聖夜の光

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1:あすリン ◆O8jI:2012/07/21(土) 17:06 ID:6f.

 こんにちは。小説書きたいな〜なんて思ったんで書きますw
感想は自己紹介板の「友達になってね!」までお願いします!

2:あすリン ◆O8jI:2012/07/21(土) 17:25 ID:6f.

FILE.1. 孤独少女の光と闇
 光り輝く紅蓮の花が咲き、少女は10歳で罪犯す。
 木漏れ日差し込む日向の影、少女は禁忌を見てしまう。
 行き先分からず行く少女、閉じ込めたのは一体誰?
 真相は心の中に。

1.「ヒカリ、おはよう!」
 「おはよう、風香。」
 「あ、ヒカリ、時間じゃない?」
 「うん、そろそろ…だね…。ま、とりあえず本読もっか。依頼が来そうな気配も…」
 "コンコン"
 「すみません、失礼します。」
 「あったね…」
 建てつけの悪いドアがギシギシと音を立てて開かれる。
 「探偵部へようこそ!それで、依頼は何かな?」
 ここ麗宝学園は、120年の歴史を誇る高等学校であり、開校当時から
 存在するこの探偵部は、学園内で起きる様々な事件の依頼から、時に雑用までこなす、
 いわば"何でも屋"だ。
 「えっと…私は2年C組の石原みゆきです。同じクラスの杉川綾香をご存知ですか?」
 「え?…ぁぁ、亡くなられた…」
 「はい。綾香と私は親友でした。けれど綾香は…自殺…してしまいました……
 綾香は死ぬ前に、こんなメールを送ってきたんです。…きっと…何か意味があると
 思うんです…お願いします!綾香が遺してくれたメッセージを教えて下さい!」
 そう言ってみゆきは、メールをみせた。
 その内容はこんな物だった。

 (続く)

3:あすリン ◆O8jI:2012/07/23(月) 16:57 ID:6f.

2.『光り輝く紅蓮の花が咲き、少女は10歳で罪犯す。
 木漏れ日差し込む日向の影、少女は禁忌を見てしまう。
 行き先分からず行く少女、閉じ込めたのは一体誰?
 真相は心の中に。』

 部員の2人は、それを手帳にささっとメモし、改めて読んだ。
 「なるほど…ありがとう、みゆきさん。」
 風香は微笑む。あくまでも、優しく。こういうときは、相当なショックを受けていると
 思うから、配慮だ。
 「他にも、普段の様子とか身のまわりの事とかを質問してもいいかな?」
 「はい…」
 「それじゃ、まず普段の様子を。綾香さんはみゆきさんからみて、どんな性格かな。」
 「綾香は…物静かで優しくて、笑うと向日葵みたいに輝いていて…それと落ち着いた性格でした。」
 「そっか。じゃあ、近頃何か変わった事は?」
 「えっと、特には……あ!そういや少し、暗くなったかな…前は、月に3,4回は遊んでたけど、
 このころは月に、1,2回になったし…」
 真剣な顔で話を聞く2人。
 それからいくつかの質問をされ、みゆきは部屋を出ていった。
 「…分かった?」
 「うん、大体は…ね。でももう少し調べてみる必要があると思うな。…例えば”ココ”とかね。」
 ヒカリは、赤いペンで”ココ”と示した。
 「そうだね。私図書館で調べてみるよ。」
 「ありがとう。頼むね。」
 そして2人は、詳しく調べていった。

 (続く)

4:あすリン ◆O8jI:2012/08/04(土) 12:19 ID:6f.

3.-[一週間後]-
 
 「風香、みんなを…みゆきさんと、小早川先輩、平谷先生、仁科悠香さん、櫻井雪さんを部室に呼んで来て
 くれるかな?」
 「うん。じゃあ、5分くらい待ってね。」
 「行ってらっしゃい。」
 石原みゆきはすぐに出てきた。事件に対しての探偵部の考えをまとめた、と風香が言うと、「ありがとう
 ございます…」と一礼した。
 同じように全員を呼び、探偵部部室に招き入れた。
 「皆さんは、杉川綾香さんをご存じですね?」
 ヒカリが問うと、全員頷いた。
 「杉川さんは、先日、自ら命を絶ってしまいました。その理由について、ここにいる、石原みゆきさんに調査依頼
 がだされました。私たち探偵部は、皆さんに関係があると考えてお呼びしました。皆さんは、杉川さんの自殺の
 理由について、知る義務があります。
 しかし、今からお話しする事は、私たちの意見、つまり考えにすぎません。真実は誰にもわからない…でも、少し
 でも、真実に近づきたい…」
 目を閉じたヒカリは、数秒息を吸い、目を開けた。
 「では、始めます。」
 
 探偵報告、開始!

