未定。

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1:彼方:2012/09/24(月) 21:59 ID:Bns


12月25日ー…

クリスマスの真夜中の寒空の下で

人を殺している君を僕は見てしまった。


【※タイトルは気にしないで下さい。】

2:ゆゆ:2012/09/24(月) 22:00 ID:Bn2

ええええ!?
クリスマスに!?

3:椿:2012/09/24(月) 22:04 ID:i-bNw

彼方さん!
また頑張って下さい(^O^)/

4:そよかぜ ◆Ujv6:2012/09/24(月) 22:06 ID:S0o

おお!立てたんですか

5: ゆゆ:2012/09/24(月) 22:07 ID:Bn2

クリスマス………
なんていう、タイミング…!!

6:彼方:2012/09/24(月) 22:16 ID:Bns


「ねぇ、祐樹…」

白い空間が広がる。

目の前には見知らぬ黒髪の少女。
ぼやけてしまって、顔がよく見えない。

「貴方の願い…叶えてあげる」

彼女は冷たい手で、俺の頬に触れた。

「その代わり……」

少女はニタァ…っと笑った。

「あなたが…ほしいの」

「え…」

その瞬間、頬に強烈な痛みが走った。

「祐樹!起きなさいっ」

「えっ!?」

目の前に広がるのは……
いつもの教室だった。

「祐樹、寝不足?何回起こしたと思ってるの?」

上を見上げると幼馴染みの
リコがムスっとした顔で俺を見ていた。

「…夢…か」

「どんな夢見てたのよ…もう」

リコが呆れた顔で俺の鞄を
俺の目の前に差し出した。

「帰ろっか、祐樹」

「そーだな…」

俺は嫌そうな声で椅子から立ち上がった。

7:椿:2012/09/24(月) 22:18 ID:i-bNw

正夢…!?

8:彼方:2012/09/24(月) 22:18 ID:Bns

ありがとうございます!
またまた書かせていただきます!

