旅人

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1:ブラックキャット:2012/07/21(土) 15:30 ID:bAY

プロローグ

ボクは旅人。
相棒は…いない。でも、バイクはある。
というか、これから探す予定。
普通の人間。 一応。
旅する理由は…
まぁ、別にいいよね。

さて、それじゃ…

「いこうか。」

ボクはそう言って、バイクのエンジンをかけた。

2:咲:2012/07/21(土) 15:53 ID:cEA

まーた最初にあった。
がんばってねー
………ちょい疑問。
これ、部活中に思いついたん?

3:匿名さん:2012/07/22(日) 17:38 ID:bAY

え?違うよ?
昨日は休みだったけんね〜。



 第一話   「旅する理由」


 その日はいい天気だった。
道路を一台のバイクが走っている。
夏の太陽がじりじりと辺りを照らす。
バイクの運転手は、流れてきた汗をぬぐった。
「暑い…」
そう呟いた。
『確かに。 こんな暑さじゃバイクも溶けるねぇ。』
どこからか別の声がした。
「バイクは溶けないから。 安心して。
 もし走れなくなったらそのまま捨てるから。」
『えぇ〜、それ酷い』
その声の主たちは、そのまま走って行った。
……彼らが、旅をするきっかけとなった事を話して置こう。
 


 机には、『死ね』の文字。
見ると、何人かの女子がマジックを持ってこっちに来た。
「やだ〜、なにこれ〜」
「え〜『死ね』だって〜」
口々に騒ぎ始める。
「………。」
無言で立っている彼女を、一人が突き飛ばした。
―どかっ
彼女は倒れた。
頭を打ったのか、少し赤くなっている。
触って具合を確かめた。
「…うん。 大丈夫。」
「何が大丈夫よ!! えらいこぶって!!」
―ぱしぃんっ
乾いた音が響いた。
気付くと、彼女はしりもちをついていた。
「……っ」
「あら、痛かったぁ? ざまーみなさい!」
彼女はゆらりと立ち上がった。
そして何もなかったのように、教科書を片付けた。


       ☆


 「あんた、どこほっつき歩いてたのよ!!!」
家に入ると、母が怒鳴った。
もう名前を呼ばれた記憶はない。
「…学校行ってただけ。」
いじめ、虐待…
彼女の居場所はどこにもない。

彼女の名は、『喜多 佳奈美』。
だが、その名を彼女は捨てた。




「ボクは、アオ。」
ある日、彼女はそう名乗った。
長かった髪をばっさり切って、男の子と見間違えるような短髪にした。
荷物をまとめ、拳銃を持った。
ベルトにつけて、固定する。
「物語の中では、武器は持ってもいいんだよ。」
アオはそう言った。
アオはバイク(エルマ)と旅に出た。




ここから、二人(?)の旅が始まった。

4:匿名さん:2012/07/23(月) 13:56 ID:HzM

質問です。これ、『キノの旅』をマネしてませんか?

5:匿名さん:2012/07/23(月) 19:09 ID:bAY

あ〜、やっぱりそう思いますよね。 そうとも言えるでしょうね…
でも、違いますから!
というわけで、ちょっと変えます。

バイク…エルマ(普通のバイク)
相棒…ホルン(ネコ、しゃべる)
武器…拳銃(アーサー)
主人公…アオ(喜多 佳奈美、女)


それじゃ、改めてスタート!(『第一話 旅する理由』は、変えません。)


『わぁお。 ここすごいねぇ。』
「…ホルン?」
今、アオ達は山の前にいた。
「ホルン…」
『なに?』
アオはバイクを押しながら、ホルンに聞いた。
「ここ…本当に国?」
『うん。自分もそう思う』
それじゃあ意味がない、とため息をつくアオ。
「まぁいいや。 …あの人に聞いてみよう」


ちょっときり悪いけど、終わりっ

6:凛架:2012/07/23(月) 21:07 ID:HzM

色々と変えてもらってすみません。
こんなこと言うのも何ですが、この小説、すっごく面白いです!!入れて…もらえませんか?(無理なら無理で、全然OKですので)

7:ブラックキャット:2012/07/24(火) 19:26 ID:bAY

どうぞどうぞ。 凛架さん。
ほんとですか? ありがとうございます!



