思い付き短編集

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1:そよかぜ ◆Ujv6:2012/10/21(日) 17:21 ID:S0o

ここではオレ、そよかぜが主に夢でみたものや思い付いたものを書きます。

ルール
・オレ以外は小説を書かないで下さい。
・勿論ナリは無しで。
・雑談は控えめに。

更新は適当になってますがそれは御了承下さい。
荒しは依頼させて頂きます。

2:そよかぜ ◆Ujv6:2012/10/21(日) 17:56 ID:S0o

始めに夢でみた話を書きます。

[先生]



窓の外に広がる知らない景色。
新しい道、そして空。

もう、元いた町では無いんだ…

突然の涙が頬を濡らす。

携帯の友達からのメールを見つめる。
[違う町にいっても友達だよ!!
頑張って!!千穂ならいける(^∀^)b]

友達…その言葉につっかかる。

「友達…できるかな?」

不安も抱きながらも、車はとうとう家のすぐ側まで来ていた。

3:そよかぜ ◆Ujv6:2012/10/21(日) 18:59 ID:S0o

新しい家は前の家とは違い、最近立てられた新居のようだ。

辺りを歩く人も新しい。
何もかもが新しい。


…だからこそ怖い。

父さんと母さんはもう隣の家の人と仲良くしてる。

「おーい、千穂。お前もこっちに来て挨拶しなさい」

父さんが手招きをしてる。
嫌だけど…挨拶ぐらいはしないとね。

「こんにちは…高橋千穂です…」

会釈をしながら呟く。
聞こえてるかわからないけど。

「…?あ、よろしくお願いします」

初めのうちは分からなかったようだけど、ようやく理解したようだ。
カァッと顔が赤くなる。

ピロリンと携帯の着信が鳴る。

「失礼します…」とだけ言い残してこの場を去った。

携帯を開けるとメール受信の文字が。

[もう町に着いた?連絡ちょーだいね]

その一文に心がほっこりと暖かくなる。
[着いたよ!!メールありがとう]

私そう書いたメールを送ると、携帯を握りしめた。

4:そよかぜ ◆Ujv6:2012/10/21(日) 21:05 ID:S0o

「ここかぁ…」
母さんに送られて来た、新しい学校。

校庭の側に咲く葉桜が風に揺れる。

きっと、楽しい学校生活がおくれるんだろうな…


校舎に入り、ここと案内された教室に行く。

『6年3組』
そう書かれたプレートを見つける。

見つけた、ここだ。

中ではガヤガヤと声が聞こえる。
まるで私を歓迎しているかの様に。

「さて、今廊下に転入生がいます!!入って来て下さい」

女性の明るい声が響く。
なんで分かるのだろうか、私がいることを。

とりあえず、中に入ろう。
重たい扉を開け、中に入った。

教室の中は変わらず、木の椅子と机。

けれども…様子が違った。
教室の中にいる生徒はみんな下を向いていて、先生の顔は逆光で見えない。

「さぁ、まずは自己紹介をお願いします」

先生が先程と同じように明るい声で言う。

「あ、はい…えっと…高橋千穂です…よろしくお願いします…」

自己紹介をしたところで、突然みんなの顔が上がった。

「この人が、新しい、仲間?」
「この人が、僕らの、仲間?」

口々にみんなが喋る。

「今度こそ、僕らの、仲間だ」
「今度こそ、逃がすな、仲間を」
「今度こそ、本当に、仲間だ」

ガタガタと一斉に席を立ち始める。

「ひぃっ…え?うそ…」

今、この場にいるみんなの顔は、今まで私がいたクラスのみんなにそっくりだった。

「押さえろ、仲間を」
「押さえなきゃ、仲間を」
「逃がさないように、仲間を」

私にじりじりと近付いてくる。

「嫌…だ」
思わず後ずさるが、後ろにも人はいた。

捕まれ、肩と腕の自由を失った。

「嫌、離して!!」

必死に抵抗するも、無駄だった。

「うるさいなぁ…少し静かにしてくれないか?」

そう言ったのは前のクラスで隣の席だった咲原。

ポケットからカッターを取りだし、刃り出していく。

「咲原…?何して…」

突然、カッターの刃が降りかざされた。

「っ痛…い」
右腕に大きな痛みを感じ、声がもれてしまう。

「あーあ、傷ついちゃた、仲間に」
「何してんだよ、仲間に」

腕に痛みが走るなか、私の腕を掴んでいた手が離された。

『今ならいける』…そう確信した私は人を避けて一目散に逃げた。

「また、逃げた」
「いつもと、同じだ、大変だ」
「追うぞ、早く」

急いで教室を出た仲間を見届ける咲原。

「彼奴が来る前にやらないと…」

そう呟き、教室を後にした。

「ふふ…頼むわよ、あの子を…」

ただ一人、教室に残った『先生』が妖しく笑った。

5:望愛:2012/10/21(日) 21:12 ID:Fbo

初めまして
入っていいですか?

