中学生と中学生と中学生 ☆無表情なあの娘を救うべく☆

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1:凹み過ぎた空き缶:2012/08/09(木) 20:39 ID:rNs

ジャンル未定の小説【http://ha10.net/test/read.cgi/novel/1342863872/l50
ジャンル確定したので立て直します。
今まで書いたものもこっちに移します。
決まりごとは上記のURLの>>1でチェックしましょう。
【ジャンル:登場キャラ達が百合百合しつつ、当人の困り事を解決していくいわゆる…あれ、なんだろう…】
Q.スレ重複じゃないのかよ
A.重複っぽいですけど移し終わったら前スレは下げます。え…いいんだよね? えっ?

Q.なんでラノベっぽいタイトルなんだよ
A.流行りにのって見たかったです。ごめんなさい。

Q.正直誰も可愛くない。
A.はい、承知の上です。自分でも思います。

Q.割とマジで百合は需要ないかも。
A.自己満足です。お察しください。

一回新スレ立てましたがスレタイを間違うという大失敗をやらかしてしまったため、もう一度。
前スレ(2つ目)削除依頼出してあります。

2:凹み過ぎた空き缶:2012/08/09(木) 20:53 ID:rNs

 1時間ほど前、鉄の仮面でもかぶっているかの如く無表情な少女を公園のベンチで見かける。今も座っているが表情を崩した様子はない。
 中原咲希、中学3年生。私はそれほど頭の切れる人間ではないので、少女のことについては想像もつかない。ただの無表情キャラということしか。
でもそんなことは私には問題ない。問題は私の隣に立ち10分前くらいからずっとそわそわしている、友達(というか知り合いの方が近いかもし
れない)の涼(これで「さやか」と読む)だ。そわそわの理由は、無表情少女である。
 一つため息をつき、涼に声をかける。
 「涼、お前なぜそんなにそわそわしている…。私お前にいつも、犯罪犯しそうだからそう言う妄想はやめなさいって言われてるけど、お前の方が
よっぽど犯しそうな危険人物だと思う、なあ」
「そっ、そんなことはないよ! ただ、可愛いなあって思ってただけで」
「まあ、そのことに関しては全面同意する。思い切り抱きしめてみたくなるようなレベルの可愛さだものな」
「…私、初めて咲希と意見があって30秒くらい前までは嬉しかったんだけど、」
「え?」
「その発言を聞いた途端に、一気に冷めちゃったよ…」
「…え、その、なんだろ…ごめん…?」
「別にいいよ謝らなくても。むしろ咲希みたいな変態にならなくて済んで良かったと思ってる」
「地味に刺が隠されてる! ねえ痛いよ?!」

3:凹み過ぎた空き缶:2012/08/10(金) 11:03 ID:rNs

 はいはい、と私の言葉をどうでもいいように受け流し、涼は「でも」と呟く。
「なんであんなところにいるんだろう…」
「確か一昨日来た時もいたよな。服とか髪型とかは違ったけど」
「そういえば、うん。というか、よく覚えてたね」
「可愛い女の子は一度見れば、その全てを覚えられる」
「…ん? どういうこと?」
「だから、見かけた日にちとか天候とかいろいろ」
「いよいよ警察に連れてったほうがいいみたいだね!! まあそんなことは置いといて」
そんなことって言われた。置いていかれた。こいつ、私をどうでもいい存在だと思っているのではなかろうか。
「私、ちょっと飲み物買ってくるよ。ついでに咲希のも買ってきてあげてもいいけどどうする?」
「上から目線がうざいなあー」
「え? 今なんて?」
「別に。私のはいいよ、買ってこなくて。まだ飲み終わってないし」
「あっそ。じゃあちょっと行ってくるよ。…私がいない間に、あの子に変なことしないでね?」
そう言い残して、涼は自販機のある方向へと歩き出す。というか、私すげえ疑われてないか…? 言葉を発するたび、どんど
ん信頼をなくしていくような気がしてならないのだが。
 涼にはああ言われたが、やってはだめと言われるとついやりたくなってしまうのが人間の本能というものである。従うこと
なんてほぼ不可能に近い。それが更に私みたいな変態(他称)だったとしたらどうなる? 日本沈没レヴェルだぞ!
 ごめん涼。君との約束、守れなかった。
 何かのアニメのような台詞を心の中で呟く。一度は声に出して言ってみたいものだ。そして私はベンチから立ち上がる。と
ともに。
 私の座っていたベンチの、向かいのベンチに座っていた例の無表情少女と目があった。

4:凹み過ぎた空き缶:2012/08/10(金) 11:26 ID:rNs

なんとかして少女の視線から逃げようとするが、どこ向いても「さりげなくむこう向いた」みたいにならなそうである。何も
考えずに反射的にあさっての方向を向いてしまえばよかったのに。肝心な時に機能しない自分の能力である。ああ、もう気ま
ずくて仕方がない―――そうだ。私も自販機に飲み物を買いに行くフリしてちょっと離れたベンチへ移動しよう。ついでに涼とも
合流して。言い訳は、やっぱり冷たいもののほうがいいから。なんだ、私超頭いいじゃないか。
 さっそく財布の中を確認する。
「………」
5円しか入ってなかった。縁起良い数字だが全然縁起良くない。仕方がない、向こういったついでに涼にお金借りよう…。
 そう思って伏せていた顔を上げ前を向くと。なんということだろう。プラカード少女がこちらに近づいてくるではない
か…!! 悪い悪い悪すぎる。タイミングが悪すぎるな…。さっきから私への嫌がらせがぱないです神様。