「すいません、ちょっといいですか?」
アオは、座り込んでいた男の人に声をかけた。
「…あ? なんだ?」
その人は、声や喋り方はヤクザっぽいが、見かけはものすごく真面目そう。
真っ黒な髪、その髪を七三に分けて、黒ぶちの眼鏡を掛けている。
『言葉と姿がアンバランス。』
「…そうだね。」

          ☆

「この山は国なんですか? それとも、ただの山ですか?」
青がそう聞くと、男は笑った。
「はっ!
 大体の人間がそう聞くんだよ。『この山は国か?』って。
 この目の前にある山は国だ。
 入るには、こう言うんだよ。」
男は、山に向かって叫んだ。
「俺は住民登録ナンバー387、マサ! 国に入ることを許可してほしい!」
すると、どこからか声が聞こえた。
『…クニニハイルコトヲキョカスル。 ウシロニイルノハツレカ?』
「あぁ。 お客だ。」
『ワカッタ。 ヨロシイ。 ハイレ。』
その瞬間、山の中に扉が現れた。
『…これ、すごいね。 ロボット?』
ホルンが聞いた。 マサは笑って答えた。
「いや。あの声は爺ちゃんだ。
 ロボットがいるように見せかけて、敵をビビラセルらしい。」
わけが分からないよ、と苦笑するマサ。
アオも頷いた。

8:凛架:2012/07/24(火) 20:02 ID:HzM

入れてくれて、ありがとうございます
本当に、凄く面白いです!
(質問ですが、キノの旅を読んでいるんですか?)

9:ブラックキャット:2012/07/29(日) 15:34 ID:bAY

え? あ、はい。
まだほんのちょっとなんですけどね。読んだのは。



アオは、前を歩くマサの頭を見上げた。

アオはこの前11歳になったばかり。

「…この山に住んでいるのは、どのくらいなんですか?」

マサは振り向かないで答えた。

「俺と爺ちゃんの二人だよ。 ここの住民はな。」

その顔は、少し寂しそうだった。

『奥さんに逃げられちゃったとか?』

アオはとりあえずホルンをぶったたいた。

『酷い…』

「爺ちゃん、客人。 連れて来たぞー。」

「おお、来たか来たか。 いらっしゃい。」

「はじめして、ボクはアオ。 こいつは相棒のホルン。」

『はじめましてー。』

10:咲:2012/08/01(水) 11:53 ID:/Y6

お疲れさま。
佳奈美って……Mっちじゃん。
名前が同じ。
ま、いーけどね。
もう一つ疑問。
どこが舞台なん?
砂漠とか、広島とか、100年前とか。
続きがんばってね〜

11:ブラックキャット:2012/08/03(金) 21:09 ID:bAY

舞台?…んとね。
『うちが作り出した実際にはない星のどこか』!!
ok?


「いらっしゃい。ほんに久しぶりじゃ。こんな大勢での食事はのう。」

お爺さんは、目を細めながら言った。

『魚は?』

ホルンを一回ぶったたいて、アオは聞いた。

「…どのくらいここに住んでいるんですか?」

「そうじゃのう… わしは生まれたときからじゃな。」

「かなり長いんですね。」

アオはそう言った。

というか、そうとしか言えなかった。

(なんだ……なんなんだ? この妙な違和感は…)