 (続く)

5:あすリン ◆O8jI:2012/08/25(土) 12:21 ID:6f.

4.「まず、皆様に見ていただきたいものがございます。これは、綾香さんが自殺する直前に
 みゆきさんに送られたメールの内容です。」
 風香は、黒板にメールの全文を書きだした。
 「私たち探偵部は、このメールが意味する事が綾香さんを自殺に追い込んでしまったと考えています。」
 「まず、初めの一文ですが、この文章は綾香さんのトラウマを表していると考えています。みゆきさん、
 ひとつよろしいですか?」
 「はい。」
 風香が問うとみゆきは弱弱しく頷いた。
 「昔綾香さんは、法に触れる行為を行っていますか?」
 「はい。あれは、10歳の時のことです。私と綾香は下校中でした。2人でしゃべっていると黒塗りの車が
 近づいてきて…何の事か初めは分かりませんでした。でも、男の人が窓を開けて私達の腕を掴んだんです。
 必死に抵抗しましたが、無意味でした。私達はあっという間に連れ去られてしまったんです。
 目隠しをされて、着いてみるとそこは廃工場のような所でした。誰もいなくて、助けを求めようと声をあげた
 時、その男は刃物で私達を殺そうとしました。動けずにいる私をかばおうと綾香はその男に立ち向かっていきました。
 揉みあいになり、気づくと綾香は血だらけで立っていました。その後私たちは助けられ、綾香の正当防衛は認められ
 終わったんですが、ずっと気にしていたようです…」
 「これが初めの一文の真相です。」
 呼び出された面々は、驚きを隠せずにいた。

 (続く)

6:かれん@あすリン ◆YYDk:2012/09/29(土) 14:21 ID:6f.

5.ヒカリは、反応を気にせずに続けた。
 「次の一文、禁忌とは何なのでしょうか。…私たちは恋慕だと考えました。小早川舜二先輩、
 あなたは、綾香さんから告白されていますね?」
 問われると、一瞬眉をしかめた小早川だったが、すぐに柔らかな表情を戻して答えた。
 「ああ、そうだよ。僕は確かに告白を受けている。彼女は清楚で純粋だったけれど、お断りして
 しまったよ。」
 「何故ですか?」
 「……それは、…僕は彼女を恋愛対象として見た事がなくて驚いてしまったからだよ。」
 「それは違います。いえ、半分は合っていますがあなたは大切な事を隠しています。」
 「……それはなんだい?」
 ゆっくりと息を吸った小早川は目を開いていった。
 「あなたが平谷先生と付き合っている事です。…違いますか?」
 小早川、平谷は息を飲んだ。驚きを隠しきれない表情をしながら平谷先生は問った。
 「…何故、そんな事が言えるの?」
 「おそらく、綾香さんは見てしまったんでしょう。放課後、忘れ物か何かを教室に取りに行ったんです。
 そして彼女は見てしまう。あなたと小早川先輩が恋愛的な事、、キスか何かをしているのを。」
 「おかしいじゃない!何で2−Cのクラスなの?」
 「疑われないためでしょう?用があるからと小早川先輩を自分のクラスに呼びだせば、誰も気に留めない。
 連れ出す所の目撃者がいても、内容を見られなければ。そんな心理を使ったトリックです。」
 「…っ!で、でも…!」
 「もういいです、平谷先生。…そう、確かに僕たちは付き合っていた。でも、何故それが自殺の理由に?
 失恋で?」
 「それもあったでしょう。しかし、その他にあると思います。小早川先輩、あなたは誰にでも優しく、
 信頼される人気者です。そんな人だから彼女は、『失恋しても仕方がない』そういう風に捉えていた
 でしょう。でも相手は先生だった。『何で?何で、先生なの?生徒じゃなくて…』そう感じたのでは
 ないでしょうか。」
 …もう、弁解のしようはなかった。力が抜けたように平谷は座り、小早川は目を伏せた。
 そしてまた、石原みゆきを初めとする他の面々もその鋭い推理に魅せられていた。

 (続く)


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