小説書くよ、頑張る(`・ω・´)

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1:home ◆VVV2:2012/07/17(火) 06:42 ID:jcU

ε=ε=(*b´∀`)b♪WELCOME♪d(´∀`d*)=з=з

小説とかかいてみまよ、頑張りますよ
↓更新中長編小説はこちら↓
http://ncode.syosetu.com/n3229bb/
↑こちら長編小説、こっちお気に入りしてくれると嬉しい←
 更新中なので朗読者募集中(´・ω・`)

そしてここでは短編小説書いてみるよ、頑張る。
更新ペースバラバラだけどね、頑張ってみるよ、それなりに。

僕ホームです、宜しくですm(__)m
commentくれたら返信いくよ←これ必ず
小説作っているお仲間さんと色々関わりを持ちたいよ←これ本心
僕からのmessage無視しちゃってもいいよ←ちょっとツンデレ
とにかくcommentくれたら泣いて喜ぶよ←マジで

自己紹介だけしておこうか
名前:home ホーム
性別:女子に決まってるよね
年齢:とかはっきり言って関係ナッシング
性格:見てのとおりだよね
好き:優しい子&ゆったりした子&ふんわりした子&お菓子みたいな子…意味わかんないって?w
嫌い:猫じゃなくてワニみたいな子&キリンじゃなく像みたいな子…え?理解不能?w

たまに詩とかも出てくるからスレチになるかもだけど
大体は短編小説だから…許して(´;ω;`)

2:home ◆VVV2:2012/07/17(火) 16:27 ID:F3Y

一作目 《夕方》

今日もゆっくりと日が暮れていく夕日を眺める。
山の向こうに行くにつれてかけていく夕日は美しいというよりは悲しく見えた。
空に雲は一つも浮かんでいない
ただ太陽の光が青空と混ざって紫のような光を放っているだけだ。

「…はぁ」
俺はため息をついて自室に戻る。
なにもないいつもの自室の風景が目の前に広がる。
とくになんの飾り気もない部屋だった。
ゲームもポスターもマンガ本もプラモデルもない。
あるのは勉強机とイス、ベットと…ピアノだけだった。
俺は小学校の頃からピアノを習ってきた。
特にピアノが好きだったわけでもない
小学校の頃に好きだった女の子がピアノがとてもうまかったのだ。
放課後、その女の子によくピアノを教えてもらっていた。
それから家でもピアノを弾くようになったのだ。
そのピアノの上には大好きな女の子と小学校3年生の頃の俺がうつった写真が飾ってあった。
その写真が飾ってある枠には『香織と正吾』と書いてある。
香織はやせ細っていた、当時の俺はそんなこと気にも留めなかったのだが
後々、両親から聞いた話だと香織は病弱だったらしい。

今俺は高校2年生だ。
なんでこんな写真がいまだに飾ってあるのか、俺自身もよくわからなかった。
ただ、なぜかいつも悲しいときや苦しいときはこの写真をみていた。
香織はもう俺とはなんの関係もない。
ただ、別れ際にこうつぶやいただけだった。

「お星さまがね、ずっとしょう君のこと見てくれるからね
 だから、しょう君もお星さまのことずっと見ててね?」

それから香織とは連絡が途絶えた。
小学校の頃の俺には「香織ちゃんはね、お星さまになったんだよ」と伝えられた。

夕日が沈みきって沈黙が訪れる。
その沈黙の中でまた香織の星が光りだす。

ずっと見てるって…夜しかいないだろ…香織…

3:home ◆VVV2:2012/07/17(火) 16:30 ID:F3Y

はい、最初の短編小説は意味不明な作品となりましたね。
なんたって製作時間10分ですから←
やる気がないんじゃないんです
思いついたら即投稿が僕のモットーなんで
多少意味不明になっても許してくださいなっ(´・ω・`)

4:home ◆VVV2:2012/07/18(水) 10:54 ID:jcU

二作目 《学級下克上》
今度は長編小説を…
さぁて、うまくできるかな(´・ω・`)


見慣れた部屋で目を覚ます。
朝が来た…
今日もいつもどおりの学校生活が始まる。
私は二階の自室から一階のキッチンへ降りて朝食をとった。
今は朝の6時、まだ家族の誰も起きてきてはいない。
私の家は3人家族、母親と私沙月(さつき)と妹の沙和(さより)だけだ。
私は今中学校2年生、妹は小学校6年生。
まだ登校時間には全然余裕があるため、キッチンで朝食を食べ終わると
また階段を上がり、自室で小説を読んで時間を潰したのだった。

5:home ◆VVV2:2012/07/18(水) 11:19 ID:jcU

― 今私は教室の前にいる。
今朝はとても寝起きがよかったので気分がいい。
…が教室にはいる事ほど憂鬱な事はなかった。

少し間をおいて、私は教室の扉を静かにあけた。
一瞬教室の空気が止まる。
異物が教室にでも入ってきて、みんながその異物を警戒しているような沈黙だった。
しかし、もう私は慣れている。
私がその異物だということを自覚している。
そんな居心地の悪い空気の中を私は自分の席へと向かって歩いた。

私は一番前の席で、その席につくと、その沈黙はまた、騒がしいいつもの空気へと戻っていった。
ブランド物の話や、ゲームの話、恋話や部活の先輩との人間関係の話…
ごくありふれたそこらへんの中学校と同じ風景が広がった。

朝の会が始まる時間を知らせるチャイムがなる…
と同時に、また沈黙が訪れる。
私が教室に入ってくるときの沈黙とは違う、別の沈黙だ。
みんなの目から輝きが消え、話し声どころか、呼吸の音さえ聞こえない。
そんな静かな教室に、勢い良く扉が開く音が響く―…先生だ。
それと同時にとある男子生徒が号令をかける。
「起立っ、礼っ、着席」
その声はまるで軍隊の号令のように聞こえた。
それに合わせてクラスメイト達も軍隊のようにキビキビと挨拶をする。