「そんなこと言ってないで、さっさと飲み物買えばいいと思いますよ」

「へ? …無表情少女?!」
「そんな風に呼ばれていたのですか。私は今、とても残念な気持ちですよ」
 状況を整理してみようと思う。
 無表情少女と会話がいつの間にか成立していた。わお、こんなことってあるんだね。初めての経験だよ。
「こんなことがあるんですよ、それが」
「そうか? 人生に一度あるかないか―――ってちょっと待て」
今の台詞、口には出してないはずなのになんで無表情少女は反応した?さっきからなんかおかしいよ?
「驚きのようですね。そりゃそうです、なんたって私は」
望まなくても人の思ってることが勝手にわかってしまうんですから、と言った。
 …大丈夫だ、何かのラノベでこう言う展開の話があった。予習はすでに済ませてある! これから先の展開を予想すると、その能
力のせいで困ってる少女のために、主人公が色々と試すわけだ。やったね、フラグ立てちゃったよ!! ついに私の時代がキタ。
「わ、私は別に困ってなんかないんですが…」
「今流行りのツンデレを演出しようってか? ははは、無駄無駄。そのうち私にデレデレになって」
「あまり調子に乗らない方がいいです次そういうこといったらこのプラカードで頭ぶっ叩きます」
「………」
見かけによらずハードだぜお嬢ちゃん。というかもうすでに半分ツンデレじゃん。何この子萌える。

5:凹み過ぎた空き缶:2012/08/10(金) 11:33 ID:rNs

訂正
×「あまり調子に乗らない方がいいです次そういうこといったらこのプラカードで頭ぶっ叩きます」
○「あまり調子に乗らない方がいいです次そういうこといったら私の平手打ちをその頬にぶちかましますよ」

色々訂正してあるよ。プラカードとか黒服とか伏線回収できてなかったから存在を消しました。

6:凹み過ぎた空き缶:2012/08/10(金) 11:36 ID:rNs

まあぶっ叩くとか言っても所詮は少女の手で、だ。あまり力もないっぽいから痛くはなさそうだけど。
「えい」
「ぐはっ! 何すんだこの女!?」
光のような速さで私の頬を平手打ちで叩いてきた。前言撤回、本気で痛いぞこのやろう。誰だ痛くないとか言った
やつ。私なんだけどさ!! さすがに力入れすぎじゃないか?!
「聞こえていなかったのですか? 私にあまり隙を見せない方が身のためですよ」
「そんなことはいってなかった!! 次言ったらだった!!」
「別にいいじゃないですか、事前に痛さが確認できて」
「良くない良くない。次やられたら顔面崩壊しちゃう」
「じゃあやってみますか」
「なんで構えてるの?!」
「なんで君たちはそんな物騒な会話をしているの?!」
 後ろから誰かさんの声。
 涼だった。
「えっとまあ、色々あって。涼おかえり」
「あ、うん。ただいま…じゃなくて。その子、無表情っ子よね?」
「そうです、私が無表情っ子です」
そういえば会話挟んでいたから忘れていた。本当の名前はなんなのだろう。
「瀬乃霧香です。瀬戸内の瀬に刀の変形型みたいな乃、霧に線香の香です」
「丁寧な説明有難う。私は釘嶋涼。ちなみに言っとくと、瀬乃の乃は訓読みで【なんじ】って読むらしいよ」
「なんと! そうなのですか。今度から使ってみようと思います」
しばらく頭の良さそうな会話が続く。国語の内申2の私にはさっぱりだ。

7:凹み過ぎた空き缶:2012/08/10(金) 11:43 ID:rNs

「あ、あなたのお名前は何ですか」
「へ? 私?」
「まだ聞いていなかったものですから」
「そうだっけ。ふふん。聞いて驚くな! 中原咲希、この星のトップに君臨する世界最強の中学3年s」
「はいそこまでー。デマはよろしくないよ咲希」
涼に咎められた。信じるわけないのに!
「中学三年生で国語の内申2ですか…落ちこぼれなのですね、咲希さんは」
「落ちこぼれって言うな! 調子が出なかっただけだ!」
「―――ん? んんん? あれ、今咲希、国語の内申2とか言ってた?」
涼が気づいてしまった。私もすぐに気づいたから特に驚かないけれど。
「え? 言ってないよ。そういえば霧香の能力的なものについて説明してなかったなー」
「なっ…霧香とか馴れ馴れしく呼ばないでください!」
「え、じゃあ霧香「様」? 霧香「殿」?」
「…やっぱ呼び捨てでいいです。別にデレとかじゃないですからね」
「そんないちゃいちゃは私が見ていないところでやろうよ、二人ともー」
涼の方を向くと、いつも見せないぐらいのニヤニヤ顔をこちらに向けていた。ああもうこいつも可愛いなあっ!! 本当どっちも嫁に
したいよ。
 ふと霧香に視線を送ると、何とも言えないような呆れ顔をしていた。
「じゃあ当人の私がじっくり私の家で説明します。改めて説明を聞くのは咲希さんもですよね」
「うん。さっきは勝手に慌てて勝手に落ち着いて勝手に自決しちゃったから」
「そうですか。では、私の家に案内します。…咲希さん変なことしないでくださいね?」
「出会って数分の少女にまで疑われるようになってしまったのか私は」
「日頃の行いが悪いからだよ。私がちゃんと元に戻してあげる」
「そんな風に言われるとエロいこと思い浮かべちゃうのは私だけですか」
「絶対咲希だけだね」
なんてバカっぽい会話をしながら、私達3人は霧香の家へとむかう。

