雑記〜誰でも!話を書きましょう〜

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1:銀鼠 ◆ukHE:2012/08/14(火) 10:30 ID:B9I

どなたでも、短くても、長くても。
どんなジャンルでも。
必ずレスポンスします♪
但し、荒らしや、いきすぎた表現はNGでお願いします。

2:銀鼠 ◆ukHE:2012/08/14(火) 11:02 ID:.SU

塀の上

「なあ、あすこのさ、浮いてるやつ。」
生暖かい風がゆったり流れる昼下がり。人通りもあまりなく、静かな空気が横たわる。
「ん?どれ。」
面倒がりながらあげた顔の向こうには、柿の木にひっかかった風船があった。
「あすこの赤いやつさ、引っ掻いたら何か出るかな。」
まったく、何をそんなに期待しているのか。冷めた一瞥をくれてやり、容赦なく答えた。
「あん中には空気が入ってんだよ。あとはない。わかってるだろ?」
すると、つまんねえな。とため息混じりに返ってきた。
「そうだな、つまんねえんだ。」やることがない。しかし、むしゃくしゃしたりもしない。ただつまらない。
やつのほうは少しむっとしたようで、
「違えよ。あんたがつまんねえんだよ。」と切り返してきた。
俺はもう、「言ってろ。」と返すしかなかった。
それから目を瞑ったり開けたりしながら、しばらくそのままでいた。
雲が少しずつ形を変え、陽の傾斜具合も移ろっていった。
この雲の形で、この陽の辺り具合なのは、「いま」しかないんだよな〜。とか、時間の流れについてうすぼんやり考えていた。
やつも何か考えているのだろう。俺とあまり変わらない様子で、ぼうっとしていた。
ガサガサとビニール袋の音がして目を開ける。
買い物帰りの母子が仲良く手をつないで歩いている。
「あ、猫ちゃん!キジトラー、クロー。」
俺らは幼児が駆け寄ってくるのを見て、塀の内側へ飛び降りた。



…………………………………………………………
猫が好きです。飼ったことはないけれど。
こういう会話してるといいな。

3:銀鼠 ◆ukHE:2012/08/15(水) 13:54 ID:FAU

≪鉄の体温≫

苦しい。
湿り気をたっぷり含ませた空気が辺りに充満している。
いつからこうしているのか、私は細い砂利道を一生懸命に歩いている。
ジーワジーワと鳴るセミの声に、時おり風が田んぼを撫でる音、木々のざわめき。
頃合いはちょうど夕暮れで、影が長く斜めに降りている。
このざわめきの中に人の気配はまったくない。
苦しい。
早くこの道を通り終えなければ、陽が落ちてしまう。
しかし、おかしなことにいくら進んでもこの道の終わりが見えない。
砂利道は、水平線まで続く広大な田んぼをまっすぐ貫いている。
左手には遠くに山脈がそびえ、右手には遥か向こうに鉄塔らしきものがある。
そのほかは田んぼ。見渡す限り田んぼだ。
早く、早く。
左右の風景は少しずつ動いている。

4:銀鼠 ◆ukHE:2012/08/16(木) 11:43 ID:zrA

>>3続き
それなのに、正面の風景は何一つ変わらないでそこにある。
歩いているのに。砂利を踏む音はするのに。
ランニングマシンの上を歩かされているみたいだ。
疲れた。苦しい。
けれど、立ち止まっては二度と歩けない気がする。

5:銀鼠 ◆ukHE:2012/08/26(日) 15:25 ID:LkI

>>4続き

心なしか、空気の質量が増しているように思う。
足が重い。息が苦しい。口から吐息を漏らしながら思う。ここから逃げ出したい。
胸がざわつき始め、その鼓動に共鳴するように、周囲の音が大きくなった。
ジーワジーワと心音が鳴る。耳の奥に、ざわざわと血流を感じる。
荒い呼吸が拙い足音に勝って聞こえる。
力を込めて一歩、また一歩を放るものの、相変わらず朱色の画面は左右の景色しかスクロールしていないように思う。
頭が重い。項垂れて、腕をゾンビのようにだらんとさせながら、これまたゾンビのようにほぼ摺り足で前進する。
もはや歩幅は狭くなり、背負う重力は地球のものとは思えないほどに膨れていた。
誰か。
助けを求めたくなる。動けなくなるのは時間の問題だ。それまでに砂利道を通りすぎないと、夜が来てしまう。夜に飲まれてしまう。
「……れか」
干上がった喉から、かさついた音が出た。うまく声がでない。
「……か」
ぐん、と空気の質量が増し、とうとう膝が折れて地面に着いた。
潰れてしまう。もうお終いだ。心音、蝉の声、木や田のざわめき、血流、呼吸音全てが混ざりあって鼓膜を揺らし、うるさい。
地面に這いつくばって沸き上がる絶望感に為す術なく堕ちていった。