9:彼方:2012/09/25(火) 19:40 ID:Bns

下駄箱で靴をはきかえて、帰ろうとしていると
前からモノスゴイ歓声が聞こえた。

「カッコいい」だの「可愛い」だのと
女子も男子も関係なく、人だかりができていた。

中心人物であろう者がうるささに切れたのか
いきなり声をあげた。

「……どいて頂戴…、邪魔!」

声からして女であろう彼女…が声を出すと
うるさかった取り巻きであろう奴等が黙り込む。

そして彼女は人だかりから抜け出した。

…ー黒く綺麗な瞳、黒く美しい髪…整った顔に白い肌。

そいつは最近転校してきた
神無月 舞(カンナヅキ マイ)と言う美少女だった。

10:椿:2012/09/25(火) 19:45 ID:/CE

うわぁ…!やっぱり彼方さんの小説は面白い〜♪

11:彼方:2012/09/25(火) 20:07 ID:Bns

「わぁ…凄いね…、転校生の神無月さん…
 噂通りの超美少女じゃん…!ね!、祐樹!…祐樹?」

「…興味ねぇよ」

リコは感心して話をしていたのだが
俺は別に興味はないし…。

いや、興味がない訳でもないんだ。

神無月…の事は気になってたりもする。

綺麗で完璧で…美少女だから…と言う訳でもない。

なんだか、彼女とは…何処かで会ったような気がして…

「……えっ」

そんな事を思っていると、神無月が目の前にいた。
吸い込まれそうな瞳で見つめられる俺。

動けなかった。
動かなかったんじゃなく、動けなかった。

…体が硬直して、どうしようもなかった。

だけどそんな事はどうでも良かった。

何故か…彼女が何かを訴えているように見えたんだ。

「ちょ、ストップ!」

すると、リコが神無月から俺を引き離し
俺と神無月の間に入ってきた。

「ごめんね神無月さん!急いでるから!行くよっ」

「え…?あ、あぁ…」

突然の事すぎて、何がどうなってるのか
俺にはよく分からなかったけど
リコが「私に任せて」とばかりに腕を引くので
大人しく身を任せた。

12:彼方:2012/09/25(火) 20:41 ID:Bns

――――――――…

「ふぅ…、ビックリしたぁ…」

リコが「はぁ」と深くため息を吐くが
そんな時でさえ、彼女の事が気になった。

「…祐樹?やっぱり神無月さんの事気になってるじゃんか…」

リコが「人は中身が大事なんだから!」と俺に言う。
いや…、知ったこっちゃねぇし…

「お前に俺の恋愛事情が分かってたまるか」

「なっ…!そ、そうだけど…私は…」

頬を赤らめて、何やらぶつぶつ言っているリコ。
そして俺はリコの赤い頬をキュッと抓った。

「にゃ、にゃにするの!」

「ははっ、お前っておもしれぇよな」

俺が笑うと、怒っていたリコも一緒に笑い出した。

そんな事をしている間に彼女の事を忘れていた。

…そんなに気にかける事でもないか
そう言って、彼女の存在を俺の中で打ち消してしまった。

――――…

「じゃあね、祐樹」

「あぁ、また明日な」

「じゃあね」と言ってリコは家に入って行った。

リコを送った俺は、冷え切った手を擦り合わせる。

「…もう、こんな季節か…」
そう俺は小さく呟いた。


…俺、佐野祐樹(サノ ユウキ)は
決して恵まれた奴ではない。

幼い頃に両親を事故で亡くしてから
兄と一緒に爺ちゃんと婆ちゃんに
引き取ってもらった。

だけど…俺が中学校に入る前に他界した。

そして、唯一の家族だった兄貴を
中二で亡くした。

原因不明の自己だった。
だけどその時の俺はただただ悲しかった。

13:ちゃっぴー ◆9s0k:2012/09/25(火) 20:45 ID:lcg

自己??

14:彼方:2012/09/25(火) 23:21 ID:Bns

>>10
いつもありがとうございます♪

>>13
誤字あったですねw
ありがとですw

…一応訂正…
自己 ×
事故 ○

15:彼方:2012/09/25(火) 23:42 ID:Bns

金とかは親戚からの仕送りがあるので問題ない。
だけど、誰一人として…
俺をあずかろうとする者は居なかった。

中3まで、仕方なく母の方の姉が面倒を見てくれた。
けれど高校に入ってからは追い出されるように
俺は一人暮らしを始めたんだ。

今、高校二年生の俺だが今は寂しくない。
友達もよくしてくれる。

なにより、心強い幼馴染みが居る。

伊藤 莉子(イトウ リコ)。
通称「リコ」で親しまれている。
幼稚園からの幼馴染みで、今でも一緒にいる。

リコの両親も優しい方たちで何度もご飯をご馳走になった。

よく、ゲームやアニメ、漫画などで
幼馴染みに恋愛感情を持ち合わせたりしているが
俺たちに限って、絶対にそんな事はない。

ずっと一緒にいるのは事実だけど
リコは家族のような存在なんだ。
そんな感情は一切ないんだ。

16:彼方:2012/09/26(水) 19:57 ID:Bns


「ふぅ…もうこんな時間か…」

通りかかった中央公園の
時計台を見ればもう9時だった。

外も暗いし…何より寒い。
早く帰らなければ…と思った時だった。

「…か、神無月…?」

公園のベンチに神無月が座っていた。
暗くて…よく分からないけれど…
きっと、神無月だと思う。

俯き気味で、ただ静かに座っている。

…何をしているのだろうか?

気になった俺は、勇気を出して聞いてみることにした。

「あのっ、か、神無月っ」

「…あ」

俺が声をかけると顔色も一切変えずに
無関心、無表情の神無月。

「な、何してんの?」

俺がヘラヘラ笑いながら聞くと
また俯き気味になって「はぁ」とため息を吐いた。

「…関係、ないでしょう」

そう言われて、何も言い返せなかったけど
黙って引き返すのはダメだと思った。

もうこんな時間だし、暗いし…寒いし。
女の子一人置いて、去っていく男がいるか。

「理由はどうでもいいや…、ほら」

俺は上着を神無月にかけた。

こんなクソ寒い中、制服姿でいるなんて絶対風邪ひくからな。

「何のつもりかしら?私にこんな事しても…何も出ないわよ」

「別に、何も要らねえよ…」

ふん…とふて腐れる神無月。

「寒いしさ、ホラ…帰ろう」

俺は片手を差し出した。
だけど神無月は「いいわ」と言う。

「お前、こんな時間まで…危ないだろ」


俺が言うと、神無月はクスッと笑った。

その笑顔があまりにも美しかった。

「…ふふっ、私は大丈夫よ?もうすぐ帰るから」

「本当かよ…?」

「えぇ…心遣い…感謝してあげるわ」

「何様だよ」と俺は笑う。
それにつられてか、神無月もふふっと笑った。

今日は笑うことが多いな…

そんなどうでも良い事を思った。

だけどそんな小さな幸せが、とても嬉しかったんだ。

そして俺は「じゃあな」と言ってその場を去ろうとしたときだった。
神無月に「ねぇ」と声をかけられた。

「…この上着、明日返すわね」

綺麗に微笑む神無月の笑顔に内心ドキッとしていた。


俺はこの時から


神無月に恋してたんだと思う。

17:ちゃっぴー ◆9s0k:2012/09/26(水) 20:04 ID:lcg

恋しちゃったんだ!