6:そよかぜ ◆Ujv6:2012/10/21(日) 21:21 ID:S0o

その前に入るってどういう意味なのか教えてほしいです。

7:望愛:2012/10/21(日) 21:23 ID:Fbo

えっとですね・・・・・
そう、真面目に聞かれると答えづらいのですが・・・・
しいて言うなら【小説の感想を書くため、まずはスレ主さんに許可を得る】
というところでしょうか

8:そよかぜ ◆Ujv6:2012/10/21(日) 21:25 ID:S0o

オレが思うに[入る]というのは主に雑談をする時に使用される言葉だと思うんですよ。
それが何処でも使われるようになり、ついにはここまで…
あまり[入る]は使ってほしくありません。

9:望愛:2012/10/21(日) 21:29 ID:Fbo

すみません
気を悪くさせてしまって・・・
そうですね
スレ主さんの言うとおりかもです
このスレでは使わないようにしなくては・・・

【入る】がダメならなんて言えばようにでしょう?

10:そよかぜ ◆Ujv6:2012/10/21(日) 21:29 ID:S0o

それは自分で考えて下さい。

11:望愛:2012/10/21(日) 21:37 ID:Fbo

そうですね・・・・
貴重なお時間有難う御座います
感想は勝手に書きますが良いですか?

12:そよかぜ ◆Ujv6:2012/10/21(日) 21:39 ID:S0o

それならいいです

13:望愛:2012/10/21(日) 21:48 ID:Fbo

ホントですか!!
よかったです。
次から書いていきます

14:天栗(元、ミク):2012/10/21(日) 21:50 ID:xxY

やはり、そよかぜは上手いね。

いたずら日記も面白かったし(-・ω・-)b

ていうか、先生不気味すぎだろw
そして、咲原くん(?)・・・お前は、怖すぎだぁぁぁ!!

あ、続き楽しみにしてるよっ!

15:そよかぜ ◆Ujv6:2012/10/21(日) 22:03 ID:S0o

やっぱり!!←いきなり何だ
さっき元、ミクって書いてあるスレ見つけて「もしや…」とは思ったけど本人!!

