君と僕の物語

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1:彼方:2012/08/13(月) 13:21 ID:xq2

…プロローグ…

    「俺の事、好きになって?」

     小さな君はそう言った。

    「俺がお前を守るから」

     小さな手で私の手を握ってくれた。

    「お前は可愛い」

     泣いてた私に言ってくれた。

     そんな君に私はー…

2:彼方:2012/08/13(月) 14:08 ID:xq2

今日も朝が来た。

少し開けたカーテンから
朝日が光を差している。

「凪沙ー、葵君来たよー」

るり姉の声で目が覚める。

「えっ…、わあ!もう八時!?」
私はベッドから飛び起きた。

急いで制服に着替えて
急いで階段を降りる。

「お弁当、鞄の中に入れといたからね〜」

「あ、ありがとーっ」

私はトーストを頬張って
姉のお弁当が入った鞄を持つ。

「いってきまーすっ!」

私は靴を履いて、ドアを開けた。

3:彼方:2012/08/15(水) 16:04 ID:4HA

私がドアを開けると、目の前には
ムスッとした表情の葵がいた。

「…あの…葵…くん?」

「……遅い」

うぅ…やっぱり怒ってらっしゃる…

私、平野凪沙(ヒラノナギサ)
自称、普通の女子高校生が葵と呼ぶのは

私の超超超可愛すぎる
幼なじみの奈倉葵(ナクラアオイ)。

顔立ちは女の子みた…
いや、ここは整った顔立ちと言っておこう。


背は低くて、昔から女の子だと
思われがちな男の子の葵。

でも最近ではすっかりそう言うのも
無くなったらしい。

相変わらず、背は私より少し低くて
可愛らしいのだが。


でも、ちっちゃいとか可愛いとか
言ってしまえば怒る。

葵は意地悪で短気。

でも私は、寂しがり屋で照れ屋なトコも知ってる。

私は葵を弟のように思っているのだ。


「まあ良いや、行こ?」

「そだね、遅刻しちゃうね」

「誰のせいか分かってんの?」

「……すみません」


こんな日々がずっと続けば良い。
私はそう思ってる。

4:彼方:2012/08/15(水) 16:31 ID:4HA

そんなこんなで私たちは学校に着いた。

階段を駆け上って、教室までたどり着く。

「疲れたあー…」
私は教室のドアを開けると同時に
ため息をついた。

「おはよー!走ってきたの?」

私に声をかけたのは
友達の水野瑠璃。

「おはよ…、葵に走らされたぁ…暑いぃ…」

「ふっ、奈倉も鬼だね」

「…凪が遅れたから、自業自得。
 てか、俺だって暑いんだから」


とか良いながら汗一滴かいてない葵。

何だコイツ、説得力ねーな。


「おはよーっす、葵くん♪」
すると、岸谷真也が
葵の頭をくしゃくしゃ撫でた。

「わっ、岸谷!」

「おはよ、凪沙。瑠璃も」

「…来なくて良かったのにさぁ」


私、凪沙と葵と瑠璃と真也。
これがいつものメンバー。
「いつめん」って奴だ。

ちなみに瑠璃は真也が好きなので
さっきはあんな事言ってたけど
内心、嬉しいと思う。絶対。


「…いつまで撫でてんの?」

葵が真也を睨む。
あぁ、怖い。

5:桜音:2012/08/15(水) 18:38 ID:jrg

読みました♪
頑張ってください!!

6:彼方:2012/08/15(水) 18:55 ID:4HA

「あ、ごめーん」

ケラケラ笑う真也。

よく葵の睨みで動揺しないなー…

と、無駄な所で尊敬する。


「じゃ、席行くね」

私は一言言って自分の席に行く。

その後を瑠璃がテクテクついて来た。


「…どうしたの?瑠璃」

「えー、用がないと来たらダメ?」

「ダメ」

なんの躊躇もなく言う私に瑠璃は
「えー」と言う。


「そんな事言わないでよー
 てか私、用あるよー?」

「ふーん…で、どうしたの?」

「えー、大したことじゃないけどさー」


意味分からん。
大したことじゃないなら言うなよ。

なんてもちろん言わないよ?

すると、瑠璃が「んーとね」と言った。


「凪沙って、奈倉とデキてるよね?」

「はい?どー言う意味?」

「だから、付き合ってるよね?」


…何言ってんだ水野。

「んなワケないじゃん…なんで?」

「だってさー、ずっと一緒にいるじゃん」

「そーかなぁ」

「そーだよー…登校も一緒でしょ?」

「そりゃ、お隣さんだし…」


まぁ、お隣とか関係ないけど…

「てかさー、瑠璃だって人の事言えないよ」

「えっ?どうして?」

「岸谷とどうなの?いつも岸谷にはキツいけど」

「うっ…べ、別に…」

恋バナになると瑠璃は可愛くなるなぁ…

7:彼方:2012/08/15(水) 18:57 ID:4HA

桜音様≫ありがとうございます!

