SUNSETGLOW

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1:ささたけレンナ ◆rSJ.:2012/09/08(土) 15:50 ID:Wew


 はい、不定期更新となりますが小説かくことになりましたささたけレンナと申します。
文は支離滅裂、会話が多過ぎる、など小説とは言えぬような小説を書いて行きます。

 よろしくお願い致します。

2:ささたけレンナ ◆rSJ.:2012/09/08(土) 15:51 ID:Wew


 もし。自分の住んでいる町がいつの間にか酷い有様になっていたとしたら?
 仮に。自分の帰るべき場所には異形の生き物がうごめいていたとしたら?
 例えば。味方は居ないといっても過言ではない状況で、生き残ることになったら?

 俺なら、絶望する。諦めはしないけど、とにかく絶望する。この日は随分と平凡で何もなくて、ただ本当にいつも通りの少し退屈な日だったんだ。
 夏休みが終わり、学校が始まる九月一日に俺の住んでいる町は瞬時にして化物の闊歩する町へと変わった。
一つの「夕焼け」がきっかけで。日が暮れてきた途端にこの町はおかしなことになった。俺は確かにその瞬間を見届けたんだ。空がオレンジ色に変わってきた時に化物達が各々家から這い出して、町を散々に荒らしていくのを。
 ――学校の屋上から見渡す街の風景はまるで地獄絵図で、ゲームの中でしか見たことがないような世界が広がっていた。
ただわかるのは、ここが異界ということ。時間は普通に進んでいること。それくらいしかわかっていない。とりあえず、自宅をはじめとする知っている場所の食物がありそうな場所は調べたが、この世界にはどうやら水以外の食物といえる食物はないらしい。夏休みにオカルトサイトを巡って家で肝試しとかふざけたことをする際に、友人から小話として聞いた「よもつへぐい」というものの心配はいらないようだ。幸い、俺の手元には元の世界の水もある。部活用に持ってきたこの水がこんな所で役に立つとは思いもしなかった。あとどうでも……よくはないか。重要なこともわかった、学校は完璧とは言えないがとても安全であること。この学校が無事ならば、武器もあるし俺の体力次第だが生き延びることは出来るだろう。

 夕焼けが何もかも、赤く照らす。かつては人だったであろう化物達が流す血と共に、町を赤く赤く染め上げる。
不気味なまでの赤い世界で、俺は生きることにした。何がなんでも生き延びて、この異界から脱出してみせると決めたんだ――。


  ―― 月曜日、終末十八時。

3:ささたけレンナ ◆rSJ.:2012/09/08(土) 16:14 ID:Wew



 ―― 海月くらげ 月曜日、終末十九時。


 いつも通りの退屈な学校から見渡すぼくらの町は、元人間の異形で溢れかえっていた。
 九月一日のズル休み。ぼくと、ぼくと暮らしている男の子――なぎさという男の子と一緒に遊園地に遊びに行ったその帰り。見慣れた町にはあちらこちらに異形が蔓延っていて、ぼくは非力なくせになぎさを抱えながら、異形たちを避け続けた。
もやしっ子のぼくにとっては、今までならなぎさはとても重く感じた。でもなぎさを軽く感じる今は火事場の馬鹿力というものが発揮されているのかもしれない。ぼくらを追いかけて、手を伸ばしてくる化物を振り払う。薄々わかってはいるんだ。この化物たちは、この町の人だってこと。ぼくに親しくしてくれたクラスメイトも、ぼくの面白くて優しかった先生も、ぼくのよく知る人はみんな化物になっていた。人の形を残した異形。人間だった頃の面影は確かにある。だからぼくは、逃げることしかできない。忌み嫌われ続けたぼくに、少しでも優しくしてくれたこの人達をぼくは知っているから。

 もうすぐ太陽が沈み終える。
夕焼けがぼくらを無慈悲に嘲笑っているようにさえ思えた。

 もしぼくら以外にもこの町にまだ普通の人間が居たならば、一刻も早く合流してしまいたい。そのほうが、その人にとってもぼくらにとっても安全だ。三人もいれば怖くない、はず。とりあえず、学校に行ってみよう……武器くらいはあると思うし、もし化物がいたとしても隠れる場所はたくさんある。
今にも泣き出しそうで、不安そうななぎさに大丈夫と言い聞かせて、ぼくは走るスピードをあげた。ぼくは目的地である学校を目指して、学校への近道となる雑木林を駆け抜けた。
なんとしても、なぎさはぼくが守ってあげなくちゃいけない。なぎさにとって、ぼくはたった一人の肉親だ。なぎさがぼくに対して抱いている思いは兄へのものなんかじゃなくて、もはや父へのそれだ。ぼくは、なぎさの兄として――そしてなぎさの父として絶対になぎさを守り通してみせる。

 太陽が沈みきって、ぼくらの町は、世界は、黒く塗りつぶされる。夜がきた。ぼくらは学校につき、その真っ黒な空を眺めた。
星一つなくて、それどころか雲もなくて、本当に真っ黒なペンキをぶちまけただけの空だった――。


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