放課後の図書室

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1:麗香:2012/07/05(木) 18:04 ID:bAY

小説…です。

登場人物・・・
 村井 悟
 小6。ジャンケンに弱い。
 図書室がお気に入りの場所。
 眼鏡でも、かおは良い…らしい。


 本崎 詩織
 悟のクラスに転校してきた美少女。
 影で『姫』と呼ばれる。
 内気。本を読むのが大好き。


…よろしくお願いします

2:麗香:2012/07/05(木) 18:29 ID:bAY

 opening

日の光が優しく差し込んでくる。
僕は膨らんできた桜のつぼみを眺めていた。

…ものすごい眠い。
今のこの時期、窓際の一番後ろの席なんて、天国でもあり、地獄でもある。

「起立」

ぼーっとしてたら朝のSHRが始まっていた。
いけないいけない。

「今日は転校生を紹介するぞー。」
おぉっ クラス全体がざわめく。

でも、はっきり言って僕は興味がない。
話すことなんてないしね。

「入ってきなさい」
ガラッー…
またクラス全体がざわめいた。

入ってきたのは―…

ものすごい美人だったから。
漆黒の髪、藍色の瞳。
ろうのような白い肌。
フランス人形ではない。
日本人形でもない。
……お姫様でいっか。

などとぼんやりしてたら、その『姫』があいさつをしていた。

「あ…本崎(ほんざき)詩織(しおり)…です
 あ、あの……よろしく…お願いします……」

つまりながら自己紹介。
声、小ッさ。
「じゃあ…席は村井の隣だ」
「は、はい…」
こっちに来る。
で、座る。
で、うつむく。
「あ、あの…」
「はい?」
なぜかへんじをしてしまった。
「よ…よろしく…お、おねがい…し、します…」
「え、あ…こっちこそ…」




これが僕と姫の出会い…です。
(あ、姫のがうつった…)

3:咲:2012/07/05(木) 20:09 ID:gg.

はじめまして。
咲です。
なんとなくおもしろそうだなーって思ったんで、書き込みました。
続き楽しみにしてます。

4:麗香:2012/07/06(金) 18:43 ID:bAY

は、はじめまして…
あ…ありがとう、ございます…

「あ、あの……、さん…」
白いフワフワしてる空間で、誰かの声が聞こえた。

目を開けると、昨日来た本崎さん…『姫』が僕を覗き込んでいた。
「ぅわっ!!」
驚いた拍子にいすがガタッと音を立てた。
皆がこっちを見る。
(うへぇ…)
僕は首をすくめながら姫を見た。
「あ、あの… ごめんなさい…
 寝てらっしゃったんだけど…
 あ、あの…
 …起こさなきゃいけないかな、って…
 す、すいません…」
と言って小さく頭を下げた。
「あ、いや、その…」
僕が反応に困ってると、先生がこう言った。

「委員会決めるぞー、ちゃんと考えてたかー?」

……げ。考えてない。
顔に縦線が入っていく。
あーあ、どうしよう。

・代表委員
・図書委員
・保健委員
・美化委員
・生活委員
・安全委員
・広報委員
・給食委員
・放送委員
・飼育委員
・栽培委員
・体育委員
・計画委員

うーん…去年は確か飼育委員だったんだっけ。
今年は何にしよう?


         ☆


とりあえず美化委員に立候補。
これが意外に多くて。
「ジャーンケーン…」

…負けました。

次は栽培委員。
また多くて。
「ジャーンケーン…」

…負けました。(二連敗)

次は保健委員。
また多くて。
「ジャーンケーン…」

…負けました。(三連敗)


そんなこんなで十連敗。(泣)
で結局図書委員に。
姫と一緒です。


あぁ…ジャンケンものすごい負けたなぁ………

5:咲:2012/07/07(土) 09:38 ID:vZ.