8:桜音:2012/08/15(水) 19:06 ID:jrg

>>7
いえいえ^^
これからも応援してます!!

9:彼方:2012/08/16(木) 09:27 ID:4HA

「あんなにさーキツかったら
 振り向いてくれないんじゃない?」

「えー…そーなのー…?」

「そーだよー」

瑠璃は「えぇ…」と頭を抱えて
悩んでいる。

私は、いっつも私に見せてくれる
瑠璃が一番素直で可愛いと思う。

ので、それを伝えてみることにした。


「ありのままの瑠璃を見せたら?
 いつもの瑠璃は素直で可愛いよ」


私が言うと、瑠璃は擬音が出るくらいに
顔を真っ赤にさせた。

「て…てか、な、凪沙はどうなのっ!」 

ちっ、話を変えられてしまった。

「だーかーらぁ、違うってば」


なんで信じないかなー…

そりゃ、男子と女子が二人で
登校とかしてたら…思っちゃうかも…だけど

私はチラッと、葵の方を見る。

また岸谷にいじられてる…

って、別に意識してるわけじゃ、ないよっ?

本当に、そんなんじゃないんだ。

葵は私の弟みたいな…存在だし。

それにー…


「奈倉じゃなくて、ヒロ先輩だよー」


私には好きな人がいるんだ。

ずっと、ずっと、好きだった人が。


「す、好き…」

「えー?まだ好きなのー?」

「わ、悪いかよっ」

「悪かないけどさぁ…」

すると、教室のドアの方がざわめく。

「あー、噂をすればじゃなーい?」

瑠璃がニヤニヤするので
ドアの方を視力2.0の目で見る。


そこに居たのはヒロ先輩だった。

七河真広先輩(ナナカワマヒロ)。
皆には「ヒロ」と親しまれている。

高校二年生のサッカー部。


「あー、女子で見えないね、凪沙」

「そだねー…」

ヒロ先輩は人気者なので
周りには結構いろんな人が居たりする。

主に女とか女とか女とか。
後、女とかね。

10:彼方:2012/08/16(木) 15:06 ID:4HA

そう、ヒロ先輩は異常なほどにモテるのだ。

「あー、ホントに見えない」

私が「はぁ」とため息をついた。
すると、瑠璃がニッとニヤついたかと思うと

急に私の腕を掴んだ。


「きゃ、ちょ、る、瑠璃!?」

「だったら、前行っちゃえーっ」

「はぁ!?」


そして腕を引かれて
私は先輩の前まで連れて行かれた。


もー、瑠璃…勘弁してよ…


「ヒロ先輩、おはようございます!」

「あ、瑠璃ちゃんおはよう」

「はい!…ちょ、凪沙も隠れてないで」


緊張しすぎた私は瑠璃の背中に隠れていた。

先輩は私に気づいたのか
瑠璃の背中からちょっと出した顔に目線をやった。


「何隠れてんだよ、凪」

「す、すみません…」

「ははっ、おはよう」

「お、おはようございますっ」


無邪気に笑うヒロ先輩に
思わず胸がキュンとする。

…−これが、恋だよね


中学生の頃から、先輩の事が好きだった。
優しくて、お兄さんみたいで。


気がつけば、恋してたんだ。


私は結構先輩と仲良くて、女の子に嫌味を
言われてしまった時も何度かあった。


そんな時、睨みをきかせてくれたのが
瑠璃や葵や岸谷だった。


それで、先輩は高校に行ってしまって
その一年間、すごく寂しかった。

けど、私も先輩と同じ高校に行くって決めてたんだ。


だから、私も一生懸命勉強して
葵や瑠璃、岸谷と勉強して
勉強して勉強して勉強しまくった。

実際ヤバかったのは岸谷だったけど…


それで、無事受かって、今に至る…と。

11:苺:2012/08/17(金) 10:26 ID:wRQ

来てしまった…!
そして、相変わらず面白いΣ(゜Д゜)

12:彼方:2012/08/17(金) 10:48 ID:4HA

「ねー、真広、あとちょっとで
 夏休みだからさー、皆でどっかいこーよ」

岸谷が頭の後ろで
腕を組んで言った。

…ってか、いつも思ってるけど
先輩に対して呼び捨てってどーよ

「あー、それも良いな」

頷く先輩。

「このメンバーでいこー」

「二年は俺だけかよ…」


「まぁ、良いんじゃない?
 昔から仲良いんだし、俺たち」

葵がボソッとつぶやく。


「あれ、葵…お前、居たの?」

「え?」

「ごめん、ちっちゃくて見えなかったわ」


うわー、葵怒るよー

でも、ヒロ先輩は冗談とかあんまりないから
多分、これも本当に見えなかったんだろうな…

って、そっちのが失礼…だよね?