…ガタンッ

イスがずれる音がした。
それと同時に教室の中は凍りつく。
けっこう後ろの方だ…誰だ?
先生は教卓を下りて私のすぐ横をとおり後ろの席へと歩いていく。
誰も振り向こうとしない…誰も。

「お前…今何した」
なんの感情もこもっていない声が教室に響く。
「すいませんっ…わざとじゃないんですっごめんなさいっ」
取り乱した女子生徒の声が響く…可哀想に。
「すいませんじゃないだろ、ふざけるな」
その言葉の直後、鈍い音がした。
殴られたわけじゃない…腕をおられた音だった。

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
悲鳴が教室を貫いていく。
耳をふさぐ生徒は出ない…なにせ、これが普通の日常の風景なのだから。
しかし、みな怯えている。
ここで泣き出したり、ため息をしたり、少しでも物音をたてると自分もああゆうふうになるのだから。

まだ女子生徒は悶絶している。
そんな中、他のクラスも号令を始めたようだ。
いろんなクラスから叫び声や花瓶の割れる音などが聞こえてくる…

…この学校は孤児の集まりでできた学校
そのルールは看守が奴隷にさせるような束縛と暴力で成り立っていた。

6:home ◆VVV2:2012/07/20(金) 09:05 ID:jcU

その後何事もなく、朝の回は終わった。
まだ教室の後ろで苦しんでいる女子を数人の女子が手当をする。
この学校に保健室なんて親切な場所は存在しない。
怪我をしたら自分で手当できなきゃ意味がないからだ。

さて、ではここで皆さんの疑問になった事を少し説明しておこうか。
なぜ孤児じゃない私が、この孤児の集まりの学校に入れているのか…ということだ。

この学校は最近、裏社会で問題になっていた。
まだ表の世界には顔は出していないが、警察が動いているような状態だ。
もちろん、その理由はさきほどもあった暴力だ。
しかし、この学校には裏で大きな力が働いているらしく、うかつに調査はできないらしい。
…ので、私がおとりとなってこの学校に入れられているわけだ。
私のお父さんは実際いないのではなくこの事件に関わっている為、警察にいる。
私のお父さんも警察なのだが、この事件を受け持っている警察の人はみな、お父さんとお同じなのだそうだ。

そして、ブランド物の話やゲームの話などがあったことについての疑問も解いておこう。
この孤児の集まりの学校…『園部孤児学園(そのべこじがくえん)』は先ほども言ったように大きな力があって機能している。
裏では実際酷い虐待などがあるが、表向きはとても裕福なのだ。
一度学校の外に出てしまえば、学校側から支給されたお金でなんでも買うことができる。
いわば、逃げたくても逃げられない状態…というわけだ。

まぁ園部孤児学園の現状はこんな感じだった。

そして、最終的に警察が企んでいる事…
それが『学級下克上』だ

7:home ◆VVV2:2012/07/20(金) 09:25 ID:jcU

学級下克上…それはつまり、生徒と先生の立場が変わることを意味している。
その作戦は私たちの学級から始まる。
運良く私のクラスは、この園部孤児学園2年の学年主任担当の教室である。
だからまず先にこの学級から潰していこうという作戦だった。

安全の為、この学級には私以外にも警察の子が2・3人いるという事だったが、
この作戦は極秘の為、私達はそれを知らされていないそうだ。
もしも、先生が私たちが警察の子だということに気づけば…命の危険もあるだろう。
今のところ、私たち警察の子全員は暴力もなにもされていないのだという。

私はこの作戦内容をお父さんに聞いたとき、怖かった。
なんでお父さん達大人が私みたいな子供をおとりとして使うのか理解できなかった。
しかし、その学校の中で行われている残酷な事実を聞くと、私の気持ちは紅に染まった。
それは、怒りと、興奮だった。
それから私は、警察の色々な情報をもとに、
礼の仕方から、運動の仕方、先生との話し方に至るまで教え込まえた。
先ほどの女子みたいに、イスなどにぶつかって罰を受けるんじゃ、スパイは成り立たないからだ。
多分他の子もそんな訓練をしてきたのだろう。
その中には柔道や空手の選手もいるらしい…いざとなったら武力で戦えるように。

この作戦は決して軽い気持ちでやってはいけない仕事だった。
しかし、私は楽しんでいた、この生活を。
今までの平凡な生活とはちがう、スリルのある生活が気に入っていた。
…まぁもちろん、仕事自体は真剣にやっているけどね。

8:うにゃ ◆4AUw:2012/07/20(金) 21:15 ID:If.

まず、時折文章が重なりあって見にくいところがあるのでそこに注意。
話が変わるたびに一行開けてみたりと工夫してみましょう。

表現力については、もう少し主人公の感情を含めてみましょう。
感情描写が情景描写に埋もれてしまっているような気がします。

テンポあたりはゆったりとしていてかなり読みやすいです。

情景描写はもう何もいうことなし。
寧ろ何も言えません。完璧すぎて。
そこらじゅうにちりばめられている情景描写が「文才スゲーダロ!」と自慢してくるかのようです。畜生腹立たしいその文才寄越せぇぇえ(

ちなみに彼女のお父さんがどうなっているのか、どうなったのかの詳細を…これから書くつもりなんですかね??
それだったら失礼。


こういうダークストーリー(?)めっちゃ大好きです。
これからも読ましてください!!

