仮面を付けた少女 ―endlessdream―

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1:ルイ:2012/07/21(土) 18:06 ID:fZA

少女は、都会の渦巻く人混みの中に居た。
笑い声 喧嘩声 奇声 怒声 靴音 ………
彼女にはすべて、耳障りな音にしか聞こえない。
たとえ、それが自分の声であろうとも。
少女はパーカーのフードを深く被り、手をポケットへ突っ込んだ。
すべてが、モノクロの世界。
少女は、妖しげに笑った。

2:ルイ:2012/07/21(土) 21:04 ID:Dkk

Fastdream 憂鬱
キィィィィィ………
店の扉がかすかにきしむ。
少女が店を出た合図だ。
駅前にあるカフェBlackは、少女のお気に入りの場所。
物音一つしない店内 声を発しない店員 黒しかない店内
これらの理由において、この店を気に入っているのである。
遅くなったが、紹介しよう。
これまで少女・彼女と称していた人物、それは、一人の中学一年生だ。
夢原 琥珀。13歳。(ゆめはら こはく)
琥珀は、普通の中学生ではない。
つねに正体を隠す、闇の存在。
それが琥珀だ。
制服以外の普段着は、着古したフード付きパーカー。
色褪せたYシャツ。
それに、擦り切れたジーンズという格好だ。
普通の人はまず着ない。
琥珀は、普通の人ではないということがわかってもらえただろうか。
だがそれは、彼女にとって最高のステージなのだ。


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