8:凹み過ぎた空き缶:2012/08/10(金) 16:52 ID:rNs

 公園を出発して数時間後。わからなくなるくらいの距離を私たちはひたすら歩き、ついに瀬乃家へとたどり着いたのであった。
「さあつきました。ここです、私の家は」
「あーうー…やっと着いt………」
私は顔を上げた途端、絶句した。
「はーっ何これ、凄いぐらいの大きな家ねー」
まさに大きな家としか言い様のない、大きな家だった。本当にそれしか形容のしようがない。
「お前、こんな家に住んでんのかよ…ちなみに親はどんなところに勤めてるの?」
「NHKの会社員だそうです」
「………」
「………」
「私さ、」
「?」
「こういうお金持ちのお嬢様は、インドアでお菓子作りが趣味的な、つまりメルヘンな感じを予想してたんだけどさ…」
なんだろう、一気に幻想が崩れてしまった感じがする。まあアニメ漬けマンガ漬けの私の偏見だし。
「そんなこともありますよ、咲希さん。今日は暑いですから、早く中に入りましょう」
「うん、そうだね。じゃあ、お邪魔しまーす」
涼が律儀に挨拶をする。そういえば、今気づいたが家族は今どうしてるのだろう?
「お父さんとお母さんはどちらも共働きで、夜遅くまで帰ってきません。姉もいますが、今現在はお友達と旅行中です」
「じゃあ、実質この家に住んでいるのは、霧香とお姉さんだけなわけだな」
「そう…なりますね」
一瞬寂しげな顔を見せた霧香だったが、またいつもの無表情へと顔を戻す。
 表情豊かな方が、絶対に可愛いのに。
 そんなことを思うと、霧香の顔が少し赤くなったような気がした。でも多分、気のせいだろう。
 私たちは長い螺旋階段を上り長い廊下を歩き、そしてようやく霧香の部屋へとたどり着いたのだった。道中がとにかく驚く程長かった。
「今、エアコン付けますね」
そして更に驚くべきは、部屋の一つ一つにエアコンが完備されていることだった。夏も快適に過ごしやすそうで羨ましい。私の部屋
には小さな扇風機が一台あるだけだ。
「皆さん飲み物は何が良いですか?」
「あー私はさっき買ったジュースがあるからいいよ。咲希はどうするの?」
「じゃあ貰おうかなー。麦茶をリクエスト」
「はい、わかりました。ついでにお菓子も持ってきますね。その間は自由にくつろいでいてください」

9:苺:2012/08/10(金) 20:59 ID:wRQ

文章の長さに顎はずれ。
その次、ちょくちょくの面白さに感激。

失礼しました。

10:凹み過ぎた空き缶:2012/08/10(金) 22:12 ID:rNs

そういって霧香はドアを閉める。カチャ、という音だけが響き、部屋の中は一旦静まり返る。
「………」
「………」
「…半年前くらいからお金持ちがこの周辺に引っ越して来るぞーみたいな噂は聞いていたが、まさか霧香がそのお金持ちのお嬢様だったとはな…」
「平然を装ってたけど、意外とこういうのって疲れるなあ…」
涼が一つ、ため息を漏らす。疲れを受け取ったかわりに幸せを一つ失った、残念な瞬間だった。
「一体何階建てなんだろーねー」
「さあな…一戸建て2階の平均的な高さを知らないから比較しようにもできないしなあ…」
「外から見た限りだと、4階くらいありそうな気がしたよ…NHK会社員恐るべし」
「…なあ知ってたか? NHK会社員の平均年収は1000万なんだってよ…ただの受け売りだから今はどうかしらんが………」
「へえ…勉強はできないのに無駄な豆知識は持ってるんだね…感心するよ…」
「そりゃどーも…」
ああ、私たちはなんでこんなにも疲れているんだ? 暑さのせい? いや違う。冷房は効いていてかなり涼しい。勉強やってないから? 理由の一
つかもしれない。漢字の練習以外何もやってねーもん…あと残り2週間だってのに。残り一つは…
「霧香が今いないってことかなあ…」
無意識のうちにそう呟く。きっと霧香分が足りないんだ。
「霧香ちゃんがどうしたのー?」
涼が反応する。素直に気持ちを伝えてもまた変態扱いされるから、適当にはぐらかす。
「…ふーん。なーんか気になるけど、別にいっか。―――ねえ咲希」
「なんだよ急に」
「私のことどう思ってる?」