こんな俺に依頼、本当にありがとうございました><

9:home ◆VVV2:2012/07/20(金) 23:02 ID:jcU

「さつきちゃーん」
授業の準備をしていると、ふと後ろから呼ばれた。

(…誰だっけ)

人の名前を覚えるのが苦手な僕は
クラスメイトの名前すら言えない。

僕を呼び止めた子はとても明るそうな子だった。
少し茶色が混ざったサラサラのストレートショートヘア。
こんな濁った教室の中でも澄み渡っている髪とお揃いの茶色の目。
身長はそんなにないが、スラっとしていてスポーツマンのように見える。
僕がこの子をよく知らないのは、一度も先生から怒られたことがないからだろう。

「私に…用?」
(明るい子苦手なんだけど…)
そんなふうに思いながらも、無表情で振り返った。
実際のところ、私はクラスの子から話しかけられる事が滅多にないので
(あ…仲良くなれるかな…)
と無表情ながらも少し期待していた自分がいた。

「包帯持ってるー?」
…が、世の中そんなに単純にできてはいないようだ。
(はぁ…)
心の中でそりゃそうかとため息をつくと、
差し出されている手に包帯を差し出す。
「ありがとー」
包帯を受け取るとその子は走り去っていった。
向かった先は…今日先生から腕をおられたあの子だ。

(結局名前わかんなかったか…)
まぁ別にいいんだけどね。

もう一度腕を折った女の子の方に目を向ける。
女子が包帯を巻いて手当しているようだ。
さっき包帯を私た子が私の事を友達に話しているようだ。
その友達は私のことを怪訝そうな目でチラチラと見ていた。

(結局なにしても変わらないか…)
まぁ別にいいんだけどね。

10:home ◆VVV2:2012/07/21(土) 10:55 ID:jcU

お父さんside.

「茨城警部っ」
向こうから掛けてくるのは…工藤くんか。
表情からみると悪い事でもいいことでもなさそうだ。
業務的な用事だろうか。

「例の学園の担任の名簿が出来上がりました」
ありがとうと言って私は自分のオフィスに着く。
一通り名簿を見て、沙月のクラスの担任の名前を頭に刻み込む。
(…沙月)
ふと沙月の顔が頭に浮かび上がってくる。
と同時に愛する妻の顔や妹の沙和の顔も浮かんできた…

小さい頃から私は警察という仕事に誇りを持って、仕事に打ち込んできた。
警察といっても、時には命懸けの仕事をする時もある…。
今回みたいな仕事もそうだ。
それに今回は愛する我が子の命もかかっていて、私にとっては人生最大の仕事になるだろう。
小さい頃から仕事にのめり込んできたため、
愛する我が子2人とはほとんど遊んでやれなかったし、
愛する妻にもかなりの負担をかけたことだろう…。
深夜に帰ってきたとき、3人が揃って机に突っ伏して寝ていた時には
涙が溢れ出てきた事を覚えている。

なにもしてやれない私だった。
それなのに…沙月は私の協力をしてくれた…自分の命をかけて。

「茨木部長…?」
ふと呼ばれて顔を上げる。
「元気なさそうですが大丈夫ですか…?」
先ほどの工藤くんだった。
彼は仕事ぶりも優秀だし、なにかと私を気遣ってくれる。
「いや、家族のことが気になってね」
仕事場でこんな事を言うのは最近になってからだ。
前まではこんな事部下の前で漏らすような性格じゃなかったのだが…
今回の仕事は結構精神的にくるようだ。
「僕も彼女の事とか気になりますよー、ほんと…ごめんって気持ちが止まらないです」
苦笑いしているが、工藤くんも相当参っているのだろう。

大切な人を失うことがどれだけつらいことか私は知っている。

私は小さい頃から孤児であった。
両親は私に虐待をし、挙句の果てに…捨てた。
そんな時、園部孤児学園の教師から拾われたのだった。
その人は私の母親変わりとなった。
私を園部孤児学園へと入学させてくれて、勉強も教えてくれた。
彼女は園部孤児学園ではありえないような、とても心優しい先生だった。
周りの学校の普通の女性教師だった。
暴力も暴言も吐かず、いつもやさしく、時に厳しく社会というものを教えてくれた。

私は彼女にとてもなついていた。
しかし、しばらくして、彼女は殺されることになった。
実際、死んだかどうかはわからない。
ただ、いきなり姿を消した…大切な人だったのに。
噂によると、生徒を甘やかしていることが学長の耳に入り、殺された…という。

その事件があったから、今私は警部となって園部学園を調べている。
当時の先生はほとんど居なくなっていて、教師名簿を作るだけでも大変だった。
絶対に、この事件は解決しなければならない。


そして…学長を死刑にしなければいけない。

11:home ◆VVV2:2012/07/21(土) 14:52 ID:jcU

沙月side.

今日の授業は全て終わった…。
相変わらず国語なんかはつまらなすぎて寝そうだった。

今は放課後…もう生徒たちは学校から寮へと帰っていた。
…というよりは逃げていったという表現の方が正しいような気がする。
今はみんな遊びにでも行ってるのだろう。
学校から支給されるお金を持って…さ。

教室の窓から外を見つめる。
季節は夏だ…木々が新鮮が風に吹かれてゆらゆら揺れていて
鳥は楽しそうにピーピーと鳴いている。
少し離れた住宅街はどれも新築に見え、実に平和そうだった。

この教室と外の世界は窓ガラス一枚で遮られている。
それなのに、外の世界とこの教室では次元が違っているように思える…。
私は窓ガラス越しに、空を自由に飛び回っている鳥を見て、ため息をした。

―…ガラッ

放課後の静かな教室にいきなりドアが開く音が響いた。
私は一瞬ドキッとすると少し肩に力を入れた。

…足音はこちらに近づいてくる。
しかし、その音の重さからして、歩調からして、先生じゃないことを悟った私は
肩の力を緩め、また外で飛んでいる鳥に意識を集中させた。

そのまま足音は聞こえなくなった…どうやら私の近くで止まったようだ。
数秒待ってもなんの音もしないので、耐え切れずに私は口を開いた。

「…どうしたの?」
振り向かずに、イントネーションの無い声で近づいてきた人に問う。
しばしの沈黙が続く…こういった微妙な空気は嫌いだ。

「…沙月ちゃん?」
するといきなり名前を確認された…多分男の子だろう。
とりあえず振り返ってみる。
すると目の前にはボーイッシュな…女の子が立っていた。

12:home ◆VVV2:2012/07/22(日) 10:47 ID:jcU

「そうだけど…用?」

目の前にいる男の子のような女の子
その瞳は黒くて、私の目をみているらしいが、それすら疑わしいほどだ。
髪は短くてはねている…といっても寝癖ではなく毛先がツンツンしている感じ。

「こんな放課後になにしてたのっ?」

言葉には興味津々というような感情がこもっているが
目は相変わらず漆黒に染まっていて、本当に興味を持っているのかわからない。
あかるく鈴のような声は私の耳に自然と吸い込まれて、とても聴きやすい。

「ちょっとね、考え事」

相変わらず素っ気ない態度をとる私…
別にこうゆう子が嫌いというわけではないが
クラスで異物と認識されている私に
こんなにもなれなれしく話しかけてくるこの子にちょっと警戒していた。

(…ん?)