ホルンはいまだに『魚』 『魚』 と騒いでいる。

アオは気付かなかった。

マサが、外してあったホルンの首輪に、こっそり細工をしている事を…

そして、それに気付いても何も言わず、ただ微笑んでそれを見つめる、あのお爺さんの殺気に。

12:ブラックキャット:2012/08/11(土) 16:15 ID:bAY


「ごちそうさまでした。…おいしかったです。」

アオは、手を合わせて箸をおいた。

お爺さんはにっこり微笑んだ。

「そうかそうか。 それじゃ、シャワーでも浴びてきてはいかがですかな。」

アオは、しばらく考えて、自分が、かなり汚れている事に気付いた。

「…それじゃ、お言葉に甘えさせてもらいます。」

すると、マサがやってきた。

「部屋まで案内するよ。」

「…ありがとう。 ホルン、行くよ。」

ホルンは結局魚を食べ損ねた。

そして、しぶしぶといった感じで返事をした。

『了解。』


          ☆


アオはパジャマに着替え、ホルンの隣に座った。

「ホルン。」

『何? 何か面白いものでも見つけた?』

アオは、半ば呆れながら首を横に振った。

「…違うよ。 やっと分かったんだよ、あの妙な違和感の正体が。」

『ふーん。 …それで? 何なの? その違和感の正体って?』

あくまでも、興味がなさそうなホルン。

「……目、だよ。」

アオは、得意げに言った。

『目? 目が何なの?』

ホルンは、まったく興味なし。…という感じで聞いている。

「お爺さんの目は、灰色。 マサの目は……」


『…赤。』


そこはホルンが答えた。

『ふーん、で?』

「………はぁ。 明らかに分かる事があるだろう?

 多分、あの2人は血がつながっていないね。」

『……何で?』

ホルンは冷静沈着。

「…カン?」

アオは、かなり自信がなさそうに答えた。

ホルンが、かなり呆れた目でアオを見る。

『……理屈で説明しようよ、そこは……』

13:ブラックキャット:2012/08/18(土) 11:16 ID:bAY


「悪かったね、理屈は苦手なんだよ。」

アオが機嫌を損ねて言う。 

でも、ホルンは気付かない。

『苦手なんだろうがなんだろうが、 ……まぁ、得意不得意は人それぞれなんだしねぇ。』

「そうそう。しょうがないんだよ」

ホルンは結局納得して、アオもそれに乗っかった。

その時、誰かがドアをノックした。

コンコン コンコン

「…マサかな?」

アオは手に愛用している拳銃を持った。

『早くドアを開けてあげなよ。 きっと待ってる。』

「そうだね。」

アオは拳銃を手に隠したまま、ドアを開けた。

ガチャ

そこには、マサの姿があった。

「マサ。 どうしたんだい?」

「たいした用じゃないんだけどな。 

 ……爺ちゃんが、[散歩したらどうかの? 今日は月が綺麗じゃから。]

