君だけが知っている物語−星が降るあの日の夜に−

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1:Leo:2012/08/27(月) 11:52 ID:9go

―プロローグ― 
 
 あの時の私たちは、まだ子供で。

 なにをするにも、一緒がよくて。

 そのあとにこういう気持ちがあるなんて。

 全く知らなかった。

 
 その気持ちを知ったのは小学校の時。

 苦しくて、切なくて、痛くて。

 でも、どうしようもなかったんだ。

 
 それから、中学の卒業式に、いままで一緒にいたメンバーが一人減った。

 
 あれから約二年、無事受験に合格して、僕らは高校二年生の春をむかえた。

 

 交差する五人の物語は、まだ始まったばかりー……。

―プロローグ:終わり―

2:彩乃:2012/08/27(月) 12:17 ID:Prw

わわわっ
面白そうです〜〜♪♪

3:陽炎:2012/08/27(月) 20:36 ID:Ums

おもしろそーだねw神楽w

4:Leo:2012/08/27(月) 20:52 ID:9go

>彩乃s
ありがとうございます♪
>陽炎
ちょー駄文だけどねwwありがとーw

5:Leo:2012/08/27(月) 21:23 ID:9go

episode:0 再会

春を告げる暖かな風を受けて、桜舞い散るこの頃。
肌寒い季節は通り過ぎ、心地よい季節となった。

「悠介!」

そう呼ばれた男子はゆっくりとこちらを振り向く。
ブレザーにネクタイの男子高校生。

「早くない?来るの…っていつもか…。」
「や、伊央も早いから大丈夫。」

伊央。と呼ばれた少女は悠介の幼馴染である女子高校生だ。





すっごい切り悪いけど書ける気がしないのでいったん切ります!

6:Leo:2012/08/28(火) 20:13 ID:9go

茶髪のセミロングは決して染めているわけではないが、綺麗に茶色になっている。
制服のシャツは第一ボタンまで開けている。
それが彼女、木崎 伊央だ。

「伊央、始業式にそれやばいんじゃねーの?」

黒髪をシャツの襟につかないくらいまで伸ばした眼鏡の少年は川村 悠介。
彼も同じく第一ボタンを開け、ブレザーのボタンも開けている。

「や、同じ第一ボタン開けてブレザーも全開の人に言われたくないです。」

彼女はもちろん悠介の格好を指摘し、指を指した。

7:璃華:2012/08/28(火) 20:31 ID:Jf2

すごいですね!次もたのしみにしてます!
頑張ってください!

8:Leo:2012/08/28(火) 20:44 ID:9go

>璃華s
ありがとうございます♪

9:Leo:2012/08/29(水) 09:26 ID:9go

「まあリボンも持ってきてるし、大丈夫でしょ。」
「あー…そうだなー…お、皓稀。」

皓稀。と呼ばれたこの少年はこちらに気付くなり、走って向かってくる。
実際、悠介と伊央が早く来ていただけなので走ってこなくても間に合うのだが。

「ごめん…待った…?」

と、いかにもすまなそうな顔をしながら謝ってくる彼に二人は顔を見合わせた。

「いや、うちらが勝手に早く来てただけだから。」
「大丈夫、まだ全然時間あるよ。」

にっこりとほほ笑んで言ってくれる二人に安心したのか皓稀は安堵の笑みをこぼした。
と、なにかを思い出したように口を開く。

「あ、俺、来るときにねー…。」

皓稀の呟いた言葉は二人の胸に響くことになるー…。
まさか今日、ここで再会できるなんてー…。

誰も思っていなかったはずなのだからー…。

10:璃華:2012/08/29(水) 09:57 ID:n3g

読みました!やっぱりすごいですね!
私も書いているんですけど
私よりすごくうまいです!
これからもがんばってください!

11:Leo:2012/08/29(水) 14:16 ID:9go

>璃華s
ありがとうございます♪
璃華sの期待にそえるように頑張ります!