あたしもいつかじゃんけん連続負けしたなぁ……。
なんか気持ちがわかる。
図書委員いいなぁ。
楽しいのに。

6:麗香:2012/07/07(土) 11:12 ID:bAY

あ、私も…ジャンケン弱いんです。
で、でも、そのおかげで…嫌なことから、外れることがあるんです、よね…。

#1  初めて手に取りました…

今日は第1回目の委員会です。
もちろん図書室で。
・・・・・・・・・なんですが…


「ごめん、なさい…
 あの…えと…
 図書室って…どこ、なんですか…?」

あ。そうだった。
転校してきたばっかりでした…

「あ、えっと…こっちです」

そう言って歩き出しました。


      ☆


ガラッ―…
「失礼します…」
姫の目がキラキラ光った。

「わぁっ…
 すごいです!
 ものすごい本の量ですね。
 うちのお店といい勝負です」

……え?
『うちのお店』?
ポカーンとしてたら、姫が慌てて俯いた。

「あ、あ、あの…
 すいません…あの、えっと…
 本の量がものすごくて、その…
 少し、興奮…しちゃいました…
 ご、ごめんなさい」

どもりまくり。
「本が好きなんですね。」
そう言うと、姫は首を振った。
「い、いえ…そんな…
 変、ですよね…」
いやいや、そんな感じに聞こえたか。
そうとは言っていないが。

7:麗香:2012/07/07(土) 14:36 ID:bAY

「おーい、早く来いよー」
あ、呼ばれてますね。
「行きますよ?姫」
あ゛。『姫』って呼んじゃいました…
けれど、姫は全然気にしてないように返事をした。

「はい。
 行きましょう、村井さん」

そう言って彼女は笑った。
(やっぱり美人だなぁ…)
そう改めて感じました。


       ☆


「委員長決めまーす。
 6年生は絶対立候補ですよー」

う゛…
僕は聞いて聞かぬフリ。
だって、立候補なんていないですよ。


「立候補いるかー」
しーん……
(いるわけ無いですね)

「じゃんけんしろー」

ハイ?
いま、なんと?


「ジャーンケーン…」
はい、負けました。

はぁぁ……
委員長決定です。

8:咲:2012/07/08(日) 06:28 ID:eCw

それわかります!
あたしもこの前負け続けて最後に勝ったし……!
おかげで嫌な男子とペアにならずにすんだ。
じゃんけんさまさまですよね。
あ゛……。
やっちゃったか。

9:麗香:2012/07/08(日) 18:58 ID:bAY

で、ですよね。
でも、私の場合は…あの、全部、負けちゃうんです、よね。

「あの…
 一緒に、…頑張り、ましょう」

姫が笑うと、猫みたいに目が細くなりました。

「え?」

僕は状況が飲み込めてなかったんですが…
すると、姫が照れ隠しのように笑った。

「私も…
 ジャンケン、負けちゃって、副部長…
 なっちゃって…あの、よ、よろしくお願い、します」

あぁ、なるほど。
ようやく分かりました。

「こちらこそ、よろしくお願いします。
 ………姫」

そう言うと、姫は微笑んだ。

「はい。村井さん」


         ☆


『記録日誌』…。
これは、部長が委員会の記録をするための、ノートみたいなものです。
僕には縁遠いものだったんですけどね…
今日、初めて手に取りました。

カリカリカリ…

えんぴつと紙のこすれる音がします。
今日は自分のクラスが本の貸し出しをする曜日を決めえました。
僕たち6−2は、火曜日と金曜日担当です。
休憩時間だけでなく、放課後も開けるそうです。

10:咲:2012/07/08(日) 20:34 ID:kJg

なつかしいな〜 日誌。
あたしも5年のころかりかり書いたっけ。(男子が書かないから。)
6−2……。
なつかしい。
あたしも6−2だったんですよ。
放課後も開ける! いいなぁ。
あたしもそうだったらよかったのに。

11:麗香:2012/07/09(月) 20:48 ID:bAY

そう、なんですか…!?
私も、あの、6−2、だったんです。
放課後も、開けたらいいな、って、思ったので…

初めての当番の日。

「姫、行きますよ!」

僕がそう言うと、姫は読んでいた本から、顔を上げました。

「は、はい…
 村井さん。 …待って、ください…」

僕はそんな姫を見た。
…なんだか、前よりもキラキラして見えます…
気のせいでしょうか?