 …って言ってた。」

アオはうなずいて、こう言った。

「分かった。 じゃぁ、散歩に行って来るよ。」

14:ブラックキャット:2012/09/01(土) 21:32 ID:bAY

アオは、ホルンを連れて外に出た。

「…どうしたんだろう?」

アオは、顎に手を当てて考え込む。

『何が?』

ホルンは、アオの頭に乗っかった。

「うぎゅっ…」

アオは、ホルンを軽く睨みながら言った。

「重たいよ、ホルン。 ダイエットしたらどう?」

ホルンは、アオの言葉に爪を立てた。

「痛い痛い… 爪はやめてよ、ホルン。」

二人(?)は、空を見上げた。

月が綺麗だった。

雲が一切無かった。

空は、濃い藍色だった。

アオは、記憶の底で思い出した。

「―…久しぶりだな、この景色。」

アオの瞳は、哀しそうな色をしていた。

『前にも、こんな景色見たの? いいな〜』

ホルンは、そんなアオの様子に気付いているのか

雰囲気を明るくしようとしているみたいだった。



その瞬間、近くの木の枝が折れた。

次に、草が跳ねた。

そして、アオの頬をかすめた。

「…………。」

無言で傷を触る。

血が指につく。

「……狙撃。」

その間にも、アオの周りの草が跳ねて、木の枝が折れていく。

「ホルンは木の上にいて。」

そうして、ホルンの頭を撫でた。

『分かった。

 ……一応言っとく。 ―さよならアオ。』

「あぁ。 ―さよならホルン。
 
 飼い主をちゃんと見つけるんだよ。」

そう言って、アオは愛用している拳銃を出した。

いつでも撃てる様に持つ。

ゴーグルをはめて、林の中を駆け出した。



「逃げたか… 林の中に入り込んでいく…?
 