6:銀鼠 ◆ukHE:2012/09/11(火) 08:48 ID:YEg

>>5 続き

「」

7:銀鼠 ◆ukHE:2012/10/20(土) 09:55 ID:yF.

もとい
>>5続き

「うっ」
短い悲鳴と共に目をあけ、悪夢から解放された。
鼓動が早鐘を打ち、呼吸が少し乱れている。
見慣れた天井、街の音、朝御飯のにおい。日常がここにはあった。
異常な夢の世界に、といっても夢に正常さを求めるのが間違っているのだが、異世界にいた自分にとっては素直に日常の世界を受け入れるのに少し時間がかかる。

ピピッ……
鳴り始めた目覚まし時計を素早く解除し、深呼吸を何度かやって、ようやく心を落ち着かせた私は重い体を起こして顔を洗いに行った。

8:彼方 ◆fEEU:2012/10/20(土) 10:17 ID:Bns

《ありがとう。》

…――春
俺は駅のホームに居た。
そして、悲しそうに笑う君を見ている。

「…そろそろ、だね」

君はそう言って、微笑む。

無理して笑うなよ。
それを見てるの、辛いんだから。

「神様も意地悪だねー、こんな時に引越しなんて」

「うん…」

俺が君から目を逸らすと君は俺の手を握った。
その手のぬくもりが急に切なく感じて、
俺は頬に伝う涙を拭った。

男のくせに、情けない。

「…私が居なくなっても、忘れないでね」

君が耳元でそう呟いた。

君の顔を見ると、君の目には涙が溢れていた。

「あは…涙が、でちゃうな…」

そう言って、君は苦笑した。

ごめんな。

一番辛いのは、お前なのに。俺が泣いててどうすんだよ。

俺は君を抱き寄せる。
そして今まで言えなかったことを言う。

「…絶対忘れねぇよ、絶対に忘れない…
 俺…お前のこと、大好きだから」

俺がそう言うと、君は大粒の涙を零しながら「遅いよ」と言った。

そして、君は最後に一言俺の耳元で呟いて
電車に乗った。
電車に乗った君は振り向きもしなかった。

そして、電車が出発した。
俺はそれを眺めることしか出来なかった。

去年の春、君に出会い。
去年の夏、君を好きになった。
去年の秋、君に思いを伝えた。
去年の冬、君と思い出を作った。

そして今年の春、君と別れた。

だけど、君と出会えて良かったって思うんだ。
君を好きになって本当に良かった。

俺は最後、別れ際に言った君の台詞を呟いた。


「ありがとう…」

俺を好きになってくれて、本当にありがとう。

9:彼方 ◆fEEU:2012/10/20(土) 10:21 ID:Bns

えっと、中途半端なとこから始まってすみません。
許可ももらってないのに勝手に書いて御免なさい。

えっと、>>8は折角両思いになった二人でしたが
突然、女の子が引っ越すことになってしまった。

と言う小説でした。
すっごく短くてすみません。

10:大和 ◆U7Pg:2012/10/20(土) 12:13 ID:TcY

では綴らせて頂きます。

「つまんねぇ」

休日はいつもそうだ。
暖かい太陽が照りつける中、散歩をしていて少年は思う。
人気はなく、ただ車だけが通っているこの道。
周りは草木に囲まれてあんなに青々としていた葉はすでに散っていた。
暇を持て余してなんの用事もなく道を歩く。

「………はぁ………」

溜め息しかでないこの休日をどうつぶしたらいいと言うのだろう。

するとふいに見かけたことのある姿が見えた。


君だ。


その瞬間から少年の休日は一変する。


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