空が秋色に染まる頃

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1:真澄:2012/10/20(土) 12:39 ID:/CE


それは、私が一番好きな季節。


それは、紅葉が綺麗な季節。


それは、いじめを知った季節。


それは、アイツと出会った季節。


それは、“恋”を知った季節。





高校一年生の秋、私の人生は大きく変わる――――……。

2:椿:2012/10/20(土) 13:21 ID:/CE

――ガタンゴトン……ガタンゴトン……

今、私はたった三両しか無い電車に乗っている。

……勿論、此処は田舎だ。これからおばあちゃんの家で住むことになったから。

ちゃんと駅で降りないと……。
そう言って、私はお母さんがくれたメモを確かめる。「――駅」か。

そんな、今私が乗っている電車は、人もまだらで、ちょっと……いや、かなりボ……レトロな電車。
そんなレトロな電車の窓に映るのは、私の顔。

……こんな顔、大嫌い。

気持ち悪くて、見てるだけで吐き気がする……。

でも、一番嫌いなのは、私の名前。


“咲良蒼羅”


ソラ――……由来は、お母さんが私を産んだ直後、外は鬱陶しい曇り空から晴天に変わったから、真っ直ぐに生きて欲しいから……らしい。

……でも何てお母さんは私に酷な名前を付けるのだろう。
明るい希望も、明るい未来も見えない私に、“真っ直ぐ生きて欲しい”だなんて。


そう思っていたら、アナウンスに、「次は、――駅です。お忘れ物の無いよう、ご注意下さい――」とのアナウンス。



降りた所……そこは、私が住んでいた所の周辺の駅とは似ても似つかない。


確か、おばあちゃんが迎えに来てくれている……はず。
だけどおばあちゃんの姿はどこにもない。
その時、
「蒼羅かぇ?」
と、優しい声が背中から聞こえてきた。

「おばあ……ちゃん?」
「やっぱり蒼羅じゃったか。大きくなったのぅ。べっぴんさんになりよって……。ほれほれ、こっちに来なはれ。お家に案内しちゃる」
「う、うん……」


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