       ☆


「ハンコください!」
「この本借ります!」
「この本は、どこに収めるんですか?」

図書室は人、人、人、人、人!でいっぱいです。
もちろん僕たちはてんてこまいです。
でも、ぐったりしてる僕と違って、姫は活き活きしています。
この前チラッと聞いたんですが、家が本屋だそうです。
まぁ、僕には関係ないですね…

12:咲:2012/07/09(月) 21:00 ID:s92

そうなんですか!
いろいろと一緒ですね。
本を読んでてきらきらして見えるのか。
あたしも本読むの大好き。
姫の気持ちがわかる。
本屋かぁ。
いいなあ。

13:麗香:2012/07/13(金) 21:16 ID:bAY

本当…! なんか、すごいですね…
あの、私も本を、読むのが好きなんです。


「…姫。」  「……姫?」
何度声をかけても起きません…寝ちゃってますね…完全に…
うーん… あと30分で下校時刻ですが…

……ふっ…


僕の口元が少し緩みました。
もう人はいません。
どうせなら…

−すっ…
僕は本を手に取りました。
起きるまで待ってみましょうか…
『嘘の鏡』…
ページ数は158ページ。 読みきれるでしょうか…

14:咲:2012/07/14(土) 08:08 ID:v4A

158……余裕。
20分あれば楽勝です。
……って、あたしなに言ってんだろ。

15:麗香:2012/07/14(土) 14:09 ID:bAY

いえ…大丈夫。です。


第一話  『嘘の鏡』

誰もいない図書室。
…いや、違いますね。姫と僕がいます。
本の表紙には、女の子が鏡にせを向けている絵が描いてあります。

『プロローグ  鏡の中の悪魔』

私は鏡が大の苦手である。
自分の顔が映るのも、他の人が映るのも。
見ているだけで背中に冷や汗をかいたりしてしまう。
ひどいときには軽くめまいがする。
別に、窓に映ったりしたりするのは問題は無いのだが。
まぁ、そうなったのには、理由がある。
このお話は私の実体験。
信じるか信じないかは、あなた次第。



「………悪魔。か。」
ここまで読んで僕はぽつりと呟きました。
正直、信じてないんです。
幽霊とか、悪魔とか。

16:咲:2012/07/14(土) 17:43 ID:JHs

嘘の鏡……。
おもしろそう。
幽霊かあ……。
麗香さんは、信じてるんですか?

17:麗香:2012/07/18(水) 20:59 ID:bAY

あ、ありがとう…ございます…
幽霊、ですか… 信じてます。 咲さんは…どう、ですか…?



『第一話  大きな鏡

 私の部屋には、全身が写るような大きい鏡がある。
今回の話は、その鏡に住んでいる悪魔の話。


 私はその日、ピアノの発表会のためのドレスを買ってもらった。
嬉しくて、すぐに家で着てみた。
その時から、大きな鏡が部屋にはあった。
私は鏡の前でくるり、と回った。

ぐきっっ

バランスをくずしてしまい、倒れそうになった瞬間―……
何かが私を支えてくれた。
『あぶねー… 鏡が割れたらどうすんだよ…』
男のひとの声がした。
上を見ると、男の人が私を支えてくれていた。 』




………これは、恋愛ものなんですかね?
僕、そういうの苦手なんですけど…

そう思いながら、ページをめくった。

18:咲:2012/07/19(木) 17:35 ID:y5g

信じてます。
っていうか、あたしは信じなきゃいけないから。

19:くま:2012/07/20(金) 19:51 ID:H2k

小松っちゃん。
おもろー。
って、ゆうかー、あの、女の人、気弱いね。
それに、雛子のコメントなんか、笑いこらえてそう・・・。

20:麗香:2012/07/20(金) 20:26 ID:bAY

…そう、なんですか…


『  「あ、あ、ありがとうございます。」
 なんだか突然の出来事に頭が回らない。
すると、゛その人は、にこっと笑った。
その人は20歳ぐらい。 私よりも、ものすごい年上。(外見)