12:Leo:2012/08/29(水) 14:38 ID:9go

「俺来るときにね!愛みたいな人見たよ!」

なにかものすごいものを見たとでも言うように皓稀が言う。
それを聞いた悠介と伊央は顔を見合わせた。
そして呆れたような顔で伊央が呟く。

「皓稀…。あんたってそんなに鳥頭だったっけ?」

言い終わった後に溜息をついた。
そして続いたのが悠介。

「愛…帰ってくんの昨日だろ?だから今日から学校通うんだろ?」

愛…そう呼ばれた少女は同じく三人の幼馴染だ。
中学の卒業式に家族の都合でこの土地からいなくなってしまったが、今日、帰ってくることになっていたのだ。

「だからな皓稀、お前が見たのは愛みたいな人じゃないんだよ、愛なんだって。」

13:りか:2012/08/29(水) 15:20 ID:gYI

おもしろいです〜!!
次もたのしみです!!><

14:Leo:2012/08/29(水) 21:54 ID:9go

>璃華s
いつもありがとうございます♪
これからもがんばりますね、

15:Leo:2012/08/30(木) 15:36 ID:9go

−伊央side−

愛が帰ってくる−…。そう聞いた時心が躍った。
半藤 愛。私たちの幼馴染の女子二人の中の一人だった。

中学の卒業間近、高校の進路の話をしていたと時、愛は私は同じ高校に通えないと言った。
理由は父親の転勤で県外に行くらしい。それほど遠くない距離だったけれど、中学生の私たちにはものすごく遠く感じた。
そして、中学の卒業式が一緒にいられる最後の日だという。

…その三日後、卒業式が行われた。
生徒会長からの答辞が行われた後、卒業生は在校生に見送られながら外へ出た。
男子のモテるやつは在校生からボタンを迫られたり、同級生は最後の日だと思いきって告白している人もいた。
だけど私たち幼馴染は集まって話していた。
聞けば愛は高校二年になったらまたここで一緒に暮らせるらしい。
私たちはその言葉と一緒に約束をしたんだ。

「高校二年の日に、またあの公園で会おう!」

と。
ふだんあまり涙を見せることのない私や悠介までもがうっすらと涙を浮かべた。
もちろん愛もだ。


−…そして今日。
私たちは高校二年に進学した。

そして、愛との再会を浮かべながら。


公園に向かって行ったんだー…。

16:Leo:2012/08/31(金) 22:45 ID:9go

−悠介side−

愛が帰ってくると、伊央から聞いた時は伊央が本当に愛に会えることを楽しみにしていたということが伝わってきた。
伊央と愛は昔から仲が良くて、幼馴染である俺たちでさえ入れないときがあった。
まあそれは女子どうしなら当たり前のことなのだろう。俺も妹がいるからか、なんとなくわかる気がする。

…中学の卒業式。
あの日、愛と別れることの辛さや悲しみ、そしてまた会えることを胸に抱き、伊央が泣いた。
普段俺たちに、愛でさえもあまり見せたこともなく、いつも俺たちに隠し、泣くときは一人で泣いていた
強がりな伊央を、俺たち幼馴染はみんな知っている。
いつも一人で我慢して、身を引いて。
言動はキツイときがあるけれど、その裏に隠された優しさを俺たちは知っていた。

誰かが泣けば慰め、一緒に悲しんでくれる。怪我をしたら手当てをする。それは当り前のことだった。

ある日、部活で帰りが遅くなった俺は、走ってはいけない廊下を教師がいないのをいいことに駆けていた。
伊央のクラスの前を通り過ぎた時にふと、見知った顔を目が捕えた。

明るい茶褐色の髪をポニーテールにして、友達と話しこんでいる女子がいた。まぎれもなく伊央だ。
とわかるには何秒もかからなかった。
コソ、と扉の前に隠れて、聞いてはいけないのだと思いながらも聞き耳を立てた。
すると一人の女子が口を開き、

「伊央と川村って幼馴染だっけ?」

と問いかけた。伊央は当然のように

「そうだよ、皓稀と、愛に凌貴も幼馴染。」

そう答えた。女子どうしだからもっと大人びた会話をしているのかと思ったが
話していることは案外普通なのだと実感する。

「だからかー…。」

さっきとはまた別の女子であろう、声をかける。

「なんか伊央って川村に甘いんだよねー…。」

半ばからかった様子でたずねる伊央の友人に俺は心の中では!?となった。
当の本人はそんなことまったく気にしていなかった様子で問いかける。

「え、マジ?そう見える?」
「見える見える、なんかお母さん?みたい!」
「あー…それ小学校ん時から言われてたよね、伊央。」

あははと笑いながら話を弾ませり伊央たち。
笑いが途切れた時、最初に口を開いたのは伊央だった。

「…そうかもね、甘いかも。悠介に。」

静かな口調でそう言った。
大抵いつも落ち着いて、冷着に物事をとらえている伊央だか、いつもと違った妙に大人びた雰囲気を出していることが
声色からでも伝わった。

「…気付いたら隣に居て、笑って。なんか安心してえたのかも。…だから、甘いのかな、悠介に。」

静かに、ぽつりと呟いた。どんな表情をしているのか、俺には分からなかったが、分かったのだろう。
伊央には。俺の表情がどんなものか。
少し扉を目線だけで見ると、窓の外を見ていた。そしてまたゆっくりと口を開く。

