ノルンの雛菊

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1:マコト:2012/08/27(月) 01:07 ID:AbA

初めまして。
マコトと申します。
高校1年です。
小説を書くのは初めてなので、駄文だと思います。
文法なども間違ってるかもしれません。
その場合は、遠慮なしにアドバイスください。

※注意

・荒らし、なりすまし、宣伝のみのコメントはやめてください。
・私が書き終わるまで絶対に他の作品を勝手に書き込まないでください。
・雑談はもちろん他所で。

以上です。
よろしくお願いします。

2:マコト:2012/08/27(月) 06:33 ID:AbA

とある街で、一人の少女が死んだ。

享年、10歳。
生まれつきの難病で、有能な医者もとうとう治せなかった。

彼女は生前、小鳥遊 雛と言った。

人生の大半を病室で過ごしたからか、とても内気な子だった。
それに加え、両親も働いていて病室にはあまり来てくれず、でも働いているのは自分のためだと理解していたため、わがままも言えなかった。
彼女の死ぬ寸前も、両親はいなかった。

この物語は、一人さみしく死んでいった雛の、第二の人生を書いたものである。

3:マコト:2012/08/27(月) 19:06 ID:AbA

「ーーな、雛、」

誰かが私を呼んでいる。

まるで鈴を転がす様な、可愛くて心地よい声。

私はふと、目が覚めた。



「雛」

私は、濃い霧に囲まれていた。
目の前には、夜空の様に真っ黒な子猫が一匹。
子猫は、じっと私を見上げて、座っている。
「……誰?」
自分で言っておきながら、間抜けな質問だと思った。
子猫は答えた。

「僕は、君と同じ運命を歩んだ猫なんだ」
「私と、同じ?」

どう言うことだろう。
病気にかかり、病院に入院でもしていたのだろうか。
私が首を捻っていると、子猫は答えた。

「僕は、病気で母さんに見捨てられて、一人で淋しく死んだんだ。君と全く同じでしょ?」

私は意味がわからなかった。
私は首を捻りつつ、子猫に言った。
「私、まだ死んでない」
すると子猫は困った様に言った。
「君は、10歳で死んだんだよ。あまりに早すぎたから、君は死神にならなくちゃいけないんだ」
「死神?!そんなのやだ……。ねぇ、私を戻してよ、今度はもっと良い子にするから……」
私は困惑し、その場にへたり込んだ。
子猫は少しオドオドしながら言った。
「いや、違うんだよ、死神にも二種いてさ……一つは、死ぬべき人間には死を与える死神。もう一つは、まだ死ぬべきではない人間を救う、言わば運命の女神ならぬ運命の死神なんだ。君には、運命の死神の方をやってもらうんだ」
「そんなこと……私できないよ……」
私が涙ながらに訴えると、子猫が「ちょっと見せてあげるね」と言った。

直後、私の目の前には病室のベッドで寝ている私と、その側にいる見知らぬ女の人が映った。
美しい白髪に金色の目。
純白のワンピースの上にはアザミ色のボタンの付いたベストを羽織っていた。
彼女は私のお腹にゆっくりと手をかざすと優しく撫でる様に手を動かした。
すると、私のお腹から一つの白い光の玉が浮かび、そのまま燃え尽きる様に消えた。
彼女の頬を、一筋の涙が伝った。

ここで、元の場所へ戻った。
相変わらずの濃霧。
そして、一匹の子猫。
子猫は、静かに言った。
「今の女の人は、君の魂を優しく抜いたんだ。世の中には、苦しんで死ぬ人もいるでしょ。でも、君は苦しまなかったんだ。それは、彼女のおかげなんだよ。
彼女が何で泣いていたか、わかる?誰かの命を奪うことが、悲しいんだ。
こうやってでしか、人を救うことのできない死神もいるんだよ」
私は静かに泣いていた。
彼女の気持ちを考えたら、泣かずにはいられなかった。
私は言った。
「……私が、運命の死神になれば……たくさんの人を救えるのね……?」
子猫は黙って頷いた。
それを確認すると、私は続けた。

「私、死神になる」


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