11:凹み過ぎた空き缶:2012/08/11(土) 20:14 ID:rNs

>>9
ごめんなさいorz
そしてありがとうございました

12:凹み過ぎた空き缶:2012/08/11(土) 20:58 ID:rNs

ただいま咲希と涼は夏休み。残り2週間というのは夏休みの残り日数のことです。
……え? 前スレのあのテンションはどうしたのかって? マントルに沈めてきた。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「え? そ、それってどういう意味の――」
「つまり友達として好きか、えっと…他の好きってことか…みたいな…」
「…………ああ、つまり後者は異性的な意味での好きかってことか…」
「うん、そゆこと…」
少し顔を赤らめながら涼が答える。
 うーむ、なんだか状況がカオスってきた感じがするな。というか、なんで今、涼はそんな話を持ちかけてきた? 私が霧香の名前を出したから?
 前から思ってたが、涼の考えることはよくわからないな…。まあそんなことは今どうでもいい。これからの私たちの関係にも関わってくる話だ。
ちゃんと考えないといけない。改めて涼と初めて会った日のことから全てを振り返る。私はただの友達ぐらいにしか思っていない。だってそんなの
一度も意識したことなかったから。ちょっとしたトラブルも全て女同士で片付けてきた私って。おいちょっと。それは…さすがに自身のことなのに
引いたぞ…。もう少し、私も大人にならないといけないな。
「ねえ咲希……」
「ごめん涼、私、そういう対象としては見れてないんだな…涼のこと。やっぱ友達ぐらいにしか――」
見れていない、と言おうとしたところで、涼の手によって私の体が後ろへと倒される。
 え、ちょっと待て。なあに? この展開?! 死亡フラグが立ってる気が…!! もしかして涼のヤンデレスイッチ発動しちゃう?! なんて心
底今どうでもいい思考を回転させる私。って、今はそんなこと考えてる場合じゃないよ!!
「私は……私は咲希のこと、今まで出会った人の中で一番好きだよ」
涼の顔が、私の目の前でぴたりと止まって動かない。吐息が、その言葉が、私の顔へと落ちる。
 涼は本気だ。
 行動、些細な仕草、私への視線。ちゃんと記憶していた筈なのに。何故今までスルーしていた? 何故気づかなかった? 私がちゃんとしていれ
ば、涼は――
「だから、ねえ咲希。私の…っ…一番大切な人になってよ…」
嬉しそうな表情を顔に出す。こうやって眼前で目にすると、遠目からでも美しいその顔が、更に美しく、私の目に焼き付く。こいつ、こんなに可愛
かったか……?
 今までぴくりともしなかったその顔が、ゆっくりと、ゆっくりと私の顔へと近づく。私まであと15センチぐらいのところで、思いもよらなかった、
乾いたノック音。霧香が帰ってきたのだ! やった、私は救われた! 私の貞操は守られた!!
 涼が驚いたような表情でドアの方を素早く振り返る。そして、もといたソファまで素早く戻り座る。その間0,7秒。驚愕。
「戻ってきましたよー。美味しいお菓子と美味しい麦茶の到着です…って、あれ? 二人共なにかあったのですか? びっくりしてますけど…」
「……やべえ」
小声でそう呟く。自分ではごまかせたつもりでいても、霧香相手では意味がない。涼の方を横目で伺う。
「……っき、霧香ちゃん随分と遅かったね。どうかしたのっ?」
「え、…っとですね、長い道中だったので遅くなりました……そんなことで誤魔化そうったってそうはいきませんよ…?」
霧香が不敵な笑みを浮かべる。ああ、どうしよう……!!

13:凹み過ぎた空き缶:2012/08/12(日) 17:36 ID:rNs

東方夢想夏郷2話キタ━(゚∀゚)━!みょんが悠木さんでワロタ。まどかじゃねーかライバるんじゃねーか
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「ん、……おっと失礼しました。無表情キャラの私がうっかり笑ってしまうとは。キャラ崩壊はんぱねーですね」
 うん、崩壊っていうか、もうその設定捨てちゃったらどうかな。こちらとしては無表情よりも表情ある程度ある方が萌える…じゃなくて
絡みやすいような気がする。
「というか、私の設定についてはどーでもいいんですよ。目を背けないでください。私がこの部屋に不在の約10分間、何があったかを聞い
ているのですが?」
 これが噂に聞く完全なる詰みの状態ではないのか。とにかくここで口ごもってても更に不審に思われるので、話くいことではあるが、あ
る程度のことは素直に話そうと決め口を開く。が。
「わ、ちょっ、おまっ、は、話す! 話すからこの手を解きやがってください霧香嬢!!」
 待つことに飽きたのか霧香がいつの間にか右腕を首に回し、私を締め付ける形で固定していた。窒息死させるつもりかおい! 右腕を軽
く叩く形で言葉と一緒に腕を離すように求める。
「やっと話す決心がつきましたか」
「う、けほっ……ま、まあな」
 通常通りの呼吸を戻すまでに数秒かかる。平手打ちの時もそうだったが、力の入れすぎではないかと少々思う。もっと加減を知ろうよ。
「話すけどさ、その、なんていうの? 後半らへんちょっと際どいんだけど……」
「……どのような意味での際どいですか」
 何か感じるものがあったのかもしれない。私に説明を求める。
「まあ、本当簡単に大雑把に言うとエロ方面みたいなー感、じ、かもね」
「……大体察しがついたのでやっぱいいです。つまりは百合百合してたわけですかそーですか」
「大体合ってる」
 百合の意味知ってんのかと一言突っ込みたくなったが、心なしか少し残念そうな顔をしてたので取りやめにした。

