アップルパイと初恋

葉っぱ天国 > 小説 > スレ一覧 [書き込む] Twitter シェアする? ▼下へ
1:こころ:2012/11/11(日) 00:51 ID:iKg

こんちは!こころです。
今回は切な系の恋愛小説を書きます。
気に入って下されば何よりです。

第1話
「うーん!美味しい!」
思わずでっかい声で叫んじゃった。
「ちょ、ちひろ、声でかいって!」
「だって、ここのアップルパイは超美味しいんだもん!」
あたし、草野ちひろ。趣味は、このお店「HATUKOI」のケーキを食べること。
すると、あたしの声に反応したのか、ひとりの男の人がやってくる。
「ホントですか!?そのアップルパイ、オレが担当してるんですよ!」
と、明るい笑顔で喜びながらあたしに話しかける。
「そうなんですか!ここのケーキ、全部とーっても美味しいんですけど、これがいちばん好きです!」
「やったー!まだ未熟者のオレなんかに、そんなに言ってもらってめっちゃ嬉しいです!」
「特に、この程良い甘さが絶妙!」
「そうなんですよ!それで・・・あ、もう行かなくちゃ!また今度、お話しましょうね!」
「はい!」
なんか、すっごく嬉しい。こんなに夢中になってケーキのことを語れる相手がいるだなんて!
「ちょっと、ちひろ、今の人めっちゃかっこ良くない?」
幼なじみで親友のみっちゃんが言う。みっちゃんは、頼りになるけど、ちょっと面食い。
「あ、ケーキのことで頭がいっぱいで、顔なんか気にしてなかった。」
「えー、もう、もったいない!今度目の保養にまたここに来よ!ね?ちひろ」
「う、うん・・・」
あたしはしばらく考えた。ちょっと、あの人のことが気になったからだ。
あの人、名前も知らないけど、昔から知ってるみたいに親切にしてくれたから。

ちひろは、この時はまだ気づいていなかったのだ。
この思いが、のちに人生を変えるぐらいの大きな恋になるなんて。

続く

2:林檎:2012/11/11(日) 08:41 ID:qR2

面白い!
続きが、気になる〜♪

3:こころ:2012/11/11(日) 16:36 ID:Sac

>>林檎さん
コメントありがとう!
期待に応えられるように、続きを書きます!

第2話
「あの人、なんかいい人だよね。」
あたしの高校生活でいちばん好きなお弁当を食べる時間にみっちゃんに話しかける。
「え、なによ、なによ!」
みっちゃんは、興味ありそうにニヤニヤしながら聞いてくる。
「あ、顔がどうとかそういうのじゃなくて、その、親切だな〜って。」
「お!ちひろに恋の予感!親友のためにも、協力するよ!」
知らないうちに顔が赤くなっていたのに気づいた。
まさか、高1で初恋なのかなー

放課後、みっちゃんは塾に行くから、あたしは、ひとりでケーキを食べに来た。
すると、いきなり、
ガシャーーン!!
ガラスのわれるような音がした。
「おい、お客様がいるんだぞ!ちょっとは気をつけろ!」
「す、すいません・・・」
あ、昨日の人だ。その人は、ほうきも使わずに、手でガラスの破片を拾った。
そしたら、当たり前だが、血が出て来たのだ。
あたしはもう見ておられず、
「はやくふいて!」
と言い、ハンカチを差し出す。
白くてレースがついていて、リンゴのししゅうをしている、お気に入りのものだ。
「ありがとうございます。あ、昨日の・・・」
「はい。昨日の大声女です。」
と、ちょっと照れながら言う。すると、男の人は、
「あの、助かりました!店長に内緒で、マカロンおまけしときます。それと・・・」
そして、頭をかいて下を向きながら少し小さな声で、
「あした、ハンカチ返すついでに、どっかお茶しに行きませんか?」
「はい!喜んで!」
「やったあ!じゃ、ここで待ち合わせ!」
「はい!」
すっごく嬉しい。やっぱりこれが恋なのかな?

だが、事件はこの後に起きるのだった。

続く

4:麻衣 1216:2012/11/11(日) 16:48 ID:8Sc

面白いですね!
早く続きが見たいです!
更新されるのが楽しみ♪

もし良ければ、私、麻衣(まい)
を入れて下さい!!
お願いします!!こころさん!