続きがんばるね!!
イタズラ日記も更新しよう…

16:そよかぜ ◆Ujv6:2012/10/24(水) 18:11 ID:S0o

「はぁっ…はあっ……はっ…」

私は一人で長い廊下をひたすら走っていた。
後ろは振り向かず、前だけを見て。




「見つけたぞ、仲間だ」
パタパタと足音が聞こえる。

ついに見つかってしまった。


振り向くと大勢の人が…
「いたぞ、仲間だ」

前にもいた。

まさに挟み撃ち、そんな感じだろう。

もう、逃げてもどうにもならないだろう。

そう思い、足を止めた。
「ふっ…ついに諦めたか。今なら何も手は加えない。さぁ、来てもらおうか」

咲原が手を差し出してくる。
いっそのこと、もう諦めて…


咲原の掌に自分の掌を重ねようとした。

その時だった

突然、パリンと頭を割くような音が響いた。

17:そよかぜ ◆Ujv6:2012/10/24(水) 19:22 ID:S0o

どうやら窓硝子が割れたようだ。
いきなりザワザワとみんなが騒ぎ出す。

「まさか、彼奴が」
「もう来たのか、彼奴」
「やばいぞ、どうする、咲原」

一人、二人と次第に咲原を残し、全員がまるで充電が切れたかのように地面に顔を伏せていた。

「何処だ、どこにいる。出てこいよ」

咲原は先程私を傷つけたカッターを出し、手に持った。


「出てきたって、どうせ前と同じだろ」

すると、割れた硝子から一人の少年が出てきた。

手には銃を構えた。

でも、あの顔は…

「死ねェェェェェェェェ!!高西!!」

「それはお前の方だ、咲原」

何事にも冷静で、いつも素っ気ない態度。

彼奴は…


いきなり爆発音が響く。
振り返ると、倒れている咲原と


銃を構えた私の好きな人。

思えば、この人と出会ってからだ。

私の生活が変わったのは…



中途半端だけどEND

18:ココロ ◆F4eo hoge:2012/10/24(水) 20:25 ID:7VE

入れて下さい常連になります。

19:そよかぜ ◆Ujv6:2012/10/24(水) 20:31 ID:S0o

>>18
すいませんが、>>6>>8を読んで下さい。

20:そよかぜ ◆Ujv6:2012/10/24(水) 20:34 ID:S0o

訂正
>>8

21:クロス ◆gfIA:2012/10/25(木) 16:35 ID:95g

オレの駄文をのせます許可は取ってるんでご心配なく


いつも聞こえる音聞こえない時間がない気がする
その音が何なのか解るような解らないような
とても大切な大事なことのように思えるけど

いつもあの子と話してる名前は知らないけど
それがとても楽しくていつまでも話していたいな
でもあの子は川の向こう側にいて会えない
会ってずっと遊んでいたいのに

そんな時間が過ぎてゆきそれと同時にあの音が大きくなっていった
それは前よりもゆっくりで不安定な音だった

ある時川に小舟が現れたその時には音は大きいのにほとんど聞こえない
そんなことよりやっとあの子に会える嬉しいな
舟に乗りゆっくりと動きだす
渡り終えた時には音はもう聞こえなくなっていた
やっと会えたねこれからはずっと遊んでいられるね

22:クロス ◆gfIA:2012/10/25(木) 17:30 ID:95g

気が付くと川の側に立っていたここはどこなのだろう
それと一緒に音が途切れることなく聞こえている
それはとても大事なことのように思えるなぜかはわからないけど
時間の感覚はないただただ流れていくどれくらいここにいるのかも
そんな時声が聞こえてきた小さいけど確かに女の子のような声が
よく聞くと「こんにちは」と言ってるようだ
どうやら声の主は川の向こうにいるみたいで影だけが幽かに見えた
私も「こんにちは」と返すそして会話が始まる
他愛のない話だったりしりとりだったりたまに小さい頃の話
それが誰もいないこの場所で唯一の楽しみだった
けどやっぱり会って一緒に遊びたいと思う
できないことだとわかってはいるけど納得ができない
川を渡ることができても病気の身体ではこの苦しみがある限りは
もういっそ死んでしまえたら楽になれるのかな

そんな時間がゆっくりと過ぎていった
それにつれて気が付くと音は大きく不安定になってきた

ある時音は頭の中で鳴り響いていた
でも少しずつしか聞こえない
そんな時聞いたことのない音が聞こえてきた
それは1つの舟がこっちへ向かっている音だった
私は迷うことなく舟に乗る向こう側の子に会うために

向こう側に着くとそこにはひとりの女の子が立っていた
髪を二つ結びにしている同じくらいの子だった
彼女は「こっちに来ちゃったんだね」と言った
私には何のことだかわからなかった
でもこれからずっと一緒にいられることがとても嬉しかった
あの音も今はもう聞こえない後ろを向くと舟はなくなっていた
そんなことはどうでもいいやせっかく会えたんだから
さあどんなことをして遊ぼうか
苦しみから解放された気がしてとても気が楽だった


書き換え終わった〜
疲れた・・・・・・

23:そよかぜ ◆Ujv6:2012/10/25(木) 18:06 ID:S0o

[失恋事情]





「好きです…先輩」

桜の舞い散る、卒業式を終えた校庭。
いつもの校舎も何処か立派に見える。
そんな大切な日に旅だってしまう先輩に思いを伝えたかった。

「ごめん…オレ、好きな奴がいるんだ…今日ソイツに告白ろうと思ってて…


ごめん」

ザァッと髪を揺らす風が吹く。
宙を舞い、やがて地面に落ちる桜。

あんなに綺麗に咲いていたのに、呆気なく散るんだなぁ…
ただ、呆然と桜の木を眺めていた。

「…行ってください」
一瞬桜から視線を反らし、先輩を見つめる。
先輩は驚いた表情を見せた。

「早く…早くその人に思いを伝えて来てください。そうしないと、私…」

いつの間にか頬を涙が伝っていた。
そんなことも気にせずに喋り続ける。

「何とか答えたらどうですか?先輩…」

先輩は一瞬困ったような顔を見せて、

「ごめん」
それだけ言うとその場を去った。


先輩の去った桜の木の下。
其所で私は…

「うう…ヒクッ…ぁ…あ…せ…んぱ…ぃ」

桜。


それは私にとって失恋の記憶しかない。

24:なっこ ◆HI9k:2012/10/25(木) 20:01 ID:jrg

>そよかぜ様
読みました。

凄いですね…;

アドバイスですか…(((

主人公の気持ちの表現、背景の様子などかよく伝わってくるので、私的にはアドバイスはありません…。
すいません。

失恋した気持ちが感情や言葉に上手く表現されているので凄いです…!!!