ふと彼女のスカートの丈に注意を向ける。
左側の方に少し傾いているようだ…ほんとうに5mmくらいだが。
なるべくその子にバレないようにその子のスカートのポケットを見る…。

「考え事っ?恋愛関係…とかっ?」

いきなりその子が口を開いたので一瞬しか確認できなかったが



…あれは銃だ。


「違うよ、担任の事。怖いなぁ…って思ってさ」
さりげなく嘘をつく。
元々私は言葉に感情を入れないタイプだから
嘘をついているのかいないのかなんて見破れるわけがない。

それよりも、あの子の持っている銃…
拳銃より少し小さいくらいの大きさ…多分殺傷能力もそんなに高くないはず。
自己防衛の為につけているのだろう。
戦闘用というのはありえない…多分窓ガラス1つも割れやしないと思うから。

「だよねー 最近ひどいよねっ、今日もあの女の子の腕折っちゃったしー」

相変わらず口調が軽い。
まぁこれが取り柄なのかはしらないが、その口調は、まるでいじめグループのリーダーを思わせる。
目は口ほどに物を言う…というが
この子の場合、目が黒すぎる為、目から感情を摘み取るのは不可能だ…少なくとも私には。
だからこの独特な口調を頼りに感情を探るしかないのだが。
その口調さえも明るすぎて、本心なのかさえわからない。

「そうだね ところで…名前は?」

とりあえず名前だけでも覚えておこう…。
一見して特に不審な点は見当たらないけど、本能が何かを訴えている。
それがないか、自分でさえ解読できないのだが…
こうゆう時は取りあえず片っ端から押さえておいたほうがいい。
(ターゲット絞るとき楽だしね)

「うちはねっ佐々木芽衣(ささきめい)だよっ」

可愛らしい名前だ…。
芽衣という名前はいかにもこの子の性格とあっていた。

「芽衣さんはなにしにきたの?」
「あ、そうだそうだー忘れてたよー、プリント忘れちゃってさっ」

そう言い教室の真ん中の席へとかけていく。
その席も私は頭の中にインプットする。
そして、その席から銃で自分を狙った場合の銃弾の到着予測時間と威力を計算した。
…あくまで一応だけどね。

「それじゃー私は帰るよっ 気になってた沙月ちゃんとも話せてよかったっ」

そう言うと彼女は私に背を向けて教室を後にした―…


彼女がいなくなった教室にはまた沈黙が訪れる。
窓から入ってくる夕日は赤ではなく紅色に染まっていた。
先ほどまで彼女が立っていた場所から窓の外へと視線を戻す。
窓の外には先ほどまで飛んでいた小鳥とは違う
まるで彼女の瞳を思わせるような漆黒の翼を持った鴉が空を飛んでいた。

漆黒の翼を持った…いや背負った鴉はなにを思うだろう?
空から地上を見下ろして、なんと思うだろう…

「人間とは愚かな生き物だ」

そう呟いて、私は鼻で笑った。

教室から出ていくとき、彼女が笑ったのを私は見逃さなかった。
その時に言った私に対しての言葉…
『気になっている沙月ちゃんとも―…』
そして隠された拳銃…

全てを重ねて夕日にかざして導いた私の仮定


彼女ハ… スパイダ ―…

13:home ◆VVV2:2012/07/22(日) 11:03 ID:jcU

>>12
あ、なんか今回の下手、駄文…
まぁ、いいか(;´∀`)

14:rain:2012/07/22(日) 12:16 ID:eok

面白いですね!
これからも見させてもらっていいですか?

15:home ◆VVV2:2012/07/22(日) 12:21 ID:jcU

>>14
ありがとうございます グヘヘ^p^
駄文ですが見てくだされば吐きそうなくらい喜びまっせー(||´Д`)oオェッ…ゲb(ry
rain様の小説も読ませてもらってるんでっ
いっつも甘酸っぱい文章に胸キュンキュンしてまふお(●´・ω・`)
お互いがんまりましょうぬんっ(`・ω・´)

16:home ◆VVV2:2012/07/22(日) 13:02 ID:jcU

書き込みエラーが出るので少し試しにレス

17:home ◆VVV2:2012/07/22(日) 13:03 ID:jcU

>>12 からの続き

芽衣side.

(この学校に警察の子がねぇー)

そう思いながらすっかり静かになってしまった廊下を自分の教室へと歩く。
今日渡されたプリントを教室の自分の机に置いてきてしまったようだ。
忘れ物をするなんて事滅多にないんだけど…

うちは佐々木芽衣…この園部孤児学園の生徒の1人である。
園部孤児学園…この学校は学生がみんな孤児という点を除いては、
一見なんの変哲もない中学校である。

しかし、園部孤児学園の学生たちは、この学校を恐れている…
なぜかというと、ここは暴力と暴言で成り立っているからだ。
しかし、うちはこの学校を怖いと思ったことはただの一度もない。



…なぜならうちはこの学校の学長の娘だからだ。



だからといって贔屓(ひいき)されているわけでもなかった。
小さい頃からの訓練を経て、うちはこの学校で何事もなく過ごせている。
うちが学長の娘だという事を知っている教師はいない。
だからうちだって何かをやらかせば腕の一本や二本軽く折られてしまうだろう…
まぁ後々、うちの腕を折った教師は殺されるだろうけど…