「…それで?いつまでそこにいるの?」

今度はいつもの口調で、しっかりとした声色で解き放った。
友人たちのざわめきが入る。

「え?なんかいるの?伊央。」
「うん、たぶん、さっきからずっと。」
「え!?怖ー…。もしかして幽霊!?」

次々に口走る友人たち。
好き勝手言いやがって…と思いながらも内心吃驚した。
幼馴染の勘というやつだろうか、きっと伊央には最初からわかっていたんだ。

「…悠介、いつまでそこで立ち聞きしてるの、いいかげん入ってきなよ。」

と、一言伊央から呟かれたのは言うまでもない、俺の思い出。

17:Leo:2012/09/01(土) 01:42 ID:9go

「んで、お前はいつからそこにいた?」
「…伊央って川村と幼馴染だっけ…?のところからです…。」

あれから、扉の裏に隠れていることがバレていた俺は半ば強制的に教室に入れられ説教をくらっている。

「…人の話を盗み聞きしていいって誰から習いましたかー?」

……ヤバい、相当怒っている。
今までの中で一番伊央を怒らせてしまったかもしれない。

放課後、橙に染まった教室の中、伊央の友人は帰り、俺と伊央の二人きり。
だがそこから伝わってくるのは紛れもない殺気。としか言いようのない空気。

ここで一歩間違えたことを口走れば大惨事。

ということは俺の脳ミソでも十分理解できた。いや、理解しすぎるくらいのこと。
ピリピリと張り詰めた、まるで試験会場のような感覚に陥る。いや、試験なんて定期考査ぐらいしか受けたことは無いけれど。
そんな中で普段馬鹿見たくはしゃいで周囲を困らせているであろう俺が口を開けるわけでもなく。
先に口を開いたのは伊央だった。

「…はぁ…。」

と一言。
疲れたような溜息だった。

「…ホントに…甘いかもね。」

俺の目をゆっくりと見つめて。
小さな口が言葉を発した。
俺には一瞬、その意味が分からなく、疑問をぶちまけたかった。
だがあと一歩のところでぐっと喉の奥に押しつぶした。

「…悠介に、本当に甘いかもね。…私。」

茶褐色の束ねられた髪の毛から落ちた前髪の隙間からのぞく瞳が。
まだ、どこかあどけない表情が残る、だけど大人びたその瞳が。
俺を捕えた。

「…もういいよ、怒ってないから。」

口角を少し上げて、ゆっくりと微笑んだ。

今まで張り詰めていた空気が嘘のことのように和らいだ。
さっきまで一秒でも早くここから出たいと思っていたのに。

…今は、一秒でも長くここにいたい。

と、願う俺がここにいた。
と同時に、自分の胸の高鳴りと頬が赤く染まっていく感覚がしたのは気のせいか。
夕焼けに染まってオレンジになった教室のせいか。
まだ夏の日差しの残る夕暮れのせいか。
…はたまた、伊央の笑顔のせいだったのか。

その時の俺には、分からなかった。
いつか、この思いの名が分かるときが来るのだろうか。
この思いの名が分かった時、それを伝えるのは伊央なのだろうか。
まだ幼い俺には、分からなかった―…。

−悠介side:終−

18:Leo:2012/09/12(水) 15:14 ID:9go

「あ、凌貴も来た。」

19:Leo:2012/09/12(水) 15:21 ID:9go

「あ、凌貴も来た。」

指をさした悠介の目線をたどるとそこには息を切らして走ってくるー…ではなくのんびり歩く少年の姿。
橘 凌貴。伊央たちの幼馴染五人の中の一人だ。
黒髪を襟に届くくらいまで伸ばした、色白の少年。彼も眼鏡をかけるが、悠介とはまた違った印象となる。