今後の更新を期待しております。

ご依頼、誠に有難うございました。

25:彩花:2012/10/26(金) 17:17 ID:dqc

>>6
あなたは屁理屈言いたいだけでしょ?
せっっかく来ていただいた望愛さんに失礼だと、私は思います。

26:そよかぜ ◆Ujv6:2012/10/26(金) 18:54 ID:S0o

>>25
そうですか。
でもオレは『入る』という言葉に少し違和感を感じるのでこうしているだけです。
でもそれが不愉快ならば控えさせて頂きます。

27:そよかぜ ◆Ujv6:2012/10/26(金) 20:09 ID:S0o

[二次元少女の恋事情]



今宵も始まる、至福の時間。

PCの画面とにらめっこをしながらあるサイトに覗く。

[ひなの  ID:h7b
もうすぐ紅勇の時間だね〜(^∀^)今週も楽しみ]

その書き込みを目にすると、ニヤリと口を歪ませ笑う少女。
時刻は11:30頃。

この時間帯にはある特別なものが始まる。

「…もうすぐだな」
そう呟くとテレビのリモコンをベッドから探し始めた。
ベッドの上には布団がグシャグシャとのせてあり、整えないと眠れない状況だ。

布団を何枚か床に投げていくと、ようやくお目当てのものが見つかった。

リモコンを見つけると、ホッとしたようですぐにPCの画面に目を写した。

そして、器用にキーボードを打っていく。

[紅  ID:T6n
ああ、本当に楽しみだ]

書き込むのボタンをクリックし、素早くテレビの電源をいれた。

画面に写し出されたのは、今大人気のアニメ[紅勇(べにゆう)]の予告だった。

28:そよかぜ ◆Ujv6:2012/10/28(日) 18:04 ID:S0o

テレビの画面に映し出された少年とその仲間の絵。
黒く、闇を連想させる空に黒い髪の少年。そして剣を持った白い髪の少年。
その二人が対立しているであろうシーンが出てくる。

少女は画面に映った黒い髪の少年をまじまじと見つめる。頬を赤く染めながら…

この[紅勇]とは白い髪の少年【白(はく)】が拐われた妹の【藍(あい)】を黒い髪の少年【黒(こく)】から取り戻す。という話だ。

なんともありきたりだが、キャラクターの個性といい性格が人気を集めている。

【黒白(こくはく)】…腐女子の中ではもはや王道のペアになっている。

けれども今画面を見つめる少女は基本NLのため、そんなことはどうでもいいことだった。

ただ単に黒が好き。そんな少女の名は【藍崎紅(あいさきくれない)】。
ある掲示板では【紅姉さん】という愛称で親しまれている。

29:そよかぜ ◆Ujv6:2012/10/29(月) 18:01 ID:S0o

誰だって異性と狭い空間に二人きりでいれば何らかの期待はするだろう。

だけど、まさかあんなことになるとは…

思ってもいなかった。


[吸血ファンタジー]

廊下を慌ただしく駈ける少女。
部活終わりだろうか、首筋を汗が伝っている。
スクールバッグから携帯を取りだし、時間を確認する。

時刻は、午後3時15分

「ヤバッ、もう15分!?急がないと約束の時間に間に合わないし!!」

その一言で少女の動きが一段と早まった。

ただ、あるものを見つけると少女の動きは止まった。

「何…これ?」
それは一通の手紙だった。

『もしかして…』なんて期待をしながら手紙を開くと、『放課後、1-Bの教室に来て下さい』と書かれていた。

これにより、少女の期待は一層大きくなった。

けれども…

「約束…どうしよう」
初めてされる告白(だと思われるもの)。これをのがしたらもうチャンスはないかもしれない!!
こうとなればもう答えは決まった。

少女はすぐさま方向を変え、1-Bへと走った。

30:そよかぜ ◆Ujv6:2012/11/12(月) 17:07 ID:S0o

薄暗く、どんよりとした空気が立ち込める部屋。
宝石を散りばめたような豪華なドレスを来た女と胴体がトランプの兵が数人。
おかしな帽子をかぶり、紅茶のカップを抱え、心配そうに何かを見つめる男。

その男が見つめる先には、一人の少女が。

「おお、起きたのか。気分はどうじゃ?」
一人、女が口元に笑みを浮かべながら部屋中に響きわたりそうなほど高い声で少女に呟く。

「なんで私がここにいなくちゃいけないの。第一何も悪いことはしていない…」

か弱い声で、ほとんど聞き取れないが懸命に少女が訴える。
きっと何かあるはず。忘れかけている何かが。
ただ思い出そうにも、まるで何かに封印されているかの様に閉ざされてしまっている。
記憶を辿っても、そこだけ抜けているような、それとも無かったのか。分かりそうになっても強い痛みが頭を襲い、そこからまたふりだしへ。

