ホームレス 〜孤独な世界〜

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1:Cosmos:2012/10/28(日) 20:26 ID:jtk

どうも、Cosmosです。
早速規則を紹介します。規則なんてめんどくさいという方はご退場願います。

♤荒らし等は禁じます。
もっとも、アク禁にあいたくなければ来ないのが正解でしょうけど。
♤書き込みは一切しないでください。
後からURLを貼り付けますが、それまでは何も書かないでください。
貼った後は、当たり前ですけどそちらに書き込み願います。
♤続かない小説は嫌い・お断りだという方は、ご退場願います。
気にしないという方を歓迎します。

以上三つを守って頂ければ、何の問題もありません。ご協力お願いします。
では始めます。

2:Cosmos:2012/10/28(日) 20:30 ID:jtk

♤1-1(第一話、第一編)

それは寒い冬の事。凍えるような風に吹かれ、少女は震えた。

寒い...どこか...泊めてくれるところを...。

目の前にホテルがそびえ建つ。神々(こうごう)しく光るライトが、とても暖かそうな雰囲気を創り出す。

あそこに泊まれたら。あそこに住めたら。

その思いが強くなるほど、辺りは冷たくなっていくような気がした。

周りの人も、薄汚い私を舐め回すように上から下へ見る。とても気持ちが悪い。

わたしにはお金も無いし、家も無い。当たり前だけど、地位も無い

何も無い私は、そう、ホームレス。

3:Cosmos:2012/10/28(日) 20:31 ID:jtk

小説 感想等
http://ha10.net/test/read.cgi/frt/1350702628/l5#A
ご協力お願い致します。

4:Cosmos:2012/10/28(日) 21:01 ID:jtk

♤1-2

さまよい回って一時間。体は氷のように冷たく、動かなくなってきた。

このままでは死んでしまう。本気でそう思った。

「誰かっ、泊めてくれませんか...。」

最初は勢いよく言ったものの、あらゆる人に睨まれたため、声はしぼむように小さくなっていった。

すると、向こうの方で、ヒソヒソしているおばさんたちを見つけた。

泊めるか泊めないか迷っていて、相談してくれているのかと思った。

でも現実はそう甘くない。

おばさんたちは私を散々哀れんだ後、一瞥(※いちべつ)してから帰って行った。

もとから知っていた。身に染みる程、実感してきたのだから。

現実は、まるでビターチョコレートの様に黒く、苦いものだった。

(※いちべつ...ちょっとだけ見ること、ちらっと見ること)

5:Cosmos:2012/10/28(日) 23:09 ID:jtk

♤1-3

いよいよ危なくなってきた。

お腹も空いた。体は脂肪が少ないため、寒さを感じやすく、さらには暖かさを保てない。

このままでは死んでしまう。誰か...

「誰か...誰か助けてください...。」

そう言って、私は崩れ落ちるように倒れこんだ。

だが、誰も気に留めず、ただ通り過ぎて行くだけ。

皆私に気づいてはいるはずだ。しかし、いつか、誰かが助けるだろうと、見過ごしているのだ。

この世界は本当に冷たいな。地面も、人も。

私は好きでホームレスになったわけじゃ無いのに...。

そして私は眠る時と同じ感じで意識を失った。

6:Cosmos:2012/10/29(月) 19:41 ID:jtk

♤1-3

薬の匂いがする。ここはどこ?

周りが白い...。私...死んじゃった?