 …まさか…知っているのか…“あそこ”の存在を…」

そうして、その人物も駆け出した。

月明かりに照らされた、その顔は。

―…マサだった。

15:ブラックキャット:2012/09/04(火) 21:28 ID:bAY

アオは、アーサー(拳銃)を叩いた。

「今日もよろしくね、アーサー。」

そう言って、ゆっくり微笑んだ。

その間に、アオは無駄なものを落としていった。

通った道を知らせる、といった意味もある。

体が風なったような感覚がする。

「気持ちいい…」

アオは、今はそんな状態じゃないことを思い出した。

近くにあった小屋に入る。

ドアを開けると、強烈な臭いがアオを襲った。

鼻を押さえながら、臭いの元を探す。

見つけたのは、ベッドの下にあった、スーツケース。

中を見ようと手を掛けた瞬間―…

―パシュッ

腕を弾丸がかすめた。

傷を押さえて後ろを振り返る。

そこには、フードを被った男がいた。

16:ブラックキャット:2012/09/18(火) 18:20 ID:bAY


アオは、その男に向かって言葉をかけた。

「………誰、ですか?」

「別に誰だっていいだろう?」

男は、ポケットに手を忍ばせる。

アオは、その動作ひとつひとつを、食い入るように見ていた。

そして、冷静に言葉を返す。

「…良くないと思いますけど。」

「まぁ、んなことはどうでもいい。
 どうせ、君は死ぬんだから。」

男の爆弾発言に、アオは目を少し見開いた。

「……どうしてでしょう?」

「ど、どうしてって…」

少し予想外な返事だったのか、男は戸惑う。

アオは、その様子を見て、口元が緩んだ。

でも、すぐに表情を引き締める。

そして、見つけたスーツケースに手を乗せる。

「あ、このスーツケース。…ですか?」

そう言って、ニコッ、と笑う。

「すいませんね… ま、どうせ死ぬんだったら。」

そう言いながら、スーツケースを引き寄せる。


―カチャリ

ふたつのうちの、ひとつ、フックを外す。

それを見た男の、顔色が変わる。



「見ちゃっても、いいですよね?」

そう言って、首をかしげたアオの目は。

笑っているようで… 男を睨んでいるようだった。

「な!? や、やめろぉ!」


―カチャリ

「……やっぱり死体ですか。」

落ち着き払ったアオ。

スーツケースの中には、小柄な女性の死体。

男は、ガックリ膝を床に着けて、俯いている。

「……あなたが、殺してんですよね。…その様子じゃ。」

ああ、と男は頷いた。

しばらくすると、笑い声が聞こえた。

「あーあ…なんで見つけちゃったのかなぁ……」

男が立ち上がる。

そして、アオの目の前で、フードを取った。

アオは、驚いた様子は無かった。


「……マサ。」

「……くくっ」

マサは、唇を歪ませながら、声をかけた。

「あの女。 …誰だか分かるか?」

アオは、ちらり、と死体を見た。

「…あなたの妻。
 ―違いますか?」

「正解だ。…どうして?」

アオは口を開いた。

「絆創膏…」

マサは、以外な答えに驚いた。

「絆創膏…?」

首をかしげるマサ。

アオは、長々と自分の推理を披露した。

「あの死体の女性… 左手の薬指、絆創膏してますよね。
 でも、あれは怪我をしたからではなく、あなたが後に付けた物…。」

アオの話を、静かに聞いているマサ。

「傷を触ってしまったんでしょうね…。 左手には、ベットリ血が付いています。
 腹部の傷からの血も、少し擦れています。

 ―絆創膏は、どうでしょうか。」

死体の指を見たマサの、顔色が変わった。


「付いて…ない。」

それに、と続けるアオ。

「指が細くなってますよね?
 あれは、指輪をはめた指が、血行が悪くなっているから。 そういう人、まれにいますし…」

どうですか、とアオは説明を終わった。

マサは、ニッコリ笑った。

目は、明らかに笑っていない。

「さすがだね…




 やっぱり、死んでもらうしかないみたいだ。」

そう言うと、マサは拳銃を取り出した。

17:ブラックキャット:2012/09/27(木) 20:51 ID:bAY


拳銃を向けられても、アオは落ち着いていた。

「……どうしてでしょう?」

マサは、ゆっくりと近づいてくる。

ゆったりとした口調で、アオに語りかける。

「聞いてなかったのか?ここの世界じゃ、人殺しは捕まるんだよ。
 捕まりたくないからに決まってるだろ?」

アオは、馬鹿にしないでください、と言う。

「それくらい、知ってますよ。」

ポケットの中の爆薬に、そっと手を伸ばす。

「……じゃぁ、死にたくないんで、質問を。」

ライターの蓋を開ける。

密かな動きを気取られないように、ゆっくり、慎重に。

「あなたが殺した理由は?」

マサが笑う。

「はっ……
 あの女を殺した理由…?簡単さ




 あの女が、俺を殺そうとしたからさ!」

マサが、言い終えると同時に走ってくる、

「……醜いですね」

そして、ポケットから手を抜く。

マサの動きが止まる。

「……!!」

「そのくらいで、人を殺そうと思いますか?普通。」

マサは、顔に血が上るような感覚がした。

「なっ……」
 

18:ブラックキャット:2012/10/28(日) 20:25 ID:bAY


マサはもう躊躇しなかった。

とにかく、アオを葬ろうとした。

「お、お前にっ……俺の、な、何が分かるって言うんだよ!!」

そう言って銃を乱射する。