「まぁよい、いずれ思い出すであろう。それよりほら、御覧。この観衆を」
女は窓を開け、少し風に打たれると下を見下ろす。

人が溢れ帰り、なにかを待っている様に感じる。
女は口元を歪ませ、勝ち誇った様に笑う。
「皆、お前の“死”を待ち望んでいるのじゃ」

「な、何で!!私の…死を…」
突然に自分の“死”を待ち望まれると聞かれても驚くことしかできないだろう。

思い当たる節もなく、ただ理不尽に殺されてしまうのか。
でも、何故これだけの人は知っていて少女だけが覚えていないのか…

「おや?そろそろ時間だな…ほれ、兵よ。用意をしろ」

女の掛け声に従い、兵は「仰せのままに」と一言呟き、一度部屋を出た。

「…!!何をする気だ」
帽子の男が女を睨む。

「ふ…もう分かっておるだろう?」

女がパチンと指を鳴らすと兵がある道具を持って再び部屋に入って来た。

「!!」

女は少女に近付くと、しっかりと目を見てこう言った。

「お前の…処刑じゃ」

その言葉が合図となり、兵が少女の首に刃を向ける。

女は窓の方へ駆け寄り、一度窓を閉めた。

「嫌だ、こんなところで死ぬのは…」

そんな少女の思いも届かず、

「やれ」
という女の一言で部屋は赤に染まった。

膝をつい、泣き出す帽子の男。



「地獄で会おうぞ…アリス」
閉じた窓を見つめる女の頬には一筋の涙が伝っていた。

31:そよかぜ ◆Ujv6:2012/11/17(土) 15:41 ID:S0o

何故男子はすぐにじゃれあうのだろうか。

それは私にとって永遠の疑問だ。

まず、私のクラスの男子は無邪気だ。
最近は腕相撲が女子男子関係なく流行っている。
こういう遊びならまだ良いが、時には教室が危険と化する遊びもある。
掃除前の床に伏せ、技をかけたり、教室を走り回ったり、もので殴ったり。
そのせいで花瓶が倒れたり、机の角に頭をぶつけたり…
そのせいで怒られ「だって彼奴が先にやってきたから」などの言い訳を。
ただ、それが面白い。
怒られても挫けず、次の日には何事もなかったかの様にまた追いかけ回す。
その姿は実に微笑ましいようなうざったいような…

そして極めつけはよく抱きついたりするところだ。
教室は間違うところであって、抱き合うところではない。
家庭科の授業中、ミシンで巾着を作っていた。
今日やるところまで終わった男子がミシンを片付けにきたところを近くにいた男子か…
腰の方に手をまわし、「○○温かい…」と言うその男子の姿には「うわ、何こいつキモ…」という言葉しか浮かばなかった。
他には床に倒れているところを押さえつけたり、椅子に座る男子の上に座ったりと不可解な行動をする奴もいる。
自分から仕掛けておいた喧嘩も先生になげだし、「自分は悪くない」的なオーラを出す奴。と色々いる。

こんな賑やかな教室は嫌いじゃない。
こんな教室も馬鹿な男子も私は




好きだ

32:そよかぜ ◆Ujv6:2012/11/17(土) 16:59 ID:S0o

私は運が良かったのだろうか。

小、中、高と何の刺激も無くただつまらない日々を過ごしてきた。
やることもない。

そんな私が通う大学は変人の集まりだ。
ただ、その中で誰も寄せつけない様な雰囲気をもつ貴方に惹かれた。
いつも静かで声なんて聞いたこともなかったが。
表情1つ変えずただ真剣にノートをとる貴方。
白い肌、風になびく髪、紅色の唇。
そして存在さえも、貴方の全てが愛しかった。
いつか話をしてみたいそんなことを思う時もあった。

そんな私のつまらないだけの人生に何色も光が差しこんできた時に貴方が話しかけてきた。

「君は自分のことを嫌っているか?」

その低く、優しさがある声に胸が高鳴る。ただ、質問の内容には少し疑問を浮かべたが。

「恨んでいることがあるんだろう?どうして私だけって」
私を見下す様な目で貴方は続ける。
心の中で何かが揺れた。

恨んでいること…確かにある。
だけど何故貴方が知っているのか…

「君のその病、僕が貰ってあげるよ」

ただ身勝手に話すが、1つ、意味のわからない言葉が出てきた。

病を貰う…?

私は生まれた時から珍しい病気を持っていたらしい。
患者が少ないため、治療法も見つかっていない。
『悪魔の病』そう呼ばれている。
この病にかかるといつ死ぬかわからないという。