14:凹み過ぎた空き缶:2012/08/13(月) 15:47 ID:rNs

「さ、咲希さんに心なんてあったのですか……?!」
 随分と酷く言ってくれるものである。ある意味尊敬するよ。
「こんなことで尊敬されても別に嬉しくなんかありませんけどね」
 持ってきたお菓子の包み紙を破りながら、霧香が吐き捨てるように言う。私への好感度が下がってる。絶対に。
「む…………」
「とりゃ」
「痛えっ!!」
 小腹が空いてきたので小分けのお菓子を一つ取ろうとするが、霧香から私の手首に向けての容赦ない痛すぎるチョップ。なんでそん
なにムスっとしてるのかが分からない。機嫌がものすごく悪い。
「……二人のせいですよ」
 小声で霧香が何かを呟く。誰かのせいって誰だよ、誰かさん。

15:凹み過ぎた空き缶:2012/08/13(月) 22:38 ID:rNs

THE☆夜更し。つまり現実逃避ってやつです。Understand?
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「咲希ー私のもとってー」
 涼がソファにぐったりとしたままで私にそういう。軽いパシリだ。少しだけテーブルに身を乗り出し、二つ分手に持つ。
「ん」
「どーもどーも」
 てっきり食べるからこっちに来ると思ってたのに、なんということだろう。あいつソファに座ったまま食べだした。私の家ではものを食べると
きは必ずテーブルで食べると言われてきたため、物凄くそわそわする。
 注意しようかと思っていると、
「……涼さん、ソファであまりものは食べていただきたくはなく……」
「あ、ごめんね。つい家にいるときの癖が」
 この部屋の主である霧香が涼に注意をしていた。どうやら家でもそのように食べてるらしい。その癖、直したほうが良くないか。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
英語のスピーチ原稿終わらNEEEEEEEEEEEEEEEE!!!!!宿題が終わらない夏休み。
受験勉強もテスト勉強もしておりません。誰か同士はいないか。

16:凹み過ぎた空き缶:2012/08/19(日) 20:49 ID:rNs

テスト勉強しようとしても範囲の紙どっかやっちまったよ……どうすんだよまじで……
英語スピーチは英語板住人さんの力を借りることにしようと思う。といってもあと一週間。あべばー\(^o^)/
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
>>15
 そういえば。
「なんで霧香の家に来たんだっけ?」
「そういえばじゃありませんよ。かという私も若干忘れておりましたが」
 いや、誘った当人が忘れてどうするというのだ。しっかりしてるように見えても案外忘れっぽいのかこの娘は。
「3時半ですか……。まあ良い時間帯でしょう、お菓子も食べたことですし」
「え、いやまだ私ひとつしか」
「これから聞く話のせいで咲希さんを夜も眠れなくしてあげます」
「意外と黒いなあ!!」
 意外というか想像以上。こういう子は大抵黒いんだよ中身が!

17:凹み過ぎた空き缶:2012/08/20(月) 19:47 ID:rNs

一回はパロ動画とか投コメPV作ってみたいと思うんですよ。
―――――――――――――――――――――――――――――――
「黒ごま煎餅大特価10袋入り200円……」
「いきなり何だお前?! 無駄に怖いからやめて!」
 これが伏線だったらどうしよう。絶対違うと思うけどさ! どこで出てくるんだよ黒ごま煎餅なんて――まさかスーパー?
「ちょっと雑談はそこまでにしといて……。話を聞こう、咲希?」
「うん、そうだな。ちょっと急ぎ目で頼む、霧香」
 中原咲希、珍しく真面目ちゃんモード。初めてこのモードを涼に披露したときはなぜか轢かれた、じゃなくて引かれた。普段のクール馬鹿と
の差があって絡みづらいのだと。お前の絡みづらさなんぞしるか。
「咲希さんは言葉遣いがあらいですねえ……モードとかいっても普段とあんまり変わらないじゃないですか。んまあそれは置いといて、それじ
ゃあ話すとしますか。私の血塗で血生臭いグログロな過去を――」
「ゑ? そこまで酷い話なの? 私絶対耐えられないよ?」
「冗談ですよ涼さん、そこまで酷くはありません」
 「そこまで」を少し強く発する。どうやら「そこまで」というところが重要らしい。
「最初からでいいんですよね。確か……小学5年生の時でしたか、2年前ですね」
 とてつもなく長い話です、と最後に霧香は付け足した。一体、この少女に何があったのだろう? そう思うと同時に、窓から吹いてくる冷
たい風が私の頬を不気味に撫でた。
 警告――だったのだと、今考えれば容易にわかるようなことだった。

