余命少女と失明少年

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1:愍:2012/10/18(木) 19:03 ID:VGQ

プロローグ
心臓の弱まりにより余命1年の少女
とある事故により失明してしまった少年

この二人の出会いで運命が変わる

[掛け持ち3個目!コメントくれると嬉しいですっ!]

2:愍:2012/10/18(木) 21:10 ID:VGQ

「余命1年です」
医者に言われた私の余命
「今の医学の進歩ではどうにも―――…」
お医者さんは気を使ってくれていっているのに
なぜか私は突き放された気がした

*・.。命のタイムリミット。.・*

「残り一年か―…」
自分の個室に戻り、私は自分の命の残りを呟いた
分かっていたんだ、二十歳まで生きられないなんてことは
小さいころから心臓が弱かったこと
少し早くなっただけ 変わりないよ

「小谷汐莉(こたに しおり)さん」
看護婦さんに呼ばれ意識が戻る
「薬はまだ貰えますが、お家に帰ってもいいそうです ご両親が今、帰るための手続きをしております」
―もう私は出て行けってことか
「わかりました」
私はそう素気なく返事をすると個室に戻り身支度をした

「―よし、これでいいか」
予想以上に早く準備ができてしまった

ふと自分の病室に目をやる
小さいころからずっといた…この病院ともサヨナラか
そういえば、屋上、一回も行ったことないっけ

そんなことを思うと私は早足で屋上に向かった

3:愍:2012/10/18(木) 21:12 ID:VGQ

*・.。主人公。.・*
小谷汐莉(こたにしおり)
16歳
物静かで無口
顔立ちは整っているが無愛想
いつも本音を言おうとしない
生まれつき心臓が弱い

4:ゆみりん♪:2012/10/18(木) 21:17 ID:m42

なんかすごいです!頑張ってね!

5:愍:2012/10/19(金) 19:32 ID:VGQ

*・.。出会い。.・*
「――ハァ…ここが…屋上…」
少し走ってきたから心臓がつらい 
始めてきた屋上は風通しがよく心地よかった

「…ん?」
屋上のてすりの所に一人の男の子がいるのが見えた
実際てすりは太ももの高さしかなく、落ちる可能性がとても高い場所だ

すると男の子が急にてすりに足をかけた
「危ないっ!」

私は男の子のところに走って駆け付けた
「ハァッ…ハァ…あんた何してんの!?」
心臓がつらくて少し怒り口調で言った

「お姉さん、僕何かした?」
キョトン、とした顔で私の方を見る男の子
自分のしたことがわかっていないのか…

「あと…ここは屋上ですか?お姉さん」

…え?
まさかこの子…目が…?

6:愍:2012/10/20(土) 18:41 ID:VGQ

*・.。失明の君。.・*
「君、もしかして目が見えないの?」
「うん…手術はできるんだよ、でも…」
男の子はシュンとなって私に言った
「怖いんだ…手術」
その子はいろいろなことを話してくれた
とある事故で目が見えなくなったこと
手術のこと、そして自分自身のこと

「君は…大空晴樹(おおぞらはるき)くん…」
「うん」
「僕ね、手術を受けないんなら家に帰るように言われてるんだ だから…明日家に帰るんだ」
男の子ははにかみながら言った
でも…似てるかも

「私もね、明日家に帰るんだ」
すると晴樹の顔が急に輝き
「お姉さん退院するのっ!?おめでとう!」
と、自分のことのように微笑んだ

…言えない
あと1年で私は死ぬなんて…
言えるわけないでしょう?