つまらない日々の中、恐怖だけが私の中を巡っていた。

ただ、それを貰うって…

「ああ、そうだ。言い忘れてたけど僕は悪魔なんだ」
まだ見たことのない笑顔で言う貴方。
ただ信じられないのは貴方が『悪魔』だと言ったこと。

モルフォルナ

悪魔の中でも比較的寿命が短いと言われる。
貴方が私の病を貰ってくれる。それが本当ならば…



何故私はあの時貴方に病を渡してしまったのだろうか。

日に日に病に犯され弱っていく貴方を私は見てはいられなかった。

33:大和:2012/11/17(土) 17:25 ID:P96

流石。

34:そよかぜ ◆Ujv6:2012/11/18(日) 12:12 ID:S0o

町を色とりどりのライトが明るく照らし始める時期。
吐く息は白くなり、厚着が欠かせなくなっている。
もうすぐクリスマス。

学校でオレ行われるクリスマスイベント、プレゼント交換。
今日はそのプレゼントを幼馴染みの君と買いに来ている。

町を歩く人達の中では手を繋ぎ会う(バ)カップルや子連れの親子で溢れている。

プレゼントなんてその辺の石ころでもいいだろ…
わざわざ買いにいかなくても家にあるやつとかでもさ。

ただ、その考えを幼馴染みは許さなかった。
いつもの様に言い負かされ、君のペースに巻き込まれ…

「でもさぁ…別に買いに行かなくてもいいよね?」

君に押し潰されたはずのオレの考えを君が言う。
いきなり何を言い出すんだコイツは。お前が「そんなこと言ったら君のプレゼント貰った人が可哀想だよ!!」って言ったから買いにいくことにしたのに…

「それ、オレの言葉…肯定してたなら何で買いに行くことにしたんだよ?」

君は一瞬頭に「?」を浮かべると、次に笑顔になり、こう言った。

「君と少しでも一緒に居たかったからだよ」
自然と体温が上がっていくのが分かった。

受験間近で最近側に居ることがなかったな…
君はその間寂しそうにしてたのか…でも、いつも女友達と楽しそうに話してたのに。

少しの間の沈黙。

「あ、見えてきたよ〜ほら早く、早く!!」

それもいつも君が壊す。

プレゼントか…

誰に渡るか分からないけど、オレは君のために選ぼう。

35:そよかぜ ◆Ujv6:2012/11/18(日) 19:28 ID:S0o

クラスに7人も高橋がいてややこしい。

それぞれ性格は違うが、厄介な奴ばかりだ。
いつも騒ぎを起こして、全員が静かにしているとこなんて見たことがない。

1人目の高橋は高橋勝大(しょうだい)。
2人目の高橋は高橋龍(たつ)。
3人目の高橋は高橋政(まさ)。
4人目の高橋は高橋琉夜(りゅうや)。
5人目の高橋は高橋敬太(けいた)。
6人目の高橋は高橋圭悟(けいご)。
そして7人目の高橋は高橋将介(しょうすけ)。

必ずこの中の誰かと席が隣になる私橋田采(はしもとあや)。
本当に不幸すぎる、いつも授業に集中できない。

で、今は高橋琉夜と隣になっている。
まぁあの中じゃ一番静かだけど…

36:そよかぜ ◆Ujv6:2012/11/19(月) 18:08 ID:S0o

>>32の続き



私は普通の人とはあまり症状は変わらなかったけど、貴方は違った。
それは悪魔だからなのか…

苦しみに耐えながらも、私だけに微笑んでくれる貴方を見ると胸が痛んだ。

私のために…

もしかしたら何か方法があるかもしれない。

この世の中だ。ネットで調べれば何かしら情報はあるはずだろう。

大学のコンピュータルームに行くと、すぐにPCを探す。
昨日だかいつだか忘れたけど、「今のPDは古い型だから新しいの買い替えるから数日使えない」って言ってたから。もしかしたらもう無いかもしれない。
部屋の灯をつけ、辺りを見回したが、PCらしきものはない。

「うそ…もう何にもないじゃない…」

これじゃ、力になれない…
全身の力が抜け、床に膝を着いた。

ごめんなさい、私じゃ貴方の力になれない。

自分に対して嫌気がさして、情けなくて、涙が零れた。

床に涙が一滴、二滴と落ちる。

一瞬、開いている扉から人影が見えた。

「…何してるの?」

そこにいたのは、紛れもなく貴方だった。

貴方にバレてしまっただろうか、泣いているところを。
見られたくない。ただ必死に顔を隠し、そっぽを向いた。

「ねぇ、もしかして泣いてるの?…何で」
優しい貴方の声にはどうしても逆らえない。
どうしても心が揺れて顔を見たくなってくる。


「あ…なたが…貴方が…苦しまな、い方法を探そ…と」

37:そよかぜ ◆Ujv6:2012/12/15(土) 15:36 ID:S0o

「ねぇねぇ、今日クレープ食べにいかない?」
「いいね〜またあのクレープ屋さん?」

もうすぐクリスマス。建物はほとんど色とりどりのイルミネーションに包まれていた。
寒空の下でお揃いのマフラーを着けて楽しそうに笑っている少女達。
制服のスカートを揺らしてスキップをする少女はマリエ。
金髪を水玉のシュシュで結んでいる元気そうな少女はアズー。

一見普通に思えるが、変な癖があることで有名な二人だ。

マリエは夜な夜な野原へ出掛け、野性のネズミを食べることで有名な「ふくろう女」。
アズーはなんでも食べるいわゆる雑食。食べ物のためなら手段をは選ばないらしい。“何でも“食べるから時には…