18:凹み過ぎた空き缶:2012/08/20(月) 19:50 ID:rNs

用意はできてるか、ここからとてつも長い過去編突入だ。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 当時の私はとても活発で明るい女の子だったそうです。恥ずかしながら、自分でもそう思ってました。友達も結構いて、放課後はいつもみんなで遊んで
いました。放課後のクラスはいつも戦争状態で、皆で私のことを取り合ってたりしてたみたいです。そんな光景に私は優越感のよう
なものを抱いていたのでしょうね、不思議と遊んでいる時に、少し上から目線になってしまったり、皆絶対に従ってくれるような我
が儘を少なからず言葉にしてしまっていました。すると日が経つにつれて、皆の視線が好意的なものから嫌悪的なものへと変わって
いきました。私が声をかけても、皆は聞こえないふりをしたり、ほかの子とどこかへいってしまったり。私から、クラスの皆が距離
を置くようになりました。最初はなぜだろうと首をかしげていましたが、改めて振り返り考えてみると仕方がないことなのです。友
達と呼べる人は徐々に減っていき、何があっても絶対に仲良しだと誓っていた親友の子までもが離れていきました。私は自らの行為
を反省し、またやり直していこうと思いました。しかし、一度壊れてしまったものはもう元には戻れないように、更に溝が深まるだ
けで、効果は全くありませんでした。そうなってくると、理解してもらえない人たちに腹を立ててしまいました。遂には自分から皆
と距離を置くようになりました。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
あまり修正はしないかもしれない。
 皆と自分から距離を置くようになってから1ヵ月程経ったある日。もう遊びになんて誘ってもらえないと思っていた私に、声をか
けてきた女の子がいました。親友の子です。最初はとても驚きました。私は親友の子に、精一杯謝りました。今まで振り回してごめ
んなさい、我が儘を言ってしまってごめんなさい、もう一度私と友達になってください、と。親友は笑顔で、全然気にしてない、ま
わりの子たちが霧香のこと避けるから、つられて避けてしまった、私からも全力で謝る、ごめんね、と言いました。これからもう一
度やり直せる気がする。そう思いました。正直言うと、とても嬉しかったのです。一人ではなくなって。

19:匿名さん:2012/08/20(月) 19:55 ID:rNs

えらー

20:凹み過ぎた空き缶:2012/08/20(月) 19:56 ID:rNs

>>18
修正に関する文は無視してくださいませwwww

21:凹み過ぎた空き缶:2012/08/22(水) 18:24 ID:rNs

 その次の日、親友の子―――晴香に、遊びに行こうと誘われました。勿論私は快く了解しました。久しぶりに遊ぶので、どきど
きしっぱなしで少し浮かれていました。目的地は近くのショッピングモールです。遊ぶ、というより買い物をすると言ったほうが
いいかもしれません。昔と同じように、晴香とおそろいの小物を買ったり作ったりしました。とても楽しい時間でした。本当に晴
香と友達で良かったと思いました。
 1時間程経った頃、晴香が屋上へ行ってみようと言いました。そのショッピングモールの屋上には、規模は小さいですがクレーン
ゲームなどか数台置いてあったのです。楽しそうだったので、私も同意して、エレベーターを使って屋上へ。休日だったのに、人
は私と晴香と係員以外には誰もいませんでした。ちょっと変だな、と思っていると晴香が、良かった、誰もいない、と呟いている
のが聞こえました。何が良いのだろう? と思っていると、晴香が私の手を引っ張って、こっち、と言い走り出しました。握られ
た手の力は少し強く、痛かったです。でもそんなことお構いなしで走ります。連れてこられたのは、花々が咲き誇る、しかし人気
のない場所でした。ここになにかあるの、と言葉にしたような気がします。でも答える様子もなく、私は屋上の端っこへと連れて
行かれます。その時にみえた晴香の表情は、さっきみたものとは違う意味での嬉しそうな感じでした。私は屋上の、フェンスがな
いところまで連れて行かれます。そこの出っ張ってるところに立ってみて、と晴香が指示するので、従いました。そこから見える
景色が意外にも綺麗で、私は言葉を失ってしまいました。晴香に感想を述べようとし、そちらを振り向いた、
 ―――――その直後でした。私は、丁度肩のところを、晴香に押されました。少し押しただけでも向こう側へ倒れてしまいます。
『じゃあね霧香』と晴香が言ったような気がしました。しかし口は動いていません。そして全てを理解するのに約2秒。もう遅かった
です。そのまま地面向けて真っ逆さま。でも途中で私の意識は途切れます。よかった、痛い思いをしなくて済む、と思いました。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
なんでこんなに長くしたんだろう……