「あ、あの…」

そう言って私がその人を見上げたとき。
頭の【ある物】が目に入った。



それは―…


普通はない、物。 ―…角。
「…え?」
私はうっかり声に出してしまった。 そして後悔する。
「……見られたか」
その人は低い声でそう言った。

背中を冷たい汗が流れた。  』




「…………ふぅ……」
これ、怪談物なんですかね?
あんまりよくわかんないですね。

でも、僕は途中で読むのをやめるつもりは無かった。

21:麗香:2012/07/30(月) 21:00 ID:bAY

『  「見られたか…」
 「え?え?え?」 
 私は混乱してなにがなんだか分からなくなっていた。
 ただ―……   嫌な予感だけはしていた。
 その時。
 「…ごめんな。 ちょっと我慢してろよ。」
 その人は、私に向かって微笑んだ。
 そして、鏡の中へ私を連れて行った。
 なんだか、怖くはなかった。



 甘かった。 そう思い知らされたのは、また今度…   』



僕は驚いた。 残りのページは真っ白だった。
「…あれ?」
…どうして、何も書かれてないんでしょう…?
悩んでいる僕は、姫がこっちに来たことに気付かなかった。
「……村井、さん?」
「…わぁぁっっ!!」
僕は自分の声に驚いた。 …情けない。

「あの…その本って…」
何か言いたげな姫。
「なんですか?」
「…ぁ、いいえ… なんでもない、です……」


僕たちは、学校を後にした。
「…姫?」
姫はうつむいたまま。
…どうしたんでしょうか?
「…て」
…なんでしょう?
「…姫?」
姫が、僕を睨んだ。
「やめて! …姫って呼ばないで!」
僕は、何もいえなかった。
ただただ、姫を見つめることしか、できなかった。
「…やめて。 ………もう、イヤよ…」
そう言って泣き崩れた姫を、僕は支えた。
何があったんでしょう…?


   《詩織》
私は村井さんに連れられて、家に帰ってきました。
「…本崎さ「ごめんなさい…もう、大丈夫です。」
私は、そう言って村井さんを追い返しました。

「……ごめんね。 悟君…」



交差する二人の気持ち。
もう元には戻れない。
そう。
 ―…時計の針をまき戻さなければ。
もう私は会えないの?
“悟君”。 もう一度だけ…
もう一度だけ、そう呼ばせてよ…。

22:麗香:2012/08/03(金) 20:54 ID:bAY

引き続き《詩織》視点…


「「おかえり、詩織。」」
お父さん…
お兄ちゃん…
「…た、だいま…」
そう言って、私はお店の中に入った。
私の家は、本屋さん。
古いけど、まだまだ地元の人には人気がある。
いずれは、私がこのお店を継ぐことになっているんだって。

―ガラッ…

引き戸が開く音がした。
「いらっしゃいませ…」
お父さんがしているように、挨拶をした。
入ってきたのは、女の人。
40代後半くらいかな…?
お父さんよりもちょっとだけ若いかも。
「こんにちは、店主はいるかな?」
店主…? お父さんの事かな?
「はい、ちょっと待っててください。」


  

23:ほの kyah-hashimoto@roe.plala.or.jp:2012/08/15(水) 21:14 ID:.qQ

めっちゃ面白いです!!
続き早く読みたいです。
頑張ってください。!