18:彼方:2012/09/28(金) 16:16 ID:Bns


そして翌日。

朝学校に着いてから俺は
教室で友達の健太と喋っていた。

「でさー、ゲームの攻略方法教えてほしいんだよな」

「俺だってわかんねーよ…」

「嘘つけ、俺はお前がクリアしているところをこの目で見た!」


そんなくだらない話をしている時だった。

クラスの女子が俺の席に近寄ってきた。

「ねぇ、佐野君…あの…呼んでるよ」

「誰が?」

「え!?まさかの告白ってヤツ?」

…誰なんだよ…名前ぐらい言ったって…

そんな事を思いながら、俺は渋々とそちらへ向かった。

教室のドアの方に目を向けるとそこに居たのは


…神無月だった。


「ちょ、か、神無月?え?なんか用…?」

俺は当然びっくりしたよ。

なんで神無月舞が俺を呼んでるんだよ。

文武両道、容姿端麗…な完璧高校生の神無月が
運動、勉強、容姿…共に普通以下である俺に用?

ははっ、笑わせんなよ…
ゲームでもあるまいし…


でも確かに目の前に居たのは神無月だった。
クラスの皆も、しーんと擬音がなるくらいに
静かにこちらを見ている。

何?呼ぶ人間違えたとか?

そう思っていると、急に神無月に微笑まれた。

「…これ…、有難う」

そう言って、神無月に渡されたのは俺の制服の上着だった。

そう言えば…神無月に貸してたな。
今日の朝すっげー寒い思いしたんだっけ…俺。

「あぁ…うん…」

そう言って、渡された制服を持った時だった。


「「えぇ――!?」」

クラスの皆が叫んだ。

俺はびっくりして声も出なかったくらいだ。


「ちょ、どう言うコトなの!?」

「神無月さんが笑った?笑ったよね!?」

「てゆーか!二人ってデキてんの!?」

「まってー!リコは?リコは?」

「そーだよ…!まさかの浮気…とか!?」

なんだか理解不能な話をクラスの皆が話し出した。
まるでざわざわと擬音がなるかのように。

神無月が笑ったとこまでは分かった。
いつも難しい顔をしていたヤツだったからな。

でも待って?デキてるってなに?意味が…不明だ。

うん、ちょっと待って!
何故だ?何故、リコが出てくるんだ?おかしいだろ。

19:彼方:2012/09/28(金) 17:34 ID:Bns

>>17
しちゃったようです!

20:ちゃっぴー ◆9s0k:2012/09/29(土) 08:11 ID:lcg

面白い!

21:彼方 ◆fEEU:2012/10/07(日) 23:06 ID:Bns


すると、ガラッと教室のドアが開いた。
出てきたのはリコだった。

「おはよー、って…あれ?どうした…の?」

クラスの雰囲気に驚いている様子のリコ。

「…いや、べ、別に…」

俺がリコの誤解を解くべく、リコに近寄ろうとした時だった。


「うえっ…!?」

俺が小さく声を上げたのも無理もなかった。

「えっとー…、神無月さん…?何をして…?」


神無月が俺の制服の裾をギュッと掴んでいた。

「…神無月?」

俺は神無月を見つめる。

黒く澄んだ瞳。
魅入るように美しい。

だけど…何を考えているのか…さっぱり分からない。


そんな様子にリコが口を開いた。

「…な、何やってるの…?」

クラスもざわつき始める。


…――もう…、何なんだよっ…!


「ねぇ、神無月さん…、離しなよ…」

リコが神無月の腕を掴み、俺から離そうとした。

だけど、神無月の手の力は強まるばかりで。

なにこの怪力…!


「神無月さん…離しなって…」

リコが焦り気味に笑っている。


その状況を見て、何だかおかしなものを感じた。


その時だった。
リコが我慢の限界まで達したのは。



「あぁ…―もう!――離せって言ってんだよっ!」


クラスは一瞬にして静まった。


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