「おはようございます、目が覚めましたか?」

「初めまして、看護師の飯室(いむろ)です。この指が何本かわかりますか?」

病院か...。飯室さんは私の目の前に、三本の指を突き出した。

結婚指輪...幸せそう...。

「三本。」

そう答え、私はベッドから降り、立ち上がった。そして部屋から出て行く。

待って、という声が聞こえるが、私はもう疲れた。




死のう。

そして屋上へ続く階段を上って行った。

7:Cosmos:2012/10/30(火) 18:36 ID:jtk

♤1-4

屋上は、当然だが、冷たい風が吹いていた。

こうしているとあの日を思い出す。

少女はそっと、記憶を撫でるように、思い出を蘇(よみがえ)らせる。


「おじいちゃん、あそぼうよ。どうして、まだねてるの?」

そこは病院だった。真っ白な壁に、白の床。さらには真っ白いベッド。

おじいちゃんは確か、こう言っていた。

「理沙よ...わたしはもう足が無いんだよ。歩けないし、遊べない。」

涙を流すおじいちゃんが、ぼんやりと浮かんだ。

おじいちゃん...ありがとう。

そのあと、おじいちゃんはこう続いていた。

「わたしはもうすぐ理沙とは会えなくなるけど、理沙はおじいちゃんのことを忘れないでおくれ。」

一旦咳き込み、おばあちゃんが背中を撫でている光景がまぶたに浮かぶ。

このとき、おばあちゃんは、酷いカゼだわ、と言っていた。幼い私には、風か風邪かわからなかったけど。

「おじいちゃん、どうしたの?かぜ?そしたら、いのれば なおるよ!! かみさま、おねがいします、って!! 」

笑顔の私とは逆に、おばあちゃんは泣き出した。まるで漫画を見るように、シクシクと目を伏せて。

「おばあちゃん、だいじょうぶだよ!! りさが おじいちゃんを まもるから!! 」

その言葉で、おじいちゃんも泣き出した。

あの時の私は嬉しくて泣いていたのだと思いこんで、得意げな顔をしていた。

だから、おじいちゃんの言葉も理解できないかった。

どうして、泣いていたのか。

どうして...悲しい顔をしていたのか。

そして私には理解できなかった。なにもかも。

なぜ、あんなことを言ったのかも。

『理沙、遊べなくてごめんね。本当にすまない。幸せに生きてくれ。』

涙をボロボロ流しながら、おじいちゃんは私に告げた。

今考えれば、残酷な言葉だった。言うのに一苦労だったのだろう。

しかしこれがおじいちゃんからの最後の言葉だった。


数日後、おじいちゃんの魂は、尽きてしまった。亡くなったのだ。

お母さんが泣きながら教えてくれた言葉。おじいちゃんを蝕(むしば)んだ奴。

それは、ガンだった。

幼い私には到底理解できなかったであろう、恐ろしい言葉。

8:Cosmos:2012/10/30(火) 19:21 ID:jtk

♤1-5

おじいちゃんは足がないと言っていた。

でもよく考えれば、足がなかったら座るのも、ままならないかもしれない。

おばあちゃんもカゼと呟いていた。

完全に矛盾している。どうして苦しみに気づいてあげられなかったのか。

どうして...。あのとき、私 以外は皆泣いていた。

足をなくしたのなら、もう慣れたはずだ。私がお見舞いに行くのはあれが初めてじゃないからだ。

ぼーっとそんなことを考えていたら、もう一時間も経っていた。

じゃあ、死のうか。そんな軽い気持ちで私は網を超え...。

そして飛び降りた。

全ては一瞬の出来事だった。

飛び降りるまでも。

網を超えるまでも。

でも落ちる時は、永遠にも感じた。

落ちている僅(わず)か数秒の間、私の頭に物凄いフラッシュバックが駆け巡る。

誰よりも可愛がってくれた、おじいちゃん。

誰よりも厳しく、優しかった、おばあちゃん。

私の前ではいつも笑ってくれていた、お母さん。

そして、私に自信を教えてくれた、お父さん。

皆、私にとって大切な人々。

皆、今はいない。

37階建ての病院から いよいよ地面につく前、私はお父さんの言葉を思い出していた。

《決して、諦めるんじゃないぞ。ホームレスだって、立派な職業だ。》

それを思い出しながら、心の中で何度も謝った。

そして教えた。

ごめん、お父さん。私は、もうじき...

シニマス、と。

その瞬間、頭が地面に勢いよく叩きつけられた。

もう起き上がることはないだろう。そう思いながら、私は静かに目を閉じた。

そしてこの世界に別れを告げた。

9:Cosmos:2012/11/02(金) 20:08 ID:jtk

♤1-6

「..........ん、......さん!! だ......ぶ......で..か?」

頭がキーンとした。身体中がズキズキする。

...助かってしまったの?

神様は意地悪だ。なぜ私なんかを助けるのか。

価値のない人間には寿命を与えるくせに、価値ある人間の魂は平気で奪う。

私のお母さんも天の餌食になった.....。

お母さん...助けられなくてごめんね。駄目な子供で...

ごめんなさい

10:Cosmos hoge:2012/11/10(土) 23:05 ID:jtk

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