「………あぁ?なんっつた?」

「葵、怖いよー、可愛い顔が台無しだよー」

「………泣きたい」

葵も本気だって分かってるからだろーな…


ヒロ先輩って…天然?

13:彼方:2012/08/18(土) 08:13 ID:4HA

「あはは、奈倉可愛いー」

「葵君、超可愛いよね」

「天使みたい。てか、天使でしょ」


ボソボソッと周りの声が聞こえる。

あー、あー、あー…

もう知らないよー…


すると、葵は勢いよく立ちあがって
周りを睨み回した。


「…………死にたいんだね、みんな」


にぎやかだったクラスが
一瞬にして静まり返った。


あ、葵君…

マジ、怖いです…


そんな時に、ヒロ先輩の
明るい声が教室に響いた。

「あれかー、ツンデレってやつか?」

「いや、ヤンデレじゃないっすかね」

岸谷が苦笑しながら言った。

葵はと言うと


「…そんなんじゃ、ないし」

と言って、席に座った。


「あ、葵君、ごめんね?」

「奈倉、マジごめん!許してーっ」

「もういいよ」


…なんとか、落ち着いた…?

「葵もすぐ怒んなよー?可愛いんだから良いじゃん」

「…うん、気を付ける…って、良くないしっ」

またクラスに笑い声が響く。


私は笑っているヒロ先輩をチラ見する。


「…−ヒロ先輩の、こうゆう所好きです。」


私はボソッと呟いた。

14:彼方:2012/08/18(土) 08:15 ID:4HA

苺様≫ありがとうございます(´V`)

15:彼方:2012/08/22(水) 08:21 ID:4HA


すると、チャイムが鳴り響いた。

「うわ、ヤッベ!じゃあな、みんな」

ヒロ先輩は片手を振って
二年生の教室に向かっていった。


「…良かったねぇ、な・ぎ・さ」


ニヤッと瑠璃が意地悪く笑う。


「う、うっさいなぁ…
 ほら、私たちも早くしなきゃ」

そう言って、私は自分の席に座った。


――…

そして、一時間目が始まった。


…あぁ…大嫌いな国語だー…

まぁ、全教科嫌いなんだけど


憂鬱だなーなんて思っていると
携帯のバイブが鳴った。

ちゃんとマナーモード
にしてるんで大丈夫!

私が先生の方をうかがった。

よし、こちらには気づいてないな。

私はそっと携帯を開く。


――――――――――――
frm・ヒロ先輩
――――――――――――


えっ…先輩?
なんだろ…

私は本文を読み始める。


――――――――――――
よっ☆今、何してんの?

授業?
――――――――――――

おい!

今はみんな授業じゃん!

…いや…でも…あの人は…

――――――――――――
はい、国語の授業です。

…先輩、もしかして
サボってますか?
――――――――――――

送信…と。

そこから、二分くらいで
返信が返ってきた。


――――――――――――
正解!大正解☆

屋上でサボり中d
――――――――――――

…おいおい。

と思いつつも、大好きな先輩と
メールのやり取りをしていたため

国語の授業などあっと言う間に終わってしまったのであった。

16:春樹:2012/08/22(水) 10:50 ID:4HA


――――…

「凪沙〜」

お昼休みになったころ
瑠璃が私の席に来た。


「どーしたの?」

私が訪ねると瑠璃は
ニヤニヤ笑う。
てゆーか最近ずっとニヤついてる…


「えー?凪沙がぁ、授業中に
 何してたのかなぁって♪」

私は授業中、ずっと
先輩とメールしてました。はい。

二時間目からもずっとしてて
気づけば500回も送信してた。

てか…え?てバレてたわけ?


「…えっと…バレてた?」

「は?さっきから携帯を
 堂々と開いて送信ボックス見てるの誰よ」

「はっ、つい!」

私は慌てて携帯を閉じた。

「ふー…っ、危なかったー」

「もう、すでに危ないけどね」


そう言って、瑠璃は私の前に
可愛らしい水玉の袋を出した。
お弁当の袋のようだ。

…って、私のじゃんか!