7:愍:2012/10/27(土) 20:14 ID:VGQ

そのあと晴樹と別れ自宅に戻った
私の家はそれなりには大きく結構立派な家

でも他の家の方が立派だ
なぜなら私の家には会話がないから
両親は共働きで少し話したと思ったら喧嘩へ発展

だから帰ってきたくなかった
*・.。帰宅。.・*
「つまらない…」
広くて一人きりの家に私の声が響いた
少し出かけてくるかな―…

私は散歩に行くことにした
本当はいつ発作が起きるかわからないから禁止されてるんだけど…

「バレなきゃ、いいよね」
私は準備をして家を出た

8:愍:2012/10/31(水) 20:11 ID:VGQ

私は近くの公園に行くことにした

公園につくと私は持ってきた小説をベンチで見ていた
こうやって風を浴びながら本を読むのはすごく気持ちいい…
今まで味わったことのない感覚
なんだか解放されたような感じがした

でもあそこの広場で走って遊んでいる子供たちはどれだけ楽しいのだろう…
私は興奮すると心拍が速くなり呼吸ができなくなってしまう
だから走ったことはない

しばらくあの子供たちを見ているとガラの悪い中高生が近づいてきて何かをやっていた
「…!危ないっ!」
私は一人の高校生に向かって小石を投げた
その石は足に命中した

あ…どうしよう…
中高生が私の方に近づいてきた
私の体じゃ逃げることはできない

私は命の危険を体全体で感じた

9:愍:2012/11/04(日) 20:03 ID:VGQ

中高生が私の前で立ち止まった
「あン?テメェか?俺にこんなもん投げつけたのは!」
男子高校生はさっき私が投げた石を私にぶつけてきた

「あなたが…悪いのよ あんな子供に絡んで…恥ずかしくないの!?」
すると私に石をぶつけた男は鼻で笑って
「ガキのくせに3000も持ってたんだぜ?あんなガキが使うより俺が使った方が利益あんだよ」
「な・・・っ!あなたカツアゲしてお金まで奪ったの!?犯罪よ!」
だんだん心臓が苦しくなってきた それに恐怖で足も震えていた

「んなことよりよぉ 俺らと楽しいことしねぇか?
「・・・は?」

いきなり男たちが私を囲んできた
「さぁーて・・・まずはどっかのホテルでも行こうか〜?」
嫌・・・・!誰か…助けて!!!

「そこで何してんの?  おにーさん」
木の上から声がした  救世主の…声が

10:愍:2012/11/11(日) 19:22 ID:VGQ

「ダメだよ?ナンパなんて」
よいしょっと木の上から誰かが降りてくる

白い肌に白い髪、スラッとした後ろ姿…
それは例えるなら天使のような…そんな感じ

「あン?なんだテメェ 俺たちとやろうってんのか!?」
私はハッとした この人も危ない目に合わせてしまう…!
「君!危ないからさがっ「大丈夫、だから6秒待ってて」

というと男の子は私を突き放して…
バキッ
何かが壊れる音がした
「さぁーて…ダメなお兄さん方、一回地獄を見てみなよ」
その男の子は足で木の枝を折ったのだ
 
「…チッ! フン!覚えてろよ!」
と言って中高生の集団は帰って行った…

「…大丈夫?君」
男の子にてを差し伸べられる

「あ、あなたは…誰なんですか?」
「俺? 俺は…神崎一葉(かんざき いちよう)
 英雄だよ」

11:林檎:2012/11/11(日) 19:38 ID:qR2

う…上手いですね!