22:凹み過ぎた空き缶:2012/08/22(水) 18:25 ID:rNs

 気がつくと、私は病院にいました。はて、と思い、鏡で自身を見ます。頭には真っ白い包帯とガーゼ。あれは夢ではありません
でした。意識を集中させると、鋭い痛みが走ります。その直後に、病室の扉が乱暴に開きました。お母さんがやってきたのです。
そして、私の姿を瞳にとらえると、涙をこぼし、良かった、無事でよかったと言いました。ここでの無事とはきっと命のことなの
でしょう。笑みを交えて言葉を返そうとすると、突然、もう一つお母さんの声が聞こえました。
 『自殺なんか考えて、なにをやっているのかしらこの出来損ないは』
瞬間、ぞくっとしました。お母さんの方を向き直します。さっきの言葉がこぼれた様子はありません。不思議そうにこちらを向い
ています。私は不気味に思い、お母さんのそばから素早く離れました。どうしたの、とお母さんが言葉を漏らします。同時に、も
うひとつの声も聞こえます。ああ、そうです。この感覚は覚えがあります。晴香に突き落とされた時です。あのときも、口は動い
ていなかったのに声だけが聞こえました。少しだけ冷静になった私は、状況を整理します。つまりは、あの衝撃のせいで他人の心
の中で思ったことが、自然とわかってしまう、そのような答えにたどり着きました。でも、信じたくありません。もしそれが本当
だったとするならば、さっき聞こえた「出来損ない」が、お母さんの本心となってしまいます。私のことを誰よりも愛し、育てて
くれたお母さんがまさかそんなことをおもっているなんて―――。

23:空き缶:2012/09/08(土) 21:02 ID:rNs

 「とまあ、大体はこんな感じです。さあ何か質問はありますか」
 ……うーむ。まあ、なんというか――
「ケロッとしすぎだなあ……そのあとはどうしたのさ? 家族にはそのこと、」
「話していません」
 その間、わずか1秒足らず。まさか触れてはいけない部分だったのか……。
「だって考えてみてもくださいよ咲希さん」
「うん?」
「私、超能力宿っちゃったー――みたいなこと突然家族に言いふらしても、頭おかしくなったと思われておしまいですよ?」
「……」
 そうだろうね、うん。
 話してみてーとか言われて隠していることを打ち明けてみても、実際、反応は薄めだったり(あるいは頭おかしく思われて終わり)する。それが霧香のよ
うなものになれば尚更だ。あまりにも非現実的すぎて受け入れられないだろう……親御さんがそういう類のもの好きなら話は別だが。
「あ、でもお姉ちゃんには話してみたんですよ」
 姉さんいるんかい。
「今大学生で、結構年離れてるんですよ」
「年の差はんぱねーですな」
 空気状態だった涼登場。若干キャラ変わってるぜおい。
「……で、流石に大学生ということもあって、そういう超能力とか興味なさげかなーと思って半ば頼りにしてなかったんですけど、意外にも親身になって聞
いてくれてですね。助かりました」
「霧香には優しい姉さんがいるんだなー。私一人っ子だからそういうの羨まし……そうだ」
「な、なに? 咲希」
 涼が(なぜか)期待の視線を私に向ける。
 いや、違うから安心しろ。
 片手を胸の位置に上げて左右に振る動作をし、違うことを伝える。すると涼が残念そうに項垂れるのがみえた。お前は何を期待していたんだ……。
 私は霧香の方へと歩み寄る。
「霧香!!」
「えうっ?!」

24:凹み過ぎた空き缶:2012/10/05(金) 22:51 ID:GH.

無計画で始めたこの小説ですけどやっぱ行き止まりました。計画立てるって大事(´;ω;`)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「私のことをお姉さんと」
「いやです拒否します権限を行使します」
「ですよねーっ」
 嗚呼、なんと儚きかな。わずか一秒足らずで粉砕されてしまった……。でもわかりきってたことだから反論しない強要しない泣いたりしない!!
 頭の中がこんな考えでいっぱいになっていたちょうどその時、私の携帯に設定されているアラーム音が鳴り響いた。部屋の中に再び静寂が訪れ
る。私はポケットのなかの携帯を手にし、ゆっくりと開いた。

25:凹み過ぎた空き缶:2012/10/06(土) 09:24 ID:GH.

こんなことしてないで勉強しろよ→勉強?何それ美味しいの
テンポ早いような希ガス。ねっとりのっとりやろう、それがいい。
―――――――――――――――――――――――――――――――
「……あー、4時にセットしてたタイマー……」
 視線を向けながら二人にそう言うと安堵のためかほっと息を吐いたのがわかった。少し遅れて、長い溜
め息。よかった、ただのタイマーで。こんなときに見知らぬ誰かさんからメールを送られてきてもちょっ
と洒落にならないというか普通に怖いからね!
 思わず立ち上がってしまった私はさっき座っていたソファーにもう一度座り体を預ける。そこで、問。
「咲希、なんでタイマーを?」
「え? 別に意味はないよ。前にセットしてたやつを戻すの忘れてただけー」
「そう……」
 だからなんでいちいち残念そうな顔するんだよこいつは。全くわけがわからない。
「……本題忘れてませんかお二人共」
「本題?……あーあれね。でももう私帰らないと」
 あ、今の台詞クール超クール(中二病じゃない)。
「は? 今の今までわいわいしてたのになにいってんですかこの人。そんなことならあんなことしてない
で――」
「でっ、でもまだ時間はあるし、今度時間とってちゃんと話せばいいじゃない?……駄目?」
 おおうなにこの修羅場チックな場。え?修羅場の使い方間違ってるって?こまけえことはいいんだよ!!
「――それもそうですね。今日絶対解決しなくちゃいけないってものでもないですし。すみません」
「なんで謝られてるの私?!」
 多分、言葉遣いとかそういうものの謝罪だと思うけど、いやそこまでするか?!私的に怒ってる姿を見ら
れたからいいのだけれど。
「じゃあ日を改めてまた話し合うってことでいいかな」
 そういうことになった。霧香を再び怒らせることがないように、今度こそちゃんと向き合いたい。
「では! 今日のところは解散!」

26:凹み過ぎた空き缶:2012/10/07(日) 20:11 ID:GH.

