事故〜突きつけられる悲しい現実〜

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1: ◆ZRpE:2012/09/01(土) 18:13 ID:mWQ

主な登場人物

小林 痲千(こばやし まち)・・・主人公。事故にあって以来、性格が暗くなった。
小林 痲琴(こばやし まこと)・・・痲千の母親。事故で死んでしまった。
小林 数千(こばやし かずち)・・・痲千の父親。事故で死んでしまった。
斉藤 啓太(さいとう けいた)・・・痲千の主治医。
谷 麻理子(たに まりこ)・・・痲千と仲のよくなった看護師。
谷 麻理依(たに まりえ)・・・麻理子の娘。
加藤 篝(かとう かがり)・・・痲千の親友。

こんな感じでものがたり、はじめます!

2: ◆ZRpE:2012/09/01(土) 18:35 ID:mWQ

「今日はこの後、高速に乗って、動物園に向かうぞ。」
「高速、混んでないといいわね。」
母さんと父さんが話しているのが聞こえてくる。
「ねぇ、今日は混んでいそう?」
私は声をかける。
「うーん、大丈夫そう。」
「そうか、よかったな、痲千。混んでいないなら、予定より早く着くかもしれないぞ!」
「本当に?やったぁ!」
私はにっこりと笑う。

―そのとき、キキーッ!前から音がする。
「え?」
「お、おい!いきなり止まるなよ!危な―」
「父さん?どうしたの―」
ガシャン!グワァーン!
「うっ!痛い・・・。助けて、母さん、父さん―」
私は気を失った。
―――――――――――
その時、私は目が覚めた。
―――――――――――
天井がぼやけて見える。あれ・・・?ここはどこ?私は体を起こそうとするが――
「うっ・・・。痛い・・・。」
体が痛くて起き上がれない。
「あ・・・。起きた?どう?大丈夫?」
「あなたは・・・?」
男の人の声がする。
「あ、僕は、痲千さんの担当医、斉藤啓太です。」
「え・・・?じゃぁここは病院?」
「はい、痲千さんは事故にあって気絶していました。」
頭が真っ白になる。事故?
「母さんと、父さんは?」
「・・・。その話は後にして・・・。」
「今すぐ教えて!どうなったの?」
「亡くなって・・・。」
「え?」
亡くなった?死んだ?まさか。聞き間違いだ、きっと。
「母さんと、父さんに会わせて。」
「・・・。」
「今すぐ会わせて下さい!」
「そ、それは・・・。」
「母さんと父さんが死ぬわけないでしょ?会わせて!会わせて!」
お医者さんは黙ってしまった。なんで?嘘だ。きっと悪い夢だ。
「今は・・・絶対安静です。お父様と、お母様は、また今度・・・。」

3: ◆ZRpE:2012/09/01(土) 18:48 ID:mWQ

私はお医者さんがいなくなってから泣いた。声を上げて。

泣いたらすっきりした。
「こんにちは。」
少しして看護師さんがきた。車椅子を持って。
「こ、こんにちは。」
「ね、突然なんだけど車椅子で散歩しない?」
「は、はぁ・・・。」
私は頷いた。

4: ◆ZRpE:2012/09/02(日) 09:10 ID:mWQ

私は看護師さんに車椅子を押してもらって病院の庭に出た。そこで一人の女の子に会った。
その子は麻理依ちゃん。たたたっと走って砂利道で転ぶ。
「あ・・・転んだ。」
「麻理依!」
看護師さんが女の子に駆け寄る。
「うぁぁん、痛いよぉ。」
「大丈夫、大丈夫。」
「ごめんねー、痲千ちゃん。この子は私の娘よ。麻理依っていうの。ほら。挨拶しなさい。」
「こ、こんにちは・・・。」
「こんにちは・・・。」
私は、小さな声で挨拶する。
「じゃあ、お部屋もどろっか?」
「あ、はい。」
「麻理依も一緒でいい?」
「あ、いいです。」
看護師さんは麻理依ちゃんを連れて私の病室に戻った。そして戻ったとたん――
「緊急患者さん、着ました!」
「え!?」
看護師さんはちょっと迷った末、私をベッドに下ろし私に、
「麻理依ここにおいて行っていい?」
と聞くので、
「はい、いいです。」
「じゃあ、麻理依。ここで待っていて!」
「うん。」
ということになってしまった。

5: ◆ZRpE:2012/09/02(日) 09:38 ID:mWQ

「あ、ねぇ、麻理依ちゃん。」
「ん?なに?」
「いつもこの病院に来ているの?」
「ん。」
「そうなんだ。」
話すことがない。すると――。
「お姉ちゃんの名前は?」
「え?あ、痲千。小林痲千。」
「ふうん、何でここにきたの?」
「・・・事故。」
「そう。」
「・・・。」
なんか、すごい子だな・・・。
「麻理依は」
「え?」
「麻理依は病気だよ。」
「・・・?」
「過呼吸。倒れたの。」
「!」
「学校が怖い。」
「麻理依ちゃん・・・何歳?」
「小1。もっと小さく見えたでしょ?」
「ううん、言葉が大人っぽくて。もっと年、上かと思った。」
「痲千は?」
「小6。」
「年上か。」
「毎日」
「ん?」
「毎日ここに来たい。痲千、気に入ったから。」
「あ・・・うん。」

6: ◆ZRpE:2012/09/02(日) 20:05 ID:mWQ

麻理依ちゃんはそのあとお母さんが来て、病室に戻った。


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