「クレープ、クレープゥゥ!!」
すっかり上機嫌になっているマリエだが、アズーに「いくら持ってる?」と聞かれた途端黙りこんでしまった。

一方のアズーはいつも通りスッカラカンでおごってもらう気でいたらしい。

お目当てのクレープ屋さん、殴る効果音で有名な「ボコボコ」に着いたが、持ち合わせがない二人にはどうすることもできなかった。

ここでアズーが店の店員をこの店の名前通りにしてくれればどうにかなるのだが。
そんな願いも目の前にいるあの男のせいで跡形もなく崩れてしまった。

「やぁマリエ、それとアズー。こんなところでどうしたんだい?もしかしてこの美しい僕を見に来たのかい。それなら光栄だな…ふっ」
カッコつけて前髪を撫でる少年。ロリコンのロリオ。きっとコイツの頭の中では「決まった」という言葉が駆け巡っているんだろう。

「お母さん、あの人変〜」
「しっ、見ちゃいけません!!」
きっと悪気はないだろう幼い子供が異物…ロリオを指指していた。
その母親であろう人は子供も目を隠し、無言でこの場を去って言った。

「な…何て礼儀のなっていない子供なんだ。そう思わないか?セニョリータ達…ってなんでそんな目で見るんだよ!!」
マリエとアズーは変なものでも目るような目で異物…ロリオを見ていた。

「なんでってねぇ…」
「うん…あれ?おい、お前何をそんなにいっぱい持ってるんだよ」

アズーは見つけてしまった。ロリオか手にしていたものを。

「ああ、これかい?この店のクレープさ。あるだけ貰ったんだよ」

それを聞いた瞬間、マリエは「コイツ地雷踏んだ…」とでも言うような顔をした。

「まぁセニョリータ達は運が悪かったと思いなよ…え?ちょっとアズーやめウワァァァァァァ!!」

38:そよかぜ ◆Ujv6:2012/12/22(土) 10:36 ID:S0o

この地域、オレが知っている中で一番偏差値が高いと言われる塾、『WB』。
クラスの数少ない秀才もここに通っているという。
そんなところに母の魔の手によって強制的に入れられた可哀想なオレ。辻沼茂。
母はまだ夏休み前に渡された成績表のことを根にもっていたのか!!

くそっ!!こういうことになるならばもう少し算数を頑張るべきだった…

あの夏の日からはもう何ヵ月も過ぎ、季節はもう冬。
オレの住んでいるところからは遠い『WB』。
普段使わない電車を使って目的地へと急ぐ。
切符を買うのには手間取った。お金を入れるところを間違えたりした。あぁ駅員さん、ありがとう!!

電車がくるまでの間、ホームで待っていた。

「あと5分か…」
電車がくるのは16:30。
それまでの5分間、何をしていようか。
とは言っても何もない。
リュックの中には筆箱とノート、携帯、英単語帳、財布(残高540円)、そして百人一首の本しか入っていなかった。
ただ、財布であることを思い付いた。

そうだ、ここには自動販売機がある!!
これで喉を潤せばいいんだ!!

その言葉が胸いっぱいにひろがり、はち切れそうになる。

「思い立ったが吉日!!よっしゃ待ってろオレの自動販売機ぃ!!」
いつの間にかそう叫んで、自動販売機にとびかかっていた。が。

「まもなく、○○行きの電車が到着します。白線の内側で御待ち下さい」

この一言で現実に戻された。
電車が勢いよくホームまで走ってくる。
風がほほを揺らす。

気がつけば周りの人はオレを変な目で見ていた。

ああ、もう…
なんであんなことをしてしまったんだ。

羞恥が一気に込み上げてきて、オレはもう迫ってくる電車に身を投げ出したい気分になった。

39:紅葉サンタ☆:2012/12/24(月) 22:39 ID:P96

向日葵紅葉だよーっ。
今日は……聖なるクリスマスイブ!

俺はこのお家にプレゼントを届けるのか……

「そよかぜ」さん家だね。

あの人使いの荒い大和サンタめ……!!!
プレゼントぐらい自分で届けろっての………

よぉーし、寝てるスキに……っと。



最高のクリスマスを過ごしてね…




っよし、じゃあ気づかれないように帰らなきゃ……

40:そよかぜ ◆Ujv6:2013/01/10(木) 21:45 ID:S0o



また声が聞きたくて、ある教室の扉の取っ手に手をかける。

__今日はなんて声をかけてくれるのかなぁ…
期待に胸が膨らみ、鼓動が速さを増す。

いざ。
覚悟を決めて勢いよく扉を開けた。が。

「…あれ?」
中には誰一人いる気配がなかった。
いつもならあの人がいるはずなのに。
中で広がる実験用の液体の匂いが鼻に突き刺さる。

そういえば__

『明日は出張でいないからな』

そう言っていた気がする。

41:そよかぜ ◆Ujv6:2013/01/11(金) 18:16 ID:S0o

__やっちまった

そう心の中でずっと叫んでいた。
先程、5時間目の体育、サッカーにて仲の良い友達にの足を蹴ってファールとってしまったことをずっと悩んでいた。
友達は「大丈夫、大丈夫だから」と言ってくれたが罪悪感が放れない。