12:愍:2012/11/11(日) 21:28 ID:VGQ

「え、英雄?」
一瞬ポカンとした表情になった私を見て神崎さんは笑って
「アハハッ、冗談冗談!本気にしないで」

よく見ると神崎さんは男の子というより青年という感じだった
さわやかになびく白い髪が印象的な美少年だった
まぁ…異性に興味なんてないけどね

「改めて紹介するね 俺の名前は神崎一葉 
 19歳のフリーターです 君は?」
「私は小谷汐莉 16歳
 高校生です」

一葉さんはふーんと呟くと空を見上げた
「…綺麗だね 空はいつみても変わらない」
とても爽やかなことを言っているが目はとても悲しそう…

「あ…あの こんなこと聞くのも気が引けるんですがあなたの髪の色って…」
私は思い切って聞いた、どうしても染めたようには見えない綺麗な白髪のことを

「あぁ…5年も前のことさ 気にしないで染めたとでも思ってくれ」
やっぱり悲しそうな目をしている

「…そろそろ帰るね ちょっと冷えてきたから…」
一葉さんは走り出して一度だけ後ろを振り返って
「また会おう!」
と言ってくれた

13:愍:2012/11/11(日) 21:29 ID:VGQ

林檎さんありがとうございます
こんな掛け持ち作者の作品を見てくださって…!

本当にありがとうございます

14:愍:2012/11/13(火) 20:03 ID:VGQ

*・.。そして。.・*

その後、一葉さんと別れ、私は家に戻った
時刻はもう6時に回っていた
「っと…そろそろ晩御飯食べようかな」
私は適当に野菜炒めとお味噌汁を作って夕食を済ませた

自分の部屋で少し勉強をした後お風呂に入る
いつもと変わらなかった
ただ心臓が重い気がしたということを除いては…

最後に戸締りの確認をして私は自分の部屋に戻った

私の部屋少し広めの部屋でテレビ、パソコン、冷蔵庫などはそろっている
「9時ー…もう少し起きててもいいかな」
私はピッとテレビの電源を付けた
テレビなんて見ることは滅多にない

私は適当にチャンネルをいじっていた
するとこんなタイトルが目に入った
「心臓病の息子を母が撲殺
 殺害動機は―迷惑だったから―」

私はテレビをジッとみていた

15:愍:2012/11/15(木) 18:27 ID:VGQ

「昨夜、午後九時に家の中で母親、○○○さんが息子さんを殺害しているのが目撃され
 警察に通報されました。 動機は役に立たず迷惑で腹が立っていたから―――」

ピッ
私はテレビを消した
何故か私は息が苦しくなっていて目には大粒の涙溢れそうになっている

自分でもわかっている
殺されはしないと
どうせあと1年の命―…
今殺しても意味はないことはわかっているはずだ

私はベッドに横になった
カーテンから月明かりが見えて…
いつの間にか眠りについていた

次の日の朝
両親はもう仕事に行っていた
つまり今日も一人…
「ふぁ…眠…」
私はもう一度眠った

16:愍:2012/11/18(日) 18:54 ID:VGQ

午前10時 私は目を覚ました

とりあえず身支度をする
何もすることがなくてもパジャマでゴロゴロなんてしていたら身が腐ってしまう…

軽くパンで朝食を済ませ、一応掃除をして今日のスケジュールを考える
「図書室にでも行こうかな…」

トートバックと図書カードを持ち私は図書館へ向かった

家からおよそ30分という少し離れた場所にある
私は自転車に乗れないので…(いや、病気関係ですが

歩いていくことにした

秋の始まり…少し肌寒くなってくる
私は少し足早に図書館へ向かった

17:愍:2012/12/05(水) 17:21 ID:zoI

「ふぁ…」
目が覚める
どうやら本を読みながらうたた寝していたようだ…
外はもう真っ暗
さすが秋、といったところか
図書館にはもう誰も居なく明かりがついているだけだった
…………
パチッ
「!?」
電気が消えた
今の時刻を携帯で確かめる
7時…
確かこの図書館の閉館時刻は…!
ハッとして玄関へ走り出す
「ハァッハァッ…」
心臓が苦しい
ここまで走ってきた結果も虚しく…
玄関の鍵はすでに閉まっていた
係室も電気がついていない…おそらく誰もいないのであろう

「どうしよう…」
言っては恥ずかしいが昔からホラー系が得意ではない私にとってはここはまさにヘルハウスだ

カツーン…
ビクッとした
誰も居ないはずの廊下から足音がする…
私の体の体温が奪われていくような感じだった


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