18:home ◆VVV2:2012/07/22(日) 13:11 ID:jcU

うちは小さい頃から訓練を受けてきた。
どんな訓練かというと…スパイのだ。
まぁスパイの訓練というのは、
今までうちが受けてきた訓練を全部ひっくるめて一言にまとめただけのものだ。
細かく言うと、武術やら護身術やら射撃訓練やら心理術やら…とにかく色々と学んできた。
だから物心ついた頃にはもう拳銃を握らされていた。

そして今…私はスパイとして…自己防衛の為にスカートに拳銃を入れている。
あくまでもしもの為に使うから、安全性さえ優れていればいい。
この拳銃は特注で小さく作ってもらった極めて殺傷能力の低い物だが、かなりの安全性と安定性が備わっている。

しかし、拳銃は拳銃だ。
なぜこんな物騒なものをうちが持っているかというと…
この学校に警察の子がいるという情報が入ったからだ。

相手はこの学校を調べているスパイ…
そしてうちはこの学校を調べている子を調べるスパイ…
簡単に言うと、 スパイ 対 スパイ なわけだ。
悪 対 正義 と言ってもいいだろう…。

そんなわけで、いつ狙われるかわからないうちにと、お父様がこの拳銃をくださったのだ。

警察のスパイと疑われている子の事を考えていたら
いつのまにか教室の前まで来ていた。
とくに注意も払わずうちは教室のドアをあけた。

教室は夕日の光で真っ赤に染まっていた…いや紅色と言ったほうが似合う。
そうしてその中で窓の外の何かを見ているであろう人影…


警察の子…沙月だった―…

19:home ◆VVV2:2012/07/22(日) 17:53 ID:jcU

数歩歩いてうちは立ち止まった。

…沙月は何を見ているのだろう、そう思って。
沙月が見ているであろう方向を自分でも見てみる。
真紅に染まった夕空に、二匹の小鳥が飛んでいた。
その姿は空の自由を強調していた…と共にどこか寂しさを思わせた。

静かな教室に、さらなる沈黙が訪れる。
窓の閉ざされたこの教室には風の音すら入ってこない。
薄っぺらいガラスで外の世界と遮断されたこの教室は
外の世界と次元が違って見える―…

「…どうしたの?」

窓際の彼女は振り向かずにこちらに問う。
その声はどこまでも静かだった。
まるでこの沈黙に波風ひとつたたせないかのように。
イントネーションのない冷めた声…にもかかわらず芯のあるしっかりした声は
彼女そのものを表しているかのようだった。

最初、うちは低い声で確認をとる。
男だと勘違いさせてみて、反応を伺うためだ。

「…沙月ちゃん?」
そう言うと彼女は振り返った…………美しい。
腰まで伸びている長い黒髪は彼女が振り向くと同時に柔らかく弧を描き
振り向いて現れた顔は触ったら崩れそうなほど繊細で白く
その肌の白さの中に、透明感のある二重の目が2つ…
見つめられたら吸い込まれて…いや、飲み込まれてしまいそうだ。

「そうだけど…用?」

本当にイントネーションの無い声だ。
口は動いているのに、そこから声が出ているなんて到底思えない。

「こんな放課後になにしてたのっ?」

さっきとはまるっきり違った声音で目の前の美少女に問う。
いかにも興味津々という表情を造って。
多分彼女も仮面を被っている…だからうちも仮面を被る。
元気っ子の仮面…誰にでも愛想良くして…信頼されたら他人の弱いところに潜り込む。

「ちょっとね、考え事」

その美少女は素っ気なく答える。
考え事…この学校の事についてだろうか?
そう思いながらもあえて口には出さない。
それはプロとしてのプライドがうちにも…そして向こうにもあるからだ。

「考え事っ?恋愛関係…とかっ?」

心の中で思ってもいないことと口に出す
こんな子が恋愛なんかするわけないこと位分かっている。
あくまでこれはこの仮面に合わせた言動であり、本心じゃない。

目の前の美少女は相当考え込んでいるのか視線が落ちていたが
話しかけるとすぐにうちの目へと視線を戻した。

「違うよ、担任の事。怖いなぁ…って思ってさ」

…嘘だ。
目を見て目の前の美少女の心を探る。
探る…探る…探る…………………見えない。
その透明な瞳はどこまでも深かった。
とても透明なのに、心の奥底は真っ暗で…
まるで全てを飲み込んでしまうブラックホールのようだった。

「だよねー 最近ひどいよねっ、今日もあの女の子の腕折っちゃったしー」

彼女の心は見えなかった。
そこに悔しさと焦りを覚え、すかさずありきたりな返事をする。
慌てすぎて、感情が全然こもらなかったが…多少は大丈夫であろう。
やはり彼女は今のうちの発言の仕方に違和感を覚えたらしく、うちの目を覗いてきた。
彼女もまた、うちの心を探っている…
しかし、しばらくして彼女は探りをやめた、それは目つきでわかった。

20:home ◆VVV2:2012/07/22(日) 17:55 ID:jcU

「そうだね ところで…名前は?」

急に話題が変わったのでうちは少し驚いた。
しかし返答に迷う質問でもないので、すんなりと答えた。

「うちはねっ佐々木芽衣(ささきめい)だよっ」

佐々木芽衣…これは本名。
大事な大事なお父様に生まれてきた時に付けてもらった名前。
芽のようにのびのびと、衣のようにやわらかに…というのが由来らしい。
正直いって、のびのびとはしているが、どうみてもやわらかいという印象は誰もうちに抱かないだろう。

