わたしの気持ち。

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1:モネ:2012/10/11(木) 06:28 ID:ZH6



君のこと、大好き…だった。


でも、今君はわたしの隣にはいない。


今、君の隣にいるのは誰?




それはー……彼女。

2:モネ:2012/10/11(木) 06:39 ID:ZH6

美麗side

『尚くん、別れよ』

「え?何で…」

『じゃ、ばいばい』


君と別れてから、わたしは……何をやっているんだろう。

わたしは今日、また別れた。

君と別れてから何人と別れた?


………数えきれない。

もう、疲れちゃったよ。
………咲久。

3:モネ:2012/10/11(木) 17:46 ID:ZH6



「美麗さ〜また別れたんだって?」

移動教室なのに、教室でわたしを
待っていてくれた友達、小田原 飛鳥。
通称、原っち。

『うん。一緒にいても面白くないから』

笹木 尚くんと別れたのには他にも理由はある。
尚くんは、わたしと付き合ったのが初めてらしくアマちゃんなのだ。

「1日で別れるとか…どうなのよ」

原っちが真剣に聞いてくる。
さっきまで、カーテンをなびかせていた風が静かになった。

そして…気まずい空気がながれる。

そういう真剣な瞳、好きじゃない。
嫌い、でもないよ。

ただ……苦手、なの。

『ちょっと前に付き合ってた火野くん、覚えてる?』

「え?ええ、覚えてるわよ」

『火野くんと、尚くんって同レベル』

わたしがそう言うと原っちが驚いた顔をした。
「は?」………みたいな。

はぁ。とため息をついて話出す原っち。

「まだ鏡 咲久のこと、気にしてるの?
 忘れなよ。美麗だけが悪かったわけじゃないし」

わたしだけ…か。
違うのに。わたしが悪かっただけなのに。

何でそうやって、“飛鳥”はわたしを甘やかすのかなぁ。

4:モネ:2012/10/11(木) 18:17 ID:ZH6




さ、授業遅れるから行くよ!と、
先をズンズン歩いていく原っち。
『待って』

そう言って、原っちをとめる。

『わたしね、転校するの。明日』

わたしが知ったのは昨日の夜。
突然お母さんに告げられた。
驚いたけど、別に反抗なんてしなかった。

「え?まって。冗談よね?」

『東京に引っ越すよ』

わたしだって、行きたくないんだ。
“飛鳥”と離れるなんて。

泣き崩れる飛鳥。

わたしはー……

『ごめんね』

謝ることしかできなかった。

「…っ……美麗なんてっ!どっかいっちゃえぇぇえー…っぅう」





例えその言葉が哀しみで発せられたとしても、
友達に「どっか行け」って言われるとすごく……苦しい。









そして、“飛鳥”とは口も聞かずにわたしは引っ越してしまった。

5:モネ:2012/10/11(木) 18:41 ID:ZH6

雄汰side

ー空は青い。
ーー雲は白く、ゆっくり動く。
ーーーそして俺は、学校遅刻。

もう歩けない。
疲れたー。
やっと校門についた。

「ぅげー。閉まってんじゃん」

どうしようかと迷っているとシュッと後ろから音がした。

『唐沢学校、到着〜』

女が校舎に向かってスタスタ歩いて行く。
「え、おい待て!」

『?…何』
嫌そうに振り向く。

「どっから入った?」

『……?柵を飛び越えたけど』

不思議そうに俺を見る。
いやいや嘘だな。
無理に決まってる。

2〜3mはあるんだぞ?

「……門、開けて」

『そんなこと?いいよ』

女はガシャリ、門の鍵を開けて門を開けてくれた。
「ありがとう。……名前は?」

『あ、んーと美麗』
ダルそうに俺を見てくる。
「ミレイ……?」

首を横にコテッとまげる美麗。
『どうかした?』



……… 。
「いや……変な名前だなって」
『…………』
「…………」



そうしてわたしの、新しい高校生活は幕を開けた。

6:モネ:2012/10/11(木) 21:08 ID:ZH6

美麗side

「ここが職員室」

この学校の生徒、雄汰と一緒に職員室に向かっていた。
『ありがとう。でも、女の子少ないんだね』

「え?だって…」

ガラッ。職員室のドアが開く。

ヒュ〜ウ。

先生カッコいいじゃないか。
26歳くらい?