そんな凌貴の右わき、に一緒に歩いている、色素の薄い茶髪を伸ばし、サイドで結っている少女ー…。

「愛!?」

2012年、春。

中学生の時の約束を果たし、再び歩きだすこととなった

少年少女たちの物語が、今、始まる――――……。



episode:0 終

20:姫♪ ◆F4eo:2012/09/12(水) 21:42 ID:0Kc

ご利用どうもありがとうございます。

rainちゃんの小説審査するなんて…私でいいのだろうか←w
伊央のキャラ変がものすごく大人びていて、たまに女の私でもドキッとしました。
悠介の思いの名をはっきり出さずに、読者に感づかせるような書き方がうまいです。

キャラクターの容姿をしっかり出して印象付けることに成功しています。
私の小説で、髪の色とかをちゃんと書かなかったせいでピンク色の髪と思われることが…。
容姿の設定が最初からうまくいっていることがすごいです。


キャラの名前が難しく馬鹿な私には読めません。
振り仮名振ったほうがよいかと…。


私に言えるのはこのくらいです。
頑張ってくださいね、rainちゃん!

21:Leo:2012/09/12(水) 23:47 ID:9go

さて、主要人物が揃ったところで…キャラ紹介!

・川村 悠介(カワムラ ユウスケ)
都立桜ヶ丘高校に通う高校二年生。黒髪の短髪に、眼鏡。
性格は熱しやすく冷めやすいドライ系。だが楽しいことは積極的で何かとわあわあやらかすタイプ。部活は文化部所属。

・木崎 伊央(キザキ イオ)
悠介と同じ高校に通う高校二年生。明るい茶褐色のセミロング。制服はリボンがあるにも関わらす、いつもしない。
性格はドS。人をいじるのは楽しいがいじめるのは嫌い。基本マイペースな楽観主義者。部活は美術部。

・塚原 皓稀(ツカハラ コウキ)
悠介、伊央と同じ高校の二年。どちらかといえば童顔で「かわいい。」と言われる派。茶髪の髪は襟に付くくらい。
性格は楽観主義者。悠介とつるんで何かと迷惑なことをやらかすお騒がせ。帰宅部という名の部活に所属。

・半藤 愛(バンドウ アイ)
三人と同じ高校、同じ学年。色素の薄い茶髪。少しくるっとした髪をサイドで結う。彼女も眼鏡を授業中のみ掛ける。
性格はおっとりしていて、世に言う天然。部活はテニス部。

・橘 凌貴(タチバナ リョウキ)
四人と同じ高校、同じ学年。黒髪を襟近くまで伸ばした眼鏡君。
基本的にドライで伊央と一緒に冷酷な発言をすることが多々見られる。学級委員と生徒会副会長の顔をもつ。成績優秀。
部活は一年まで吹奏楽だったが軽音部に転部し、ボーカルを担当。



こんな感じですかね?

22:Leo ◆qpUY:2012/09/15(土) 13:39 ID:9go

episode:1 一緒に…。

−凌貴side−

朝。いつもより割と早めの時間に起き、支度をした。
朝ごはんはいつものように少ししか胃は受け付けてくれなかった。
今日は始業式で、いつもより終わる時間がだいぶ短いので朝食わなくても平気だろう。

ネクタイをしめ、革靴を履き、足早に家を出る。
向かうは公園。
そこで、幼馴染三人とー…。
今まで一緒にいなかったが今日からまた一緒にいる幼馴染と待ち合わせをしているのだ。

少し早いペースで歩きだすとふと見覚えのある少女が立っているのに気づいた。
おそらく信号で足止めを食らっているのであろう。
俺も信号を渡ろうと隣に歩こうとする。流れてゆく車の流れを見ていると。

「……凌貴…?」

誰かに声を掛けられた。

23:Leo ◆qpUY:2012/09/16(日) 17:06 ID:9go

俺が声を掛けられたのはー…。
色素の薄い髪をサイドで結っている少女。
制服は俺と同じ高校の女子生徒が着る指定の制服。
この少女にどこか見覚えがあった。
だがもし間違っていてはこの少女に迷惑なので取りあえず…。

「…どなたですか…?」

これならばどっちに転がっても差し支えないであろう。
たぶん、俺の記憶が正しければー…。
……愛…?

「覚えてない?私のこと…。」
「…俺の記憶が正しければ、…愛?」

間違っていたらしょうがない。
だけど俺のことを下の名前で凌貴と呼ぶ奴は幼馴染と部活の奴くらいだ。
他の三人に声を掛けられたものなら少し何時もと違う格好をしていようがしてまいが直感でわかる。
それは部活の奴らだって同じことだ。
だから消去法で考えていくとこれは愛としか言いようのないことなのだ。


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