「芽衣さんはなにしにきたの?」

その一言で用事を思い出した。
彼女に会ったことですっかりと忘れていた。

「あ、そうだそうだー忘れてたよー、プリント忘れちゃってさっ」

そうしてドジッ子のフリをすると自分の席へとかけていく。
うちの席は丁度教室の真ん中にあたるところにある。
そうして、横目で彼女の席を確認して、
この拳銃で彼女を狙った場合の銃弾の到着予測時間と威力を計算した。
…あくまで一応だけど。

「それじゃー私は帰るよっ 気になってた沙月ちゃんとも話せてよかったっ」

ほんと、よかったよ。
気になる沙月ちゃんと話せて。
人間観察って、スパイ活動の中で一番重要だからさ。
そうしてうちは、ドアへと歩き始める。
ふっと笑顔を作ると、そのドアを開けて紅に染まった長い廊下を昇降口へとあるく。

ふと廊下の窓の外へ視線を向ける。
外には先ほど彼女が見ていた鳥はいなかった。
その代わり彼女の瞳の奥を思わせる空が、山の向こうから広がっているだけだ。

漆黒の色に染まった…いや染められた空はなんと思うだろう?
空から地上を見下ろして、なんと思うだろう…

「人間とは愚かな生き物だ」

そう呟いて、私は鼻で笑った。

彼女が警察の子だという噂。
その彼女が持つ美しい透明な瞳。
そして隠された禁断の心…

全てを重ねて夕日にかざして導いたうちの仮定


彼女ハ… スパイダ ―…

21:rain:2012/07/22(日) 18:55 ID:eok

ダメダメ…だめですよ…
私の小説を見ては……グダグダのぐちゃぐちゃなので。
あと、様付けないでいいですよ〜
ふつうにタメ口とかで^^

22:うにゃ ◆4AUw:2012/07/22(日) 19:12 ID:LRU

キャー面白そうな展開になってきたワ!
何これマジ面白そう泣けてきた(何故
これからもマジ期待してます!!(

23:home ◆VVV2:2012/07/22(日) 20:41 ID:jcU

>>21
いやぁ、恋愛ものとか甘酸っぱくていいですよー?
主人公の感情表現うまいからって尊敬してますおっ(`・ω・´)
様つけるのは癖なんで…
きにしなんでぬんっ

>>22
おネェ言葉で褒めてくれるなんて光栄だワ←ノッてみたw
面白そう?そう言われて光栄よんっ
こんな駄文で良かったらいつでもみにきていいんだからねんっ←

24:home ◆VVV2:2012/07/22(日) 22:31 ID:jcU

>>20 からの続き

学長side.

「失礼します」

数回のノックの後に聞こえたのは愛おしい娘の声。
私はすぐに部屋のロックを解除した。
電子的な音がなり、同時に重たそうな扉が開かれる。
赤黒い木製の大きな扉の間から出てきたのは、愛おしい娘。

「例の沙月という人物と接触が取れました」

相変わらず表情を持たない娘。
小さい頃はよく可愛らしい声で「お父様」と呼んでくれたのに…
それでも私の愛おしい娘に変わりはない。
この事務的な声も、口調も…
またいつの日かあの頃の可愛らしい声と口調に戻ることを願いながら待つだけだ。

「そうか…、よくやったな」


私の褒め言葉に一切喜びの表情を見せない娘。
その瞳は黒かった…しかし濁ってはいない。
その表情からは悲しみの色など伝わってこない。
…本当はこの子も悲しく…そして寂しいのだろう。

「彼女の目は…私と似ていました」

突然娘から言われた言葉に驚く。
娘の目と警察の子の目が似ていた…?
意味がわからない。

「それはどういう意味かね?」

静かに、ゆっくりとした口調で私は最愛の娘を怯えさせないように問う。
娘は目をゆっくりと閉じ、また開くと口を開いた。

「彼女の目は、透き通っていました。どこまでも…
 しかし、その先に見えたのは、漆黒の闇でした」

そう娘は私に告げた。
―…つまりこういうことか。
『私には彼女の本心は見えませんでした』…と。

「そうか…よろしい、引き続き、沙月をターゲットとして監視していてくれ」

そう私が娘に言うと、娘は踵を返し
「失礼します」という一言だけを言ってぬくもりさえ残さずに部屋を去っていった。


(過去とは虚しいものだ…)
自室にて1人、葉巻を吸いながら思考にふける。
小さかった頃の芽衣は楽しそうだった…
拳銃を構え、一生懸命的を狙って打つ芽衣は輝いていた。
必死になって私のアドバイスを聞いている芽衣は可愛かった…
最愛の娘だからとことん愛情を注いだのに…なぜ。

この人生において、一瞬たりとも同じ場面など存在しない。
時間は絶えず未来から現在、過去といったふうに流れ続けている。
その流れに逆らう生命などは存在しない。
絶えず細胞は分裂、増殖、消滅、変化を繰り返して宇宙の中に存在する…
要するに、時間の流れがあるからこそ、生命は成り立つのであり
それと同時に、生命は時間の流れに跪き、流されるしか成すすべはないのだ。

時間とは恐ろしいものだ…。
私と芽衣の思い出さえも流して、過去にしてしまう。
どれだけ望んでも、時間を遡ることはできないのだ…
もう、あの頃には戻れないのだろうか。

心の中に問いかけながら口に溜まった煙を吐き出す。
うっすらと紫の色がついている煙は空気中に飲み込まれて
静かな部屋に苦い匂いと気持ちを残していった―…

25:home ◆VVV2:2012/07/23(月) 10:47 ID:jcU

沙月side.