5:こころ:2012/11/12(月) 21:29 ID:uws

>>麻衣さん
ぜひ入ってください
大歓迎ですよ!!

続きかきます。

第3話
「え!?ウソ!?マジで?」
家に戻り、ちょうどみっちゃんが塾から戻ったような時間に電話中。
アップルパイさん(あたしが勝手につけたあの人の名前)にデートに誘われたことを話したのだ。
すると、再びみっちゃんが喋り始める。
「やっぱあれでしょ?そんなに喜んでるってことは、好きなんでしょ?」
声がにやけてるようだったのだ。
「・・・うん。実は。」
「やっぱり〜 ま、ハタから見るとバレバレだけどね。」
始めてのこの気持ちに、戸惑ってばかりのあたしは、
「あ、そうだ!デ、デートって何すればいいの?あたしみっちゃんみたいに恋愛したこともないし・・・」
と、あせる。
あたしはいつもみっちゃんを頼りにしているが、恋愛上級者のみっちゃんは、こういうときにはいつもにまして
頼りになるのだ。
「常に笑顔でいればいいよ。ちひろはもとから可愛いからさ!普通に楽しめばそれがいちばんいいと思うよ!
がんばってね!明日の準備とかあるでしょ?じゃあ切るね。バイバイ。」
「うん。ありがとう。バイバイ。」

そして、いよいよ朝を迎えた。
あたしは、お気に入りの可愛い服を着、鏡で笑顔を確認した。
すると、
LaLaLa…
と、携帯の着信音が鳴る。
あたしの担任の佐渡先生からだ。
「はい。もしもし〜」
「ちょっと!草野さん!あなた今月の課題のレポートまだまだですよね?至急、学校にくること!」
「そんな〜」
「グダグダ言わない!私服のままでもいいから早く来る!」
あたしが理由を説明しようとしたら、すぐに電源を消された。
どうしよう!すぐに行かなきゃもっとひどく怒られる!
でも、アップルパイさんが・・・
いいや!明日いっぱい謝ろう!
そしたらきっと許してくれるはず。

でも、これは、大きなまちがいだったのだ。
どうなる!?ちひろの恋!

続く

6:麻衣 1216:2012/11/12(月) 22:52 ID:8Sc

ちーひーろー!!学校なんかどーでもいいだろ!・・・よくないけどね・・・・。

あー本当にどうなるの!?
続き待ってます!

感想くれてありがとう!これからも、赤面少女をよろしく☆

7:こころ:2012/11/13(火) 16:27 ID:Isg

ここから急展開!心の準備をしてお読みください。

第4話
「はい。もういいですよ。以後、気をつけること。」
学校に来て二時間ほど経ったときに、やっと佐渡先生のレポート地獄から開放された。
に、二時間って、どれだけ約束やぶってんのよ!あたし!
でも、アップルパイさんは責任感が高そうだし、待ってるって可能性もちょっとはあるかも。
あたしは、一度「HATUKOI」に寄って帰ろうと思って外に出ると、
ザザザザザザー!
と、風と雨の混ざった、いわゆる台風が起きていたのだ。
「さすがにもう来てないよね・・・」

そして次の日。
あたしは、アップルパイさんに謝ることと、ケーキを食べることを目的に、「HATUKOI」に行ってみた。
あれ?アップルパイさんがいない。
不思議に思ったあたしは、店員さんに、
「厨房でアップルパイを作ってる人は・・・?」
と、聞いた。
「和泉くんのこと?悲しいことにね・・・」
和泉さんっていうんだ。で、悲しいことってなんだろう?
「悲しいことに?」
と、店員さんに聞き返した。一体何!?
「事故にあって、幸いなことに命は助かったけど、残念ながらここ二年分の記憶を失ったの・・・」
「記憶喪失ってことですか!?ねえ、ねえ!!」
と、驚きを隠せないあたしは興奮して聞く。
すると、店員さんは、何も言わずにうなずく。

あたしの初恋は、もう、始まる前に終わっちゃったのかな?

続く


書き込む 最新10 サイトマップ