「そんなに気にすることないだろ…ブハッ」
そんな私に声に声をかけてくれたのは心配してるのか嘲笑っているのかよく分からないクラスメイトの男子だった。

友達の足を蹴った後、何をしていいのか分からず、とりあえず大声で謝りながら高速で土下座をかます。
その姿を隣で試合をしていた男子は愚か、早帰りの低学年。そして花壇の手入れをしていた人の目にまで留まってしまった。

そのことをまだ笑い続けている男子がどうしても憎たらしく見える。

「そんなに笑うこともないでしょ」

42:そよかぜ ◆cSfQ:2013/01/20(日) 15:29 ID:S0o

じぃちゃんが死んだ。

ただお年玉を貰いに来ただけなのに。

隣では母ちゃんも父ちゃんも皆唖然としてじぃちゃんの亡骸を見つめていた。
ばあちゃんは年のせいで激しく震えている。

対して優しくもなかったじぃちゃん。

そんなじぃちゃんが。


……今日、餅を喉につまらせて死んだ。

43:そよかぜ ◆cSfQ:2013/02/11(月) 12:16 ID:S0o

一旦上げ

44:そよかぜ ◆cSfQ:2013/02/11(月) 18:37 ID:S0o


「ごめんね、好きだよ」

 そう言い残して消えた君の面影を今も探してる。

45:そよかぜ ◆cSfQ:2013/02/23(土) 17:50 ID:S0o

 自称善人。
 私はキミを毎日笑う。今日も懲りずに善い人ぶる、そんなキミを。

「死んでくれてもいいよ。どうせ誰も気にしないし?」
 お馴染みの台詞を今日も振り撒き、嗚呼、私は生きている。

46:そよかぜ ◆cSfQ:2013/03/07(木) 19:44 ID:S0o

風と影は似ているようで似ていない。

「嗚呼、なんて素敵な空!! 濁りもなく青々としていて!!」
 一人の少女がその透き通る声を辺りに響かせる。何かを見つめる瞳は輝きに満ち溢れていた。
 うっとりとした目で見つめているが、どこか視線の先のものを決して逃すかと見せる部分もあった。
「そう、まるで貴方のその瞳の様ですわ!! ねぇ、影ノ宮様」

47:そよかぜ ◆cSfQ:2013/03/09(土) 17:41 ID:S0o

〜目が眩むほど、空は美しかった。〜


 彼は美しさにこだわっていた。
 美しいものにしか興味を示さない。美しい人にしか心を奪われない。
 病気だ、と言われれば納得がいくのかもしれない。それほど彼は美しさに依存していた。
 肌は雪の様に白い。黒い瞳には意思の光が輝いていた。唇は薔薇の花弁の様に紅く、柔らかに膨らんでいる。茶色がかった髪は風になびく旅に透き通っている様に思えた。
 彼の言葉、動き、全てが美しい。
 異性だけでなく、同性までもが彼の美しさに溺れ、そして……。

『私立篠ノ瀬高等学校』
 この学校に存在する『恋愛心理協力研究部』、通常『恋協部』に所属する部員は6人程度。
 その全員が極度の恋愛症状や色々なものに依存していた。

48:そよかぜ ◆cSfQ:2013/03/13(水) 21:26 ID:S0o

 篠ノ瀬高等学校。伝統のあるこの校舎には数多くの奇妙な部活動があった。
 その中でも「切腹部」というものは比較的奇妙だった。部員は僅か3名。それも全員が三年生。今年部員が入らなければ廃部が決定されている。
 部活にするためには最低5人は必要なのだが、中々入る人がいないため。そのせいで先生に認められていないため、非公認で行われている。
 
「へぇ……『切腹部』ねぇ……」
「……面白そうだな」
「じゃあ、入っちゃう?」

 何も知らない新入生3人が、部室へと一歩、歩みだした。

49:そよかぜ ◆cSfQ:2013/03/15(金) 20:06 ID:S0o

 待ち望んでいた言葉は、案外つまらないものだった。

 思い出してみよう。
 その日は空が青くて風が心地よかった。いつもの様に、サッカー部の練習を見にグラウンドに行って。走る度に輝く汗、髪。黄色いユニフォームが目に眩しかった。
 フェンスにそっと指を絡ませ、じっと瞳を動かす。
 ここまではいつも通りだったのに。


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