「ただいま」

家に帰ってくると車椅子の妹がやって来た。

「おかえりなさい」

沙和の小さな口が微かに動く…それを私は件名に読み取る。
何故か涙が溢れてきそうになったが、すかさずその感情を心に沈める。

沙和は普通に言えば小学校6年生だ…。
しかし、とある事件で、全身麻痺となってしまった。
それなのに、一生懸命笑顔を作り、動かすことも大変なその小さな口で私に言葉を返してくれる…
なにもできなかった私に―…

3年前にさかのぼる
時期は…そう、春だった。

桜が少し散り始めて、道路がピンクの絨毯で包まれて…
草木が芽吹いて、街全体が緑に包まれていたあの日。
小学生の私と沙和は、アオスジアゲハの舞う園部孤児学園の校庭の前にいた。
私の家は元々学園の目の前にあり、よく家の前で遊んでいたのだ。

その日は風が強かった、素敵な春の匂いを運んで来てくれて…爽やかだった。

私達はお母さんから教えてもらったバトミントンをしていた。
小さな羽のついたシャトルを撃ち合いながら…
お母さんには『風が強いからやめておいたほうがいいんじゃないの?』そう言われていたが
私も沙和も遊びたくて仕方がなかった…だからその言葉を無視して遊んでいたのだ。

沙和が打った時だった。
急に風が吹いて、シャトルが私の背を通り越して園部孤児学園の校庭の中に入ってしまったのだ―…

『私とってくるねー』

そう言いながら沙和が校庭の中へと入っていった…。

『沙和ー、見つかったー?』

なかなか帰ってこない沙和を心配して声をかけるが返事はない…
渋々私も校庭に入って沙和を探すことにしたのだ。
そしてすぐ沙和の姿は見つかった。

『沙和ー?』






―しかし目に入ったのは、我が目を疑う光景だった。






沙和の小さな体の側に、金属バットを持った男性教師らしい人影があった。
そして…そのそばに倒れている沙和…
四肢は向いてはいけない方へと曲げられ、関節の所々から出血をしていた。
気を失っているらしく、痛さに悶絶している気配もない。
しかし、その光景は残酷極まりなかった。
(助けなきゃっ…)
そう思い走り寄ろうとするが…恐怖で体が動かなかった。
そしてその躊躇している間に
教師が沙和の腰を思い切り踏み潰した。

その教師は笑うでもなく、怒るでもなく…ただ無表情で立ち去った。
その顔は恐ろしかった。
なんでこんな光景を自分で作り出したのにそんな顔をしていられるのか…わからなかった。

教師が立ち去ったのを見て、私はすぐに沙和の元へと駆け寄った。
血まみれの沙和は息もしていないらしく、ただぐったりとうなだれているだけだった。
そんな血まみれの沙和を私は抱え上げ、家へと戻った。
小さな細い腕…足…全てが生命反応を見せていなかった。

お母さんはそんな沙和を見て、狂ったように泣き始めた。
その代わり、私は冷静だった。
涙など出なかった…ただ、頭に血が上っている感覚ははっきりとしていた。

救急車で運ばれた沙和は、奇跡的に一命を取り留めたものの…
全身麻痺となって、一生自由を奪われた生活を余儀なくされた。
原因は…あの教師の最後の一撃で脊髄を酷く損傷したからだった。

その事は事件にさえされなかった。
警察にも訴えたが、大きな力がかかっているらしく、話さえ聞いてもらえなかった。



その頃からもう私の中には…復習という二文字が刻まれていたのだろう―…

26:home ◆VVV2:2012/07/23(月) 10:52 ID:jcU

うわ、恥ずかしい誤字発見
○復讐 ×復習
なにを復習するんだ、え?ww

27:home ◆VVV2:2012/07/23(月) 20:39 ID:jcU

>>25 からの続き

ふと左手の裾を引っ張られる。
驚いて顔を上げると、小さな口で沙和がくわえていた。
私が気づいたことを確認すると、口を離し、また小さな口を動かし始める。

「どうしたの…?」

沙和は心配した表情を私に見せる…
ついにこらえきれなくなった私は沙和に抱きつく。

「なんでもないよ、沙和の事、大好きだなって思ったの」

そうして僕は一筋の涙を沙和にバレないように流した。
すぐ横で、沙和が怪しい笑みを浮かべていることにも気づかずに―…


しばらくして、沙和と離れてから自室へ戻る。

階段を上がって突き当たりにある扉を静かに開ける
そこには、黒と白の家具で統一されたモノクロの世界が広がっていた。
部屋は12畳と少し広い。
唯一モノクロとかけ離れているのは、本棚に並べられた小説の表紙だけだった。
その中から緑色の小説を引き抜く。
その表紙には幻想的な森の中で1人の少女が歩いているシルエットが描かれている。

その小説を片手に、やはり白いベットへと身を投げる。
ダブルベットでとても寝心地はいいのだが…
大きすぎて寂しさが倍増するのが唯一の不満だった。
それでも仕方のないことなので、大の字となって小説を読み始める。

―…主人公の名前はメアリー…よく外国の小説とかで聞く名前だ…ありきたりな。
そのメアリーはとある森へと入ってしまう。
初めて入ったその森は、暗く、湿っていて、迷路のよう。
そんな迷路のような森で彼女は途方にくれる。
食料もなく、腹が減り、安心して眠ることもできず、思考回路は鈍くなっていくばかり。

メアリーが森に入ってから3日がたっただろうか。
ふと男性から声をかけられる。
『お嬢さん―…大丈夫ですか?』
静かな落ち着いた声と紳士的な顔、彼女はすぐに彼に言った。
『お腹が減っています…食料を下さい』
そうして彼から受け取ったのは赤ワイン…
それを一口飲んだあと、彼女は苦しんで死んでいった―…

大まかにまとめるとこんな小説だ。

人間は誰でも、限界にたったときに見える小さな光を掴もうとする。
その光が妖しく不気味に光っていても…だ。
この本には常に自己の意識をしっかりと持ち、自分以外の人間に警戒せよ…という思いが込められている。
この本は私が今回の事件に関わるにあたって、訓練し始めた頃に
滅多に会えないお父さんから貰った本だった。

最初、この物語を読んで私はすぐに飽きてしまった。
ありきたりな文章だし、ドキドキする場面すら登場しない…
ただの短い小説を私は本棚の隅っこに押しやっていた。

しかし、最近はこの本をなんども読み返すようになった。

…貴方も私の敵だとわかったから…








沙和―…

28:home ◆VVV2:2012/07/24(火) 18:53 ID:jcU

沙和side.