そこには20代後半の男が立っていた。

「雄汰、遅かったじゃねえか。どこで油売ってたんだ?」

雄汰は「どこでもいいだろ?」とでも言うように睨む。
わたしの前で喧嘩はやめてほしい。

「ああ?お前いい度胸じゃねえか。こいよ」
何、教師がこんな言葉使っていいわけ?

仕方ない。間に入ってやるか。

『すとーっぷ』

!?間に入っても、殴ろうとする2人。
殴ろうと…じゃなくて、やめようとしているけどトマラナイんだ。

「危ないっ!」

雄汰が叫んだときは、もうわたしの顔面まできていた。


パシッ。

「「ん?」」

あ、とめたのか。
良かった。一安心。

7:モネ:2012/10/11(木) 22:48 ID:ZH6

『喧嘩しないで。わたしの前で』
間一髪でとめた。

「すご…。ってゆーかどっか痛いとこないか?」
雄汰が心配そうな顔でわたしの顔を覗き混んでくる。
『ないよ』

そう答えると「そっか、よかった」と、爽やかに笑った。

爽やかボーイ。

うん、命名する。雄汰は爽やかボーイだね。

「あー、そういやあ。この子…転校生か。
 じゃあ1人でがんばれ。女1人だからな」

『………そんなの聞いてないんですけど』

8:モネ:2012/10/12(金) 17:24 ID:ZH6

「合図したら入って、自己紹介して下さい」
はい、そう言うと先生は教室に入ってしまった。

さっき、職員室で会った先生は川上というらしく生徒指導なんだとか。

わたしの担任は毛野 少吉という名前通りのハゲである。



「入って」

教室からハゲ先生の声。
ちょっと緊張……。

ガラッ!

……失敗した。勢いよすぎ。

驚くことに教室に入ると男、男、男。
不良っぽいのが窓側の席に集まっている。

わたしの席はそこじゃないだろう。…願う。
知っている奴が1人。

幼なじみだ…ばれたくない。
『風呶高校からきましたぁ。深霧 美麗で〜す』

外見も口調も変えたわたし。
さて、わたしの幼なじみは気づくだろうか。

10分前ーー

「ほら。名簿見せてやるよ」

川上先生が持ってきた名簿。
1年6組…か。
パラパラ捲っていく。

顔と名前を覚えるために。

『あ…』

「ん?どうかした?」

藤井 滴喜 (フジイ シズキ)

年齢 16歳 性別 男
生年月日 2543年 6月21日
中学校 千葉県 光市 光中学校

アイツがここにいるなんて。

口軽いから好きじゃない。
ばれたら終わるーーー。







そして今に至る。

わたしの長い髪…天パをいつもはおろしているが、今日はセーラーヌーンみたいな感じだ。

明るい茶髪に急いで染め、赤のカラコンをいれた。
極め付きの可愛い系女子。

疲れるな。フリは。

9:モネ:2012/10/14(日) 18:16 ID:ZH6

「うわー!ちょうレベル高くね?!」

「彼氏とかいるのー?」

………死ね。
“とか”って何だ。“とか”って。

『彼氏ー?う〜ん。いないけど、
 好きなタイプなのはここにいるよぉ〜』

それを聞いて騒ぎだす男たち。
でも、やっぱり滴喜は騒がない。

ただ、興味がないらしい。

ま、そうだろうな。
前も女に興味なかったしね。

「だれー?!」

『窓側の席のぉ、一番後ろの人かなぁ〜』

バッと男たちの視線が滴喜にいく。
いい気味だ。
わたしが分からないなんて。

「?…何だよ」

不機嫌そうにみんなを見る。
「えーありえねぇだろ」

「俺だよねえー?」

わたしは広角をあげてこう言った。
『オヒさぁー♪しぃずきクーン』

笑って滴喜を見ると、驚いた顔をした。


「何?お前……」

困惑する滴喜に向かっていく。
席まで着いて耳打ちをした。

『久しぶりだね。滴喜』


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