REQUIEMーレクイエムー

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1:綱引き:2012/09/04(火) 10:33 ID:lHA

 2174年の世界は、人間のバブル全盛期のようだった。戦争、薬物、環境問題、独裁政権、
犯罪、病気、貧困………人間が抱えていたこれらの腫瘍は、そのほとんどが姿を消し、過半数の
人間が笑ってその日々を送っている。人間がたどりついた、ユートピアのような世界だった。
 
 そんな世界の片隅、日本の東京に、二人の高校生がいる。同じ地方から上京し、高校に入り、
バイトをしながらルームシェアをし、共に漫画家を目指す少年二人。
 彼らは、佐場島 茂(さばしま しげる)、高田 真彦(たかだ まさひこ)という。
ともに切磋琢磨し、青春そのものといっても過言ではない日々を送っていた。楽しみは、帰りに
書店に立ち寄り、お気に入りの漫画家の新本が出ていないかをチェックすること。学校にも友達、
仲間がいて、それなりに気になる女子もいる。

 人間が手に入れた幸せに、身を包んだかのような生活だった。
しかし、ある日、地球に嵐が訪れる。

 

2:綱引き:2012/09/04(火) 10:35 ID:lHA

不登校板から、議論板、教えて板などにも参加し始めた、漫画家志望の
中三の男です。今日から、以前から温めに温め続けてるストーリーを、小説という形で
お見せしたいと思います!乞うご期待。

3:綱引き:2012/09/04(火) 11:04 ID:lHA

 ある日の夕方。今日は書店に新本はなかったが、昼休みに描いた漫画、
絵を見せ合ったり、バカなこと言ってしゃべりながら帰宅していた。
「おっと、原稿が飛んだ」
「なんだか急に風が出てきたね。早く原稿をしまった方がいい。佐場島大先生の
傑作が、路上の紙切れになっちまう」
 くすりと笑いながら、せわしなく原稿をしまう手は止めずに答える。
「傑作なものかよ。衝動描きした、まとまってもないアイディアだ」
すると佐場島は、ふと、顔の表情を変えた。
「………どうした?おいおい飛んでってるじゃないか」
「拾うな!……おかしい」
「拾うなって………あっ………」
 原稿が、風とは逆の方向に吹かれている。佐場島の後ろから風が吹いているのに、
佐場島の足元から後ろへ、腕からこぼれ落ちた原稿が流されていくのである。
気がつくと、空は雲ってよどみ、人々は佐場島の背後の方向を見て、驚きの声を上げていた。
しゃがんだ高田が顔を上げ、佐場島が後ろを振り返る。
 
 そこには、ビルとビルの間の空中に、黒くて丸い、青い電撃を放つ巨大な穴が、無数に
開いていた。そこから風は出るが、また吸い込んでもいるのである。
 まるで自分たちの描くSF漫画のような光景に、二人はただ、たたずんでいた。

 少しすると、穴から黄色やオレンジ色の光線が、次々と発せられた。そして、何かが
迫ってくるような轟音が段々大きくなってくる。その音量と比例するように、人々は目を
見開いていく。
 そしてついに、音の正体が姿を現した。

 映画に出てくる宇宙船としか思えないようなマシンが、白が基調のものが、巨大なもの
一つ、中くらいの10くらい、小さいのも無数に出てきた。そしてその後ろを追って、黒や
灰が基調のマシンが、大きい機の後ろには大きい機と、同じ大きさのマシンの背後をとって、
後ろから攻撃しているのである。
 当然、光線は街やビルに直撃。建物は吹き飛び、人を焼き、地面をひっくり返し、バブル
崩壊のように、突然に強力な脅威が襲いかかってきたのである。
  
 逃げ惑う人々。佐場島と高田もそのうちの二人である。爆音、悲鳴で会話がかき消される。

「ま…は…………にもどっ………りゅ……」
(高田の言ってるのがきこえない……)「なんだって?!」
高田は、佐場島の耳元に顔を寄せる。
「いったんアパートに戻って、災害時用に用意してあるリュックをとってこよう!
どうしたって、普段の生活は当分おくれないだろうからな!!」
「わかった!!それにはとりあえず、この光の雨をくぐりぬけないと!!」
「ビルとビルの間だ!さっきから、黒い方が僕らを攻撃してる。で、人間を狙い撃ちしてる
んだ!だから、すこしでも見えにくい所に行こう!」
「よし!うわ……っとびこめっ!!」
 佐場島が高田を突き飛ばし、路地に飛び込んだ。さっきまで二人がいた所には、小さな
クレーターほどの大穴が、爆音や光とともにざっくり作られた。 
 路地をかき進む二人だが、頭のすぐ上で、爆音とともに、頭のてっぺんすれすれに高音を
感じた。見渡すと、ビルの、自分の身長より上がすっかり消し飛んでいた。
 
 この恐ろしい力を持った、正体の分からぬ脅威。彼らは一体なんなのか?
 


 

4:綱引き:2012/09/04(火) 11:12 ID:lHA

 生きるか死ぬか、まさにその言葉が似合う状況の中、二人はなんとか逃げていた。
すると、奴らに動きが出てきた。佐場島が、ふと振り返ってみると………。
「ロボット………?!」
大人くらいの身長のロボットが、次々と黒い機から地上に降り立つのである。そして、
白の機からは、同じ装備を腰につけ,同じ白の戦闘服に身を包んだ、正真正銘の「人間」
が、同じように地上に降り注ぐように降り立ち,一人一人ロボットと一戦交えるのである。
「空でもドンパチやってるけど,ついに地上に来たのか!」
「佐場島!振り返ってる余裕あるのか?!」
「あるさ!主人公だもの!!」

5:綱引き:2012/09/04(火) 11:35 ID:lHA

とうとうアパートにたどり着いた。階段を駆け上がる。
部屋に入り,物置をあさるが、なにせ非常用。奥の方にしまってあるのだ。
「あれ?.このへんに………!」
「ああ……攻撃が近づいてくる!」
ついに、奥の方からリュックを引っ張りだした。
「あった!!」といった直後,アパートの根元が
攻撃され,全体がゆれた。
「おおっと…………とにかくいそげ!」
階段を駆け下りる。しかし、そこには5体ものロボットが………。
腕の装備を二人に向け,追いつめる。成す術なし……

すると、突然ロボットが縦にまっ二つになった。他のロボットも,
次々に斬り刻まれていく。
それぞれが爆発四散し、あたりはけむりがたちこめた。煙が晴れて
そこにいたのは、剣を手にした、あの白い戦闘服を着た少年だった。

6:綱引き:2012/09/04(火) 12:31 ID:lHA

すみません、当分パソコン使えないので,更新できないです………。


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