夕暮れの部屋でお姉ちゃんの帰りを待つ。
カーテンを揺らす静かな夏の風は涼しく、心地いい。
40畳というとても大きなこのリビングは車椅子生活の私の為に作られたもの。
うっすらとクリーム色がかった部屋の壁には、
幼い頃に家族ととった写真が飾られている…もちろんそこには笑顔のお父さんもいた。
笑顔で笑っている私の横には、私に負けないくらい笑顔のお姉ちゃんが写っていた。

(楽しかったな…お姉ちゃんと遊んだの)

そう思いながら私は写真を懐かしそうに見つめた。


本当に楽しかった…あの日までは…

あの日から私の人生は全て狂った…

あの日から私とお姉ちゃんとの思い出は崩れていった…

そうあの日―…

3年前のあの日は…春だった。

桜が少し散り始めて、いつも黒い道路がピンクのお洋服を着てて…
小さな可愛い芽が出てきて、街全体が衣替えしたあの日。
小学生の私とお姉ちゃんは、綺麗なちょうちょの舞う園部孤児学園の校庭の前にいた。
私の家は元々学園の目の前にあり、よく家の前でお姉ちゃんと遊んでいた。

その日はとっても風が強くて、柔らかな春の匂いを運んで来てくれて…温かかった。

私達はお母さんから教えてもらったバトミントンで遊んでいた。
小さな羽のついたシャトルを撃ち合いながら…
お母さんには『風が強いからやめておいたほうがいいんじゃないの?』って注意されたけど
私もお姉ちゃんも遊びたくて…だからお母さんの注意を無視して遊びに出て行ったの。

私がシャトルを打ち返した時だった。

急に風が吹いてきて、シャトルがお姉ちゃんを通り越して園部孤児学園の校庭の中に入っていった―…

『私とってくるねー』

そう言いながら私は校庭の中へと入っていった…。

『沙和ー、見つかったー?』

遠くからお姉ちゃんの心配そうな声が聞こえる…けど返事を返すことは出来なかった…
目の前には、無表情の男の人が立っていたのだ。
金属バットで体中殴られて、腕も足も動かなくて…痛すぎたのか痛みさえ感じなかった。

『沙和ー?』

―お姉ちゃんの声がして、私は朦朧とした意識の中、お姉ちゃんの姿を捉えた。






小屋の影に隠れて、こっちを覗いている人影があった。
(おねえ…ちゃ……助けて……)
朦朧とした意識の中で必死に叫ぶが、口さえ動かせなかった。
目も開けることができず、意識を保つことで精一杯だった。
しかし、一向にお姉ちゃんは助けてくれなかった。

(は…やく…)
そう心の中で願うが…お姉ちゃんの足音は一向に聞こえてこない。
そしてその願いも虚しく…
教師が私の腰を思い切り踏み潰した。

意識が途切れる寸前に見たのは、怒るでもなく…ただ無表情で立ち尽くす教師の顔だった。
その顔は恐ろしかった。
なんでこんなに恐ろしい事をしているのにそんな顔をしていられるのか…わからなかった。

その直後、私の意識は途絶えた。

救急車で運ばれた私は奇跡的に一命を取り留めたものの…
全身麻痺となって、一生自由を奪われた生活を余儀なくされた。
原因は…あの教師の最後の一撃で脊髄を酷く損傷したからだった。

その事は事件にさえされなかった。
警察にも訴えたが、大きな力がかかっているらしく、話さえ聞いてもらえなかった―…

小さい頃にお姉ちゃんと交わした約束を今も覚えている。

『ずーっと、永遠に私は沙和の事を守るからね』

なのにお姉ちゃんは私を見捨てた…助けてくれなかった。
こんな体になったのも、全部全部全部っ…お姉ちゃんのせいだ。

そう思い始めてから私は狂ったんだと思う。
私はお姉ちゃんのせいで自由を失って思い切り傷ついた。
だから今度は私がお姉ちゃんを傷つけてあげるの




―…私以上二…オ姉チャンハ苦シメバイインダ…

29:home ◆VVV2 hoge:2012/07/27(金) 11:01 ID:jcU

「ただいま」

お姉ちゃんが帰ってきた。お姉ちゃんが。
私は車椅子を長年のリハビリで唯一動かせるようになった手で操って玄関まで行く。
玄関までの廊下も、私の事を考えて、とても広く作ってあり、無駄なものは一切ない。
赤と白を主とした色の廊下は、西洋を思わせる。

「おかえりなさい」

私は小さな口を微かに動かす…ふりをした。
思わず笑いそうになったが、すかさずその感情を心に沈める。
そしてその笑いを精一杯笑顔を作っている顔へと置き換えた。

するといきなりお姉ちゃんの顔が曇った。
怪しまれたかと思いお姉ちゃんの左手の裾を引っ張る。
もちろん手をそこまで急に動かせない私は小さな口で裾をくわえただけだ。
お姉ちゃんが気づいたことを確認すると、口を離し、また小さな口を動かす。

「どうしたの…?」

私はは心配した表情を私に見せる…
お姉ちゃんはいきなり私に抱きついてきた。

「なんでもないよ、沙和の事、大好きだなって思ったの」

お姉ちゃんはか細い声で僕に言った…泣いてる?
そう、泣けばいいの、もっともっと悲しんで、苦しんで泣けばいい。
そうして私はお姉ちゃんにバレないように怪しく微笑んだ。
すぐ横で、お姉ちゃんがそれに気づいていることにも気づかずに―…

30:home ◆VVV2:2012/07/27(金) 11:02 ID:jcU

これからの展開どうしようか迷い中…

31:home ◆VVV2:2012/07/27(金) 11:09 ID:jcU

>>29 訂正w
×私はは心配した表情を私に見せる…
○私は心配した表情をお姉ちゃんに見せる…
でした
すいませんm(__)m


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