全て避けながら、アオは口を開いた。

「いや……
 貴方が、彼女を殺した理由なんて知りません。」

マサは、弾を入れ替える。

アオは、そんなマサを見ていた。

感情のない眼で。

「何度説明されても分からないんですよね、こればっかりは。
 ―人が人を殺した理由は、何度説明されても分からないんですよ。」

狙いを付け、マサの腕を撃ち抜く。

「……っ!」

「貴方だってそうでしょう?
 彼女を殺した後、貴方はすぐにここを去ったはずです。
 殺してしまった、という感情は。
 
 安堵
 罪悪感
 恐怖

 それらがぐちゃぐちゃに混ざり合ったものですから。」 

アオは、ポケットから手を抜いた。

その手に握られているのは、アーサー。

マサは銃をもてない。

利き腕が撃ち抜かれ、もう片方は震えて使い物にならない状態だ。

本当は言いたくないんですけど、と小さく呟いた。

「……スーツケースに死体を入れたのは、」

マサは、自分の妻を殺してからここに来たのは、

初めてだ。

「―貴方のお爺さんですよ。」 

19:ブラックキャット:2012/11/05(月) 22:16 ID:bAY


ドアが開いた。

開いたドアから、人影が入ってきた。

「そこまでじゃ、マサ!」

入ってきたのは、マサの祖父。

アオは、マサとお爺さんを見た。

ぼそり、と呟く。

「……来ましたか。」

「じ、いちゃん……」

マサは腰が抜けた状態で、床に座り込んでいる。

アオはお爺さんに声をかける。

「……確認しますけど、この死体を隠したのはお爺さんですよね?」

アオの問いかけに、お爺さんはゆっくりと頷いた。

「…あぁ、そうじゃ。
 ………リナが倒れておっての…このままじゃ、マサが疑われる、っての。」

リナ、というのはお爺さんの義理の孫に当たる人物。つまり、マサの妻だ。

お爺さんは、散歩の帰り、ふらっとここに来て死体を見つけたらしい。

「けれど、実際マサが犯人だったと。」

「あぁ、そうじゃ。」

お爺さんはハッキリと言った。

そして、マサの隣に腰掛ける。

「マサや…リナがマサにした事はわしには分からん。
 じゃが…罪を償ってくれるかの?わしの為にも、リナの為にも。」

「…………。」

マサは黙ったままだが、アオはドアに向かう。

「まぁ、これでいいですか。」

そのまま帰ろうとするアオに、お爺さんは慌てて声をかけた。

「アオさんや、ありがとう。」

すると、アオは振り返って

「いえ、僕は何もしてませんから。」

そう言って微笑んだ。

失礼します、とアオは出て行った。

お爺さんは小さく呟いた。

「アオという名……どこかで聞いたような名じゃが。」

20:ブラックキャット:2012/11/18(日) 06:41 ID:bAY

 第2話  「トンネルの国」

『寒いっ……寒い寒い寒い……』
アオの頭の上でホルンが“寒い”を連発する。
アオは無言でホルンをぶっ叩く。
「……バイクに乗ってるんだから、そりゃ寒いよ。それに、もう冬みたいだ。」
今通っている道は、うっすらと雪が積もり始めていた。
「僕だって寒いんだ。そんなに連発しないでよ。」
『…はぁい。』
本当に反省してんの、と聞き返したくなるくらいホルンの声にはイラついた。
それをちょっとでも晴らすために、アオはバイクの速度を上げた。
冷たい風が体に当たる。
コートの襟を合わせる。
手袋しててよかった、とふと思った。
いつも手袋してるけど、してなかったらどうなんだろうな、とも思った。
…まぁ、試す気は無いけどね。

21:シオン m.aster@jcom.home.ne.jp:2012/12/30(日) 23:09 ID:YKU

プロローグ:「シオン」ここはアグドラシルだ、皆が来てここで装備品などをそろえるんだ、僕もここに初めて来たん
だがちょっと滅ぼしが来るような・・・

22:シオン m.aster@jcom.home.ne.jp:2012/12/30(日) 23:16 ID:YKU

曲名:死神と勇者の戦い
僕が適当に歌詞決めます
1番勇者はー旅だーちーそして魔王を滅ぼす、戦いは厳しい、勇者は勝てるのか。
2番勇者はー旅だーちーそれぞれの町や村、城などに、寄り、強くなり、魔王は滅ぼす!
3番(最終)勇者はー旅だーちー平和を取り戻す、でもそれは最大の、難ーーーーーーーー

23: ◆6wNU:2012/12/30(日) 23:33 ID:7Dk

シオンさんとブラックキャットさんは同一人物なんですか?

24:ブラックキャット:2012/12/31(月) 07:40 ID:bAY

う、うぇっ?久しぶりに来て見たら…
いや、あの、シオンさん……スレ主のブラックキャットです。
えと……自分的にはもうコレは終わらせたので、…譲るってありですかね?

6wNUさん(すいません、最初は出てこなかったです)
あー…えっと、違います。ID違いますし。

25:シオン m.aster@jcom.home.ne.jp:2012/12/31(月) 11:13 ID:YKU

幼稚園児で子供で6才ですけど

26:露草:2012/12/31(月) 11:25 ID:0uM

シオンさん、迷惑かかるので止めましょう。

27:シオン m.aster@jcom.home.ne.jp:2012/12/31(月) 12:40 ID:YKU

さんって言わないでくんって言ってくだせぇ


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