「でさ、お昼一緒に食べよ?」

瑠璃がニッと笑う。

すると…

「ったく、しゃーねぇなぁー」

「ふぇっ!?ちょ、し、真也!?」


岸谷が瑠璃の後ろから顔を
ヒョコっと覗かせていた。


「俺と食べたかったの?ね、瑠璃?」

「ち、ちが、あんたなんかと…だ、誰が…!」

顔を真っ赤にさせる瑠璃。

可愛いなぁ、もう。


…てゆーか岸谷…、冗談だと分かってても
それは…ないよー…?
だって、瑠璃、絶対図星だっただろうし…

まぁ、瑠璃の気持ち分からないからしょうがないか…

17:彼方:2012/08/22(水) 10:51 ID:4HA

上の私です。
名前間違えちゃいました☆

18:彼方:2012/08/28(火) 11:44 ID:4HA

すると、瑠璃は岸谷に頼まれて
買ってきていたパンを鞄にしまった。


「もう知らなーい。
 焼きそばパン、あげないもんねーだ」

「は!?俺の金だろ!?」

「ざけんな!あんたにいくら貸してると思ってんの!?」

「…え?えっと…三百円…?」

頭を掻きながらへらへら笑う岸谷。

「ざけんなっつーの!おやつの金額じゃない!
 五千円!分かる!?5!5だよ!?3じゃないの!」


…なんの会話してんだこの人ら…。

呆れた私は葵の方へ向かった。


「何、一人で食べてんの…?」

「…お腹、減ったから」

そう言ってもくもくと食べ進める葵。


「はぁー…、皆、なんでこう
 手がかかるかなぁ…」

「人の事言えないだろーが」

「…うっ、痛いところを」

19:彼方:2012/08/29(水) 17:31 ID:4HA


そして、私は無理やり
葵の席に椅子をもってきて座る。

葵が呆れたような目で私を見た。

…そんな目で見るなよ。


「…なぁ、授業中……メールしてたの?」

「ふぇっ!?何で知ってる…の!?」


いきなり喋ったかと思ったら…
何言い出すんだ、こやつ。

まぁ…事実なのだが。

てか、何で知ってるんだろう…

私の席は、一番窓側の席で
葵の席は、一番ドア側じゃないか。

え?ずっと見てたとか…?
んなわけないか…


動揺しまくっていた私に葵がため息をついた。


「…なんでって……ずっと見てたんだもん」

「えぇーっ!?」


予想が当たったー!
わーい!

じゃなくてっ!!

…そ、それってどういう…


「いや、見てたのはお前じゃなくて
 お前の席の前の女子だよ、早弁してたから」


あぁ…勘違い恥ずかしー…

私は顔を真っ赤にさせた。
自分でも分かる。

頬が段々、熱くなるんだ。


葵は卵焼きを頬張った。

「リンゴみたーい」

「っ!?」

「面白いなー、凪は」


私、もしかして弄ばれてる!?

純情な乙女の心にヒビが入ったよ…


葵はコホンと咳ばらいをした。


「本題に入るけど――…

 メールしてた相手って、真広だろ」


うわー、なんで分かるかなー…


「そうだよ?…悪い?」


私が問うと、予想外に葵は深刻そうに頷いた。


「…――あいつは、やめとけ」

20:彼方:2012/09/03(月) 16:03 ID:Bns


「は?なんで…」

私が聞くと、葵は
「はあ」とため息をついた。


「…分からない奴だな…
 凪の大好きな真広はモテるよね?」

「だ、大好き…って…うん…それが何なわけ…?」

「だからさぁ、凪には望みなんてないって」


……え?……はぁ?
こいつ………

「最低!!」

「はっ!?」

葵は驚いた表情をする。
え?何?人を傷つけた事分かってないの?
馬鹿なの?死ぬの?

「誰を好きだっていいじゃん!
 てか、まず、葵に関係ないじゃん!」

私が怒鳴っても、葵は全く怯まない。
可愛い顔しやがって…

「で?言いたい事はそれだけ?」

「…わ、悪い…?」

「悪いってゆーかぁ…」

葵は頭の後ろで手を組んでため息をつく。
つきたいのはこっちだってのに…

「ずっと好きだったけど…
 全く、脈ないじゃん」

「…そ、それは…」

「…やめとけばぁ?真広に凪は釣り合わない」


…釣り合わない…か。
分かってるよ…分かってるけど―…


「好きなんだもん…仕方ないじゃん…」


「ちょ、凪沙!?」

瑠璃が私を呼ぶ声がする。
けれど無視して私はその場から去った。


「…泣くことねぇじゃん」

葵がボソッとつぶやいた事も無視をして。

21:鏡時:2012/09/03(月) 16:26 ID:AKY

彼方様っ、新しいスレ作ったんですね♪

すっごく面白いです☆

更新、頑張ってくださいね!(=^・^=)

22:彼方:2012/09/03(月) 16:52 ID:Bns

ありがとうございますー(*´∀`*)

頑張りますd


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