24:麗香:2012/08/16(木) 14:46 ID:bAY

ほのさん… 
ありがとうございます…


「お父さん……」
奥に入ると、お父さんとお兄ちゃんが向かい合って座っていた。
「あぁ、詩織。 どうした?」
優しそうな笑顔。
でも、私は知ってる。

この笑顔は…ニセモノだってこと。

でも、私はそんなことを顔に出さずに返事をする。
「…お客さん、女の人……」
その瞬間、お父さんの顔に緊張が走った。
「…分かった、ちょっと待ってろ。」


          ☆

トン…トン…
―ガチャッ
部屋に入って、ドアの鍵を閉める。
「……んしょっ よいしょっ」
机をどかして、カーペットをはがす。

゛秘密の扉が姿を現す。

―カチャンッ……
鍵を開けて中に入る。
ここには、人には見られたくないものが入っている。
一応、電気はついている。
私は一冊の本を手に取った。

『嘘の鏡』

…そう。
悟君が呼んでいた本。
私はペンを取り、手に握った。

軽いめまいがした。
後ろを見ると、男の人が立っていた。
『姫さまか… 誰かと思ったよ。』
「ふふっ… 大丈夫よ、ここの鍵は私しか持っていないんだから。」
一見穏やかに話しているように見えるけど、実は、火花が散っている会話。
『なんだ?』
男は私の手元を見て、ため息をついた。

『……またそれか。』

「なによ? 何をしようが私の勝手でしょう?
 あなたにあーだこーだ言われる筋合いはないのよ。」
私は思いっきり冷たく言った。

本当は、悲しくて仕方がない。
本当は、思いっきり泣き叫びたい。
本当は、誰かに慰めてもらいたい。
でも……
この男の前でだけは弱みは見せられない。

絶対に。

25:ほの kyah-hashimoto@roe.plala.or.jp:2012/08/20(月) 13:36 ID:.qQ

ニセモノってどういうことですかね・・・
詩織は何を隠しているんだろう。
続きが気になります。

26:麗香:2012/08/25(土) 17:25 ID:bAY


ペンを握り直して、ページに文を書いていく。
…………分かった?
『嘘の鏡』は、私が書いてるもの。 そして、これは実話。
分かる?

私は、鏡の中に閉じ込められてる―…

『姫』。

お父さんとおにいちゃんは知らない。
ただ、私の事嫌ってるだけ―…
あんなに笑顔を向けてくるけど、本当は嫌ってる。
なんか… 分かるようになったきちゃった…んだよね。

『姫、考えてくれたか? あの話…』

男… ライは、真面目な顔を私に向けた。
私は、思いっきり睨みつける。

「私は、その答えを何度も言ったはずよ?もう忘れたの? 
 ―…もう一回言うわよ…。悪魔と結婚なんてしないわよ。」

ライは、困った、って顔をした。
ここでちょっと紹介。

ライは、魔界で“王子”の位置につく。
まぁ、ものすごい偉い人… というか、悪魔。
悪魔には、“女”なんて性別はないから…
15歳の誕生日に、人間の女を捕まえて、自分の妻とするらしい。
私がライと出会ったのは、1年前。
そのまま鏡の中に連れ込まれ、人間界と行き来ができるってことを条件に、今に至る。
ライはこの1年で、私を好きになった!って言ってる。



―…でもね。
私は、悟君が好きなんだ。
2年前、引越しで離れ離れになったとき。
彼は、「また遊ぼう!」って言ってくれた。
まぁ、彼はもう忘れてるみたいだけど…
私のこと、覚えてないみたいだけど…

『姫様はワガママだな。』
「ほっといてよ! ライには、関係ないでしょ?」

―グイッ

急に手を引っ張られた。
気がつくと、私はライの腕の中。
「な、なに…っ 何すんの?」
驚き過ぎてか、言葉が変。
『……ょ…』
何かぼそぼそ言ってる。
何―…?

『関係あるよ… あるにきまってんだろ!』

なに、いってん、の…
私の頬を、液体が流れてく。
なっ……
「な、なにすんのよ!? 離してよっ!」
ライは私の言葉とは反対に、もっときつく抱きしめる。
「離してよっ…… 離してっ…」
『離すわけねぇだろーが…』


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