憑物語表紙の余接ちゃん可愛い!!
小説板の皆更新しすぎィ!!スレすげえ下がっててワロタ。ちなみに涼サイド。
サイドテールって萌えるよね。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
>>25
   涼サイド
 霧香ちゃんに別れを告げて外へ出たあと、帰り道が違う咲希とも途中でわかれて一人になった帰り道で、ぼんやりと考えてみる。
 最初のうちは霧香ちゃんのことについての解決策なんかも考えていた。けれど、今はそのことではなく――咲希のこと。
 咲希と出会ったのは、私が小学校を卒業する前の年、5年生の時だ。当時の私はそれはもう人見知りに超とかスーパーとかついてしまうほどの人見知
りで、顔もみたことがない話したこともない人と接すると気絶してしまうぐらい(実話)酷いものだった。勿論それは学校でも同じで、クラスが違って
いて知らない人に何か聞かれたりするたびに泣いたりしてしまって、本当、周りの人には迷惑かけたなあと思う。その頃一人だけ仲良かった子も絶対に
うんざりしてたんだと、というかしてた。人見知りを直したくても直せない。こんな私を捨ててしまいたいと思っていても、思うだけじゃ直らなかった。
 そんなある日、私は隣の町へ引っ越すことになった。いやもう、これがベタな展開で……父の仕事の都合上、とのことだと言わされていた。結局その
まま超人見知りのままクラスで、【涼ちゃんさようならお別れ会】などというものをし、涙の引越し、というわけだ。泣いてないけどね?
 無事に隣町に越してきた私が、初めて会った同学年の子が――咲希だ。

27:凹み過ぎた空き缶:2012/10/07(日) 20:15 ID:GH.

きゃー、改稿がおかしなことになっとりますやん。なんぞこれwww
もうちょっと考えよう……。

28:凹み過ぎた空き缶 ◆KnlY:2012/10/17(水) 20:46 ID:GH.

 そのときの第一印象は、はっきり言おう。最悪だった。
 何に対しても行き当たりばったりで無計画、危なっかしいとひと言では説明がつかないほどの悪ガ……もとい、やんちゃな女子。私とは
相性が合わないように思えた。人はそのような人を見つけると、極力関わり合いにならぬよう自然と目を合わせなくなり話さなくなる。本
能のようなものと言ってもいいだろう。私も、そのように咲希のことをチラッと見かけても話したりはしなかった。
 だがここで安心してはいけなかったのだ。私はそれを後々これでもかというほど思い知らされるのであった。
 「隣町の……小学校から転校してきた、釘嶋涼さんです。皆さん、仲良くしてあげてくださいね〜」
 担任教師のテンプレートとでも呼べるような軽い挨拶のあと、私は指定された席に座る。皆穏やかそうで、内心ほっとした。早く名前と
顔を覚えなければと思い、周りの子の顔を覚えようと、ふと視線を右へとやると――
 
 関わらないと決めていたあのやんちゃな女子が、私の方を興味ありげに見つめていた。

「……っ!!」
 瞬間、短く息をのむ。盛大な誤算だった。人生史上最大と言ってもいいぐらいに。
「……」
 相手は無言で、しかし顔には可笑しがるかのような可愛らしい笑みが浮かんでいた。
 咲希が、転校先の小学校にいる。
 冷静に考えてみればそれは至極当然のことだった。付近に住んでいる咲希が、遠くの小学校にとある事情で通っている、などといったこ
となど普通に考えればないだろう。自分の頭の回らなさにただただ落胆するばかりだった。
 ――席替えがしたい。この時ほど、学校に来るのが一瞬で楽しみから苦痛になったことは言うまでもなかろう。

29:凹み過ぎた空き缶 ◆KnlY:2012/10/18(木) 21:22 ID:GH.

閉ざされた瞳で何を求めてる?愛がなければ視えない。志方さんボーカルの曲はいい。
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 最初の一週間は、相手が何を考えたのか特に何もしてこなかった。少しばかり驚いた。ああいう性格の子は何といってもベタベタくっついてくるものだ
と思っていたから。
 近寄ってこないのは様子見してるだけ――そんな風に思っていた。この時だけは。

 私自身の様子がおかしくなり始めた、と思い始めたのは転校してきてから15日目のことだった。その間、咲希には言葉も視線も投げかけてはいない。な
のになぜ?私自らから、あの子を知りたいと思っている。最初はただの勘違いだろうと思っていた。けど違う。そう確信したのはその翌日だった。
 私は咲希と対面することを決心した。
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うみねこBGMの喰那聞くと頭痛くなるwwwだが良曲


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