んだ。

「リラックスしていいですよ。僕は団長の三鷹です。」

紙杏は指摘され、少し恥ずかしかったが肩の力が抜けた。

「では、部屋に案内しますね。」

三鷹さんに連れていかれた先は、とても広い練習部屋のようなところだ。
その部屋で、100人程の人達がこちらを向いた。

紙杏は慌てて言う。

「今日から入団する、花巻です!担当はヴァイオリンで、ウィーンに4年程留学していました。宜しくおねがいしますっ!!」

100人が一斉に拍手する。

良かった.....


to be continued.......

5:大工 ◆AUoo:2012/05/30(水) 22:07 ID:09I

拍手が鳴り止むのを察し、三鷹さんが指示する。

「いつも通り2時間パー練で、その後に管楽器、
弦楽器合わせて1時間、残りは全体で合わせます。じゃ、初め!!」

皆がぞろぞろと持ち場に着く。
困惑する紙杏に、三鷹さんが言う。

「ヴァイオリンのパー練だけ参加すればいいよ。ヴァイオリンは第六練習部屋ね。」

「はい!」

紙杏は総合練習部屋を出て、第六練習部屋に行く。
すると.......

パンッ!

突然クラッカーの音がなり響き、紙杏は驚愕する。
若い女性が笑顔で言う。

「入団おめでとう!これからよろしくね!!」


to be continued.......

6:大工 ◆AUoo:2012/05/30(水) 22:40 ID:09I

(一時間経過.....)

ヴァイオリン担当の人達は心優しい人達ばっかりで、
一時間で直ぐに馴染めた。

特に、ヴァイオリンのリーダーである八尋さんには、
とても親しく接してもらった。

紙杏は見学していたが、ヴァイオリンだけでもすごい迫力がある演奏だ
演奏してくれたのは、来月のコンクールで披露する曲、
J.シュトラウスの『ラデツキー行進曲』
モーツァルトの『フィガロの結婚(序曲)』
クラウス·バデルトの『彼こそは海賊(パイレーツ·オブ·カリビアン)』

どれも完成度が高かった。
さすが、日本のオーケストラ音楽団では、2番目にレベルの高いだけはある。

八尋が汗を拭いて言う。

「花巻さんの演奏も聞いてみたいんだけど、いいかな?」

「え!?私?いいんですか?」

ヴァイオリンのパートである12人の人達がうなずいた。

紙杏は嬉しくなり、肩からヴァイオリンケースを降ろし、
ヴァイオリンを取り出した。

「ヴィヴァルディの『四季(第一節)』です。」

というと、紙杏は演奏を始めた。


to be continued......

7:大工 ◆AUoo:2012/05/31(木) 00:26 ID:09I

ヴィヴァルディ【四季】は、4つの節(春,夏,秋,冬)で構成され、
その中でも『春』は最も有名であり、
4ヵ所のポイントで曲調が大きく変化するのが特徴だ。

紙杏はヴァイオリンを演奏する

♪〜〜♪〜〜♪〜♪♪♪〜〜♪〜♪〜♪♪♪〜〜♪♪♪♪〜〜
♪〜♪♪〜〜♪〜♪♪♪♪〜〜♪♪♪〜〜〜〜〜♪♪〜〜♪♪

変化をしっかり表した紙杏の演奏は、
春の象徴である、
小鳥→川→雷鳴→小鳥という流れのイメージをより強調させ、
臨場感溢れる演奏になっていた。

まあ、伊達にウィーンに4年間いたわけじゃない。

演奏が終了した。
皆は拍手して、嬉しい言葉を口々に言ってくれた。

「すごい!!迫力があるね!!」

八尋が目をキラキラさせて言う。
副リーダーの川崎さんが、「才能があるなあ」と感嘆する。

紙杏は照れて頭をかく。

「あははは....まだまだですよ〜」

なんか、いいな....この人たち......


to be continued......

8:大工 ◆AUoo:2012/05/31(木) 19:50 ID:09I

パー練が終わり、弦楽器でのアンサンブルをするため
私達は総合練習部屋に移動した。

三鷹さんが一喝する。

「ヴァイオリン、遅い!!」

リーダーである八尋が頭を下げ、謝る。
棒降りの木村さんが棒を胸ポケットから取り出す。

ヴァイオリンの人達は持ち場に着く。
何も出来ずにただ立っている紙杏に、副リーダーの川崎が言う。

「チェロの席、代奏しますか?花巻さん。」

よく見ると、チェロの席が1つ空いている。
紙杏は返事をして、そそくさと席についた。

木村が指揮台に立つ。紙杏は楽譜をパラパラとめくり、『ラデツキー行進曲』の所を開いた。

木村が腕を振り上げる。それにあわせて、紙杏は気を引き締めた。
そして、チェロとコントラバスの前奏が入る。
紙杏も演奏を始めた。少しだけ陽気な曲調を、出だしからうまく出せた。

♪〜〜♪♪♪〜♪♪♪〜♪♪♪〜♪♪♪〜♪〜♪〜♪〜

.......懐かしい。

この曲は、友達との思いでの曲の1つだった。
ウィーンでカルテットを組んでいた友達と、初めて合わせた曲だ。

今頃、どうしてるのかな......ジェーン、サラ、メアリー.........

懐かしい友人を思い、紙杏は弦に少し力を込めた。


to be contiuned......

9:大工 ◆AUoo:2012/05/31(木) 22:34 ID:09I

♪〜♪♪♪〜♪♪♪♪♪♪♪〜〜〜♪〜......

木村が棒を止める。ピタリと音楽が止まった。
指揮台から木村が降りたと同時に、紙杏は椅子に力無く座り込んだ。

3曲ぶっ続けでやるのは大変だ.....

紙杏は汗を拭き、息をつく。これから総合練習があるとおもうと、気が重い。

チェロ,ヴァイオリン,コントラバス,ヴィオラの各リーダーが何やら話していた。
しばらくたってチェロのパートリーダーの尾火さんが呼び掛けた。

「総合練習始めますよ!!」

紙杏は頑張るぞ、と呟き、楽譜に目を戻した。


to be continued.......

10:大工 ◆AUoo:2012/06/01(金) 18:59 ID:09I

「じゃ、これで切り上げます。お疲れ様!」

三鷹が解散をかけ、皆はぞろぞろと帰っていく。
紙杏はやっと終わった〜〜....という思いで伸びをする。

すると、目の前に紙杏と同い年くらいの茶髪で天パの男の人が立っていた。
その人はトランペットのケースを持っていた。

「明日から正式に入団するんですか?」

紙杏は急だったので曖昧に返事した。
男の人がつづける。

「あ、俺はトランペット担当の椿です。俺も春まで大学で、今年の四月に入ったばっかりなんだよ。」

紙杏は椿くんが気軽に話しかけてくれたことを嬉しく思い、言った。

「へぇー、じゃあ同い年かぁ〜」

「花巻さんはウィーンに留学してんだよね?いいなぁ....」

紙杏は少し照れた。

「ウィーンには凄い人達がいっぱい居て、とても良かったよ。」

紙杏はふと、ジェーン達のことを思い出した。

『ジャパンについたら、Skypeしようよ!!(和訳)』

あ!?忘れてた!!七時から約束してたっけ!!

「急がないと.......椿くん、また明日!!」

と言って服を翻して、
「また明日」と言う椿のもとを後にした。

ジェーン達と話せる......!!
紙杏は踊り出したい気持ちを抑えて走った。


to be continued......


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